パソコンの電源が入らない?原因や注意点、データ復旧の方法を解説|サイバーセキュリティ.com

パソコンの電源が入らない?原因や注意点、データ復旧の方法を解説

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「パソコンの電源が入らない」「パソコンの画面が真っ暗なまま動かない」「起動画面から先に進まない」

このような状況が起きた場合、一見簡単な問題のように見えても内部的には深刻な問題が起きていて、データ障害を悪化させているかもしれません。

この記事ではパソコンの電源が入らない場合の原因や注意点、適切な対処法を紹介します。

あわせて、確実にデータ復旧をしたい方の為に、おすすめのデータ復旧業者も紹介しています。

パソコンの電源が入らない場合の原因

パソコンの電源が入らない際の原因として、以下の6つのようなものが考えられます。

  • 論理障害
  • 物理障害
  • 液晶画面の故障
  • マザーボードの故障
  •  バッテリーの劣化
  •  電源装置に障害が発生している
  • パソコン周辺の環境がパソコンの動作に影響している

論理障害

論理障害とは、HDDやSSD自体には問題が起きていないが、保存されているデータやフォルダに障害が発生している状態を指します。

主な原因は「誤操作によるデータ消去・初期化・フォーマット」「ファイルシステム障害」です。

症状として以下が挙げられます。

  • フォーマット欲求
  • 画面のフリーズ
  • ファイルやフォルダ破損
  • ブルースクリーンの表示

論理障害は物理障害と違ってデータに発生している障害なので症状に気づくのがとても難しく、対処まで時間がかかってしまうケースが多いです。

また、論理障害には軽度な症状から重度な症状まであり、障害の程度を判断するのはとても難しいですので、異常を感じたらデータ復旧業者に相談することをおすすめします。

物理障害

物理障害とは、HDDやSSDが物理的に破損した結果、HDDや部品自体に障害が発生している状態を指します。

主な原因は「物理的衝撃」「落雷などの外的要因によるショート」「経年劣化」などがあります。

症状として以下が挙げられます。

  • 「カチカチ」「カタカタ」のような異音や、煙などの異臭が発生する
  • フォーマットが促される
  • BIOSがHDDやSSDを認識しない
  • 頻繁に再起動やフリーズする
  • 「OperatingSystem NotFound」「DISK BOOT FAILURE…」などのエラーメッセージが表示される

主な障害として「磁気ヘッド障害」と「ファームウェア障害」といわれる障害があります。どちらもHDDを開封しての作業が必要になるため、個人での復旧作業は不可能です。誤った作業によっては部品の状態を悪化させ、最悪の場合には2度とデータが取り出せなくなってしまうかもしれません。

異常を感じたらその場で使用するのをやめ、データ復旧業者に依頼しましょう。

論理障害と物理障害が見分けられないこともある

論理障害と物理障害は原因が異なるため、障害が発生した際の対処も異なります。

しかし、エラーメッセージやフォーマット要求など、2つの障害は症状が似通っていることがあり、場合によっては見極めが難しい場合があります。

また、論理障害と物理障害が併発している可能性もあります。

繰り返しになりますが、個人での対処を行うことによって状態が悪化する恐れがあります。その結果データ復旧業者に依頼したとしても修復不可能になってしまっては本末転倒です。

データ復旧を希望する場合は個人での対処はなるべく控え、データ復旧業者に相談することをおすすめします。

液晶画面の故障

パソコンの電源は点いているが、液晶画面上に表示されない場合には、液晶画面が故障していることが考えられます。

液晶画面の故障の原因としては、「経年劣化」や、「ぶつけたり落とした時の接触不良」が考えられます。

パソコンの電源ランプが点灯しているにも関わらず、液晶画面に正常に表示されていない場合は、記憶媒体(HDDやSSD)に異常が発生していない可能性が高いです。

液晶画面の修理の時はパソコン自体の修理をする必要がありますので、データのバックアップをとれない場合には、まず最初にデータを取り出しましょう。

マザーボードの故障

マザーボードとは、パソコンの核となる基板装置のことで、いくつもの部品の電源供給や通信回路の役割があります。

マザーボード自体が故障していると、電源供給や通信回路の役割が果たせず正常に起動できません。

また、マザーボードはパソコンが高温の時などに、パソコンの故障を避けるためにシステムの起動を制限する仕組みがあり、正常に起動できないことが考えられます。

マザーボードに異常がある場合には、パソコンの電源を切って放電・放熱をし、故障している場合には修理・交換をする前にデータを取り出す必要があります。

バッテリーの劣化

パソコンのバッテリーは500~2000回程度の充電回数で寿命といわれているため、バッテリーが故障してパソコンが正常に起動しないことが考えられます。

バッテリーに異常がある場合には、以下のような症状が発生します。

  • 充電できなくなる
  • パソコンが動作しなくなる
  • パソコンの充電ランプが常に点灯する

まずは、パソコンに搭載されているソフトウェアを利用してパソコンのバッテリーの劣化状況を確認し、劣化している場合は交換や修理をしましょう。

電源装置に障害が発生している

パソコン本体ではなく、電源ケーブルやコンセントの障害によって電源が正常に起動しない場合があります。

この際確認すべき点として以下が挙げられます。

  • 電源ケーブルが抜けていないかの確認
  • 延長ケーブルの通電スイッチON・OFFの確認

この場合は電源装置の交換や電源スイッチの確認によって問題が解消する可能性があります。

パソコン周辺の環境がパソコンの動作に影響している

パソコンを置いている環境に問題がある場合には、電源が正常に起動しない場合があります。

周辺環境の問題には、以下のようなものが考えられます。

  • パソコン周辺の環境の室温が適していない
  • 高温になっている
  • 帯電している
  • 多数の周辺機器を接続したままになっている
  • ホコリなどによってパソコンのファンが正常に機能していない

パソコンの動作時の適正環境である室温10℃~35℃で使用しましょう。また、電源を付けた状態で長時間放置していると、パソコン自体の温度も高温になってしまい、パソコンの劣化を進行させます。適度に電源を切ることも大切です。

また、パソコンのファンなどの部品には、ごみやホコリが溜まりやすく、帯電や高温の原因になります。こまめに清掃をすることで、環境による故障のリスクが軽減できます。

マルウェア感染の可能性

パソコンがウイルスやトロイの木馬といったマルウェアに感染してしまっている場合に、電源が正常に起動しない場合があります。

マルウェアに感染している場合、ネットに繋いでいる状況自体が情報流出やマルウェアの拡大につながるため非常に危険です。この場合電源がつかない以上、業者に依頼してパソコンの修理を行うことが優先です。

HDDやSSDのデータのバックアップを取ったとしても、ウイルスに感染しているデータをバックアップすることになります。危険ですので早急にデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。

パソコンの電源が入らない場合の注意点

パソコンの電源が入らない場合、個人での対処を行うことによって解決できる場合もありますが、対処の仕方や故障度合い、故障個所によっては記憶媒体に負荷がかかってしまう可能性が高く、状態が悪化してしまう場合があります。

状態悪化の対策として以下の点に注意する必要があります。

  • 通電・再起動を控える
  • 記憶媒体の分解をしない
  • 自力での復旧は控える
  • パソコンは温度変化に弱いので注意する

 通電・再起動を控える

HDDやSSDが故障している状態では、通電や再起動を極力避けることが大切です。

通電中は、HDDにデータの読み書きをする磁気ヘッドも動作し続けています。物理障害が起きている状態では、HDDの記録面(プラッタ)と磁気ヘッドが接触(ヘッドクラッシュ)し、物理障害が発生するリスクがあります。

障害が発生していない場合であっても、新しく障害が発生するきっかけになる可能性があり、最悪の場合にはデータがすべて消えてしまうかもしれません。

記憶媒体の故障時には、出来るかぎり通電や電源のON・OFF・再起動を控えましょう。

記憶媒体の分解をしない

物理障害を起こしたHDDやSSDの分解作業を個人で行うことは絶対にやめましょう。

なぜならHDDやSSDを分解するときは、小さな塵やホコリも故障の原因になります。HDDやSSDの分解には特殊な専門知識が必要です。個人で一度分解してしまうことで、破損箇所が増えるたり、メーカーの保証対象から外れてしまったりする可能性があります。個人での復旧の方法としてWindowsのエラーチェックがあります。これは軽度の不良セクタやファイルシステム障害を自動修復してくれますが、解消できるのは軽度論理障害のみです。

エラーチェックで不具合が改善しない場合は、物理障害が発生している可能性が高く、エラーが修復しないからといって、何度もエラーチェック・自動修復を実行するのは避けましょう。すでに障害が悪化している可能性があります。

データ消失のリスクを避けるためにもHDDやSSDの分解は控えましょう。

自力での復旧は控える

HDDを自力で復旧することは障害を悪化させる原因になるので控えましょう。

自力で対処可能なのは軽度の論理障害に限られますが、発生している症状を断定することは自力では難しいです。

もし誤った対処をしてしまうと、障害の悪化・発生の原因になってしまい、取り出せたはずのデータが取り出せなくなるかもしれません。

保存しているデータを確実に取り出したい場合には、自力で復旧せずにデータ復旧業者に相談しましょう。

パソコンは温度変化に弱いので注意する

パソコンや内蔵HDDは熱の変化にとても弱いです。短期間の温度変化には耐えるように作られているものの、高温のまま長時間放置すると故障する恐れがあります。

また、高熱を発しているからといって、保冷材などで急激に冷やすのはやめましょう。急激な温度変化に対応できない、パソコン内部に水滴が発生することで故障することが考えられます。

パソコンの温度が高いときは、パソコンの電源を切って時間をおいて利用するようにしましょう。

パソコンの電源が入らないときに確認すべきこと

ここでは、パソコンが起動しないときにまず最初に確認すべきことを解説していきます。パソコンの形状によって確認すべきことが異なりますので注意してください。

  • デスクトップパソコンの場合
  • ノートパソコンの場合

デスクトップパソコンの場合

デスクトップパソコンの場合には、パソコン本体の電源とは別に、電源ユニットに電源の切り替えが可能なスイッチが設置されています。

スイッチには「|」(オン)「〇」(オフ)があるので「|」(オン)になっているかを確認しましょう。

同じタイミングで、電源ケーブルがコンセントにしっかりと接続されているかを確認しておくといいでしょう。

電源供給が正常にできていないことが原因でパソコンが起動できないことが考えられます。

ノートパソコンの場合

ノートパソコンの場合には、電源アダプタが正常に接続されているかを確認しましょう。

また、ノートパソコン用のアダプタは持ち運びがしやすいように細く軽量化されているため、断線したため電源が供給されていない可能性もあります。

別の電源コードで正常に起動する時は、電源アダプタ自体を交換することで解決できることがあります。

パソコンの電源が入らない場合の対処法

パソコンの電源が入らないまたはパソコンのデータを取り出したい場合には、症状に合った以下の対処法を試しましょう。

  • パソコン周辺の環境の整備をする
  • 再起動を試みる
  • パソコンのバッテリーを交換する
  • データ復元ソフトを利用する
  • 修理業者に相談する
  • データ復旧業者に相談する

パソコン周辺の環境の整備をする

パソコンの電源が入らない場合には、パソコン周辺の環境を整備することで解決できないかを試しましょう。確認するポイントは以下の点です。

  • パソコンに適した温度管理ができているか
  • パソコン自体が高温を発していないか
  • パソコンが帯電していないか
  • ホコリによってファンが異常な動作を行っていないか
  • 不要な周辺機器が必要以上に接続されていないか

パソコンの使用時は適正環境である室温10℃~35℃に設定しましょう。また、「パソコンの電源を入れたままにしておく」「周辺機器を接続したままにする」「ファンが機能せず放熱ができない」などの影響でパソコンが高温を発している場合には、直ちに電源を切ってパソコンの放熱・放電をしましょう。

また、周辺機器を多数パソコンに接続したままにしていると、パソコンが故障する原因になることが考えられます。また、ACアダプターや電源ケーブルが接触不良や断線を起こしていることも考えられます。定期的にチェック・交換し、異常が発生している際にはマウスやキーボードなどの外部機器を含めすべて取り外しましょう。

パソコン周辺の環境は定期的に整理・清掃することで、パソコンやHDDが故障する可能性を軽減できます。

再起動を試みる

パソコンの電源が入るが正常に開けない場合は、一度再起動するようにしましょう。電源ボタンを10秒間長押した後に、もう1度押し直すことで電源が入るケースがあります。

しかし物理障害だった場合、通電するとさらなる症状の悪化に繋がりますまた、再起動では様々な部品に負荷がかかるため、再起動は一度だけに留めましょう

パソコンのバッテリーを交換する

パソコンは起動するが、バッテリーに異常が発生している場合には、バッテリーを交換しましょう。

パソコンのバッテリーの状態は「コマンドプロント」から確認することが可能です。

バッテリーの状態の確認手順

  1. 「ファイル名を指定して実行」にて「cmd」と入力
  2. 「Battery report」を実行
  3. レポートの出力場所をコピー
  4. レポートの内容を表示する
  5. バッテリーの状態を確認

パソコンのバッテリーは消耗品のため、経年劣化や衝撃などで劣化していきます。

状態が劣化していたり、バッテリーの持ち時間が明らかに短くなった感覚があれば、すぐに交換しましょう。

データ復元ソフトを利用する

データ復元ソフトを利用することによって、自力での復旧作業が可能です。データ復元ソフトはWEB上で簡単に購入ができるため、手を出しやすい復旧方法です。

しかし、データ復元ソフトで復旧できるのは軽度の論理障害に限られます。物理障害や重度の論理障害の場合には、復元ソフトを利用することで障害を悪化させる可能性が高いです。

データ復元ソフトを安全に利用するためには原因を正確に見極める必要がありますが、自力の診断では障害を正確に見極めるのはとても難しいです。

確実にデータを取り出したい方や自力での復旧作業が不安な方は自力での復旧作業は避け、データ復旧業者に依頼しましょう。

専門業者に調査を依頼する

これまでに紹介した方法で解決しなかった場合、自力での作業は諦め、専門業者に相談してください。

ここで、注意していただきたいのが、専門業者によってその目的が違うことです。誤った専門業者に相談してしまうと、希望していた解決ができなくなる可能性があるので注意しましょう。

修理業者に相談する

パソコン内に保存されているデータよりも、使用しているパソコン自体の「動作」を復旧したい場合、パソコンのメーカーや修理専門業者に相談することをおすすめします。記憶媒体の交換を行うことで、パソコンを正常に動作させることができます。パソコンの保証期間や費用面を調べ、安心できる修理専門業者を選びましょう。

ただし、修理は、あくまで「パソコンを使えるようにする」ことが目的なので、「データ」を保存している内部データは全て初期化されてしまいます。もし大切なデータを復旧することが目的である場合は、データ復旧業者に相談しましょう。

データ復旧業者に相談する

パソコン内のHDDやSSDに保存されているデータが必要な場合、専門のデータ復旧業者へ相談することをおすすめします

ただし、データ復旧業者は国内に100社以上もあり、それぞれ技術力に大きい差があるため、業者を選定するにあたっては業者を見極めることが必要です。

また、物理障害が起きている機器からデータを復旧する場合、手術室と同等の清浄度を保てるクリーンルームでの作業が必要です。異音が発生している記憶媒体には基本的に「物理障害」が起きているため物理障害に対応していないデータ復旧業者では対応ができません

業者を選ぶ際は「専門設備」や「対応実績」などを事前に確認し、障害機器にあった適切な業者を選ぶようにしましょう

パソコンの電源が入らない場合におすすめのデータ復旧業者

パソコンの電源がつかなくなったとき、場合によってはデータ復旧が必要になるケースがあります。

電源が入らないパソコンからのデータ救出は業者によって技術力に差があるため、できるだけ技術力が高く信頼できる業者に依頼することが大切です。しかし、馴染みのないサービスの判断を素人がするのは難しいものでしょう。

そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、パソコンのデータ復旧でおすすめのデータ復旧サービスを紹介します。

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まとめ

今回の記事ではパソコンの電源が入らない場合の原因や注意点、適切な対処法について紹介しました。

パソコンの電源が入らない場合の原因は複数存在し、内部のHDDやSSDが損傷している場合にはその復旧難易度が急激に上がります。個人で作業してしまうと、障害を悪化させてしまう危険があります。

確実にデータを復旧したい方は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。

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