マルウェアとは?感染した時の経路・被害・調査方法と対策方法を徹底解説|サイバーセキュリティ.com

マルウェアとは?感染した時の経路・被害・調査方法と対策方法を徹底解説

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悪意のある目的で利用されるソフトウェア「マルウェア」ですが、セキュリティ上の脅威として近年世界規模で被害を拡大させています。そのため、企業は特にセキュリティ対策を万全にし、感染被害が発生した場合には、感染経路や被害状況を詳細まで調査しなくてはいけません。

ただし、マルウェアに関しての技術や知識を持っている人はごくわずかで、具体的にどのように調査すべきか、どう対策するのがいいかを知らない人が多いのが現状です。そこで、本記事では「マルウェアとは何か」から、感染経路・感染した時の対処法・今後の対策まで解説します。

マルウェアに感染して困ったときは、調査の専門会社に相談して調査しましょう。知識と技術を持ち合わせた専門家にまず相談することが一番確実です。

マルウェアとは?

マルウェア(malicious software)とは、悪意のある目的で利用するために作成されたソフトウェアの総称を指します。もともとは開発者のいたずらで、デバイスにアクセスした人を困らせたり驚かせる目的で利用されました。

しかし近年では、攻撃者の意図や目的として、デジタルデバイスの内蔵データを破壊・盗み出し・操作/改ざんする・金銭を要求するなどの悪質なケースが増加しています。マルウェアの感染を防ぐためにセキュリティソフトなどが開発されていますが、年々のマルウェアの進化によって、世界的にも多くの被害が発生しています。

代表的なマルウェアは以下のようなものがあります。

  • マルウェア
  • トロイの木馬
  • ワーム など

マルウェアの種類はとても多く、種類によって攻撃方法や感染経路、発生する被害などが違います。主なマルウェアの特徴は記事の後半で紹介していますので是非参照してください。

マルウェア感染時の症状

マルウェアに感染した時は、感染したデジタルデバイスに何らかの異常が発生している可能性が高いです。マルウェアに感染した場合の症状として、以下のようなものがあります。

  • デバイスの処理速度が極端に遅延する
  • デバイスが正常に起動しない・再起動を繰り返す
  • 身に覚えのない動作(メールのやり取り・ソフトのダウンロード履歴など)が確認できる
  • 画面上に不審な広告が表示される
  • データ通信量が異常に増加する

これらの症状は一般的なものですが、マルウェアの種類によって特徴的な兆候を見せるマルウェアも存在するため、感染した時にはいち早く発見し、的確に対処することが必要になります。中には潜伏型のマルウェアも存在するため、使用しているデバイスに何らかの異常を感じた場合には、感染の有無を疑いましょう。

マルウェアに感染した時の被害

マルウェアに感染した時に考えられる被害はとても致命的です。感染したまま放置すると、被害は二次被害・三次被害と拡大していくため、感染を察知した時点ですぐに感染経路や被害範囲の調査を依頼する必要があります。

マルウェアに感染した時の被害について以下のようなものがあります。

  • データの削除・盗難・改ざん・暗号化される
  • 身代金など金銭要求される
  • 情報漏えいの発生・信用低下
  • スパイメールやボットネットなどの攻撃に利用される

データの削除・盗難・改ざん・暗号化される

マルウェアに感染すると、デバイスに保存されているデータに干渉され、悪用される可能性があります。データへの干渉は以下のような形があります。

  • 削除
  • 盗難
  • 改ざん
  • 暗号化

もしマルウェアに感染した時は、攻撃者がデータにアクセスしている可能性が高く、高い確率で情報が漏えいしています。特に個人情報が漏えいしている場合には、感染経路や流出した情報、被害範囲などを正確に特定して、各方面に報告する義務が生じます。マルウェアに感染したら、すぐに専門会社に相談して事実調査を行いましょう。

身代金など金銭要求される

データの被害の次に発生するのが、「身代金要求による金銭被害」になります。特にランサムウェアというマルウェアで身代金要求を目的としたサイバー攻撃が行われており、データの暗号化を解除することを条件に、身代金を要求してきます。その後、マルウェアの感染を知らせるアラートと同時に支払いを要求するランサムノートが表示されます。

もしも身代金を支払わなければ暗号化したデータをダ-クウェブ上で公開するなどの主旨のメッセージで脅迫し、何としても身代金を支払わせようとします。ただし、身代金を支払ったとしてもデータを復号化してもらえる保証はありません。

また、身代金を支払う行為は世間から見ると、悪質な組織に対して金銭的な支援をしていると捉えられかねません。つまり、被害者にとってデータを復号化してもらえる確証がない以上、身代金を支払う行為はデメリットしかありません。絶対に支払わないようにしてください。

情報漏えいの発生・信用低下

マルウェアに感染した事で、個人情報や企業秘密の情報が漏えいした場合には、各方面に実態を報告する義務が生じます。もし報告を怠ると、個人情報保護法に従って最大1億円の罰金や罰則が発生します。

また、世間から企業ブランドの信用が下がることが予想されます。マルウェアに感染した事実や被害の範囲、今後のセキュリティ対策をどのように運用していくかなどを誠心誠意で公表することが重要です。

少しでも信頼を回復させるためにも、専門会社に相談して情報漏えいが発生しているかを正確に調査し、各方面への報告を怠らないようにしましょう。公的機関への報告は、証拠能力を持った正確な調査結果を記したレポートの作成・提出が必須になります。専門の調査会社に依頼することが必須になりますので、いち早く相談してください。

スパイメールやボットネットなどの攻撃に利用される

ボットとはネットワーク経由でコマンドを実行することが可能な悪意のあるプログラムを指します。このボットを複数組み合わせてネットワーク化したものを、「ボットネット」といいます。悪質なリンクなどをたどって、インターネット上で繋がった多くのデジタルデバイスを管理して、特定のターゲットに対して攻撃する手口の一部として、利用される可能性があります。

ボットは作成者の意図によって機能が異なるため、データを盗み出すときに利用されることもあれば、大型のサイバー攻撃に利用される可能性もあります。OSやアプリケーションの脆弱性が狙われ、感染するケースが多いため、常に最新バージョンにアップデートしておくことが対策になります。

マルウェアの感染のおすすめ調査会社を紹介

マルウェア感染経路の調査には、フォレンジック調査という技術が必要になります。しかし、マルウェアのフォレンジック調査では、高度なログ解析技術など専門技能やノウハウが要求されるため、社内の担当者が自力で行うことは困難です。まずはマルウェアのフォレンジック調査に対応している会社への相談を検討しましょう。

フォレンジック調査とは?

サイバー犯罪の調査に活用される技術として「フォレンジック」というものがあります。これは別名で「デジタル鑑識」とも呼ばれ、スマホやPCなどの記憶媒体、ないしネットワークに残されているログ情報などを調査・解析する際に用いられます。

フォレンジックは、最高裁や警視庁でも法的な捜査方法として取り入れられており、マルウェアの被害調査において最も有効な調査手法のひとつとなっています。

デジタルデータフォレンジック

デジタルデータフォレンジック公式ページ
公式HPデジタルデータフォレンジック

✔警視庁への捜査協力を含む、累計32,000件の相談実績
✔企業で発生しうるサイバーインシデント・人的インシデントの両方に対応
✔国際標準規格ISO27001/Pマークを取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰など豊富な実績
14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術を保有(※)
(※)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2021年)

こちらのデジタルデータフォレンジックは、累積ご相談件数32,000件以上を誇る、対応件数で国内最大級のフォレンジック調査会社です。マルウェア感染・情報漏えい・社内不正といったインシデント調査からデータ復元技術を活用した証拠復元まで幅広くサービス展開しています。

マルウェアの感染経路

万が一マルウェアに感染している時は、感染経路を明確にすることが重要になります。もしマルウェアをデバイスから除去できたとしても、感染経路が不明瞭な場合は再度感染する恐れがあります。マルウェアの調査会社に相談して、感染経路を特定しましょう。マルウェアの感染経路として以下のようなものが挙げられます。

  • 悪質なWEBサイトや詐欺サイトのURLや広告
  • 悪質なメールの添付ファイルやURL
  • リムーバブルメディア
  • 悪質なアプリやソフトのインストール
  • Google Driveなどのクラウドストレージ

悪質なWEBサイトや詐欺サイトのURLや広告

詐欺SMSや詐欺リンクなどを経由して、 改ざんされた偽のウェブサイトにアクセスすると、マルウェアに感染する可能性があります。悪質なWEBサイトに仕掛けられたURLなどのトリガーを起動させることによって、マルウェアに感染するというような攻撃手法です。

マルウェアの感染被害だけでなく、個人情報やクレジットカード情報などを入力させるフォームが表示されることで情報が盗まれ、金銭被害や情報漏えい被害が発生することも考えられます。

悪質なサイトが表示された時点では特に問題ないので、ブラウザを閉じ、無視するようにしてください。改ざんされた偽サイトは、本物のWEBサイトそっくりに作成されているので、誘導されてしまうケースが多いです。見知らぬSMSやサイトのURLは絶対にクリックしないようにしましょう。

悪質なメールの添付ファイルやURL

フィッシングメールやスパムメールなどの悪質なメールの添付ファイルには、Emotetなどのマルウェアが添付されていることが多いです。心当たりのないメールに添付されている悪質なファイルやURLにアクセスすると、マルウェアに感染する可能性があります。

もしこれらのメール添付のファイル・リンクを開いてしまうと、マルウェアに限らず多数のマルウェアに感染させられることも考えられます。もしフィッシングメールやスパムメールを開封した際には、すぐにネットワークから切り離し、専門会社に依頼してマルウェアに感染していないか調査しましょう。

リムーバブルメディア

リムーバブルメディアとは、補助記憶装置の一種で、USBメモリなどのフラッシュメモリや、フロッピーディスク、CDRなどがこれにあたります。コンピュータの、リムーバブルメディアが接続された時点で自動的にプログラムが実行される仕組みを悪用してマルウェア感染させる手法があります。

特にUSBメモリで感染するウイルスを「USB媒介ウイルス」といい、差し込まれたデジタルデバイスをウイルス感染させます。出所が不明瞭なUSBメモリを差し込んでファイルなどを開くのは危険ですので、控えてください。

悪質なアプリやソフトのインストール

広告表示などから、悪質なアプリやソフトのインストールを促されるケースがあります。これらのアプリやソフトをインストールすることで、内部に隠されているマルウェアまでインストールされ、マルウェアに感染します。これはアドウェアといわれ、広告収入を目的としたものだけではなく、情報の流出や感染拡大を目的としている可能性もあり悪質です。

悪質なアプリやソフトは絶対にインストールしないようにし、もしインストールしてしまった場合はすぐに専門会社に相談しましょう。

Google Driveなどのクラウドストレージ

クラウドストレージは社外のネットワークを通じてアクセスして利用することからセキュリティリスクが高まります。また、クラウドストレージには利用している会社のデータが大量にあるため、機密データを狙ったサイバー攻撃や不正アクセスの標的になる可能性が高いです。利用するクラウドストレージのセキュリティの脆弱性を確認しておかなければ、情報漏えいなどの被害が発生する可能性があります。

マルウェアに感染している症状が見られた場合は、すぐに調査会社に相談して、感染経路や被害状況を調査してもらう必要があります。相談を無料で対応してもらえる業者もあるようですので、まずは相談することをおすすめします。

マルウェアに感染させるための攻撃手法

マルウェアを利用した攻撃手法は攻撃者によってさまざまですので、観戦経路や発生する被害は大きく異なります。今回は、攻撃者が利用するマルウェアに感染させるための主な攻撃手法を紹介します。マルウェアに感染させるための攻撃手法として、以下のものが挙げられます。

  • 標的型攻撃
  • DDoS攻撃
  • SQLインジェクション攻撃
  • フィッシング詐欺
  • 水飲み場型攻撃

標的型攻撃

標的型攻撃とは、ターゲットを特定の組織やユーザー層に絞って行うサイバー攻撃です。ターゲットの企業、取引先のふりをして悪意のあるファイルを添付したり、悪質なサイトに誘導するためのURLリンクを貼り付けたメールを送信し、パソコンやスマートフォンなどの端末をマルウェアに感染させようとする攻撃です。

信頼関係のある相手の名前を騙るため、疑わずにURLリンクを開いてしまう人もいるでしょう。さらに、特定のターゲットを狙う性質上、長期にわたって追跡する傾向があります。セキュリティに脆弱性のある関連会社を踏み台にして、ターゲットに侵入する手口です。あらゆる方法で侵入してくるため、セキュリティを万全にして対策する必要があります。

DDoS攻撃

DoS攻撃とは、ウェブサイトやサーバーに過剰なアクセスやデータを送り付けるサイバー攻撃です。DDoS攻撃は、攻撃用マシンがどこにあるのか攻撃が始まるまで分からないことです。そのため、セキュリティソフトなどで対策することが困難です。

DDoS攻撃は、他人のコンピュータを踏み台にする場合が少なくありません。踏み台にされたコンピュータは、攻撃の発信源や中継地点として悪用されます。他人のコンピュータを利用することで、攻撃元の偽装が可能になります。踏み台となった被害者は、サイバー犯罪の犯人として嫌疑をかけられる可能性があるため、非常に悪質な手法です。

SQLインジェクション攻撃

WEBサーバではユーザが入力した情報を基にSQL文を組み立てるものがあります。そのSQL文によってデータベースへのデータ追加・更新など行います。

このとき、WEBサーバがセキュリティに脆弱性があると、ブラウザから入力された悪意のあるSQL文をそのままデータベース操作の一部に注入される可能性があり、情報漏えいにつながる可能性が高いです。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とはインターネット上で行われる詐欺行為です。クレジットカードやネットバンクなどの正規のサービスになりすまして、ユーザーからログイン情報などを盗み出します。

フィッシング詐欺の被害にあうことで、クレジットカードを不正に利用されて買い物されたり、ログインが必要なサービスも悪用されたりします。さらにユーザーが気づかないうちにパスワードを変更されてしまうと、サービスの解約もできなくなります。

水飲み場型攻撃

ターゲットがよく訪れるサイトを改ざんし、そこに不正なプログラムを埋め込むことで改ざんされたサイトを訪れた際に不正なプログラムが作動し、対象者の端末にウィルスなどを感染させる攻撃手法です。

この攻撃の特徴は、不特定多数を攻撃するわけではなく、特定のWebサイトを狙い、不正アクセスにより改ざんします。デバイスが遠隔制御され、染した端末を踏み台として社内のネットワークにまで感染被害が拡大する可能性が高いです。

マルウェア感染の対処方法

マルウェアに感染した際には、初動対応を徹底しているかで被害の範囲に大きく差が出ます。そもそもマルウェアに感染した事を放置していると、情報漏えいの被害や法的な罰金が発生する可能性があるので、絶対に放置しないでください。

初動対応を行っておくことで、今マルウェアに感染している機器以外の機器への拡散を防止できます。マルウェアに感染した時の初動対応は以下のようなものがあります。

  • ネットワークから遮断する
  • 感染経路・被害範囲を特定する
  • 専門会社に相談する

ネットワークから遮断する

マルウェア感染時、周囲への二次感染を防ぐため、感染端末は速やかにネットワークから切り離し、そのまま隔離しておくようにしましょう。有線ネットワークの場合は、ケーブルとの接続をやめ、無線ネットワークの場合、Wi-fiはオフラインにしておきましょう。

感染経路・被害範囲を特定する

マルウェアに感染時に一番重要なのが、感染経路・被害範囲の特定です。マルウェアの感染経路を特定しておかなければ、たとえマルウェアを駆除できたとしても、同じ方法で侵入される可能性があり、再度感染する可能性が高いです。

また、マルウェア感染では、情報漏えいの被害が発生している可能性が高いため、被害範囲を特定する必要があります。被害範囲を調査した後は、個人情報保護委員会や被害を受ける可能性がある個人に対してその事実を報告する義務が生じます。これらの調査はマルウェア感染時の対処として必須ですので、できるだけ早く専門会社に相談しましょう。

専門会社に相談する

感染の疑いがある場合には、「情報漏えいがあったのか」「何が原因でマルウェアに感染したのか」といった事後調査が必要です。

しかし、個人での原因特定には限界があるため、マルウェアの感染経路を適切に調査するには、マルウェア感染の専門家に相談することをおすすめします。マルウェアの対応実績がある調査会社であれば安全かつ的確な対処が分かり、結果として被害を最小限に抑えることができます。

セキュリティソフトでマルウェアを駆除する

セキュリティソフトは、マルウェア被害を受けている機器からマルウェアを除去する機能を持つものがあります。感染経路や被害範囲の調査が完了した場合は、以下の手順でセキュリティソフトを利用し、マルウェアを駆除しましょう。

  1. 最新のセキュリティソフトをインストールする
  2. システムスキャンを実行
  3. 検出されたマルウェアの削除
  4. システムの復元
  5. セキュリティ強化

ただし、セキュリティソフトによって使用用途や手順が異なります。セキュリティソフトは万能なものではないため、ソフトを導入しただけで満足せずに、定期的なアップデートとバックアップの作成を行いましょう。

データが不必要な場合はPCを初期化する

マルウェアに感染した場合は、PCを初期化することによって、マルウェアを駆除して機器を通常通り使用することができます。もし内部に必要なデータがない場合は機器の初期化を試してみてください。

ただし、中身のデータが必要な場合に初期化してしまうと、データがすべて初期化されるため二度と取り出すことができなくなってしまいます。また、マルウェアの感染調査をしていない状態で初期化すると、その後に調査することは不可能になります。初期化するのはやめ、すぐに専門業者に相談してください。

おすすめマルウェア感染調査会社

マルウェアの調査を行いたい場合には、どのような基準で会社を選べばいいのでしょうか?

正確な調査結果を得るためには、会社が専門知識と調査技術を持っているかどうかを確認しましょう。おすすめの調査会社として、累計相談件数2万3,000件以上で大手企業・警察の捜査協力などの実績を持つ「デジタルデータフォレンジック」を紹介します。

デジタルデータフォレンジック


公式HPデジタルデータフォレンジック
デジタルデータフォレンジックは、個人はもちろん、大手企業や警察からの依頼も多数解決しているため、実績・経験は申し分ないフォレンジック調査対応会社です。さらに、「Pマーク」「ISO27001」を取得しているため、セキュリティ面でも信頼がおけます。

相談から見積もりまで無料で行っているので、フォレンジック調査を検討している際は、まずは実績のあるデジタルデータフォレンジックに相談すると良いでしょう。

費用 ■相談から見積もりまで無料
※機器の種類・台数・状態によって変動
調査対応機器 RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカードなど
調査実施事例 マルウェア・ランサムウェア感染調査など、警察からの捜査依頼(感謝状受領)、パスワード解除、ハッキング・不正アクセス調査、データ復元
特長 大手企業や警察を含む累計14,233件の相談実績
個人での調査依頼にも対応
■「Pマーク」「ISO27001」取得済のセキュリティ

デジタルデータフォレンジックのさらに詳しい説明は公式サイトへ

マルウェアの種類を紹介

ここでは、マルウェアの種類について紹介します。マルウェアの種類は多く存在し、それぞれ攻撃手法や発生する被害、適切な対処法が異なるため、どのマルウェアに感染しているかを正確に見極めて対処する必要があります。

今回は主なマルウェアの種類とその特徴を紹介します。マルウェアの種類は以下のようなものがあります。

  • ランサムウェア
  • ウイルス
  • トロイの木馬
  • ワーム
  • バックドア
  • スパイウェア
  • アドウェア
  • ボット/ボットネット
  • キーロガー
  • スケアウェア
  • ファイアレスマルウェア
  • マルバタイジング
  • ルートキット

ランサムウェア

ランサムウェア(ransomware)は、感染したコンピュータ内に保存されているデータを暗号化し、データの復号化の代わりに高額な身代金を要求するマルウェアです。被害者は身代金を支払わない限り複合化キーを入手できず、暗号化が解除できない為データにアクセスできなくなります。

ウイルス

ウイルス(virus)は、他のプログラムと一緒に拡散され、感染したプログラムが実行されるたびに機器内で感染範囲を拡大していきます。ウイルスは通常、実行可能なファイルに埋め込まれていることが多く、不審なメールや悪質なWEBサイトにアクセスすると、感染する可能性があります。

トロイの木馬

トロイの木馬(trojan horse)は、不審なスパムメールや偽広告(フェイクアラート)などに添付されているソフトウェアやファイルに偽装されており、ダウンロードしたりアクセスさせることでユーザーに感染させることを狙うマルウェアです。一度感染すると、情報を盗まれる、WEBページが改ざんされるなどの被害が発生する可能性があります。

ワーム

ワーム(worm)は、自己複製する能力を持つマルウェアで、ネットワークを介して他のコンピュータに広がることがあります。単体で活動し、他のデバイスに寄生するためとても高い感染力を持ちます。メールの添付ファイルや脆弱性を悪用して拡散されます。

バックドア

バックドア(Backdoor)は、コンピュータシステムやソフトウェアにおいて、通常は認識されないように設計された秘密のアクセス経路や機能のことを指します。バックドアは、正当なアクセス権を持たない第三者が、システムやソフトウェアに不正なアクセスを行うために使用されることがあります。

スパイウェア

スパイウェア(spyware)は、ユーザーのプライバシーを侵害し、個人情報やオンライン行動を盗むために設計されています。一般的に、ユーザーの同意なしにインストールされることがあります。

アドウェア

アドウェア(Adware)は、ユーザーのデバイスに広告を表示することを目的としたソフトウェアのことを指します。アドウェアは、無料で提供されるソフトウェアの開発者が収益を得る手段として使用されることがあります。

ボット/ボットネット

ボット(Bot)は、悪意のある目的でデバイスやネットワークを感染させ、攻撃者の指示に従ってコントロール可能なボットネットを形成するために使用されるマルウェアの一種です。複数のボットを束ねてサイバー攻撃を行う為のネットワークを構築した形をボットネットといいます。

キーロガー

キーロガー(Keylogger)は、コンピュータやデバイス上で入力されたキーボード入力を記録するために使用されるソフトウェアまたはハードウェアのことを指します。キーロガーは、ユーザーがタイピングするテキスト、パスワード、クレジットカード情報などを秘密裏に記録し、攻撃者に送信することができるため、プライバシーやセキュリティの脅威となります。

スケアウェア

スケアウェア(Scareware)は、不正な手法を使用してユーザーに対して虚偽の警告や脅威を表示し、ユーザーを恐れさせて不正な行動に誘導しようとする悪意のあるソフトウェアまたは手法のことを指します。スケアウェアは、ユーザーの不安感や恐怖心を利用して、偽のセキュリティ問題やウイルス感染を主張し、有料のセキュリティソフトウェアの購入を求めたり、不正なリンクをクリックさせたりすることを狙います。

ファイアレスマルウェア

ファイアレスマルウェア(Fileless Malware)は、感知されずにシステムに侵入し、その痕跡を残さずに攻撃をしかけることができるマルウェアです。ファイアレスマルウェアは、痕跡を残さずに命令を実行させるため、簡易的なウイルススキャンでは検出しにくいことが特徴です。コンピューターのメモリ上に不正プログラムをダウンロード・展開させることで、痕跡を残さずに攻撃を仕掛けることができます。

マルバタイジング

マルバタイジング(Malvertising)は、マルウェアと広告を組み合わせた攻撃手法のことを指します。攻撃者は、広告ネットワークやオンライン広告プラットフォームを悪用して、正規の広告と見えるコンテンツを提供することで、ユーザーがその広告をクリックしたり閲覧することによってマルウェアに感染させます。

ルートキット

ルートキット(root kit)は、トロイの木馬やウイルスによって侵入したシステム内で使用されるマルウェアです。セキュリティソフトウェアに検出されることを防ぐため、攻撃対象に気づかれることなく情報を盗み続ける環境を確立する手助けをします。

マルウェア感染防止のための対策

マルウェアを完全に駆除した後は、次の感染被害が発生しないようにセキュリティの対策をすることが重要です。もし対策をしなければ、同じ感染経路から再度感染し、う一度対処しなければならなくなる可能性があります。セキュリティの脆弱性に合わせて専門会社に相談し、マルウェア感染防止のための対策を行いましょう。

マルウェア感染防止のための対策は以下のようなものがあります。

  • OS・ソフトウェアは最新のバージョンにアップデートする
  • データのバックアップを定期的にとる
  • セキュリティソフトを利用する

OS・ソフトウェアは最新のバージョンにアップデートする

マルウェアは脆弱性を攻撃してウイルス感染させるという特徴を持つことから、ご使用のOS、ソフトウェア、デバイスのバージョンを常に最新のものにアップデートしておくことが効果的と言えます。古い状態のソフトほど、セキュリティの脆弱性が解明されているため、サイバー攻撃の被害が発生する可能性が高くなります。OS・ソフトウェアは最新のバージョンにアップデートすることを徹底しましょう。

データのバックアップを定期的にとる

定期的にデータのバックアップをとることで、万が一マルウェアに感染してしまったとしてもバックアップを取っておくことで、すぐに復元できる可能性があります。ただし、マルウェアに感染したデータをのバックアップを復元すると、マルウェアまで復元してしまう可能性があるので注意しましょう。

セキュリティソフトを利用する

社員が使っているパソコンやスマホに、マルウェアや不正アクセスを検知するセキュリティソフトを導入することでサイバー攻撃の被害を避けることができます。特に検知率が高いものを使用することで攻撃を早期に発見することができます。セキュリティソフトの種類は大きく分けて以下の2種類があります。

  • マルウェアなどのウイルスや不正アクセスを事前に検知し侵入を防ぐもの
  • 侵入してきたマルウェアなどのウイルスを駆除するもの

企業規模や守りたいデータの量などに合わせて対策に使用することを推奨します。「どのセキュリティソフトを利用すべきかわからない」「セキュリティの脆弱性が不安」という方は自力で対処するのではなく、専門業者に相談しましょう。

まとめ

今回はマルウェアの特徴や感染経路、種類や被害について紹介しました。

マルウェアに感染すると、パソコンなどのデータを暗号化・削除したり、情報漏えいや金銭要求などの様々な被害が想定されます。そのままの状態で放置すると、被害はさらに拡大するため、感染経路や被害範囲などを詳しく調査することが必須です。

感染してしまうと自分だけでなく他の人まで感染させてしまう二次被害の危険性もあります。万が一感染してしまった際は焦らずにネットワークの接続を切り、マルウェアの感染調査が可能な会社に相談しましょう。

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