【レコーダー復旧】壊れたHDD・DVD・ブルーレイレコーダーからデータ復旧する方法を解説|サイバーセキュリティ.com

【レコーダー復旧】壊れたHDD・DVD・ブルーレイレコーダーからデータ復旧する方法を解説

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  • ブルーレイレコーダーのデータを誤って消してしまった!
  • DVDレコーダーが突然立ち上がらなくなった!
  • HDD(ハードディスク)に保存されているデータにアクセスできなくなってしまった!

レコーダーのデータが見られなくなった時、やみくもに手を加えたり、修理を依頼したりしてしまったりすると、データが消失する危険があります。故障原因にもよりますが、基本的にはレコーダーからのデータ取り出し・復旧は、データ復旧の専門業者でないと対応できません

そこで本記事ではブルーレイ・DVD・HDDレコーダーの故障・障害事例や、正しくデータを救出するポイントなどについて解説していきます。

自力では復旧が難しい理由や、どうしても自分で復旧したいという方向けの方法も参考として記載しているので、是非参考にしてください。

故障したレコーダーのデータは自分で復旧できる?

レコーダーのデータを自力で復旧するのはほぼ不可能です。レコーダーのデータ復旧は通常のHDDよりも格段に難しく、高度な解析・復旧技術が必要になります。

故障したレコーダーのデータ復旧は通常のHDDより難易度が高い

もし、レコーダーが認識せず「ビデオカメラで撮ったホームビデオ」や「テレビ番組」が取り残されている場合、データ復旧業者に依頼することデータを復旧できる場合があります(テレビ番組の場合、著作権上の問題で対応できないケースもあります)。

レコーダーは、メーカーやモデルごとに独自のフォーマット形式を採用しているため、データ復元を行うには、各機器ごとのフォーマットに合わせたデータ復元技術が必要となります。しかし、レコーダーのデータ暗号化技術は非常に強力で、実際、ほとんどのメーカーはデータ復旧保証サービスを設けていません。この点からもレコーダーのデータ復旧が困難であることがうかがえます。

そもそもレコーダーのシステムは非公開情報が非常に多く、データ復元ソフトでの対応はほぼ不可能で、データ復旧業者でも対応できる業者は世界的に限られています。特にブルーレイ規格のレコーダーは主に日本でしか販売されておらず、データ復旧にまつわる知見が非常に乏しいことから、データ復旧業界では「認識しないレコーダーからのデータ復元は、ありとあらゆるデジタルデバイスの中でも、最高峰クラスの難易度を誇る」と評されています。

また、データ復旧の専門業者でも対応可能なメーカーにばらつきがあることが多いため、技術力があり信頼できる専門業者を必ず選ぶようにしましょう。なお、一部の業者では初期診断を無料で行っているため、あらかじめ依頼先の業者が無料診断の対応を行っているかも確認しておくとよいでしょう。

復旧ソフトを使ってもデータを取り出せない可能性大

レコーダーの場合、一般的な復旧ソフトを使ってもデータを復元できる可能性はきわめて低いです。

レコーダーで使用しているHDDには「そのレコーダーでしかデータが読み書きできない」ように固有の暗号化がかかっており、基本的には他のレコーダー機器やPCなどに接続してもデータにアクセスすることができません。

しかも、復旧ソフトで復元できるのは軽度の論理障害(誤削除や誤フォーマット等)に限られます。レコーダーで使用しているHDDの場合は強力な暗号化がかかっているため通常よりも高度な解析・修復技術が必要であり、市販の復旧ソフトやツールでデータを取り出すのはまず難しいと考えた方がよいでしょう。

メーカーでもほぼ不可能なのでレコーダー復旧対応のデータ復旧業者に相談する

レコーダーからのデータ復旧はメーカーでも難しく、ほぼ確実にHDDが初期化されてデータが消えてしまいます。データ復旧業者の中でも、レコーダー復旧に対応できるのはごく一握りの業者のみです。

その一握りの専門業者の中でも技術力には差があるので、以下の3ポイントを基準に実力が確かな業者に相談しましょう。

ここなら間違いないという業者を見極めることが重要です。今回は下記に当てはまっていて、技術力や復旧率が高評価な業者を厳選しました。

技術力が高いデータ復旧業者の選定ポイント
  • 復旧率が90%以上あり技術がたしかなこと
  • 夜間や休日も窓口が営業しており復旧スピードが早いこと
  • 後から診断料や部品代などの追加費用が請求されず明朗会計であること
  • 復旧成功の口コミや利用者の実例が多数あること
  • 自社内に復旧設備を整え、熟練の技術者が多数いること

上記のポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー

14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績

こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

HDD・ブルーレイレコーダーの故障・障害事例

レコーダーの故障や障害の種類は様々です。代表的な故障・障害の例は以下の通りです。

  • エラーコードの表示・エラーランプの点灯
  • データを削除・上書き・初期化してしまう
  • 映像が途切れ途切れに再生される
  • 電源が入らない
  • 異音が生じる
  • 録画一覧に動画はあるが再生不可
  • その他の症状

エラーコードの表示・エラーランプの点灯

「レコーダーの窓にエラーコードが表示される」「エラーランプが点灯している」場合、 本体またはHDDに不具合が発生しています。

まずレコーダーの取扱説明書を参照し、コードやランプの意味を確認しておきましょう。機種によってコード表示が異なることもあるため、メーカーごとの説明を参照してください。メーカー別の致命的なエラーコードは主に次のとおりです。

メーカー エラーコード
SONY
  • 「SYSTEM ERROR 」
  • 「E6100」
  • 「E6101」
パナソニック(DIGA)
  • 「F99」
シャープ(AQUOS)
  • 「システムエラーが発生しました」
  • 「ハードディスクにエラーが発生しましたので操作できません」
  • 「 ハードディスクを確認中です」
東芝(REGZA)
  • 「新しいUSBハードディスクを検出しました」
  • 「ハードディスクが初期化されていません」

上記のエラーが出る場合、ほとんどが「HDDが認識されていない」「レコーダーが故障している」ことを示すエラーです。各メーカーの操作案内を試してもエラーが改善しない場合、一時的な不具合ではなく、レコーダー本体が故障している可能性が考えられます。この場合、HDDが物理的に破損しているか、記録面に傷が付いている可能性も極めて高いため、出来る限り操作を控えて専門業者まで対応を依頼しましょう。

データを削除・上書き・初期化してしまう

  • 「録画データを誤って削除してしまった、上書きしてしまった」
  • 「HDDを誤ってフォーマットし、初期化してしまった」
  • 「録画データが全く表示されず、残量の認識もおかしい」

上記のようなデータ消失に関しては、基本的にメーカー保証の範囲外となります。このような状態で作業を続けると、削除データが完全に上書きされてしまい取り返しのつかない事態になってしまいます。

レコーダーの誤削除やフォーマットをしてしまった場合は早めに電源を落としすぐにデータ復旧業者に相談しましょう。

映像が途切れ途切れに再生される

映像・音声が途切れ途切れに再生される、再生中に別場面にスキップされる、再生中に別の動画の映像・音声が混入する、などの症状が発生している場合、アンテナや接続に問題がなければ、HDDの寿命やファイルシステム、ファームウェア(ハードウェアを制御するためのソフトウェア)が破損している可能性があります。

いずれもメーカーで対処することはできず、HDDを交換してデータを破棄するか、データ復旧業者に相談してデータを取り出してもらうことをおすすめします。

電源が入らない

レコーダーの電源部分が緩んでいるなど不具合が生じている場合、電源が入らなくなることがあります。

この場合、レコーダー本体にトラブルが生じているわけではないので、まずは落ち着いて電源回りの接続を確認しておきましょう。なお、モニターケーブルと電源ケーブルは緩みやすいので、しっかりと奥まで差し込んで固定してください。

異音が生じる

電源は入るものの「カチカチ」と異音が生じている場合は、経年劣化や衝撃が原因で物理的な障害が発生している恐れがあります。

こうした不具合が生じたレコーダーで何回も電源のオン・オフを繰り返すと、さらに状態が悪化する恐れがあるため、一切の通電を控えてください

録画一覧に動画はあるが再生不可

この場合、データを管理するファイルシステムが破損しているか、物理的な障害がHDDに発生していると考えられます。

いずれにせよ、人で障害を正確に特定するのが困難な症状であるため、不用意な操作は控えましょう。データだけでなく、機器自体が破損してしまう恐れもあります。

映像や音声などがうまく再生できないことがある

ミュートしていないのに音声が聞こえない、スキップしていないのに映像が飛ぶなどの症状がある場合は、データを保存しているHDD自体に障害が発生している可能性が高いです。HDDレコーダーの寿命が近づいていることも考えられるので、早めにデータのバックアップを取り、重要度の高い映像が再生できない場合は早めにデータ復旧業者に相談することも検討しましょう。

その他の症状

エラー診断では異常なしと出ているが。レコーダーのデータが見つからない」「ダビングが完了せず、強制終了する」「レコーダーの外付けHDDを取り外したら認識しなくなった」など上記で紹介した症状に当てはまらない場合でも、データ復旧業者であればデータを取り出せる場合があります。メーカー保証の対象外でも受け付けているところもあるため、まずは相談してみましょう。

レコーダーの故障原因

レコーダーの故障・障害原因は主に以下の3種類に分けられます。

  • 筐体の障害
  • HDDの論理障害
  • HDDの物理障害

筐体の障害

電源が入らない場合は、外装部分である筐体が故障していることがあります。ただし、筐体故障が原因で、HDDにも異常をきたす場合もあるため、他の障害と判別がつきにくいことがあります。

筐体異常の場合、復旧難易度は非常に高く、データ復旧の専門家でも「未解明なことが多い」と評するほどです。この際、メーカーに依頼すると保証の範囲であれば修理をおこなうことができますが、原則としてデータは戻ってこないものと思ってください。

技術力がある専門業者であれば、筐体故障にも対応しているので、まずは初期診断をおこなうことをおすすめします。

>診断&見積り無料のおすすめデータ復旧業者はこちら

HDDの論理障害

論理障害」とは、レコーダー自体には問題がないものの、「誤操作によるデータ消去やフォーマット」「読み書き中の強制終了」が原因で、ファイルシステムが破損し、記録データにアクセスできなくなる状態を指します。

レコーダーの論理障害は「物理障害」以上に復旧の難易度が高いとされています。なぜなら、レコーダー上に記録されたデータそのものは、著作権の関係で全て暗号化されているため、データ復旧ソフトや修復ツールの使用といった従来の復旧作業が通用しないパターンが非常に多いためです。

論理障害が発生したレコーダーのデータを復旧するには、暗号化の解析技術とHDDのデータ復元技術を組み合わせる必要があります。したがって個人で解決することはできず、専用のツールと非常に高い技術力をもって破損データの把握と修復を行わなければなりません。

また、論理障害と物理障害の両方が併発しているケースもあり、この場合はさらに復旧が困難になります。レコーダーのデータ復旧は特殊で技術が確立されていないぶん、業者によって対応できる範囲の差が他の機器以上に大きいです。

どうしても取り出したいデータがある場合は、レコーダー復旧実績がより豊富なデータ復旧業者に相談しましょう。業者の選び方は以下の記事でも紹介しています。

HDDの物理障害

物理障害」とは、レコーダーのHDDそのものが物理的に破損している状態です。物理障害の原因は「物理的衝撃」が一般的ですが、HDDは3~5年ほどで劣化するため、強い衝撃を与えなくても物理障害は起こります。

HDDの物理障害では多くの場合でHDDの開封や分解・互換性のある部品と交換して調整する必要などがあり、専門的な知識と設備(クリーンルーム)が必要になります。

なお、コピーガード機能によって別の記憶媒体にそのままダビングできないため、レコーダーの物理復旧では、元のレコーダーを動作できる環境にまで復旧する必要があります。一般的なHDD障害と比較すると復旧難易度が高く、レコーダー機器に関する知識とHDDの復旧技術のどちらも必要になるため、できればレコーダーの復旧に特化したエンジニアがいるような業者に依頼するのが一番確実です。

レコーダーの寿命

レコーダーの寿命は5年〜10年といわれており、平均使用年数は約9年ほどです。レコーダーの寿命は、使用者の扱い方などを含めた以下の要素で大きく差が生じます。

  • 使用頻度と使用環境
  • 品質とメーカー
  • 保守とメンテナンス
  • 部品の劣化

レコーダーの使用頻度や使用環境は、寿命に影響を与えます。頻繁に使用される場合や劣悪な環境で使用される場合、部品の摩耗や劣化が早く進む可能性が高いです。特にレコーダーを落下させたり水をこぼしたりすることで、故障する可能性が高いです。

「まだ買ったばかり」「数年しか使用していない」といった場合でも故障するケースは考えられるので、異常が起きた時点でレコーダーの復旧が可能なデータ復旧業者に相談しましょう。

レコーダーの種類や保存データによって復旧の難易度は変わる

レコーダーは発生した障害以外でも、種類やモデルによって復旧の難易度が変わります。以下では基本的なレコーダーの種類について紹介します。

レコーダーの種類

レコーダーの種類はいくつかあり、光学ディスクを利用しているレコーダーには、DVDレコーダーとBDレコーダーがあります。主にテレビ番組の録画やホームビデオの録画に使用される等、用途はさまざまです。

DVDレコーダー/HDDレコーダー

DVDレコーダーは、DVDディスクを再生し録画するための電子機器です。一般的には、テレビ番組やビデオカメラからの映像をDVDに記録したり、DVDから映像を再生したりするために使用されます。

DVDレコーダーの主な機能と用途は以下の通りです。

  • 録画機能
  • プレイバック機能
  • ディスクの編集機能
  • ダビング機能
  • HDMI出力 など

DVDレコーダーには暗号化が適用されている者が少ないため、データ復旧は他のレコーダー機器と比べて難易度が低いように見えますが、古い機器の場合は部品の取り寄せや、移植作業などが必要になることがあります。

一方でHDDレコーダーは映像データをハードディスク(HDD)に記録するタイプのレコーダーです。大容量のデータを保存できるため、長時間のビデオ録画や複数の番組を同時に録画することが可能です。また、HDDを使用しているため、録画したデータの編集や、録画中でも既に録画された部分の再生(タイムシフト再生)が容易に行えます。さらに、インターネットと連携させて外出先から録画予約を行うなどの機能も充実しています。

HDDレコーダーの一部は筐体にメーカー非公開の暗号化がかかっており、そのままでは故障箇所の特定ができません。メーカーではデータ復旧非対応のところがほとんどのため、レコーダーのデータ復旧に対応できるデータ復旧業者に相談することで、独自のノウハウによって一つでも多くのデータ復旧が可能となる場合があります。

ブルーレイレコーダー

ブルーレイレコーダーは、DVDレコーダーの後継機として2000年代に登場しました。ブルーレイレコーダーは、主に次のような構造となっています。レコーダーは主に「基板」「HDD」「ブルーレイドライブ」で構成されています。

  • 基盤・電源や液晶表示などの制御を行うパーツ
    電源やデータ通信、液晶表示など、ブルーレイレコーダーの制御を行うパーツです。基板が壊れてしまうと、レコーダーを正常に起動させることが出来ません。
  • 光ディスクを読み込むブルーレイドライブ
    DVDやブルーレイディスク等の光ディスクに記録された情報の読み出し、記録が行える装置です。

ブルーレイレコーダーの耐用年数は、一般的に5年程度であり、振動にも弱く、複数の要因で障害が発生します。たとえば、HDDの劣化にともなう動作不良やデータ消失、あるいは経年劣化による筐体の故障で電源が点かなくなってしまうケースを挙げることができます。

ブルーレイレコーダーも他のレコーダー機器と同様に筐体に暗号化がかかっています。加えて限られた地域でしか流通していないこともあるため、データの復旧事例が極めて少ない傾向にあります。したがってデータ復旧難易度は専門家の中では最高難易度とされており、国内で復旧できる業者は全国で限られています。

BD/DVDレコーダー主要モデル例

BD/DVDレコーダーの主要モデルは以下の通りです。

メーカー 主な機種 耐用年数の目安
SONY BFZ-FBT・BDZ-FBW・BDZ-ZT・BDZ-ZW 6年
Panasonic DIGA(ディーガ)

DMR-BRT・DMR-BRW・DMR-BW・DMR-BWT・DMR-BZT・DMR-EH

・DMR-UBZ・DMR-XP・DMR-XWなど

6年
SHARP AQUOS (アクオス)・AQUOS 4K シリーズ

BD-HDS・BD-HDW・BD-SP・BD-T・BD-W・DV-AC・DC-ACW

・DV-ARW・4B-C・2B-Cなど

5年
TOSHIBA REGZA (レグザ)

DBR-4KZ・DBR-M・DBR-T・DBR-W・D-M210・DBR-UTなど

5~6年

他にも「三菱(REAL)」「船井電機(FUNAI)」「I-O DATA」「日立(Wooo)」「パイオニア」等、さまざまなメーカーから販売されています。

SONY製HDDレコーダーのデータ復元方法について知りたい方はこちらを参考にして下さい。

故障したレコーダーが再生できないときは復旧できる?

HDD・ブルーレイレコーダーが再生できない、またはエラーメッセージが表示されるなど故障した場合でも復旧できる可能性はありますが、個人でできることはほとんどなく、再起動やフォーマット、初期化を試した結果、復旧不可寸前まで状態が悪化してしまう場合もあります。

データ不要で起動を優先するのであればメーカー修理、レコーダーのデータを取り出したい場合はデータ復旧業者まで相談しましょう。

復旧を難しくしている理由は、レコーダーにかかっているメーカー非公開の暗号です。メーカーではレコーダーの暗号解除やデータ復旧に対応していません。したがって修理に出すと、レコーダーそのものは正常に起動・動作させることができます。しかし、故障した部品を交換し、工場出荷状態に戻ってしまうことがほとんどで、データはすべて失われてしまいます

一方でレコーダーのデータ復旧・取り出し方法として、最も確実かつ成功率が高い方法が、レコーダーにも対応したデータ復旧専門業者に相談することです。

データ復旧業者では、故障原因を的確に切り分け、原因に応じた対処を行います。中にはメーカーでも未解明なレコーダー特有のデータ障害に対応している業者もあり、高難易度の障害であっても復旧できることがあります。

故障したレコーダーに保存されているデータの種類

故障したレコーダーに保存されているデータの種類は、そのレコーダーの種類や用途によって異なります。主なデータ例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 音声データ
  • ビデオデータ(音声・映像・時間などの複数データが混在しているため復旧難易度高)
  • テキストデータ
  • 画像データ
  • GPSデータ(位置情報・映像・時間などの複数データが混在しているため復旧難易度高)
  • 時間情報
  • センサーデータ
  • ファイルメタデータ
  • アプリケーションデータ(種類によってデータの保存形式が異なるため復旧難易度高)
  • セキュリティデータ

レコーダーに保存されているデータの種類によって、複数の種類のデータが混在しているため、データの復旧難易度が変わってきます。特に、レコーダーによく保存されている動画データの保存方法は特殊なため、復旧できるのは技術を有している一握りの業者に限られます。データ復旧の難易度を左右する要素は下記の通りです。

  • ファイル形式
  • データ圧縮の可否
  • データの損傷度
  • データの暗号化の有無
  • 物理的な損傷

機器の状況によって、データの復旧可否が変化します。

データ復旧業者でレコーダーをデータ復旧する手順

データ復旧業者でレコーダーをデータ復旧する手順は基本的に以下の通りです。

  1. 何が原因でデータが取り出せないか確認する
  2. レコーダーを解体する
  3. 内臓のHDDからデータが抽出可能か確認する
  4. 難しい場合は専門技術を利用して復旧可能か検証する

機器の状況によって、レコーダーのデータを復旧できる業者とできない業者が大きく分かれます。また、レコーダーのデータ復旧自体が日本国内の市場がほとんどですので、研究自体があまり進んでいないのが現状です。復旧対応可能なのは技術力の高い一握りの業者に限られます。依頼する時は復旧率が高くて復旧実績の豊富な業者に相談しましょう。

レコーダーの復旧でおすすめなデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー

14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績

こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。レコーダーのデータを復旧可能な一握りの業者で、過去にも多数復旧実績があります。

20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

デジタルデータリカバリーの評判やサービス内容は以下の記事で紹介しています。

HDD・ブルーレイレコーダーを復旧・データ取り出しする際の注意点

レコーダーの復旧・データ取り出しの際には、次の注意点を念頭に置く必要があります。

  • 不用意な操作は控える
  • 「メーカー修理」の場合はデータは失われる
  • レコーダーの復旧が可能な業者を選んで依頼する

不用意な操作は控える

レコーダーに不具合が起きている際、素人判断での不用意な操作は控えましょう

障害発生時に「データの読み書き」「電源のON/OFF」など、通電を伴う作業を続けると、HDDに負担をかけて更なる症状の悪化を招き、本来は復旧できたはずのデータ、機器そのものが破損する恐れがあります。

「メーカー修理」の場合はデータは失われる

筐体不良の場合、保証期間内であれば、メーカー修理でも対応可能です。

ただし、メーカー修理は「データ復旧」ではなく「機器の修理」が目的となります。そのため機器の修理・交換を行うと、ほとんどの場合でデータが記録されているHDDの交換を行わねばならず、結果としてデータは失われてしまいます

機器の動作不良でお困りの方は、データの要不要に応じて以下の手順で相談先を検討しましょう。

データの必要性による分類

 

レコーダーの復旧が可能な業者を選んで依頼する

ブルーレイ・DVD・HDDレコーダーのデータ復旧には、専門のデータ復旧業者への依頼が最も確実な方法です。しかし、国内に100社以上存在するこれらの業者間で技術力には大きな差があるため、選定には慎重さが求められます。選ぶ際には、業者のホームページを確認し、レコーダーのデータ復旧に対応し、豊富な復旧実績を持つ業者を選ぶことが重要です。

もしレコーダーが既に故障している場合、通電だけでさらに症状が悪化する可能性もあるため、迅速に高い復旧率を誇る業者に相談することが推奨されます。データ復旧作業は非常に繊細であり、一度の作業でその後の復旧が難しくなることもあるため、最初から信頼できる業者を選ぶことが大切です。

データ復旧を依頼する際は、レコーダーの内蔵HDDを自力で取り出さずに、本体ごと持ち込むか送付しましょう。レコーダーのデータ保存状況は特殊で、専用のフォーマットや暗号化が施されている場合が多いため、内蔵HDDのみではデータを復旧できないことがあります。そのため、間違った方法で依頼してしまうと、データが取り出せずに努力が無駄になる恐れがあります。

技術力が高い業者かどうかを見極めるポイントは以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

故障したレコーダーの復旧・データ取り出し方法

不具合を起こしたレコーダーの復旧・データ取り出し方法には、以下のようなものがあります。

  • 他の機器に一時的にデータを移行する
  • 専用の復元ソフトを使う
  • メーカーに修理を依頼する
  • データ復旧業者に依頼する

レコーダーのデータ障害は復旧難易度が高いものの、機器の復旧・データ取り出しに対応した専門業者も存在します。それぞれの方法と業者についてご紹介します。

他の機器に一時的にデータを移行する

あまり簡単な方法ではありませんが、同じメーカー・型番の機器をもう1台用意できるのであれば、HDDを移し替えてデータを読み込める可能性があります。

ただし、これはある程度機械の知識がないと難しい方法です。なぜなら、ブルーレイレコーダーは種類によって異なるファイルシステム(ファイルを読み書きするシステム)が採用されており、別の機器でデータを読み込むには、同じファイルシステムでないといけないからです。

もし、ファイルシステムが異なる機器にデータを移行した場合、データを読み込めないどころか、フォーマット(初期化)されてしまう危険性もあります。その場合、データの復旧確率が激減してしまうので、あまり推奨できる方法ではありません。

また、この方法はHDD自体が壊れているときには使えません。HDDが故障しているときは個人での対処は原則として不可能であるため、専門業者に相談する必要があります。

専用の復元ソフトを使う

個人でデータを取り出したい場合は、市販の復元ソフトを使うという方法もあります。ただし、ブルーレイレコーダーのファイルシステムは機器ごとに異なるため、PC用の復元ソフトでブルーレイの録画データを読み出すことはできません。

通常のHDDとレコーダーの復旧で復元ソフトで復旧する時の違いは以下の通りです。

機器名 レコーダー HDD
保存されているデータの種類 動画データ(TVの録画) ファイル(word,excelなど)、その他データ
暗号化の有無
復旧難易度 中~高 低~高
ソフトでの復旧可否 ほぼ不可能 軽度の症状であれば可能

保存しているデータが動画データであること、データに暗号化がかかっていることなどから、データ復旧業者でも復旧できない可能性があります。

また、ブルーレイレコーダーのファイルシステムはPCと互換性がないため、データを取り出せても読み出し不可能になってしまいます。むしろ復元ソフトを使用すると、症状を悪化させるリスクもあるため、安易に復元ソフトは使用しないよう気を付けましょう。

自力で対処するのは控え、早急にレコーダーの復旧作業のノウハウがあるデータ復旧業者を選んでデータを正確に復旧するようにしましょう。

データ復旧業者に依頼する

自力での対処に自信がない、重要なデータを安全に復元したい場合には、データ復旧の専門業者に依頼する方法が一番です。

業者に依頼する際には、ブルーレイレコーダーに対応している業者を選ぶようにしましょう。

レコーダーからのデータ復元は難易度が高く、対応している業者は希少です。そのため、業者のサービスサイトなどを確認して、対応可否に加えてデータ復旧実績の多い業者に依頼すると良いでしょう。

お問い合わせから復旧作業完了までの全体の流れは以下の通りです。

  1. 問い合わせ(電話やメール)
  2. 診断・見積もり(機器を持ち込むか郵送してエンジニアが診断・費用の概算見積りをもらう)
  3. 復旧作業(エンジニアによる復旧作業。作業時間は診断・見積もり時に確認)
  4. 引き渡し(データ引き渡し用のHDDに入った状態で戻ってくる)

データ復旧の流れ

まずは電話かメールで症状を伝え、機器の診断に必要なものや、持ち込み・郵送するか決定します。依頼をキャンセルする場合は、「2.診断・見積もり」の段階で機器を返却してもらいます。しかし、中には診断に費用がかかるデータ復旧業者もあるため、「復旧できないのに診断費用が発生してしまう」場合もあります。

依頼前に無料診断を行ってくれる業者であれば、無料で見積もりまで確認してから依頼するかどうか決定することもできます。法人様であれば秘密保持契約(NDA)の締結などを行ってくれる業者もあります問い合わせ段階で確認してみましょう。

機器が到着したら診断が行われ、見積もりが行われます。見積もりに双方納得し、契約が成立したら、本格的な復旧作業が行われ、レコーダーの物理障害や論理障害に応じてエラーの修復やデータの抽出が行われ、ハードウェアに納品されます。

機器を持ち込む場合は、症状次第では診断から納品まで1日で完了できる場合もあります。お客様のご要望に柔軟に対応できる業者もあるため、レコーダーからデータを抽出したい場合、まずは相談してみましょう。

故障したレコーダーのデータ復旧業者を選ぶポイント

レコーダーのデータ復旧業者選びで確実に押さえておきたいポイントは次のとおりです。

【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める

レコーダーの復旧は難易度が高いため、HPには「レコーダー対応可能」と書いてあっても実際はごく一部の症状しか対応できないというケースや、そもそも対応していなかったりするケースが多いです。

ベースとなるHDDの復旧技術力が高く、かつレコーダーの復旧専門のエンジニアがいるような業者を選ぶと間違いないでしょう。技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。


  • データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している
  • 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
  • クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
  • 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
  • 対応できる機器の種類や症状が豊富である(レコーダー復旧にも対応している)
  • 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている(レコーダー復旧専門のエンジニアがいる
  • 初期診断・復旧スピードが速い
  • 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある
  • 海外からの技術導入を積極的に行っている

このような観点でよく名前を聞く5社を比較してみると、WEB上でしっかり情報を公開している業者は思いのほか少ないことが分かりました。

サービス名 デジタルデータ
リカバリー
A1 Data PCエコ
サービス
アドバンス
デザイン
データレスキュー
センター
復旧実績 復旧率95.2%
✓相談件数
41万件以上
✓他社不可
3,000件
✓官公庁・法人
1万社以上
復旧率非公開×
✓復旧件数
7万件以上
復旧率非公開×
✓依頼件数
3万件
復旧率非公開×
✓大手法人
1,000社以上
復旧率非公開×
✓受付件数
15万件以上
設備 ✓クリーンルーム
(クラス100)
✓ドナーHDD
7,000台以上
✓クリーン
ベンチ
✓ドナーHDD
2万台以上
×

なし

✓クリーンルーム
×

なし

ラボ公開

公開・見学可能

×

非公開

×

非公開

×

非公開

×

非公開

従業員数
(エンジニア
人数)
164名
(約40名)
66名(-) 18名(-) 20名(-) 23名(-)
初期診断・
復旧スピード
【初期診断】
最短5分【復旧】
80%を48時間
以内に完了
【初期診断】
1~3日【復旧】
非公開
【初期診断】
1日~【復旧】
最短3日
【初期診断】
1~3日【復旧】
非公開
【初期診断】
6~48時間(※一部有料)【復旧】
非公開
受付時間 年中無休
24時間受付
平日のみ
24時間受付
年中無休
24時間受付
平日のみ
9:00~17:30
年中無休
9:00~18:00

(※2023年6月時点の情報)

デジタルデータリカバリーの在籍エンジニア人数を参考にすると、他の業者のエンジニアは2~3名ほどとかなり少ないかもしれません。 エンジニアの人数が少ない業者はその分受付件数も少ないため、レコーダー専門のエンジニアがいる可能性は低いでしょう。

技術力の高い業者を見極めるうえでWEB公開情報は貴重な判断材料になります。主要な項目についてどのように判断したらよいか、さらに詳しく解説します。

データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)

各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。

復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。また、専門の解析ツールクリーンルームなどの復旧設備の有無を確認することでも、その業者の復旧率(技術力)を確認することができます。

他にはデータ復旧の技術レベルが特に高い業者の特徴として、下記があげられます。


データ復旧技術のレベルが特に高い業者の特徴

  • データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績がある業者」は技術レベルが非常に高い
  • 相談実績や復旧の成功度合いを明示している(20万件以上~、復旧率〇%等)
  • HDDだけでなく、SSDやUSBメモリ、SDカード、スマートフォンといったメモリ媒体の障害にも対応している
  • RAID構成のNAS・サーバーやデータベースの復旧に対応している

復旧率が高い業者は信用できない?

復旧率が高いだけでは信用できない」という見方も存在します。復旧率の計算方法が業者によって違うため、単純比較が難しいことが理由です。しかし、全国100以上あると言われるデータ復旧業者から依頼先を決めるうえで、復旧率という客観的な指標が判断材料の一つとなるのも確かです。もしも信ぴょう性が気になる場合は、「データの根拠まで明記しているか?」「第三者機関のチェックを通しているか?」というポイントにも注目するとよいでしょう。

復旧スピードが速い


復旧スピードが速い業者の特徴

  • 交換用の部品を大量に保有し、部品調達の時間をカットしている
  • 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
  • クリーンルーム等の設備導入が進んでおり、復旧できる台数が多い

復旧スピードには交換部品の在庫数エンジニアレベルなどの要因があります。

たとえばレコーダーのHDDに物理的な障害がある場合、内部で破損した部品を交換する必要があります。HDDなどの記憶媒体は外見や型番が同一でも、製造年などで部品が異なる場合があります。交換部品を多く取り揃えている専門業者では、必要な部品を海外から調達している時間をカットできるため、迅速な復旧・納品が可能です。

自社内にクリーンルームなどの復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。

他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある

一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみるのがいいでしょう。

また、繰り返しになりますが、このように一度復旧に失敗し他の業者に依頼するといったダブルコストをかけないためにも、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。

公的機関からの表彰歴がある

公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。

特に、一般の団体ではなく自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。

HPに掲載されている表彰歴・受賞歴などを確認してみてください。

【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める

技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。


  • 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
  • サービス対応が丁寧で信頼できる
  • プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
  • 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

大手法人や官公庁の実績が多数あり、運営会社が信頼できる

技術力が高いと謳っていても、相談件数・復旧件数が少ない等実績が伴わなければ、信ぴょう性は疑わしいものとなってしまいます。そのため、下記のような観点で実績の確認を必ず行いましょう。

データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。


実績のあるデータ復旧業者の特徴

  • 大手企業や官公庁からの依頼がある
  • HP上に「相談件数〇〇件」「復旧実績〇〇件」と具体的な数値で示している
  • 公的機関(官公庁、警視庁等)からの表彰実績がある
  • メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある

プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている

企業データ技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。

上記の実績部分でも触れましたが、大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラ外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。

ISO27001・Pマークとは

ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。

ISO27001(Information Security Management Systems)とは、組織における情報管理のセキュリティ、管理方法、マネジメント方法について定めた規格です。

個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。

また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。

復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

「避けた方が良いデータ復旧業者の特徴」で紹介した通り、データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。

データ復旧の設備を自社内に保有し運営している業者は、復旧ラボへの持込みや見学を受付ていたり、SNS等で作業風景を発信しているケースもあります。心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。

設備の規模を見極めるポイント

  • クリーンルーム(クラス100等)を設置している
  • 交換用HDDなどの復旧に必要な部品のストック数が多い
  • 復旧ラボが公開されている
  • 在籍しているエンジニアの数が多い
  • 同時復旧可能な台数が多い

クリーンルームとは?

クリーンルームとは空気の清浄度が高い部屋のことで、HDD復旧作業の工程で必要になることがあります。クリーンルームには清浄度の規格があり、HDDの復旧作業では「クラス100」と呼ばれる無菌手術室と同等レベルの設備がないとできない作業もあります。「クリーンベンチ」はクリーンルームより簡易的な設備であり、行える作業が限られます。多くの業者では簡易的なクリーンベンチしかない・そもそも専用の設備がなく、精密な作業は他社に外注している業者も存在します。

【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める

データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。


  • 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
  • 出張での復旧に対応している
  • 依頼前の初期費用がかからない
  • 特急料金がかからない
  • データ納品時の追加費用がかからない

土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい

急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合も、土日祝日対応の業者であれば、安心です。業者によっては24時間受付を行っている業者もあるため、緊急時や急ぎの復旧依頼を行いたい場合は、営業時間を確認するといいでしょう。

依頼前の初期費用がかからない

自身の機器の状態が分からないまま専門業者に依頼するのは不安だ」という方は少なくないでしょう。そのような場合は初期費用の発生しないデータ復旧専門業者へ相談しましょう。

初期費用というのは「データ復旧の作業に着手するまでの費用」のことを指します。


データ復旧依頼前に請求される可能性のある初期費用

  1. 症状の相談
  2. 機器の配送料金
  3. 機器分解料金
  4. 初期診断・見積費用

業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談をしましょう。

特急料金がかからない

急ぎで初期診断や復旧対応を依頼したい場合、特急料金がかかる業者があります。また業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶといいでしょう。

データ納品時の追加費用がかからない

データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておくといいでしょう。

データ復旧サービスをネットで検索した際によく見るのは、デジタルデータリカバリー、アドバンスデザイン、AIデータ、Livedata、AOSデータ復旧サービスセンター、PCエコサービス、データレスキューセンターなどです。データ復旧業者は全国で100社以上もあると言われるので、その中で主要な業者だと思われます。しかし、しっかり条件を見比べてみると、初期診断や機器の配送料が有料だったり社内にクリーンルーム(HDDを開封するのに必要な設備)を保有していなかったりと、ネットで上位の業者でもサービス内容には差があるようです。

依頼の際は、追加費用がかからない業者を選びましょう。

レコーダーのデータ復旧実績が豊富なおすすめ業者

国内には100社を超えるデータ復旧専門業者が存在し、その中から専門業者を選定することは難しいです。今回は、レコーダーの復旧実績が豊富で技術力も高く、信頼できるおすすめの業者を選定しました。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。

一般的には復旧不可能といわれるHDDのデータ記録面に傷がついた状態からの復旧実績や多数メーカー・型番のレコーダーのデータ復旧実績も豊富で、非常に信頼のおける業者です。

相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

復旧費用 相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
対応製品 HDDレコーダー、ブルーレイレコーダー、外付けHDD、SSD、RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード等記憶媒体全般
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
特長 14年連続データ復旧国内売上No.1
復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力
官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績
相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

デジタルデータリカバリーのレコーダー復旧事例

デジタルデータリカバリーでは、HDDレコーダー・ブルーレイレコーダーの多数の復旧成功事例があります。

レコーダーの復旧は他の機器に比べても特殊な技術が必要になり、そもそも対応できる業者が少ないです。デジタルデータリカバリーでは多数の復旧事例が実際に公開されているので、安心して任せられると思います。

初期診断・見積もりは無料で対応してくれるため、まずは24時間365日の相談窓口から相談してみるのがおすすめです。

デジタルデータリカバリーのサービスの特徴・評判などを徹底調査した結果は以下で解説しています。

避けた方がいいレコーダーデータ復旧業者の特徴

HPにはレコーダー復旧に対応していると書いてある業者の中でも、以下のような業者は技術力が低い可能性が高いため避けた方が良いです。

  • 復旧作業や設備が非公開、サイト上に載っていない
  • 復旧率を数値で表記していない
  • 復旧エンジニアの人数が少ない、レコーダーの専門エンジニアがいない
  • 完全成果報酬・価格の安さを売りにしている業者

復旧作業や設備が非公開、サイト上に載っていない

「復旧工程」「HDD復旧に欠かせないクリーンルーム」「エンジニアの作業風景」など社内の様子を公開していない業者には要注意です。このような業者は、設備が不十分で、市販のソフトをかけているだけだったり、自社に復旧設備がなく、外注しているだけという可能性があります。もし設備やエンジニアが充実している業者であれば、ホームページ上に復旧設備や作業風景の様子を掲載していることも多く、中には復旧ラボの見学を行っている業者もあるはずです。

技術力の低い業者に依頼しないためにも、設備の有無は必ずHP上で確認しておきましょう。

復旧率を数値で表記していない

復旧率を表記していない業者には要注意です。

もし技術力に自信のある業者だと、復旧率を「数値」で具体的に記載していることが多いです。一方、復旧率を数値を表記していない業者は、技術力が乏しいか、設備を持たない零細企業といった場合が多く、あえて非公開にしている可能性があります。たとえ定額制・完全成果報酬制を謳っていても注意しましょう。

復旧エンジニアの人数が少ない、レコーダーの専門エンジニアがいない

データ復旧のは、機器によって必要とされるデータ復旧の技術やノウハウも異なります。特にレコーダーは、通常のHDDとは異なる仕組みでデータが保存されているため、レコーダーの復旧に特化した特殊な知識や技術が必要です。

業者に復旧を依頼する際は「レコーダー復旧を行えるエンジニアが在籍しているか」「復旧設備の体制が整っているか」を見極めるのが重要なポイントです。エンジニアの人数が30名以下など少ない業者では、レコーダー専門のエンジニアがおらずレコーダー復旧のノウハウがあまりない可能性が高いです。

完全成果報酬・価格の安さを売りにしている業者

技術力や復旧率が低い業者ほど、「復旧に失敗したら0円(完全成果報酬)」や「定額制で安心」といったように価格の安さを売りにしている業者には要注意です。完全成功報酬制の業者や、安価で復旧を請け負う業者は、市販の復元ソフトでもできるような軽度な復旧作業を対象としていることが多く、対応できる症状の幅も限られることがあります。少なくとも確実にデータ復旧を行うには、業者選びの際はプラン面で注意しておきましょう。

故障したレコーダーのデータ復旧の料金は?

データ復旧業者に依頼する中で、やはり料金・相場は気になりますよね。

データ復旧業者では、基本的に機器の診断をして、発生している障害ごとに個別に料金が設定されます。

安易に料金でデータ復旧業者を選んでしまうと、復旧作業に失敗する・データが復旧できなくなったなどのトラブルが発生する可能性があります。

リスクを避けるためにも、ここではデータ復旧業者でレコーダーを復旧する時の相場やデータ復旧業者の料金システム、料金が発生するポイントについて解説します。

  • レコーダーのデータ復旧の相場は?
  • データ復旧業者の料金システムは?
  • レコーダー復旧でデータ復旧業者で料金が発生するポイント

レコーダーのデータ復旧の相場は?

レコーダーの復旧費用の目安は、5万~20万ほどです。相場に幅がある理由は、レコーダーに発生している障害によって、対処方法が異なるためです。

障害が軽度の場合は安価で復旧できる場合がありますが、復旧難易度が高い障害ほど作業コストが多く発生します。

レコーダーは復旧の難易度が高く、そもそも復旧できる業者が少ないため、多少コストがかかったとしても復旧実績の豊富な業者を選んで依頼することをおすすめします。

データ復旧業者の料金システムは?

データ復旧業者の料金システムは大きく2つに分けられます。

  • 定額料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)
  • 成功報酬制(個別に機器を診断し、障害に合わせて料金プランが決まっている)

一律料金制の業者では、復元ソフトを利用した低コストで簡易的な作業のみ対応していると考えられるため、レコーダーのデータを復旧したい場合は注意が必要です。

成功報酬制の業者では、機器を診断した後に正確な復旧料金が提示されるため、定額料金制の業者よりも遥かに高い復旧率が期待できます。

診断・見積を無料で対応してもらえる業者もあるので、まずは成功報酬制の業者に相談してみましょう。

レコーダー復旧でデータ復旧業者で料金が発生するポイント

費用に幅が出るのは、以下のような要素によって必要な作業や難易度が変わるためなので、同じ業者であっても安く済むこともあればそれなりの費用がかかるケースもあります。

  • 保存しているデータ量
  • 障害の種類
  • 障害の重さ(軽度/重度)
  • 過去にそのメーカーや型番の復旧実績があるか
  • 復旧したいデータの種類

レコーダーの復旧作業はそもそも相当の技術を要する上に、データ復旧は2回目、3回目…と繰り返すごとに復旧率が落ちてしまうため、あちこちの業者に何度も依頼するのはおすすめできません。

最初に相談するならできるだけ過去の実績が豊富な方がより確実に復旧できるため、復旧率の高い業者に相談しましょう。

HDD・ブルーレイレコーダーが故障したら?

レコーダー(ブルーレイレコーダー)が故障した際は、録画データは再生できない仕様になっています。故障の後、メーカーへ修理依頼を検討すると思いますが、メーカーに修理を依頼してもデータが初期化されてしまうため録画データを取り戻すことはできません。

自力での復旧はほぼ不可能といわれているレコーダーのデータ復旧ですが、データ復旧業者に依頼すればデータを取り戻せる可能性があります。しかし、業者によって技術力の差が大きく、中にはレコーダー復旧には対応していない業者もあるので業者選びには注意しましょう。

技術力の高いデータ復旧業者を選ぶポイントはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

レコーダーに関するその他の質問

ここではレコーダーのデータを復旧する時によくある質問を紹介しています。

レコーダーから内蔵HDDを取り出す方法は?

レコーダーから内蔵HDDを取り出す手順は以下の通りです。

  1. レコーダーの本体の電源を切る
  2. 全ての周辺機器(ケーブルやメモリーカード)を取り外す
  3. レコーダーのケースを固定しているねじを取り外し、カバーを開ける
  4. 固定されているHDDからSATAケーブルと電源ケーブルを取り外す
  5. HDDを取り出す(ねじなどで固定されているときは取り外す)

別のレコーダーでデータを確認したい場合には、取り出したHDDをもう一方のレコーダーに取り付けることで確認できます。

ただ、レコーダーから内蔵HDDを取り出すのはとても危険です。対処を間違えるとレコーダーに再接続できなくなり、最悪の場合データが2度と取り出せなくなります。

安易にHDDを取り出すのはやめ、どうしてもデータを復旧したい場合にはデータ復旧業者に依頼しましょう。

データ復旧業者でディスク(CD,DVD,Blu-ray Disc)は対応している?

データ復旧業者でディスクの保存されたデータを復旧することは業者によっては可能な場合があります。ただし、ディスクとHDDではデータ保存の仕組みが異なるため、復旧できるのは専門的な技術を持つ一部の業者に限られます。音楽やゲーム機、映画やテレビ録画などのデータは特に複数のデータが混在して保存されているため、復旧作業の難易度が高くなります。また復旧率が高い業者では、傷が入ってしまって物理障害の発生しているディスクのデータ復旧も対応可能な場合もあります。

まずはデータ復旧率の高い業者に相談してみるのが一番先決です。HP上でディスクの復旧が可能な業者かどうかを確認して、相談してみましょう。

まとめ

本記事ではBD(ブルーレイ)・DVD・HDDレコーダーのデータ復旧方法や注意点などについて紹介しました。

BD(ブルーレイ)・DVD・HDDレコーダーの復旧作業は非常に難しく、さらに「論理障害」と「物理障害」が併発していることもあるため、個人で障害を判別することは極めて困難です。また、データが暗号化されていることから、市販のデータ復旧ソフトなどでは原則対応することは出来ません。

BD(ブルーレイ)・DVD・HDDレコーダーに残された重要なデータを復旧するには専門家であるデータ復旧業者に任せるのが、もっとも最善の方法といえるでしょう。

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