「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーを直すためにはどう対処したら良いの?
と困ってはいませんか。「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーは起動時に問題が発生すると表示されることがあります。自分で復旧することができる場合とできない場合があるため原因から確認していきましょう。
今回は「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーの意味、原因、注意点、対処法を解説します。
とりあえずデータ復旧業者に相談したい方はこちらをクリックして下さい。
目次
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーの意味
ブートセクターというプログラムや設定情報を記憶する装置があります。
そのブートセクターというところを見つけることができないと「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーが表示されます。
PCは起動するときに様々なデバイスを1つずつ起動していきますが、その際に初めのデバイスを開くことができないと「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーが表示される場合もあります。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示される原因
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示される原因は以下の2つです。
- 物理障害
- 論理障害
物理障害
物理障害とはストレージハードウェア(HDDやSSD)というPCに内蔵されている記憶装置が物理的に故障していることです。
物理的な故障は以下のような行動をとると陥ることがあります。
- PCを落下させてしまった
- 落雷による衝撃を受けた
- 水没させてしまった
上記のことが原因となり、カチカチと異音が鳴ったり異臭が生じたり「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーが表示されたりします。
物理障害は自分で復旧することが困難であるとされているため、必ずデータ復旧業者に相談するようにして下さい。
物理障害は多くの場合、分解を必要としますが、HDDは1ミクロ以下の浮遊物により故障することがあるほど繊細な機械です。
繊細な機械を分解するには、クリーンルームという空気中の不純物を排除し清浄度を保つ無菌手術室のような部屋や経験豊富な専門的な技術が必要となります。
物理障害が疑われる場合は自分で復旧しようとせずにデータ復旧業者に相談するようにして下さい。
論理障害
論理障害とはストレージハードウェア(HDDやSSD)というPCに内蔵されている記憶する装置の中が論理的に故障していることです。
論理的な障害は以下のような行動をとると陥ることがあります。
- 誤って初期化してしまった
- 誤ってフォーマットしてしまった
- 読み書きを強制的に終了してしまった
上記のことが原因となり、保存していたデータにアクセスすることができなくなったりファイルの名前が勝手に変わっていたり、「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーが表示されたりします。
論理障害は自分で復旧することができることもありますが、1度失敗すると症状が悪化してしまいデータ復旧業者でさえもデータを復旧することができなくなる可能性があるので慎重に作業するようにしましょう。
論理障害か物理障害かを判断するのは難しいとされているので、無料で診断・見積をすることができるデータ復旧業者に相談しましょう。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示された時の注意点
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示された時の注意点は5つあります。
- 電源の入り切りを繰り返さない
- フォーマットしない
- 自分で分解しない
- データ復旧ソフトを安易に使用しない
電源の入り切りを繰り返さない
電源の入り切りを繰り返すとHDDやSSDへ大きな負荷がかかるため、もし故障している場合は状態が悪化するリスクが非常に高いです。
電源を付け直すと「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示されないようになる時がありますが、1回試しても改善しない際には電源の入り切りを繰り返さないようにして下さい。
フォーマットしない
フォーマットとは全てのデータが消えてしまう処理です。
フォーマットによって改善する可能性もありますが、もし必要なデータがある場合はリスクの方がはるかに大きいため、無闇にフォーマット処理を行わないように注意しましょう。
どうしてもフォーマットを行いたいという方はバックアップを取っておくようにして下さい。
自分で分解しない
HDDやSSDはとても精密な機械です。
とくにHDDは目に見えないほど小さなちりやホコリが内部に入り込むだけでも致命的な損傷につながる可能性があるため、分解作業を行うときは必ずクリーンルーム内で作業しなければいけませんHDDを自分で分解すると状態が悪化する危険性が高いです。
もし自分で分解し失敗すると、HDDやSSDの故障が悪化することがあります。分解は自分でしないようにして下さい。
データ復旧ソフトを安易に使用しない
データ復旧ソフトには無料のものと有料のものがありますが、無料のものでも、データをスキャンするまでが無料で復元処理には追加料金がかかる場合があります。
例え、復元するところまでたどり着くことができても操作を誤ると既存のフォルダに上書き保存してしまい、データが消えてしまうこともあるので注意して下さい。
また、データ復元ソフトで修復できるのは軽微な論理障害のみで、物理障害の場合は使用することができません。原因を判断できない方やデータ復旧ソフトを使用するのが不安な方はデータ復旧ソフトを安易に使用しないようにしましょう。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示された時の対処法
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示された時は3つの対処法があります。
- BIOSセットアップを初期化する
- PCを初期化する
- データ復旧業者に相談
BIOSセットアップを初期化する
BIOSとはBasic Input Output Systemの略称であり、PCが起動する時にキーボードやマウスの制御や管理を行う機能やPCの設定を確認したりパスワードを設定したりするプログラムのことです。
BIOSを初期化することはPCを購入時の初期状態に戻すことです。
重要なデータを保存している方はBIOSを初期化するのは避け、データ復旧業者に相談するようにしましょう。
- パソコンの電源を切る
- 「F2」キーの位置を確認
- PCの電源を入れる
- 「NEC」と表示されたら、「F2」キーを数回押す
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が起動する
- 「F9」キーを押す
- 「Load Optimized Defaults?」と表示される
- 「F10」キーを押す
- 「Save configuration and reset?」と表示される
- 矢印キーを使用して「Yes」を選択
- 「Enter」キーを押す
上記の作業を行うとWindowsが起動します。
PCを初期化する(Windows10の場合)
PCを初期化することはデータが消失するということです。大切なデータを保存している方はあらかじめバックアップをとるなどの対策をするようにして下さい。
以下の手順はWindows10の場合であるので注して下さい。
- 画面左下にある「スタート」を右クリック
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」をクリック
- 「回復」をクリック
- 「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」をクリック
- 「個人用ファイルを保持する」または「すべてを削除する」を選択
以上の手順が完了したらPCが初期化されるまで待ちましょう。
データ復旧業者に相談
上記の対処法を使用しても復旧することができない場合や物理障害が疑われる場合、そして原因を判断するのが難しい場合はデータ復旧業者に相談するのをおすすめします。
物理障害か論理障害かを判断するのは困難であると言われているので、判断するのに対して自信がない場合はデータ復旧業者に相談する方が安心です。
メーカーと修理業者はデータ復旧の専門家ではないためデータ復旧業者と比べてデータ復旧率が低いです。特にデータ復旧業者の中でもクリーンルームを設置している業者はデータの復旧率が高いためおすすめします。
1度自分で復旧を行い失敗してからデータ復旧業者に相談しても復旧の難易度が上がるため、24時間365日電話窓口を設置し、無料で診断・見積をするデータ復旧業者に相談してみましょう。
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まとめ
今回は「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーの意味、原因、注意点、対処法を解説しました。上記の対処法を使用しても復旧することができない場合や物理障害が疑われる場合そして原因を判断するのが難しい場合は無料で診断・見積をすることができるデータ復旧業者に相談して下さい。