ブルーレイレコーダーがディスクを読み込まない状況では、大切な映像コンテンツの視聴やデータのバックアップができなくなる可能性があります。原因に基づいた適切な対処法の知識があれば、ブルーレイレコーダーや内部のディスクをさらに損傷するリスクを避けて問題を解決することが可能です。

本記事ではブルーレイレコーダーがディスクを読み込まない時の主な原因と、それに対する具体的な解決策を詳しく解説します。また認識しないブルーレイレコーダーを復旧する際に注意すべきポイントについても触れていきます。

ブルーレイレコーダーがディスクを読み込まない主な原因

ブルーレイレコーダーがディスクを読み込まない場合、以下の問題が主な原因として考えられます。

• ピックアップレンズの汚れや損傷
• レコーダーの物理障害
• レコーダーの論理障害

ピックアップレンズの汚れや損傷

ブルーレイレコーダーでディスクを読み込めない一番の原因は、ピックアップレンズの汚れや損傷にあります。ピックアップレンズとは、ブルーレイディスクなどのデータの読み出し・読み取りする装置の部品です。レンズ部分が汚れていると、ディスク上のデータを正確に読み取ることができません。また、レンズが物理的に傷ついている場合、光の反射が正常に行われず、データの読み取りが不可能になることがあります。

レコーダーの物理障害

ブルーレイレコーダーの物理障害とは、レコーダー内部のストレージが物理的に破損して、データ障害が発生している状態を指します。これには、「強い衝撃や振動」・「水没」「ストレージの経年劣化」などが含まれます。

ディスクを正常に読み込むことができなくなるのは物理障害の症状の1つです。その他にも「カチカチ」「カリカリ」といった異音・焦げたような異臭、起動不良や頻繁なフリーズなどの症状が発生することがあります。物理障害は、通常、ユーザー自身で修理することは難しく、専門の業者に相談する必要があります。

レコーダーの論理障害

レコーダーの論理障害は、ソフトウェアや動作を管理するプログラムであるファームウェアに問題が発生することなどによって発生します。これは、システムの更新不足、ソフトウェアの不具合、データの互換性の問題、データの誤削除・フォーマット・初期化などが原因で起こり得ます。

論理障害があると、レコーダーはディスクを正常に読み取れないため認識しないか、エラーを表示して読み込みを拒否することがあります。一部の問題は、最新のソフトウェアやファームウェアの更新や、正しい使い方をすることによって解決することができます。

しかしブルーレイレコーダーの誤削除、フォーマット、初期化やデータの読み書き中に強制終了などを行った場合、自力で解決する手段がほとんどありません。これはレコーダーにメーカー非公開の暗号化がかかっており、暗号を復号しなければエラーを解消できないためです。

この場合はブルーレイレコーダーのデータ復旧を行っている、技術力の高いデータ復旧業者に相談しましょう。独自にデータ復旧技術について研究し、ノウハウが蓄積されているため、高い確率で復旧できる可能性があります。

ブルーレイレコーダーがディスクを読み込まない時の注意点

ブルーレイレコーダーでトラブルが発生した場合、焦って対処する前にいくつかの注意点があります。誤った対処を行うとブルーレイレコーダーの損傷やディスクのデータ消失につながる恐れがあるため、以下の操作は控えましょう。

• 通電や再起動を繰り返さない
• レコーダーやHDDを分解しない
• データを初期化しない

通電や再起動を繰り返さない

何度も電源を入れ直したり、再起動を繰り返すと、場合によってはさらに状況を悪化させる可能性があります。特にブルーレ―レコーダーから異音がするなど、故障が明らかな場合、通電によって破損した部品や回路に負荷がかかってしまいます。

レコーダーやHDDを分解しない

自分で内部を開けて修理しようとすると、保証が無効になるだけでなく、部品の紛失や元に組み立てられなくなるリスクなどが発生します。加えてブルーレイレコーダーに付属するHDDを開封してしまうと、チリやホコリが入りこみ、HDDの動作中にデータを記録する部品を傷つけてアクセスできないデータの領域を増やしてしまう恐れがあります。

無理に自力で分解はせずに、中のデータが不要ですぐに使用したい場合はメーカー、中のデータが必要であればデータ復旧業者に相談して修理・復旧してもらいましょう。

データを初期化しない

ブルーレイレコーダーに発生したエラーを解消するために、すぐに初期化することは避けてください。全てのデータが消去されてしまいます。

ブルーレイレコーダーで削除されたデータの復旧難易度は高く、一般的なツールや操作では元に戻すことができません。メーカーでも初期化したデータを元に戻すことは難しいですが、データ復旧サービスでは復旧専用のツールと、独自の復旧技術を用いるため初期化後にすぐ相談していただけると復旧できる可能性があります。

ブルーレイレコーダーがディスクを読みこめない時の解決法

ブルーレイレコーダーが内部のディスクを読み込めない場合、必ずしも故障しているとは限りません。誤った使い方をしている可能性もあるため、以下の対処法を試してみましょう。

• レンズクリーニングを行う
• ブルーレイレコーダーの接続を確認する
• ディスクの規格を確認する
• ブルーレイレコーダーのソフトウェアのバージョンを確認する
• ブルーレイレコーダーを再起動する
• メーカーに修理を依頼する
• データ復旧業者に相談する

レンズクリーニングを行う

ディスクを読み込めない最も一般的な原因の一つは、レンズの汚れやほこりです。レンズクリーニングキットを使用して、レンズを優しく掃除することで、この問題を解決できることが多いです。クリーニングキットは、電器店やオンラインで容易に入手可能です。ただし、レンズを傷つけないように、製品の指示に従って慎重に作業を行ってください。クリーニングが完了したらディスクを読み取らせ、読み取りエラーが解消しているか確認しましょう。

ブルーレイレコーダーの接続を確認する

レコーダーが正しく接続されていない場合、ディスクの読み込みに問題が生じることがあります。電源ケーブルとHDMIケーブル（または使用している他のケーブル）がしっかりと接続されていることを確認してください。接続の緩みや誤った接続をしていた場合は再接続してください。

ディスクの規格を確認する

使用しているディスクがブルーレイレコーダーに対応しているかどうかを確認してください。例えば、古いレコ―ダ―や他社のレコーダ一ではブルーレイディスクの規格に対応していない場合があります。取扱説明書があればディスクの規格とレコーダーの仕様を確認してください。

ブルーレイレコーダーのソフトウェアのバージョンを確認する

レコーダーのソフトウェアが古いと、一部のディスクを読み込めないことがあります。メーカーのウェブサイトにアクセスし、最新のファームウェアやソフトウェアアップデートがあるか確認してください。

ブルーレイレコーダーを再起動する

デバイスを再起動することで、一時的なソフトウェアの問題が解決することがあります。レコーダーの電源を完全にオフにしてから、数分待ってから再度オンにしてください。

メーカーに修理を依頼する

ブルーレイレコーダーが故障しており、保存データは不要で、すぐにレコーダーを正常に起動させたい場合はメーカーに修理を依頼しましょう。メーカー保証があれば安価に修理してもらうことが可能です。

ただし、メーカーに修理を依頼すると、ブルーレイレコーダーは初期化されてしまうため、保存データが全て削除されてしまいます。レコーダーに保存されたデータを消したくない場合は先にデータ復旧業者に相談し、データを取り出してもらいましょう。

データ復旧業者に相談する

ディスクを読み込まないブルーレイレコーダーに保存されているデータを復旧したい方は、ブルーレイレコーダーの復旧実績のあるデータ復旧業者に相談しましょう。

ブルーレイレコーダーは一般的に復旧難易度が高く、筐体にかかっている暗号化によって、大抵のデータ復旧業者ではエラー箇所の特定が困難です。

しかし技術力の高いデータ復旧業者であれば、「復旧専用のツール」「復旧のノウハウ」「復旧技術力の高いエンジニア」といった復旧に必要な要素を兼ね備えているため、他社でお断りされたブルーレイレコーダーでもデータ復旧に成功できる可能性があります。

ブルーレイ レコーダーのデータ復旧が可能な業者が少ない理由

ブルーレイレコーダーがディスクを読み込まない場合、メーカー修理を行ってしまうと機器が初期化される可能性があります。データを残したまま復旧したい場合はデータ復旧業者に相談すると対応できますが、どの業者でも復旧してもらえるわけではありません。

そもそもレコーダーは、メーカーやモデルごとにメーカー非公開の暗号化が使用され、　異常が発生したデータの特定が困難となっています。データ復元を行うには、更に独自のフォーマット形式に合わせたデータ復元技術が必要となるため、データ復旧業者の中でも十分な設備やノウハウを持っていない業者ではそもそもブルーレイレコーダー復旧に対応していないか、作業しても何一つデータを取り出せない可能性があります。

加えてブルーレイレコーダーは日本でしか販売されていないため、データ復旧業者でも対応できる業者は世界的に限られています。

それでも国内のデータ復旧業者の中には独自にブルーレイレコーダーの復旧技術の研究を行い、幅広いメーカーのブルーレイレコーダーの復旧に対応できる専門業者も存在します。なお、一部の業者では初期診断が無料のため、あらかじめ依頼先の業者が無料診断の対応を行っているかも確認しておくとよいでしょう。

おすすめのデータ復旧業者

データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。

そこで、全国の業者から復旧率・実績・復旧スピード・価格や特長を比較して厳選したおすすめサービスをご紹介します。編集部おすすめのデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリーの評判は？特徴・サービス・料金・悪評の真偽などを徹底調査

2024.2.29

「デジタルデータリカバリー」は、データ復旧を専門に行う業者であり、データ復旧をお考えの方なら一度は目にしたのではないでしょうか。

まとめ

今回は、ディスクを読み込まないブルーレイレコーダーのデータ復旧・復元方法について解説しました。データ復旧作業は、「一発勝負」と言われているほど技術力が必要とされる繊細な作業になります。自己判断での復旧作業はリスクを伴います。

より高い確率で大切なデータを安全に復旧したい場合は、まずは無料相談を受け付けているデータ復旧業者へ相談してみてはいかかでしょうか。