「自動修復がループして動かない」という状態に陥ってはいませんか?
自動修復とは、PC自身が問題を判断し自動的に修復することです。自動修復がループしている際はPC内の誤作動だけでなく、内蔵ストレージの故障や自動修正プログラムの欠陥が原因になることもあります。自分で対処することができる時とデータ復旧業者に相談した方が良い時とがあるため、原因を判断して対応するようにして下さい。
本記事では、自動修復がループした原因と自動修復がループした時の対処法について解説していきます。
自動修復とは
自動修復とはWindowsに標準搭載されているシステムで、起動時にPC内で問題が発生した場合にPC自身が判断して問題を修復する機能のことです。起動する際に何らかの理由で起動が失敗すると、自動修復プログラムの画面が表示されます。自動修復はすべての問題に対応できるわけではなく、以下の2点は解決することができません。
- 故障したストレージを修復する
- 消してしまったプログラムを復旧する
PC内に何らかの問題があり、その問題をPCの自動修復では修復することができないと自動修復がループすることがあります。
自動修復がループする原因
自動修復がループする原因は3つあります。
- PCのエラー・誤作動が発生している
- 内蔵ストレージが故障している
- 自動修正プログラムに欠陥がある
エラー・誤作動が発生している
PCが一時的なエラーや誤作動を起こしていること原因で自動修復がループしている可能性があります。
もしPCが一時的なエラーや誤作動を起こすようになると、ソフトウェアにも影響を及ぼし、自動修復機能も上手く働かなくなる場合があります。
内蔵ストレージが故障している
内蔵ストレージ(HDD・SSD)が故障し、自動修復がループしてしまうこともあります。
HDDやSSDの故障原因は大きく分けて「物理障害」「論理障害」の2つに分けられ、それぞれ症状や適切な対処法が異なります。
物理障害にしろ論理障害にしろ、故障した状態で通電・操作を重ねると状態が悪化して最悪の場合はデータ救出が完全に不可能になってしまう危険性があります。
以下で紹介するような症状がみられる場合は、すぐに通電を控えましょう。
内蔵ストレージ(HDD・SSD)の物理障害
物理障害とは、HDDやSSDに物理的な障害が起こり正常に起動することができない状態を指します。自力で修理することができないため、専門業者に相談する必要があります。
物理障害の原因は水没や落下、経年劣化などがあげられます。よくある症状は以下の通りです。
- HDDからカチカチやカタカタといった異音が聞こえる
- 焦げ臭いにおいがする
- 頻繁に再起動やフリーズする
これらの症状がみられる場合は、すぐに通電をやめて専門業者に相談しましょう。
物理障害の場合、専門的な技術や知識が必要になるため、個人で修復することはほとんど不可能と言われています。以下の記事を参考に、業者への依頼を検討するようにしましょう。
内蔵ストレージ(HDD・SSD)の論理障害
論理障害とは内蔵ストレージ内のデータに障害が起こった状態のことで、軽微なエラーであればデータ復旧ソフトで修復できる可能性があります。ただし、重度の論理障害が発生している場合はソフトによる修復は不可能なので、データ復旧の専門業者に依頼する必要があります。
論理障害のおもな原因は誤って初期化してしまったりフォーマットしてしまったりすることです。論理障害でよくみられる症状は以下のようなものがあげられます。
- 「フォーマットしてください」と表示される
- ファイルやフォルダを開くことができない
- ファイル名がいつの間にか変わっている
- 頻繁にフリーズする
物理障害と論理障害は一見症状の見分けがつかないものもあり、中には併発しているケースもあるため、安易に判断するのは危険です。もし重要なデータを保存している場合は専門業者で診断・復旧を行うことをおすすめします。
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自動修復プログラムに欠陥がある
すでに起きていたトラブルに巻き込まれて、自動修復プログラムに欠陥が生じていると考えられます。
自動修復プログラムは3回以上正常に起動しなかった時に自動で立ち上がりますが、自動修復プログラムに欠陥があると、適切な起動を行う前に再起動していまっているという危険性があります。
自動修復がループした時の対処法(Windows)
自動修復がループした時の対処法を紹介します。以下の方法はWindowsを使用している方向けの方法なので注意して下さい。
- 周辺の機器を確認
- セーフモードを起動
- 自動修復機能をOFF
- mbrを復元
- CHKDSKを実行
- データ復旧業者に相談
周辺機器を確認
PCに有線でマウスやキーボードを接続している方は、それらを取り外して問題が解決するかどうか確認してみて下さい。また、有線だけでなく無線(Bluetooth)の接続も切って確認して下さい。
また、ACアダプタの差し込み口などにホコリやごみがついている場合は丁寧に掃除しましょう。
セーフモードで起動
Windows10のPCが正常に動くようにするためにセーフモードで起動する方法を紹介します。
セーフモードとはPCに問題が発生した時に最小限のシステムだけで立ち上げ、問題を判断するシステムです。セーフモードを使用することでPC内の問題の原因を絞ることができます。Windows 10が正常に起動しない時やWindowsアプリがフリーズし続ける時にセーフモードは役に立ちます。
- 左下にある「スタート」をクリック
- 「設定」をクリック
- 表示された「Windowsの設定」というページから「更新とセキュリティ」をクリック
- 「回復」の「今すぐ起動」をクリック
- 「オプションの選択」
以上の方法でセーフモードで起動することができます。
自動修復機能をOFF
一時的に自動修復機能をOFFにすることで、自動修復プログラムのループを停止させることができます。自動修復機能をOFFにする手順は以下の通りです。
- 「スタートアップ修復でPCを修復できませんでした」の右下にある「詳細オプション」をクリック
- 「回復」から「詳しい修復オプションを表示する」をクリック
- 「トラブルシューティング」から「詳細オプション」をクリック
- 「スタートアップ設定」から「再起動」をクリック
- 再起動されたら、再度スタートアップ設定の画面が表示される
- 「セーフモードを有効にする」に対応する番号のキーボードを押すと、セーフモードで起動する
自動修復プログラムはPCが問題を発見した時に自動で修復するプログラムであるため、通常時は自動修復プログラムをONにしておくことを推奨します。
MBRを復元
MBRとは「Master Boot Record」の略称であり、起動に必要なプログラムや情報が記録されている領域のことです。
MBRを修復し、BCDというブート構成データを再構築することで、自動修復のループを止めることができるケースがあります。
- 「スタートメニュー」の左にある検索欄で「トラブルシューティング」と検索
- トラブルシューティングをクリック
- 「詳細オプション」をクリック
- 「コマンドプロンプト」をクリック
- bootrec.exe /rebuildbcd
bootrec.exe /fixmbr
bootrec.exe /fixboot と入力 - enterを押す
トラブルシューティングは長時間かかることがあり、数時間経っても終わらないことがあるので実行するタイミングには注意して下さい。特にWindowsのアップデートの際にエラーを検出するとトラブルシューティングが終わらないことがあります。
システム復元
システムの復元とは、過去のあるタイミングにPCのシステム情報を丸ごと戻す機能です。
システムの復元を行うとCドライブのデータが上書きされるという危険性があるので、システム復元を行う前にCドライブのデータを保存するようにしましょう。
システムの復元をする方法は以下の手順です。
- 「自動修復でPCを修復できませんでした」という自動修復が失敗した時の画面を表示する
- 「詳細オプション」をクリック
- 「トラブルシューティング」から「詳細オプション」をクリック
- 「システムの復元」をクリック
CHKDSKを実行
CHKDSKとは「check disk」の略称であり、Windowsのエラーチェックを行い修復するツールです。
CHKDSKを実行するときは、Windows 用のインストールメディアを使用し、PCに接続するようにして下さい。
- Windows 用のインストールメディアからPCを起動
- 「スタートアップ」画面の「次へ」をクリック
- 「コンピュータの修復」をクリック
- 「トラブルシューティング」をクリック
- 「詳細オプション」をクリック
- 「コマンドプロンプト」をクリック
- SFC / SCANNOWを人力
- enterを押す
- CHKDSK / F / R / X C:を人力
- enterを押す
- exit を人力
- 「スタート」をクリック
- 「電源」をクリック
- 「再起動」をクリック
これらの順序でCHKDSKを実行することができます。
データ復旧業者に相談
以上の対処法を使用しても修復しない場合やPCの作業に苦手意識のある方はデータ復旧業者に相談してみて下さい。
修理業者やメーカーはPC自体が使えるようになってもデータが消失してしまう事が多いため、もしデータが必要な場合は先にデータ復旧業者に相談しましょう。
データ復旧作業は壊れかけた機器から無理やりデータを取り出すものなので、何度も繰り返し行えるわけではありません。基本的には一発勝負になることが多いため、できるだけ技術力が高い業者に最初に相談することでデータ復旧の成功率を高めることができます。
無料で診断・見積ができ、24時間365日電話窓口を設置しているデータ復旧業者もあるため、不安な方はまず相談してみるのをおすすめします。
おすすめのデータ復旧業者
データが必要な場合、技術力のある適切な業者の選定といっても、素人には判断が難しいです。
そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのサービスを紹介します。
デジタルデータリカバリー
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デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優ることがす。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、HDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
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まとめ
今回はそもそも自動修復とはどういうことか、次に自動修復がループした原因、そして自動修復がループした時の対処法について解説しました。
原因を判断することが困難な方は24時間365日電話窓口を設置しているデータ復旧業者にお気軽に相談して下さい。