
※この記事は2023年9月に更新されています。
パソコンを起動した際に、青い画面に「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。再起動できます。」というメッセージ表示が出た場合、原因の特定ができていない状態で、闇雲に対処を行っても解決はできません。
症状に対して適切な処置を行わなかった場合、症状が悪化し、最悪の場合データが消失してしまう可能性もあります。
この記事では、「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因や対処法を紹介します。
この記事の目次
- 「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」とは
- 「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因
- 「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合の注意点
- 「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合の対処法
- おすすめデータ復旧サービス・製品
- まとめ
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」とは
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」はエラーメッセージの一つで、死の青い画面とも言われており、ハードウェアまたはドライバーに問題があることを示しています。
画面に出る停止コードは以下の通りです。
- APC_INDEX_MISMATCH
- BAD SYSTEM CONFIG INFO
- CRITIAL_PROCESS_DIED
- DPC_WATCHDOG_VIOLATION
- DRIVER POWER STATE FAILURE
- DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
- DRIVER_VERIFIER_DETECTED_VIOLATION
- HAL_INITIALIZATION_FAILED
- INACCESSIBLE BOOT DEVICE
- KERNEL SECURITY CHECK FAILURE
- MANUALLY_INITIATED_CRASH
- MEMORY MANAGEMENT
- SYSTEM THREAD EXCEPTION NOT HANDLED
- UNEXPECTED KERNEL MODE TRAP
- UNMOUNTABLE BOOT VOLUME
- WDF_VIOLATION
- WHEA_UNCORRECTABLE_ERROR
また、メッセージ内容は以下のようなものが表示されます。
- デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。自動的に再起動します。
- 問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。再起動できます。
- Your PC ran into a problem and needs to restart. We’re just collecting some error info, and then we’ll restart for you.
このエラーが表示されている場合、以下の問題を引き起こす可能性があります。
- ハードウェア障害
- ドライバー障害
- ファイルシステムの破損
- 帯電
- ウイルス感染
自力で解決することもできますが、場合によっては大きな問題が発生している可能性があるため、不安な方は自己判断で終わらせずに、専門業者に相談するようにしましょう。
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因
青い画面(ブルースクリーン)とともに「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」とメッセージが表示される場合、以下の原因が考えられます。
- パソコン本体の一時的なエラー
- BIOSやドライバーのエラー
- Windowsシステムにトラブルが起きている
- ウイルスに感染している
パソコン本体の一時的なエラー
パソコンの本体に一時的なエラーや誤作動などの問題が発生すると、このメッセージが表示される場合があります。
「しばらく電源を入れたまま、スリープモードにしていた」「非常に暑い部屋で長時間稼働させている」といった状況で、一時的なエラーが発生する可能性があります。
また、強制的に電源を落としたり、メモリ(RAM:Random Access Memory)使用率が高すぎる場合も「問題が発生したため、PCを再起動してください」と表示される可能性があります。
BIOSやドライバーのエラー
BIOSの設定が初期設定から変更されている場合、ドライバーと呼ばれるプログラムが必要になります。
ドライバーに必要なプログラムがない、もしくはエラーが起きている場合は「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される場合があります。
Windowsシステムにトラブルが起きている
ハードウェアもしくはシステムファイルにトラブルが起きている状態ではWindowsが正常に動作しません。システムファイルとはOSの動作に必要なものであり、これに問題が発生している場合「問題が発生したため、PCを再起動してください」と表示される場合があります。
これは、Windows Updateなどのプログラムのインストール後にエラーが発生して起こることが多いです。
ウイルスに感染している
感染したウイルスが原因となりこのようなメッセージが表示される場合もあります。ウイルス感染には、不審なメールの添付ファイル閲覧など様々な原因があります。
また、万が一ウイルスに感染していた場合、ウイルスの駆除や感染状況の調査などの対処を早急に行わなければなりません。処置を行わずに時間がたってしまうと、個人情報を抜き取られたり、最悪の場合自分がウイルスをばらまく発信元にもなりかねません。感染の疑いがある場合は、感染被害を拡大させないためにもウイルス感染調査に対応した業者に一度相談してみることをおすすめします。
本体やストレージに問題が発生している
本体やストレージ(HDD・SSD)が故障していたり問題が発生していることが原因で、エラーが表示されている可能性があります。
- 筐体不良
- 物理障害
- 論理障害
筐体不良
「筐体不良」とは、PC内の記憶媒体(HDDやSSDなど)に異常はないものの、PC本体が破損している状態です。この状態の場合、比較的データ復旧が可能である場合がありますが、操作や通電を続けていると、記憶媒体に物理的な障害を及ぼし、復旧難易度が上昇してしまいます。
物理障害
「物理障害」とは、落下や経年劣化によって記憶媒体自体が破損することで、データを読み込むことができなくなってしまう障害です。この状態でPCの通電を続けると、故障した部品で正常な部分を傷つけてしまう可能性があり、状態の悪化が起こる可能性があります。
論理障害
「論理障害」とは、フォーマットやデータの誤削除が原因で、機器に保存されているデータが破損しているため、データを読み込めなくなってしまう障害です。この状態での操作や通電は、必要なデータへの上書きなどが発生し、復旧難易度が上がってしまう可能性があります。
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合の注意点
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合には、これ以上状態を悪化させないために以下の点に注意しましょう。
操作・通電を避ける
PCがどの障害であっても、操作・通電をすることで状態の悪化に繋がることは、ほぼ間違いありません。
操作・通電はPCにとって最も負荷のかかる動作であり、機器への負担が大きく、障害が広がる恐れがあります。
また、PCの本体に問題がありエラーが表示されている場合に操作・通電を続けると、本体の故障に繋がります。
重要なデータが入っている場合は、操作や通電を中止するようにしましょう。
個人で無理に対処しない
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因は多岐に渡りますが、故障の原因を個人で見極めることは難しいのが現状です。
原因が分からないままむやみに対処をし続けてしまうとかえって悪化し、状態の悪化や障害が拡大する恐れがあります。
また、下記で対処法として紹介している
- システムの復元を実行する
- システムファイルチェッカーを実行する
- Windowsの初期化または再インストールを行う
この3つの対処法は、エラーを解決することができますがデータを失う可能性が高く、ある程度PC作業に慣れている必要もあり、リスクを伴う作業となります。
PCの操作に慣れておらず不安な方やデータを最優先する場合は、個人で無理に対処せず、専門業者の依頼を検討しましょう。
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合の対処法
画面に「問題が発生したため、PCを再起動してください」と表示された場合、以下の対処法を行うことで、問題を解決できる可能性があります。また、個人での対処に不安のあるという方はデータ復旧の専門業者に相談することも検討してみてください。
- 周辺機器を取り外し、放電を行う
- BIOSを初期化する
- ドライバーを更新する
- システムの復元を実行する
- システムファイルチェッカーを実行する
- Windowsの初期化または再インストールを行う
- データ復旧専門業者に相談する
周辺機器を取り外し、放電を行う
原因がパソコン本体の一時的なエラーの場合、メモリの抜き差しやパソコンを放電することで改善する可能性があります。パソコンを放電させる際は以下の手順に沿って行ってください。
- 電源をオフにする
- 電源コードを抜く
- 5分ほど待つ
ノートパソコンの場合は、バッテリーを取り出してから数分待ちます。バッテリーを取り出さずに試みると、パソコンに帯電している不要な電気を放出できずに放電を行うことになり、正常な動作が期待できません。
周辺機器をパソコンに取り付けた後にエラーメッセージが発生した場合は、電源をオフにして、増設した周辺機器を取り外して、パソコンの動作が改善されるかを確認しましょう。
BIOSを初期化する
BIOSの設定によってエラーメッセージが出ている場合は、購入時の初期設定に戻すことで問題を解決できる可能性があります。ただし、メーカーによってBIOSの初期化方法は異なるため、注意が必要です。
ドライバーを更新する
ドライバーにエラーが発生している場合、ドライバーを最新のバージョンに更新することで、問題が解決できる可能性があります。
ドライバーの更新は、以下の手順で行います。
- 「デバイスマネージャー」を選ぶ
- 更新するデバイスを右クリックする
- 「ドライバー ソフトウェアの最新版を自動検索します」を選ぶ
- 「ドライバーの更新」を選ぶ
何らかの障害が発生しているときは、ドライバーの更新作業によってかえってパソコンのデータ保存状態が悪化することがあります。更新するかどうか、慎重に判断しましょう。
システムの復元を実行する
復元ポイントを利用してシステムの復元を行い、パソコンが正常に動作していた以前の状態までシステムを戻すことができます。
復元ポイント:システムファイルの過去の状態を保存したもの。システムの復元を実行するには復元ポイントを事前に作成しておく必要があります。
復元できるのはシステムに限られ、削除してしまったデータは復元できません。
また、システムの復元を行った場合、指定した日以降のデータは消えてしまうため、バックアップを取ってから実行するようにしましょう。
システムの復元の作業手順は以下の通りです。
- Windows回復ドライブまたはWindowsインストールディスクから起動して回復環境に入る
- 「トラブルシューティング」 →「詳細オプション」 →「システムの復元」を選択
- アカウントを選択
- 「次へ」をクリック
- ブルースクリーンエラーが表示れていなかった時の復元ポイントを選択
- 「次へ」をクリック
- 「完了」→「はい」をクリックしてWindowsを復元
以上でシステムの復元が完了します。
パソコンの正常な動作を優先する場合には有効ですが、データを失う可能性が高い対処法となるので、無理に実行しないことをおすすめします。
システムファイルチェッカーを実行する
Windowsのシステムファイルのエラーが原因の場合は、システムファイルチェッカーを実行することで問題を解決できることがあります。
エラーが表示される場合でも、セーフモードから実行することができます。
システムファイルチェッカーの作業手順は以下の通りです。
- Windows 10セーフモードからコマンドプロンプトを管理者として実行
- 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押す
- 処理が完了したらPCを再起動し、ブルースクリーンエラーが表示されるかを確認
以上で作業が完了します。
システムファイルのエラーには効果がありますが、機器本体に問題があった場合は状態が悪化する可能性があります。
また、ある程度のリテラシーが必要な作業になるため、無理に実行しないようにしましょう。
Windowsの初期化または再インストールを行う
ここまでに紹介した方法でもエラーが改善しない場合は、Windowsの初期化、もしくは再インストールが必要です。
ただし、この方法を行うとデータが全て消えてしまうため、最終手段として考えてください。1つでも必要なデータがある場合はデータ復旧の専門業者に依頼することをおすすめします。
データ復旧専門業者に相談する
ここまでに紹介した方法では解決しなかった場合や、取り出したいデータの重要度が高い場合は、データ復旧の専門業者に相談してください。
データ復旧専門業者では、PCに「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因を特定し、それぞれの原因に適した対処法を行うことが可能です。また、物理障害が発生している場合はクリーンルーム(手術室と同等の防塵施設)での復旧作業となるため、自分で対処することはまず不可能です。
業者の中には、無料で相談から見積もりを行っているところもあるので、まずは一度相談することを検討してみてください。
しかし、データ復旧は処置の回数を重ねれば重ねるほど復旧が難しくなるので、最初にどこの業者に相談するかでその後の復旧率が左右されます。こちらの記事でデータ復旧業者の選び方やおすすめ業者を紹介していますので参考にしてください。
おすすめデータ復旧サービス・製品
データ復旧業者への相談を検討している方のために、おすすめのデータ復旧業者をご紹介します。
データ復旧専門業者に依頼するのであれば、確実にデータが復旧できないと意味がありません。そこで、データ復旧サービス各社の復旧率、設備規模、復旧スピード、価格や特長を比較した結果から、おすすめのデータ復旧業者を選定しました。
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対応製品 | 外付けHDD、パソコン(ノート/デスクトップ)、RAID機器(NAS/サーバー)、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
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まとめ
今回は、パソコンに「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」というブルースクリーンのメッセージが表示された場合の原因や対処法について紹介しました。
PCに不具合が発生している場合は、原因を特定し、その原因にあった対処法を行うことが重要です。自身で試した方法では解決しなかった場合や、重要なデータを取り出したい場合はデータ復旧の専門業者に相談をおすすめします。
BIOSとドライバーは、どちらもパソコンの動作には必須のものです。それぞれ以下の役割があります。