「あなたのデバイスをハッキングしました。」などの不審なメールが届き、ビットコインの支払いを求められたことはありませんか?
近年、ビットコインを要求する脅迫メールの脅威が増加しています。このメールは、被害者に対して個人情報の漏洩や不適切な行為の公開をほのめかし、ビットコインでの支払いを強要します。
多くの場合、脅迫は根拠のないものであり、単に被害者を恐怖に陥れて金銭を詐取しようしているだけです。しかし、脅迫が事実である可能性もあるため、しっかりと経緯を調査し、ハッキングの有無を確認する必要があります。
この記事では、ビットコインを要求する脅迫メールの特徴や対処法、ハッキングの対策を解説します。
目次
ビットコインを要求する脅迫メールの特徴
ビットコインを要求する脅迫メールの特徴は以下のとおりです。
- 不自然な日本語が使われている
- 「至急!」など緊急性を煽るような件名
- 自分のパスワードが件名や本文中に記載されている
- 自身のメールアカウントが文中に記載されている
- アダルトサイトを閲覧している録画データを友人や家族に拡散すると脅す
- 文中にパソコンやスマートフォンをハッキングした・乗っ取ったなどの表現がみられる
上記に当てはまる特徴がある場合、脅迫メールを受信した可能性が高いです。
メールの内容は全て嘘ですので、ビットコインを支払う必要はありません。
一方で、差出人が指定した口座番号にビットコインを支払うと、繰り返し脅迫メールの被害に遭う可能性があるため、決して支払わないでください。
本当に端末がハッキングされていないか不安な場合は、電子端末にハッキングやマルウェア感染、情報漏洩がないか専門的に調査してもらうと安全です。脅迫メールの中には「性的脅迫(セクストーション)」の内容が含まれることもあるため、周囲に相談しにくいですが、フォレンジック調査会社では、機密保持契約書の発行や、万全のセキュリティ体制を敷いているところもあるため、外部に情報を漏らしません。
ビットコインを要求する脅迫メールが送られてきたときにやるべき対処法
ビットコインを要求する脅迫メールが送られてきたときにやるべき対処法は以下のとおりです。
メールを開かない・リンクをクリックしない
メールの内容を開かず、メール内のリンクや添付ファイルをクリックしないことが重要です。これらの操作は、マルウェア感染やさらなるセキュリティリスクにつながる可能性があります。
スクリーンショットの撮影
メールの内容や、送信者のアドレス、送信日時などのスクリーンショットを撮影し、保存しておきます。これらは、警察やサイバーセキュリティの専門家に相談する際の証拠として役立つ可能性があります。
ビットコインの支払いに応じない
脅迫者の要求に応じてビットコインの支払いを行わないことが重要です。支払いをすると、さらなる脅迫を受け、被害が増大する可能性があります。
アンチウイルスソフトウェアでスキャン
脅迫メールを受け取った後、コンピュータが既に感染していないかどうかを確認するために、アンチウイルスソフトウェアで全体スキャンを行います。これにより、マルウェアがインストールされていた場合、除去することができます。
パスワードの変更
脅迫メールの送信者が、メールアドレスを秘密裏に入手している可能性があるため、すべての重要なアカウントのパスワードを変更します。新しいパスワードは、誕生日や同じ数字の羅列など、推測しやすいものはさけることが望ましいです。
サイバーセキュリティの調査会社に相談する
脅迫メールの指示に従い、金銭を支払うとハッキングや情報漏えいのリスクがあります。その場合、サイバーセキュリティの調査会社に相談し、「フォレンジック調査」を行いましょう。
フォレンジック調査では、不正アクセスの痕跡、マルウェア感染の有無、データの改ざんや漏えい、攻撃者の足跡を特定することができます。この調査をすることで「どのようにしてセキュリティが侵害されたのか」、また「今後どのような対策を講じればよいのか」が明確になります。
しかし、一般に入手できるソフトウェアを使って個人で調査するのは難しいです。なぜなら、正確に調査するためには高度な技術や知識が必要だからです。これらが欠如している状態だと、調査過程で新たなセキュリティリスクを生じさせる可能性や、既存の証拠を誤って破壊してしまう可能性があります。また、専門的なツールや技術を駆使しなければ見落としてしまうような微細なデータもあり、これらを正確に分析することは一般の個人には非常に困難です。
そのため、ビットコインを要求する脅迫メールの被害調査をしたい場合は、サイバーセキュリティの調査会社に相談しましょう。専門の調査会社では、最新のフォレンジックツールと技術を使用して、攻撃者による侵害の全貌を解明し、被害の範囲を正確に把握します。さらに、将来的な攻撃を防ぐための具体的な対策も提供してくれます。
おすすめのフォレンジック調査会社
フォレンジック調査はまだまだ一般的に馴染みが薄く、どのような判断基準で依頼先を選定すればよいか分からない方も多いと思います。そこで、30社以上の会社から以下のポイントで厳選した編集部おすすめの調査会社を紹介します。
信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶポイント
- 官公庁・捜査機関・大手法人の依頼実績がある
- 緊急時のスピード対応が可能
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デジタルデータフォレンジック
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一般的なフォレンジック調査会社と比較して対応範囲が幅広く、法人のサイバー攻撃被害調査や社内不正調査に加えて、個人のハッキング調査・パスワード解析まで受け付けています。24時間365日の相談窓口があり、最短30分で無料のWeb打合せ可能とスピーディーに対応してくれるので、緊急時でも安心です。
運営元であるデジタルデータソリューション株式会社では14年連続国内売上No.1のデータ復旧サービスも展開しており、万が一必要なデータが暗号化・削除されている場合でも、高い技術力で復元できるという強みを持っています。調査・解析・復旧技術の高さから、何度もテレビや新聞などのメディアに取り上げられている優良企業です。
相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。
費用 | ★相談・見積り無料 まずはご相談をおすすめします |
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調査対象 | デジタル機器全般:PC/スマートフォン/サーバ/外付けHDD/USBメモリ/SDカード/タブレット 等 |
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ビットコインを要求する脅迫メールやハッキングの対策方法
ビットコインを要求する脅迫メールやハッキングの対策方法は以下のとおりです。
定期的なアップデート
ソフトウェアやオペレーティングシステムを常に最新の状態に保つことが重要です。セキュリティの脆弱性を放置すると、攻撃者に悪用される可能性があります。定期的にアップデートを行うことで、これらの脆弱性を修正し、脅迫メールを送る攻撃者からデバイスを守ることができます。
強力なパスワードの使用
複雑でユニークなパスワードを各アカウントごとに設定することが、アカウントの安全を保つ上で非常に効果的です。強力なパスワードは、大文字、小文字、数字、特殊文字を組み合わせたものであるべきです。パスワードマネージャーを使用して、これらのパスワードを管理するのも良いでしょう。
二段階認証の活用
二段階認証は、アカウントのセキュリティを強化するための有効な手段です。パスワードだけでなく、電話番号に送られるコードや認証アプリによる追加の確認が求められるため、不正アクセスのリスクを大幅に減少させることができます。
個人情報の共有を避ける
ソーシャルメディアや公共のフォーラム上での個人情報の共有は最小限に抑えるべきです。攻撃者は、これらの情報を収集し、脅迫メールを送る際に使うことがあります。プライバシー設定を見直し、本当に必要な情報のみを共有するようにしましょう。
まとめ
今回は、ビットコインを要求する脅迫メールの特徴やハッキングの対策・対処法を解説しました。ビットコインを支払うよう記載されても、要求には応じないようにしましょう。繰り返し被害に遭う恐れがあります。
脅迫メールが届いた場合でも、慌てずメールは無視しましょう。もしも本当にハッキングされているか心配であれば、専門の調査会社へ相談することで、マルウェア感染や情報漏洩が発生していないか正確に端末の状態を把握できます。
ウイルス感染調査には「フォレンジック調査」という方法が存在します。フォレンジックとは、スマホやPCなどの電子機器や、ネットワークに記録されているログ情報などを解析・調査することで、社内不正調査やサイバー攻撃被害調査に活用される技術のことです。別名「デジタル鑑識」とも呼ばれ、最高裁や警視庁でも正式な捜査手法として取り入れられています。