テザリングでスマホがハッキングされる?対処法や予防策を解説|サイバーセキュリティ.com

テザリングでスマホがハッキングされる?対処法や予防策を解説

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テザリング機能を使用することで、他の端末でインターネットを使用することが可能です。しかし、テザリングの接続方法によってはセキュリティが脆弱になり、ハッキングされる恐れがあります。本記事では、テザリングを使用している際にハッキングされた際の対処法や予防策について専門的に解説します。

テザリングとは

テザリングとは、スマートフォンと他の機器(ノートパソコンやタブレットなど)でインターネット回線を共有できる機能です。この機能により、Wi-Fiルーターがなくても外出先で他の機器がインターネットを利用できるようになります。ただし、テザリングを利用することでスマホやパソコンがハッキングされる可能性もあるため、その場合はすぐにフォレンジック調査会社に相談しましょう。

テザリングの接続方法のメリット・デメリット

テザリングには①Wi-Fi接続②Bluetooth接続③ USB接続の3通りの接続方法があります。①のWi-Fi接続は、スマートフォンをWi-Fiのアクセスポイントとして、携帯電話回線を無線LANで飛ばし、インターネットに接続します。②のBluetooth接続では近距離の機器と1対1で無線通信を行います。③のUSB接続のみ有線通信で、スマホと機器をUSBケーブルで接続する接続してテザリングを行います。

各テザリングの接続方法のメリットとデメリットは以下の通りです。

Wi-Fi接続

メリット

  • 複数のデバイスを同時に接続可能
  • 広範囲の端末にテザリングできる
  • 接続にケーブルが不要

デメリット

  • スマホのバッテリーの消耗が速い
  • 任意でパスワードを設定できるため、不正アクセスのリスクが高い

Bluetooth接続

メリット

  • Wi-Fi接続よりも電池消耗が少ない。
  • 通信範囲が狭く、サイバー攻撃に遭うリスクが低い

デメリット

  • 通信速度が遅い
  • 一度に接続できる機器の台数がWi-Fi接続より少ない(最大1台まで)

USB接続

メリット

  • 他の接続方法と比較して通信速度が一番早い
  • 電池消耗が少ない
  • 他の接続方法と比較して最もハッキングのリスクが低い

デメリット

  • 接続デバイスが物理的にスマホと接続する必要がある
  • スマホと接続機器の間にケーブルが必要

テザリングでハッキングされた時の対処法

テザリングを利用している際に、スマホがハッキングされた可能性がある場合は以下の方法で対処しましょう。

テザリングを中止する

ハッキングが疑われる場合、すぐにスマホのテザリングを中止しましょう。インターネット接続を切断します。これにより、不正なアクセスを防ぐことができます。

パスワードを変更する

テザリングを中止した後、テザリングのパスワード、スマートフォン、その他テザリングを行ったデバイスのパスワードを変更しましょう。またクレジットカードを登録したアカウントや銀行口座のパスワードも変更すると、不正ログインを防止できます。

テザリングのパスワードを変更する操作手順は以下の通りです。

iPhoneでテザリングのパスワードを変更する手順

  1. 「設定」アプリをタップする
  2. 「インターネット共有」の「Wi-Fiのパスワード」をタップする
  3. 半角英数字で8文字以上の新しいパスワードを入力する
  4. 「完了」をタップする

Androidでテザリングのパスワードを変更する手順

  1. ホーム画面の「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」にある「アクセスポイントとテザリング」をタップする
  3. テザリングの接続方法を選び、ボタンをスライドしてテザリングを有効にする
  4. 「Wi-Fiテザリングのパスワード」に新しいパスワードを入力する

SNSのアカウントや銀行口座の利用停止の手続きを行う

スマホがハッキングされたことが発覚したら、SNSアカウントや銀行口座の状態を確認しましょう。SNS、ショッピングサイト、銀行のアカウントなどに不正アクセスされた形跡が見られる場合、すぐに各アカウントのサポートセンターに連絡しましょう。

ハッキングによりクレジットカードの不正利用や銀行口座から不正送金が見られた場合は、優先してクレジットカード会社や銀行に相談し、利用停止の手続きも一緒に行いましょう

フォレンジック調査を依頼する

テザリングを使用していて「SNSなどが不正アクセスを受けている」「カメラが勝手に動作する」「通信量が異常に増大している」などの症状が発生している場合、スマホがハッキングを受けている可能性がありますが、目視による確認には限界があり、ハッキング被害を受けてから時間差で不正アクセスなどの被害に遭う可能性も考えられます。

テザリングによるハッキングの被害を確認して対処する場合、「何の情報が漏えいしたか」「自身の端末はどのようなハッキングの被害を受けたか」正確に判断する必要があります。

これらの情報を入手するには、「フォレンジック調査」と呼ばれるデジタル機器の調査・解析が必要になります。フォレンジック調査では、特殊な解析技術を使用して、通信ログなどを解析し、ハッキングやマルウェア感染の有無、情報漏洩の有無などを明らかにします。

フォレンジック調査会社では、申し出があれば調査結果を報告書にまとめるサービスがあることが多く、レポートを元にしたセキュリティの強化だけでなく、証拠として公的機関に提出することも可能です。

ハッキングの再発防止がしたい」「スマホの動作が不自然でハッキングされた可能性がある」場合は実績の豊富なフォレンジック調査会社に相談し、フォレンジック調査を受けることをおすすめします。

おすすめのフォレンジック調査会社

公式サイトデジタルデータフォレンジック

編集部が厳選したおすすめのフォレンジック調査会社は、デジタルデータフォレンジックです。

デジタルデータフォレンジックは、累計3万9千件以上の豊富な相談実績を持ち、全国各地の警察・捜査機関からの相談実績も395件以上ある国内有数のフォレンジック調査サービスです。

24時間365日の相談窓口があり、緊急時でも安心です。相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。

テザリングによるハッキング被害の予防策

テザリングを利用したハッキングからスマホを守るには、スマホのセキュリティを事前に強化しておくと、被害を予防できる場合があります。テザリングによるハッキングの被害の予防策は以下の通りです。

フリーWi-Fiに接続しない

フリーWi-Fiの多くは通信が暗号化されないため、専門知識があれば入力したパスワードや閲覧履歴を第三者が閲覧できてしまいます。また店舗の正式なフリーWi-Fiとは別に、偽のWi-Fiホットスポットを設定して入力されたパスワードなどを収集する手口も確認されています。したがって、セキュリティ上の安全面からテザリングを使用する際は、フリーWi-Fiの接続はおすすめできません。

スマホのOSを最新版にアップデートする

スマホのOSのバージョンが古いと、バグや脆弱性が改善されていないため、マルウェアやハッキングといったサイバー攻撃の被害に遭いやすくなります。使用しているOSが最新版でないのであれば、手動でアップデートを行い、セキュリティを強化しましょう。

スマホにセキュリティアプリを導入する

スマホのハッキングが心配であれば市販のセキュリティアプリを導入するのも有効です。アプリは必ずApp StoreやGoogle Playなどの公式ストアからインストールしましょう。公式ストア以外でアプリをダウンロードすると、セキュリティアプリに偽装した有害なアプリをダウンロードし、スマホがハッキングされてしまう恐れがあります。

まとめ

テザリングでスマホがハッキングされるのを防ぐには、パスワードの強化やスマホ本体のセキュリティを強化することが重要です。万が一テザリングを介したハッキング被害にあったら、速やかにテザリングを中止し、不正アクセスなどの被害を受けていないか調べ、必要に応じてアカウントや銀行口座の利用停止手続きを行いましょう。被害の実態を正確に調査するのであれば専門の調査会社でフォレンジック調査を行い、スマホ端末のハッキング経路や、個人情報の漏えいの有無を明らかにしましょう。

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