
スマホのロックを解除する際に、無理にパスワードを試すのはNG、さらに電源を落とすのもNGです。試行回数の制限を超えると、データが消去される恐れや、端末がロックされるリスクがあります。このようなお困りを解決するために、パスワード解除の専門業者に依頼することをおすすめします。
本記事では、パスワード解除業者が提供するサービス内容や業者選びのポイント、さらに自分で解除する方法についてご紹介します。困ったときの参考にしてください。
目次
パスワード解除業者とは?
パスワード解除業者は、スマートフォンやPCなどのデジタルデバイスに設定されたパスワードやロックを解除する専門のサービスを提供する業者です。
パスワードを忘れてしまったり、不正アクセスでロックされた場合、またはデバイスを再利用したいときに、専門的な知識と技術を駆使して解除作業を行います。
主なメリットは以下の3つです。
解除可能なパスワードの種類が豊富
パスワード解除業者は、スマートフォン、PC、タブレット、ゲーム機など、さまざまなデバイスに対応しています。デバイスごとに最適な解除方法やツールを使用し、特にスマートフォンのロック解除に関しては、以下のようなパスワードの解除が可能です。
スマホ画面ロック
- PINコード、パターンロック、アルファベット・数字・記号の組み合わせ、指紋認証、顔認証
iOSデバイス特有のロック
- iPhoneやiPadのパスコード、Apple IDのパスワード、iTunesバックアップの暗号化パスワード
Androidデバイス特有のロック
- Googleアカウントのパスワード、FRPロック(Factory Reset Protection)
その他にも、PCのログインパスワードやハードディスクの暗号化パスワード、OfficeファイルやZIPファイルのパスワード解除にも対応可能です。
ただし、作業の難易度や成功率は、デバイスの種類やOSのバージョン、設定されたパスワードの複雑さによって異なります。業者は最適な方法とツールを駆使して対応します。
セキュリティリスクを抑えて解除・解析できる
パスワード解除業者は、作業中に顧客のデータが外部に漏れないよう、強固なセキュリティ対策を実施しています。以下のような措置が取られます。
- データの暗号化
- 作業後のデバイスリセット
- 作業履歴の管理
さらに、以下のような追加的なセキュリティ対策が取られています。
- 物理的アクセス制限
- 外部ネットワークから隔離された作業環境
- 法的要件の遵守
これにより、データ漏洩や不正アクセスのリスクを抑え、安全に解除作業が実施できます。
第三者目線の調査結果レポート作成
一部のパスワード解除業者では、解除作業の過程と結果を第三者目線で記録した「調査結果レポート」を提供しています。
このレポートは、解除作業が適切に行われたことを証明するための資料として使用でき、特に以下のようなケースで役立ちます。
- 裁判や法的手続き:解除作業が適法であり、正当な手続きに基づいて行われたことを証明するための証拠として使用できます。
- 企業や組織内での利用:社内でのデバイス管理において、業務上の必要性に基づいて解除作業が行われたことを示すために利用することができます。
このように、パスワード解除業者は、解除作業を単に行うだけでなく、その過程を透明化し、第三者による証明ができるようにサポートしている場合もあります。
パスワード解除業者でできること
パスワード解除業者は、様々な手法を使って、ユーザーが設定したパスワードを解除したり、ロックされたデバイスへのアクセス回復を支援します。
これらの方法は、状況やデバイスの種類に応じて最適なものが選ばれます。以下は、パスワード解除業者で一般的に行われる方法と、それ以外の特別な技術やサービスです。
一般的な解除方法
- パスワードの解除
- パスワードシステムの無効化
- パスワードシステムの回避(バイパス)
パスワードの解除
デジタル機器を解析し、パスワードを特定する方法です。パスワード解除業者では、ブルートフォースアタック(総当り攻撃)という特殊な方法で解除することが多いです。
ブルートフォースアタック(総当り攻撃)
ブルートフォースアタックは、パスワード解除の最も一般的な方法の一つです。これは、考えられるすべてのパターンを試す方法で、パスワードが何であれ理論的に確実に解除することができます。しかし、パスワードが長くて複雑であれば、解除にかかる時間は増大します。
パスワードシステムの無効化
パスワードシステムの無効化は、デバイスのパスワード設定そのものを無効化する方法です。これにより、パスワードを解除することなく、デバイスにアクセスできるようになります。Androidスマホや一部のiPhone、PCに適用できる場合があります。
パスワードシステムの回避(バイパス)
パスワードシステムの回避(バイパス)では、パスワードの解除が不可能または不必要な場合に、パスワードシステムを直接回避してデータにアクセスします。例えば、セキュリティの厳重なシステムが存在する場合に、パスワードを一切解除せずにデバイスの内部にアクセスできる手法です。
一般的でない高度な技術・方法
- JTAG(Joint Test Action Group)
- Chip-off(チップオフ)技術
- フラッシュメモリのダンプ取得
JTAG(Joint Test Action Group)
JTAGは、ハードウェアレベルでのアクセスを提供する技術です。これにより、デバイスの内部メモリにアクセスし、パスワード情報を取得したり解除したりします。通常、古いデバイスで使用されます。
Chip-off(チップオフ)技術
デバイスのメモリチップを物理的に取り外し、別の機器で解析を行う方法です。この方法では、デバイスがロックされていても、メモリ内のデータを取得し、パスワードを解析することができます。
フラッシュメモリのダンプ取得
デバイス内のフラッシュメモリをダンプ(コピー)し、解析を行ってパスワードを特定する方法です。メモリ内に保存されたパスワード情報を取得するために使われます。
大切なデータはパスワード解除業者に依頼する
自分で解除しようとすると、データ消失のリスクや解除にかかる時間が長引く可能性があります。
信頼できる業者に依頼すれば、より確実に早く解除でき、データを守ることができます。特に、機器の種類やパスワードの複雑さによって解除作業が難しくなるため、専門業者に任せるのが安心です。
パスワード解除業者の料金形態
パスワード解除業者の料金形態は、機器を診断して見積を出す形態が主流です。基本的には以下の要素で費用が決定します。
- 解除する機器の台数
- パスワードの種類
- 解除作業の難易度
- 作業にかかる期間
- 必要なエンジニアの人数 など
料金相場は数万円から数十万円程度ですが、解除する機器の数や作業の難易度によっては、それ以上になることもあります。
まずは業者に相談して、無料で見積もりを受けることができる業者も多いので、気軽に問い合わせてみましょう。
信頼できるパスワード解除業者を選ぶポイント
パスワード解除業者に依頼する際は、実績やセキュリティ面が信頼できる業者を選ぶことが重要です。信頼できる業者を選ぶためのポイントは以下の6つです。
- 官公庁・捜査機関・大手法人の依頼実績がある
- スピード対応しており、出張対応が可能
- 費用が明確で、外注費用がかからない
- 法的証拠として使える調査報告書を発行できる
- データ復旧作業にも対応している
- セセキュリティ体制が整っている
これらのポイントをチェックし、安心して依頼できる業者を選びましょう。
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自分でパスワード解除したい場合
スマホのパスワードを忘れてしまったり、ロックがかかってしまった場合、自分で解除できる方法もいくつかあります。
ただし、誤って何度もパスワードを入力してしまうと、デバイスがロックされたり、データが消去されるリスクもあるため注意が必要です。
ここでは、iPhoneやAndroidスマホのパスワード解除方法を詳しく紹介しますので、状況に合わせて試してみてください。
iPhoneでパスワードを解除する方法
iPhoneのパスワードを解除する方法にはいくつかの選択肢があります。
- iCloudを使用して復元する
- リカバリーモードで復元する
- DFUモードで復元する
- Appleサポートに相談する
iCloudを使用して復元する
事前に「iPhoneを探す」を有効にしている場合、iCloudを使ってリモートでパスワードを解除できます。ただし、この方法を使用すると、iPhoneは初期化され、データが消去されるので注意が必要です。
リカバリーモードで復元する
iTunesを使用して、iPhoneをリカバリーモードにしてソフトウェアを再インストールし、パスワードを解除する方法です。この場合も、iPhoneのデータが消去される可能性があります。
DFUモードで復元する
iPhoneのソフトウェアに問題がある場合、DFUモードを使用してソフトウェアを復元し、パスワードを解除することができます。
Appleサポートに相談する
パスワードを忘れた場合、Appleサポートに相談すると、解決策や適切な手順を教えてもらえることがあります。迅速に問題を解決できる場合もありますが、データが消去されるリスクがあることを理解しておきましょう。
いずれの方法もデータが消去される可能性があるため、バックアップがない場合は注意が必要です。データが重要な場合や自信がない場合は、パスワード解除業者に相談するのが安全です。
>【2025年最新】iPhoneのパスワード解除業者のサービスの選び方や費用・画面ロックを解除する裏ワザを解説
Androidスマホでパスワード・画面ロックを解除する方法
Androidスマホでパスワードを忘れてしまった場合や画面ロックが解除できない場合、いくつかの方法で解除することができます。以下の方法を試してみてください。
- Androidスマホの一般的な解除方法
- Googleアカウントを使用する場合(パスワードリセット機能)
- 【裏ワザ1】Androidスマホデバイスマネージャーを使用する場合
- 【裏ワザ2】別のPCからAndroidスマホのパスワードを解除する
- 【裏ワザ3】Andoroidの工場出荷時設定(ファクトリーリセット)に戻す場合
Androidスマホの一般的な解除方法
- PIN式の画面からパスワードを入力する
- パスワード式の画面からパスワードを入力する
- パターン式の画面ロックを解除する
- 指紋認証でロックを解除する
- 顔認証でロックを解除する など
通常通り、設定したPINコードやパスワード、パターンを入力することで解除でき、指紋認証や顔認証を使用してロックを解除することも可能です。パスワードを覚えている場合は、この方法で簡単に解除できます。
Googleアカウントを使用する場合(パスワードリセット機能)
Androidスマホのパスワードをリセットするには、Googleアカウントを利用する方法があります。パスワードを複数回間違えて入力すると、スマホが一時的にロックされ、「パスワードを忘れましたか?」や「Forgot Password?」のオプションが表示されます。
以下の手順でGoogleアカウントを使ってパスワードをリセットできます。
- ロック画面で「パスワードを忘れた場合」または「パターンを忘れた場合」のメッセージが表示されるまで、間違ったパスワードやパターンを6回入力します。
- 「パスワードを忘れた場合」または「パターンを忘れた場合」をタップします。
- Googleアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
- パスワードリセットの手順に従って、新しいパスワードを設定します
- 新しいパスワードでAndroidスマホにログインできるようになります。
【裏ワザ1】Androidスマホでデバイスマネージャーを使用する場合
本記事で紹介する方法は、スマホメーカーが公式に推奨していない手順を基にしたものです。OSや機器のバグを利用する可能性があるため、試す際は自己責任で行ってください。確実にパスワードを解除したい場合は、パスワード解除業者に相談することをおすすめします。
使用できる満たす条件は以下になります。
- Googleアカウントが登録されていること
- パスワード解除したいAndroidスマホに連携しているGoogleアカウントを把握していること
- 別のAndroidスマホもしくはPCを準備できること
- 別端末で「Androidデバイスマネージャー」にアクセスする
- パスワード解除したいAndroidスマホに提携しているGoogleアカウントでログインする
- パスワード解除したい端末を選択する
- 「ロック」をタップする
- 新しいパスワード・パスワードを入力する
- 再度「ロック」を選択する
【裏ワザ2】解除ソフトを利用してPCからAndroidスマホのパスワードを解除する
PCにAndroidスマホを接続し、解除ソフトを使用してパスワードを変更する方法があります。インターネット上でパスワード解除ソフトをダウンロードし、指示に従って解除を試みます。しかし、解除ソフトには悪質なものもあり、マルウェアに感染するリスクやPC情報が抜き取られる危険性があります。
また、ソフトは必ずしも効果的ではないため、確実に解除したい場合や重要なデータがある場合は、解除業者に相談することをおすすめします。
【裏ワザ3】Androidスマホを工場出荷時設定(ファクトリーリセット)に戻す
Androidスマホを工場出荷状態に戻すことでパスワードを解除できます。
- Androidスマホの電源を切り、PCとUSBケーブルで接続
- 電源を入れ、すぐに電源ボタンと音量下ボタンを同時に押す
- Androidロゴが表示されたら、電源ボタンを離し、音量下ボタンを押し続ける
- 「リカバリーモード」が表示されたら、音量ボタンで「工場出荷時の設定にリセット」を選択
- Androidスマホが再起動すると、パスワードは解除される
ただし、この方法でパスワードは解除されますが、保存されているデータがすべて削除されます。重要なデータがある場合は、パスワード解除業者に相談することをおすすめします。
自分でパスワードを解除するリスク
スマートフォンのパスワードを自分で解除しようとする際には、いくつかのリスクがあります。特に、知識が不十分な状態で誤った操作を繰り返してしまうと、最終的にスマホにアクセスできなくなることも考えられます。ここでは、そのリスクについて詳しく解説します。
アクセス不能になる可能性
スマートフォンには、パスワード入力回数に制限があり、制限を超えると一時的または恒久的にアクセスできなくなります。誤ったパスワードを繰り返し入力すると、Androidスマホは自動的に初期化され、データが消去されます。
iPhoneの場合、パスコードを5回間違えると1分間操作できなくなり、最終的には初期化されることがあります。何度も入力するのは避けましょう。
セキュリティリスクの増加
パスワード解除ツールを使用している際、信頼できるソフトウェアと悪質なソフトウェアが存在します。誤ったソフトを使用すると、スマートフォンやアカウントがセキュリティリスクにさらされることがあります。特に、悪意のあるソフトウェアにより、マルウェア感染や不正アクセスを受ける可能性が高くなります。
>不正アクセスされたら?被害の確認方法と安全な対処【相談窓口あり】
プライバシーと不正アクセス禁止法に違反するリスク
法的知識が不足している状態でパスワードを解除しようとすると、プライバシー法やデータ保護法に違反する恐れがあります。他人のスマートフォンのパスワードを不正に解除することは、プライバシーの侵害に当たり、アクセス権限を持たないデータへの不正アクセスは不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります。
自力で解除できない時はパスワード解除業者を利用する
自力でパスワード解除を試みる際には、さまざまなリスクが伴うことをご理解いただけたかと思います。もし、パスワード解除が難しい場合や、不安がある場合は、パスワード解除業者に相談することをおすすめします。
パスワード解除業者は、エンジニアの専門的な知識と技術を活かし、安全にパスワードを解除することができます。また、デジタル遺品の解析や企業端末の調査も行っており、データの復旧や確認も併せて対応できます。業者によっては、無料で相談・見積もりを行っている場合もありますので、まずは相談してみましょう。
昨今注目されるデジタル遺品の解析でも活用されている
デジタル遺品とは、故人が所有していたスマートフォンやデータのことを指します。これには重要なメモや資産管理情報、生前の写真や動画などが含まれていることがあります。自力でパスワード解除を試みると、誤ってデータを消去してしまう恐れもあるため、専門家に相談することが最も安全です。
デジタル遺品のパスワード解除については、専門業者によるサービスが有効です。詳細については以下の記事も参考にしてください。
まとめ
スマホのパスワード解除には、リスクが伴います。自分で解除しようとする場合、データ消失やセキュリティリスクを避けるためにも慎重に行動する必要があります。
もし自力で解除が難しい場合や不安がある場合は、信頼できるパスワード解除業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、確実に安全に解除を行い、大切なデータを守ることができます。