
「怪しい広告が表示される」「説明文の日本語がおかしい」「URLに不自然な文字列が含まれている」
上記のような特徴がある場合、悪意のある目的で作られた危ないサイトである可能性があります。このサイトを開いてしまうと、マルウェアに感染したり、不正アクセスされたりします。手遅れになる前に、なるべく早く対処しましょう。
この記事では、危ないサイトの特徴や被害例、適切な対処・対策方法を解説します。
危ないサイトの特徴
危ないサイトは、インターネット上でユーザーに対して何らかの悪意ある行為を行うウェブサイトのことです。危ないサイトには以下のような特徴があります。
- 怪しいリンクや広告が掲載されている
- 誤字脱字の多い不自然な日本語が使われている
- URLが「https」ではなく「http」で始まっている
- クリックすると、別のサイトに飛ばされる
- セキュリティソフトで危険なサイトとして警告される
上記の項目に複数当てはまる場合、不正なサイトである可能性があります。すぐにサイトを閉じ、被害に遭っていないか確認しましょう。確認する際は、デジタルフォレンジック専門業者に相談すると、より正確に調査することが可能です。
危ないサイトを開くとどうなる?
危ないサイトを開いてしまうと、さまざまなリスクや悪影響にさらされる可能性があります。危ないサイトにアクセスした際に起こり得る主な被害例は以下のとおりです。
- 個人情報の漏えい
- マルウェア感染
- 不正アクセス
- 迷惑広告やポップアップの表示
- 金銭被害
この中でも特に注意が必要なのは個人情報の漏えいです。なぜなら、クレジットカード情報や社会保障番号、健康記録といった情報が不正な取引や詐欺に利用され、多額の金銭的損失やプライバシーの侵害につながる可能性があるからです。
そのため、危ないサイトを開いてしまった場合は、専門業者にて感染経路や被害範囲を調査することをおすすめします。感染経路を特定することで、感染源を速やかに隔離し、さらなる情報漏洩を防ぐことができます。また、被害範囲を把握することで、影響を受けたデータやシステムの特定と修復作業を効率的に進めることが可能です。
しかし、きちんと調査せず誤った対処をすると、さらに個人情報が窃取されて被害が拡大する恐れがあります。そのため、危ないサイトを開いてしまった場合は、専門的な知識と技術をもった業者に相談しましょう。
危ないサイトを開いてしまったときの対処法
危ないサイトを開いてしまったときの対処法は以下のとおりです。
- サイトを閉じる
- インターネット接続を切断する
- アンチウイルスソフトウェアでスキャンを実行する
- ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアする
- パスワードを変更する
- サイバーセキュリティの専門家に相談する
サイトを閉じる
少しでも不信感をもった場合はすぐにサイトを閉じましょう。サイトを開き続けていると、さらに個人情報が漏えいしたり、デバイスがハッキングされたりする可能性があります。ブラウザのタブやウィンドウをただちに閉じ、可能であればブラウザ自体を完全に終了させてください。
インターネット接続を切断する
デバイスのインターネット接続を切断しましょう。これにより、データの漏洩やマルウェアの追加ダウンロードを防ぐことができます。Wi-Fiの場合はオフにし、有線接続の場合はケーブルを抜いてください。
アンチウイルスソフトウェアでスキャンを実行する
信頼できるアンチウイルスソフトウェアを使用して、全システムのスキャンを実行しましょう。これにより、マルウェアやウイルスがデバイスにインストールされていないか確認し、検出された脅威を除去することができます。
ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアする
危ないサイトにアクセスした後は、ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアすることをおすすめします。これにより、サイトによって保存された可能性のある追跡情報や悪意あるデータを削除できます。
パスワードを変更する
もし危ないサイトでログイン情報を入力してしまった場合、関連するパスワードを変更しましょう。特に銀行やメールなど、重要なアカウントのパスワードは速やかに更新することをおすすめします。
サイバーセキュリティの専門家に相談する
危ないサイトを開いてしまった場合は、サイバーセキュリティの専門業者に相談するのが一番おすすめです。専門業者では、最新のツールや技術を使って、漏えいした情報の種類や被害範囲を正確に特定し、迅速に対処することができます。
しかし、あまり知識のない個人で対処しようとすると、不適切な操作によってマルウェアをさらに広げたり、重要なデータを誤って削除してしまったりする可能性があります。また、個人で入手できるセキュリティツールにはマルウェアが潜んでいることがあり、セキュリティ問題をさらに悪化させる恐れもあります。
このようなリスクを避けるためにも、危ないサイトを開いてしまったときは、一度専門業者に相談しましょう。調査業者を選ぶポイントや費用の相場などはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
>信頼できるハッキング調査会社を見分けるポイント6選!費用相場や悪徳業者の特徴も解説
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危ないサイトを回避するための対策
危ないサイトを回避するための対策は以下のとおりです。
- 怪しい広告はクリックしない
- 迷惑メールのURLに注意する
- 不自然な日本語やリンクに注意する
- 最新のOSやブラウザを使用する
- セキュリティソフトでスキャンする
怪しい広告はクリックしない
インターネット上には、ユーザーを誘うための魅力的な広告が数多く存在します。しかし、中にはマルウェアを配布するためのものや、フィッシングサイトへ誘導するための広告もあります。例えば、「無料でスマホが当たる!」や「信じられない割引!」など、非現実的な広告には特に注意が必要です。これらの広告をクリックすると、知らないうちに危険なサイトにアクセスしてしまうことがあります。
迷惑メールのURLに注意する
迷惑メールやフィッシングメールは、偽のウェブサイトに誘導するリンクを含むことがよくあります。例としては、銀行や有名なオンラインサービスを装ったメールが挙げられます。「アカウントの確認が必要です」といった緊急性を要求する文言には特に注意し、リンクをクリックする前に送信元のメールアドレスを確認することが重要です。
不自然な日本語やリンクに注意する
フィッシングサイトや詐欺サイトは、しばしば不自然な日本語を使用しています。文法的な誤りや奇妙な表現が見られる場合、信頼できないサイトである可能性が高いです。また、リンク先のURLが正規のものと微妙に異なる場合も、詐欺サイトである可能性があります。
最新のOSやブラウザを使用する
オペレーティングシステム(OS)やブラウザのセキュリティパッチは、新たに発見された脆弱性を修正するために重要です。最新の状態に保つことで、攻撃者がこれらの脆弱性を悪用するのを防ぐことができます。したがって、OSやブラウザのアップデートは速やかに実施することをおすすめします。
セキュリティソフトでスキャンする
定期的にセキュリティソフトウェアを使用してデバイスのスキャンを行うことで、マルウェアやスパイウェアなどの脅威を検出・除去することができます。信頼できるセキュリティソフトウェアは、最新の脅威に対しても効果的に防御できるため、定期的に更新するようにしましょう。
まとめ
今回は、危ないサイトを開いてしまったときの適切な対処法について解説しました。危ないサイトには、個人情報の漏えいやマルウェア感染などのリスクがあります。インターネットを安全に利用するために、怪しいサイトの特徴を理解し、適切な対処法を知っておくことが大切です。