スマホのロックを解除する際に、無理にパスワードを試すのはNG、さらに電源を落とすのもNGです。
試行回数の制限を超えると、データが消去される恐れや、端末がロックされるリスクがあります。
iPhoneやAndroidでは、パスワードの入力を一定回数以上間違えると自動初期化が始まり、Apple IDやGoogleアカウントの再認証が必要になるため、自力での解除が極めて困難になるケースもあります。
解除に失敗してからでは手遅れになることもあるため、確実な対応をとるためには、専門のパスワード解除業者に相談することをおすすめします。
本記事では、パスワード解除業者が提供するサービス内容や業者選びのポイント、さらに自分で解除する方法についてご紹介します。困ったときの参考にしてください。
目次
パスワード解除業者ができることと依頼するメリット
パスワード解除業者とは、スマートフォンやPC、タブレットなどのデジタル機器に設定されたロックやパスワードを、専門技術を用いて解除するサービスを提供する業者です。個人のトラブルから法人での利用、さらに法的な対応が求められるケースまで、幅広い状況に対応しています。
「パスワードを忘れてしまった」「端末がロックされてしまった」「ログイン情報が分からない」などのトラブルに対し、以下のような技術で解除・解析を行います。
多様なパスワード・ロックの解除
業者は、以下のような幅広いパスワードやロックに対応しています。
- スマホの画面ロック:PIN、パターン、顔認証、指紋など
- iOSのロック:Apple IDパスワード、iTunesバックアップの暗号化解除
- Androidのロック:Googleアカウント、FRPロック(初期化後の保護)
- PCのログインパスワード、HDDの暗号化パスワード
- ZIPやOfficeファイルのパスワード保護
デバイスの種類や設定状況に応じて、専用の解析ツールを使い、適切な方法で対応します。
セキュリティリスクを抑えた作業
作業中にデータが漏洩したり、外部に流出することがないよう、業者は以下のようなセキュリティ対策を講じています。
- データを暗号化したまま処理
- ネットワークから隔離された解析環境
- 作業履歴・ログの記録と管理
- 物理的なアクセス制限
- 作業終了後のデバイスの初期化オプション
- 法令・個人情報保護規制の順守
調査結果のレポート提出(法人・法務対応)
一部の業者では、パスワード解除作業の工程や結果を記録した「調査報告書」や「作業レポート」を発行できます。
- 裁判・調停などでの証拠資料としての活用
- 社内での管理責任の説明や、ガバナンス強化の一環
レポート対応が必要な場合は、対応可否を事前に確認しておくと安心です。
特殊な解析技術によるパスワード解除
通常の手法では解除できない高度なロックに対しては、以下のような専門技術が使われます。
- ブルートフォースアタック:すべての文字列パターンを試す
- JTAG:端末の基板上からデータに直接アクセス
- Chip-off解析:メモリチップを取り外しデータ抽出
- フラッシュダンプ:ストレージ内容を複製して解析
こうした技術は、特にセキュリティが厳重な機種や、通常の方法でアクセスが困難な場合に使用されます。
大切なデータはパスワード解除業者に依頼する
パスワード解除業者は技術的な解除作業だけでなく、安全性・証拠性・迅速性といった面でも頼れる存在です。
特にデータを絶対に守りたい方、法的な根拠が必要な方、操作に不安がある方は、自力で試すよりもまず相談してみることをおすすめします。
パスワード解除業者の料金形態
パスワード解除業者の料金形態は、機器を診断して見積を出す形態が主流です。基本的には以下の要素で費用が決定します。
- 解除する機器の台数
- パスワードの種類
- 解除作業の難易度
- 作業にかかる期間
- 必要なエンジニアの人数 など
料金相場は数万円から数十万円程度ですが、解除する機器の数や作業の難易度によっては、それ以上になることもあります。
まずは業者に相談して、無料で見積もりを受けることができる業者も多いので、気軽に問い合わせてみましょう。
信頼できるパスワード解除業者を選ぶポイント
パスワード解除業者に依頼する際は、実績やセキュリティ面が信頼できる業者を選ぶことが重要です。信頼できる業者を選ぶためのポイントは以下の6つです。
- 官公庁・捜査機関・大手法人の依頼実績がある
- スピード対応しており、出張対応が可能
- 費用が明確で、外注費用がかからない
- 法的証拠として使える調査報告書を発行できる
- データ復旧作業にも対応している
- セセキュリティ体制が整っている
これらのポイントをチェックし、安心して依頼できる業者を選びましょう。
おすすめのパスワード解除業者
デジタルデータフォレンジック

公式サイトデジタルデータフォレンジック
デジタルデータフォレンジックは、累計3万9千件以上の豊富な相談実績を持ち、全国各地の警察・捜査機関からの相談実績も395件以上ある国内有数のフォレンジック調査サービスです。
一般的なフォレンジック調査会社と比較して対応範囲が幅広く、法人のサイバー攻撃被害調査や社内不正調査に加えて、個人のハッキング調査・パスワード解析まで受け付けています。24時間365日の相談窓口があり、最短30分で無料のWeb打合せ可能とスピーディーに対応してくれるので、緊急時でも安心です。
運営元であるデジタルデータソリューション株式会社では14年連続国内売上No.1のデータ復旧サービスも展開しており、万が一必要なデータが暗号化・削除されている場合でも、高い技術力で復元できるという強みを持っています。調査・解析・復旧技術の高さから、何度もテレビや新聞などのメディアに取り上げられている優良企業です。
相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。
| 費用 | ★相談・見積り無料まずはご相談をおすすめします |
|---|---|
| 調査対象 | デジタル機器全般:PC/スマートフォン/サーバ/外付けHDD/USBメモリ/SDカード/タブレット等 |
| サービス | ●サイバーインシデント調査: マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃調査、情報漏洩調査、ハッキング調査、不正アクセス(Webサイト改ざん)調査、サポート詐欺被害調査、Emotet感染調査 ●社内不正調査: 退職者の不正調査、情報持ち出し調査、横領・着服調査、労働問題調査、文書・データ改ざん調査、証拠データ復元 ●その他のサービス: パスワード解除、デジタル遺品調査、セキュリティ診断、ペネトレーションテスト(侵入テスト)、OSINT調査(ダークウェブ調査) 等 ※法人・個人問わず対応可能 |
| 特長 | ✔官公庁・法人・捜査機関への協力を含む、累計39,000件以上の相談実績 ✔企業で発生しうるサイバーインシデント・人的インシデントの両方に対応 ✔国際標準規格ISO27001/Pマークを取得した万全なセキュリティ体制 ✔経済産業省策定の情報セキュリティサービス基準適合サービスリストに掲載 ✔警視庁からの表彰など豊富な実績 ✔14年連続国内売上No.1のデータ復旧サービス(※)を保有する企業が調査 ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2020年) |
| 基本情報 | 運営会社:デジタルデータソリューション株式会社 所在地:東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー15階 |
| 受付時間 | 24時間365日 年中無休で営業(土日・祝日も対応可) ★最短30分でWeb打合せ(無料) |
自分でスマホのパスワードを解除する方法と注意点
スマートフォンのロック解除に困ったとき、「できれば自力でなんとかしたい」と考える方も多いはずです。
ここでは、iPhoneとAndroidスマホの代表的な解除方法をご紹介します。ただし、いずれの方法も失敗するとデータが消去されたり、端末がロックされてしまう恐れがあるため、慎重に判断してください。
iPhoneでパスワードを解除する方法
iPhoneのロック解除は自力でも可能ですが、初期化によって大切なデータが消えるリスクを伴います。
とくにバックアップがない場合やApple IDのパスワードが不明な場合は、無理に進めず、専門業者に相談するのが安全です。
- iCloudを使った遠隔初期化(iPhoneを探すが有効な場合)
- リカバリーモードを利用して初期化・復元
- DFUモードでの復元(ソフトウェアの不具合に対応)
- Appleサポートへ相談
iCloudを使用して復元する
事前に「iPhoneを探す」を有効にしている場合、iCloudを使ってリモートでパスワードを解除できます。ただし、この方法を使用すると、iPhoneは初期化され、データが消去されるので注意が必要です。
リカバリーモードで復元する
iTunesを使用して、iPhoneをリカバリーモードにしてソフトウェアを再インストールし、パスワードを解除する方法です。この場合も、iPhoneのデータが消去される可能性があります。
DFUモードで復元する
iPhoneのソフトウェアに問題がある場合、DFUモードを使用してソフトウェアを復元し、パスワードを解除することができます。
Appleサポートに相談する
パスワードを忘れた場合、Appleサポートに相談すると、解決策や適切な手順を教えてもらえることがあります。
迅速に問題を解決できる場合もありますが、データが消去されるリスクがあることを理解しておきましょう。
バックアップがない状態で初期化を行うと、大切な写真や連絡先などが完全に消えてしまいます。少しでも不安がある場合は、専門業者のサポートを検討してください。
Androidスマホのパスワード・画面ロックを解除する方法
Androidでもいくつかの解除方法がありますが、端末によっては「初期化後に再設定できない」FRPロックが発動することもあります。
ロック解除後も端末を使い続けたい方は、事前に専門業者に確認するのが安心です。
- Androidスマホの一般的な解除方法
- Googleアカウントを使用する場合(パスワードリセット機能)
- 【裏ワザ1】Androidスマホデバイスマネージャーを使用する場合
- 【裏ワザ2】別のPCからAndroidスマホのパスワードを解除する
- 【裏ワザ3】Andoroidの工場出荷時設定(ファクトリーリセット)に戻す場合
いずれの方法も、データ消去やFRPロック(Factory Reset Protection)の発動により、再設定ができなくなる恐れがあります。解除に失敗する前に、プロに相談する方が安全です。
Androidスマホの一般的な解除方法
- PIN式の画面からパスワードを入力する
- パスワード式の画面からパスワードを入力する
- パターン式の画面ロックを解除する
- 指紋認証でロックを解除する
- 顔認証でロックを解除する など
通常通り、設定したPINコードやパスワード、パターンを入力することで解除でき、指紋認証や顔認証を使用してロックを解除することも可能です。パスワードを覚えている場合は、この方法で簡単に解除できます。
Googleアカウントを使用する場合(パスワードリセット機能)
Androidスマホのパスワードをリセットするには、Googleアカウントを利用する方法があります。
パスワードを複数回間違えて入力すると、スマホが一時的にロックされ、「パスワードを忘れましたか?」や「Forgot Password?」のオプションが表示されます。
以下の手順でGoogleアカウントを使ってパスワードをリセットできます。
- ロック画面で「パスワードを忘れた場合」または「パターンを忘れた場合」のメッセージが表示されるまで、間違ったパスワードやパターンを6回入力します。
- 「パスワードを忘れた場合」または「パターンを忘れた場合」をタップします。
- Googleアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
- パスワードリセットの手順に従って、新しいパスワードを設定します
- 新しいパスワードでAndroidスマホにログインできるようになります。
【裏ワザ1】Androidスマホでデバイスマネージャーを使用する場合
本記事で紹介する方法は、スマホメーカーが公式に推奨していない手順を基にしたものです。OSや機器のバグを利用する可能性があるため、試す際は自己責任で行ってください。確実にパスワードを解除したい場合は、パスワード解除業者に相談することをおすすめします。
使用できる満たす条件は以下になります。
- Googleアカウントが登録されていること
- パスワード解除したいAndroidスマホに連携しているGoogleアカウントを把握していること
- 別のAndroidスマホもしくはPCを準備できること
- 別端末で「Androidデバイスマネージャー」にアクセスする
- パスワード解除したいAndroidスマホに提携しているGoogleアカウントでログインする
- パスワード解除したい端末を選択する
- 「ロック」をタップする
- 新しいパスワード・パスワードを入力する
- 再度「ロック」を選択する
【裏ワザ2】解除ソフトを利用してPCからAndroidスマホのパスワードを解除する
PCにAndroidスマホを接続し、解除ソフトを使用してパスワードを変更する方法があります。
インターネット上でパスワード解除ソフトをダウンロードし、指示に従って解除を試みます。
しかし、解除ソフトには悪質なものもあり、マルウェアに感染するリスクやPC情報が抜き取られる危険性があります。
また、ソフトは必ずしも効果的ではないため、確実に解除したい場合や重要なデータがある場合は、解除業者に相談することをおすすめします。
【裏ワザ3】Androidスマホを工場出荷時設定(ファクトリーリセット)に戻す
Androidスマホを工場出荷状態に戻すことでパスワードを解除できます。
- Androidスマホの電源を切り、PCとUSBケーブルで接続
- 電源を入れ、すぐに電源ボタンと音量下ボタンを同時に押す
- Androidロゴが表示されたら、電源ボタンを離し、音量下ボタンを押し続ける
- 「リカバリーモード」が表示されたら、音量ボタンで「工場出荷時の設定にリセット」を選択
- Androidスマホが再起動すると、パスワードは解除される
ただし、この方法でパスワードは解除されますが、保存されているデータがすべて削除されます。重要なデータがある場合は、パスワード解除業者に相談することをおすすめします。
自分でパスワードを解除するリスク
スマートフォンのパスワードを自分で解除しようとする際には、いくつかのリスクがあります。特に、知識が不十分な状態で誤った操作を繰り返してしまうと、最終的にスマホにアクセスできなくなることも考えられます。ここでは、そのリスクについて詳しく解説します。
アクセス不能になる可能性
スマートフォンには、パスワード入力回数に制限があり、制限を超えると一時的または恒久的にアクセスできなくなります。誤ったパスワードを繰り返し入力すると、Androidスマホは自動的に初期化され、データが消去されます。
iPhoneの場合、パスコードを5回間違えると1分間操作できなくなり、最終的には初期化されることがあります。何度も入力するのは避けましょう。
セキュリティリスクの増加
パスワード解除ツールを使用している際、信頼できるソフトウェアと悪質なソフトウェアが存在します。誤ったソフトを使用すると、スマートフォンやアカウントがセキュリティリスクにさらされることがあります。特に、悪意のあるソフトウェアにより、マルウェア感染や不正アクセスを受ける可能性が高くなります。
>不正アクセスされたら?被害の確認方法と安全な対処【相談窓口あり】
プライバシーと不正アクセス禁止法に違反するリスク
他人のスマホや会社支給端末などを解除しようとする行為は、不正アクセス禁止法などの法的リスクを伴います。
こうしたケースでは、自力対応は避け、法務対応可能な専門業者に相談してください。
自力で解除できない時はパスワード解除業者を利用する
自力でパスワード解除を試みる際には、高度な知識と慎重な操作が求められ、状況によってはデータ消失や法的なリスクを伴うこともあります。
パスワード解除業者は、エンジニアの専門知識と技術を活かして安全にパスワードを解除できます。
また、デジタル遺品の解析や企業端末の調査も行っており、データの復旧や確認も併せて対応できます。
業者によっては、無料で相談・見積もりを行っている場合もありますので、まずは相談してみましょう。
デジタル遺品の解析にも活用されている
近年では、故人が使用していたスマートフォンやPCを「デジタル遺品」として適切に取り扱うニーズも高まっています。
ご家族が残したスマホや端末には、思い出の写真・動画、資産管理情報、大切なメモなど、かけがえのない情報が含まれていることがほとんどです。
しかし、これらの情報にアクセスするには、ロック解除が必要不可欠。失敗するとデータが完全に消去されることもあるため、専門業者による安全な手順が推奨されます。
デジタル遺品に関する解除は、単なる技術的処理ではなく、ご遺族の思いを尊重した丁寧な対応が求められます。対応実績のある専門業者であれば、状況に応じた最適なアプローチを提案してもらえます。
デジタル遺品のパスワード解除については、専門業者によるサービスが有効です。詳細については以下の記事も参考にしてください。
まとめ
スマホのロック解除を自力で試みることはできますが、操作を誤ると、大切なデータを永久に失うリスクがあることも理解しておく必要があります。
とくに、iPhone・Androidのセキュリティは年々強化されており、初期化やリセットでは対応できないケースも増えています。
解除が不安な方、確実に成功させたい方、データを守りたい方は、まず専門業者にご相談ください。




![中小企業の情報瀬キィリティ相談窓口[30分無料]](/wp-content/uploads/2023/07/bnr_footer04.png)



