ブルーレイレコーダーは、録画データの保存に非常に便利な機器ですが、誤操作やシステムエラー、または物理的な障害により、大切なデータが消失するリスクがあります。
特に家庭用ブルーレイレコーダーではデータが強力に暗号化されているため、一般的な手法での復旧は難しい場合が多いです。
本記事では、ブルーレイレコーダーに発生する主なトラブルの原因とその対処方法、さらには自力で復旧を試みる場合の注意点について詳しく解説します。データを失わないための最善策を学び、トラブル時に冷静な判断を下すための参考にしてください。
目次
ブルーレイレコーダーのデータが消失する原因
まずは、データが消失してしまう原因を理解することが重要です。ここでは、データ消失のよくある原因を解説します。
誤操作によるデータ削除
ブルーレイレコーダーを使用中に、誤って重要なデータを削除してしまうことは、誰にでも起こり得るミスです。特に録画した番組や動画ファイルを整理する際に、ゴミ箱からデータを復元する機能がないため、削除されたデータは簡単に取り戻せなくなります。
ブルーレイレコーダーレコーダーのシステムエラー
ブルーレイレコーダーには、システムエラーが発生することがあります。これはファイルシステムの破損やデータベースのエラーによるもので、内部のデータが破損し、アクセスできなくなることがあります。特に、ソフトウェアの更新中やデータ書き込み中に電源が切れた場合、エラーが発生しやすくなります。
電源障害によるデータ破損
突然の電源障害や停電によって、ブルーレイレコーダーに保存されているデータが破損することがあります。データの書き込み中に電源が切れると、データが中途半端な状態で保存され、ファイルシステムが破損する原因となります。
ソフトウェアの不具合(論理障害)
論理障害とは、ブルーレイレコーダー自体には問題がないものの、以下の理由でファイルシステムが破損し、データにアクセスできなくなる状態を指します。
- 誤操作によるデータ消去やフォーマット
- 読み書き中の強制終了
- ソフトウェアの不具合やバグ
ブルーレイレコーダーの論理障害は、物理障害以上に復旧が難しいとされています。これは、データが著作権の関係で全て暗号化されているため、以下の技術が必要となるからです。
- 暗号化の解析技術
- HDDのデータ復元技術
個人での解決は難しく、専用のツールと高度な技術力を持つデータ復旧業者に依頼することが推奨されます。どうしてもデータを取り出したい場合は、ブルーレイレコーダー復旧の実績が豊富な専門業者に相談しましょう。
経年劣化・物理的衝撃によるHDD故障(物理障害)
ブルーレイレコーダーのデータ復旧における特殊性:通常のHDDより難易度が高い理由
ブルーレイレコーダーのデータ復旧が「最高難易度」とされるのには、以下の理由があります。
- 強力な暗号化技術により、故障箇所の特定が困難。
- ブルーレイレコーダー特有のファイルシステムやデータ構造についての知見や技術的ノウハウが少ない。
- 暗号解除に時間がかかり、場合によっては1か月以上の解析作業が必要。
これらの理由からブルーレイレコーダーのデータ復旧には高度な技術力が求められます。
特にブルーレイレコーダーに保存されたデータは、著作権保護の観点から極めて高度な暗号化が施されています。この暗号化技術は、メーカーごとに独自の方式で実装されており、技術情報は公開されていません。そのため、市販の一般的なデータ復旧ソフトウェアでは、高度に保護されたデータの復旧に対応できないことが多いです。PanasonicやSONYといった主要メーカーのブルーレイレコーダーにおける暗号化は、業者にとっても大きな課題となります。
メーカー対応の限界
ブルーレイレコーダーが故障した場合、メーカーのサポートに依頼するのが一般的ですが、メーカーでさえも対応できないケースが多く見られます。暗号化技術が非常に複雑であるため、メーカーがデータ復旧を試みても成功しないことがあり、HDDの物理的な修理にとどまることがほとんどです。
ブルーレイレコーダーのデータ復旧を成功させるためには、特別な専門技術が必要です。具体的には、以下の要素が重要です。
- メーカーごとの暗号化に対応するための独自開発技術。
- データ解析に必要な高度な設備。
- 複雑な故障や暗号化に対応できる専門エンジニアの存在。
このことから、ブルーレイレコーダーのデータを自力で復旧することはほぼ不可能です。
- 市販されているデータ復元ソフトでは、暗号化されたデータには対応できないため、一般ユーザーが成功することは稀。
- 物理的な故障やファームウェアの問題が発生している場合、専門業者の助けが不可欠。
以上の理由から、ブルーレイレコーダーのデータ復旧には高度な技術と専門知識が不可欠です。暗号化されたデータの復旧は、一般ユーザーが自力で試みても成功する可能性は非常に低いため、専門のデータ復旧業者に依頼することが推奨されます。
ただし、技術力が低くて復旧に失敗した場合、データが二度と戻ってこなくなる危険性があります。
だからこそ、データ復旧を業者に依頼するときは基本的に「技術力の高い業者」を見極めることを覚えておいてください。
故障したブルーレイレコーダーの復旧・データ取り出し方法
不具合を起こしたブルーレイレコーダーの復旧・データ取り出し方法には、以下のようなものがあります。
- 他の機器に一時的にデータを移行する
- 専用の復元ソフトを使う
- メーカーに修理を依頼する
- データ復旧業者に依頼する
ブルーレイレコーダーのデータ障害は復旧難易度が高いものの、機器の復旧・データ取り出しに対応した専門業者も存在します。それぞれの方法と業者についてご紹介します。
他の機器に一時的にデータを移行する
あまり簡単な方法ではありませんが、同じメーカー・型番の機器をもう1台用意できるのであれば、HDDを移し替えてデータを読み込める可能性があります。
ただし、これはある程度機械の知識がないと難しい方法です。もし、ファイルシステムが異なる機器にデータを移行した場合、データを読み込めないどころか、フォーマット(初期化)されてしまう危険性もあります。その場合、データの復旧確率が激減してしまうので、あまり推奨できる方法ではありません。
専用の復元ソフトを使う
個人でデータを取り出したい場合は、市販の復元ソフトを使うという方法もあります。ただし、ブルーレイレコーダーのファイルシステムは機器ごとに異なるため、PC用の復元ソフトでブルーレイの録画データを読み出すことはできません。
保存しているデータが動画データであること、データに暗号化がかかっていることなどから、データ復旧業者でも復旧できない可能性があります。また、ブルーレイレコーダーのファイルシステムはPCと互換性がないため、データを取り出せても読み出し不可能になってしまいます。むしろ復元ソフトを使用すると、症状を悪化させるリスクもあるため、安易に復元ソフトは使用しないよう気を付けましょう。
自力で対処するのは控え、早急にブルーレイレコーダーの復旧作業のノウハウがあるデータ復旧業者を選んでデータを正確に復旧するようにしましょう。
データ復旧業者に依頼する
自力での対処に自信がない、重要なデータを安全に復元したい場合には、データ復旧の専門業者に依頼する方法が一番です。業者に依頼する際には、ブルーレイレコーダーに対応している業者を選ぶようにしましょう。ブルーレイレコーダーからのデータ復元は難易度が高く、対応している業者は希少です。そのため、業者のサービスサイトなどを確認して、対応可否に加えてデータ復旧実績の多い業者に依頼すると良いでしょう。
お問い合わせから復旧作業完了までの全体の流れは以下の通りです。
- 問い合わせ(電話やメール)
- 診断・見積もり(機器を持ち込むか郵送してエンジニアが診断・費用の概算見積りをもらう)
- 復旧作業(エンジニアによる復旧作業。作業時間は診断・見積もり時に確認)
- 引き渡し(データ引き渡し用のHDDに入った状態で戻ってくる)
依頼前に無料診断を行ってくれる業者であれば、無料で見積もりまで確認してから依頼するかどうか決定することもできます。法人様であれば秘密保持契約(NDA)の締結などを行ってくれる業者もあります。問い合わせ段階で確認してみましょう。
機器が到着したら診断が行われ、見積もりが行われます。見積もりに双方納得し、契約が成立したら、本格的な復旧作業が行われ、ブルーレイレコーダーの物理障害や論理障害に応じてエラーの修復やデータの抽出が行われ、ハードウェアに納品されます。
機器を持ち込む場合は、症状次第では診断から納品まで1日で完了できる場合もあります。お客様のご要望に柔軟に対応できる業者もあるため、ブルーレイレコーダーからデータを抽出したい場合、まずは相談してみましょう。
ブルーレイレコーダーのデータ復旧実績が豊富なおすすめ業者
国内には100社を超えるデータ復旧専門業者が存在し、その中から専門業者を選定することは難しいです。今回は、ブルーレイレコーダーの復旧実績が豊富で技術力も高く、信頼できるおすすめの業者を選定しました。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。
一般的には復旧不可能といわれるHDDのデータ記録面に傷がついた状態からの復旧実績や多数メーカー・型番のブルーレイレコーダーのデータ復旧実績も豊富で、非常に信頼のおける業者です。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | HDDレコーダー、ブルーレイレコーダー、外付けHDD、SSD、RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード等記憶媒体全般 |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
デジタルデータリカバリーのブルーレイレコーダー復旧事例
デジタルデータリカバリーでは、HDDレコーダー・ブルーレイレコーダーの多数の復旧成功事例があります。
特殊アプローチで他社不可HDDレコーダーの復旧に成功!
症状:電源がONOFFを繰り返し正常起動しない。他社ではHDDのコントロール基板障害のため復旧不可。
⇒保存データが特殊形式で記録されていましたが、エンジニアが複数回の解析作業を行い、無事復旧に成功しました!#データ復旧 #HDDレコーダー pic.twitter.com/xKqOllDXHg
— デジタルデータリカバリー【公式】 (@DDR_Japan) March 24, 2020
水没したレコーダーの復旧に成功
■症状
大雨により自宅が床上浸水
完全に水没したため泥などが内部に入り込んだ完全水没&レコーダーという難しいケースでしたが、専門エンジニアにより復旧に成功いたしました。
水没したケースでも対応していますのでご気軽にご相談ください。#データ復旧 pic.twitter.com/xvRu9l1nzU— デジタルデータリカバリー【公式】 (@DDR_Japan) August 28, 2021
「2か月前にSonyのレコーダーの容量が一杯だと表示された後、画面が動かなくなった。この後に電源を引き抜いて再起動したら容量が0になったため、データ復旧会社3社に復旧をお願いしたが、一社も復旧できませんでした。ホームビデオの復旧をお願いします。」とお客様からご相談がありました。… pic.twitter.com/d4xhK0uzGj
— デジタルデータリカバリー【公式】 (@DDR_Japan) September 21, 2023
ブルーレイレコーダーの復旧は他の機器に比べても特殊な技術が必要になり、そもそも対応できる業者が少ないです。デジタルデータリカバリーでは多数の復旧事例が実際に公開されているので、安心して任せられると思います。
初期診断・見積もりは無料で対応してくれるため、まずは24時間365日の相談窓口から相談してみるのがおすすめです。
まとめ
本記事ではブルーレイレコーダーのデータ復旧方法や注意点などについて紹介しました。
ブルーレイレコーダーの復旧作業は非常に難しく、さらに「論理障害」と「物理障害」が併発していることもあるため、個人で障害を判別することは極めて困難です。また、データが暗号化されていることから、市販のデータ復旧ソフトなどでは原則対応することは出来ません。
ブルーレイレコーダーに残された重要なデータを復旧するには専門家であるデータ復旧業者に任せるのが、もっとも最善の方法といえるでしょう。