解決:「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」の原因と対処法|サイバーセキュリティ.com

解決:「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」の原因と対処法

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※この記事は2024年2月に更新されています。

パソコンを起動した際に、青い画面に「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。」というメッセージ表示が出た場合、原因の特定ができていない状態で、闇雲に対処を行っても解決はできません

症状に対して適切な処置を行わなかった場合、症状が悪化し、最悪の場合データが消失してしまう可能性もあります。

この記事では、「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因や対処法を紹介します。

この記事の目次

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」とは

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」は、主に起動時に表示されるエラーメッセージの一つです。エラーメッセージが表示された後、青い画面上に停止コードと呼ばれる英文が表示されます。停止コードには様々な種類が存在しますが、主にハードウェアやドライバー、OSに問題があることを示しています。

画面に出る停止コードは以下の通りです。

  • APC_INDEX_MISMATCH
  • BAD SYSTEM CONFIG INFO
  • CRITIAL_PROCESS_DIED
  • DPC_WATCHDOG_VIOLATION
  • DRIVER POWER STATE FAILURE
  • DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
  • DRIVER_VERIFIER_DETECTED_VIOLATION
  • HAL_INITIALIZATION_FAILED
  • INACCESSIBLE BOOT DEVICE
  • KERNEL SECURITY CHECK FAILURE
  • MANUALLY_INITIATED_CRASH
  • MEMORY MANAGEMENT
  • SYSTEM THREAD EXCEPTION NOT HANDLED
  • UNEXPECTED KERNEL MODE TRAP
  • UNMOUNTABLE BOOT VOLUME
  • WDF_VIOLATION
  • WHEA_UNCORRECTABLE_ERROR

また、メッセージ内容は以下のようなものが表示されます。

  • デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。自動的に再起動します。
  • 問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。再起動できます。
  • Your PC ran into a problem and needs to restart. We’re just collecting some error info, and then we’ll restart for you.

以上のメッセージが表示された後、自動で再起動が行われた後にエラー修復が行われ、操作なしで問題が解決できる場合もあります。

ただし、エラーの内容によっては自動修復では解決できず、青い画面(ブルースクリーン)の状態が続くこともあります。エラーによっては個人で解決できないものがあるため、まずはエラーメッセージの原因を知るために、無料診断を行っている専門業者に相談するようにしましょう。

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因

青い画面(ブルースクリーン)とともに「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」とメッセージが表示される場合、以下の原因が考えられます。

パソコン本体の一時的なエラー

パソコンの本体に一時的なエラーや誤作動などの問題が発生すると、このメッセージが表示される場合があります。

しばらく電源を入れたまま、スリープモードにしていた」「非常に暑い部屋で長時間稼働させている」といった状況で、一時的なエラーが発生する可能性があります。

また、強制的に電源を落としたり、メモリ(RAM:Random Access Memory)使用率が高すぎる場合も「問題が発生したため、PCを再起動してください」と表示される可能性があります。

BIOSやドライバーのエラー

BIOSの設定が初期設定から変更されている場合、ドライバーと呼ばれるプログラムが必要になります。

ドライバーに必要なプログラムがない、もしくはエラーが起きている場合は「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される場合があります。

BIOSとドライバー
BIOSとドライバーは、どちらもパソコンの動作には必須のものです。それぞれ以下の役割があります。

  1. BIOS:パソコンが起動し、一番最初に動くプログラム。OS(MacやWindows)を動かすために必要。
  2. ドライバー:モニターやキーボードなど、パソコンに接続されているデバイスを動かすために必要。OSにより制御されているプログラム。

Windowsシステムにトラブルが起きている

ハードウェアもしくはシステムファイルにトラブルが起きている状態ではWindowsが正常に動作しません。システムファイルとはOSの動作に必要なものであり、これに問題が発生している場合「問題が発生したため、PCを再起動してください」と表示される場合があります。

これは、Windows Updateなどのプログラムのインストール後にエラーが発生して起こることが多いです。

ウイルスに感染している

感染したウイルスが原因となりこのようなメッセージが表示される場合もあります。ウイルス感染には、不審なメールの添付ファイル閲覧など様々な原因があります。

また、万が一ウイルスに感染していた場合、ウイルスの駆除や感染状況の調査などの対処を早急に行わなければなりません。処置を行わずに時間がたってしまうと、個人情報を抜き取られたり、最悪の場合自分がウイルスをばらまく発信元にもなりかねません。感染の疑いがある場合は、感染被害を拡大させないためにもウイルス感染調査に対応した業者に一度相談してみることをおすすめします。

筐体不良

筐体不良」とは、PC内の記憶媒体(HDDやSSDなど)に異常はないものの、PC本体が破損している状態です。この状態の場合、比較的データ復旧が可能である場合がありますが、操作や通電を続けていると、記憶媒体に物理的な障害を及ぼし、復旧難易度が上昇してしまいます。

論理障害

論理障害」とは、フォーマットやデータの誤削除をはじめ、使用中の強制終了などが原因で記憶媒体に保存されているデータが破損し、データを読み込めなくなってしまう障害です。

PCのエラー修復機能やデータ復旧ソフトで解決する障害は「論理障害」にあたります。しかし論理障害も操作、通電、上書き、フォーマットなどを繰り返すことで重度化し、必要なデータへの上書きなどが発生し、個人で解決できない程復旧難易度が上がってしまう可能性があります。

物理障害

「物理障害」とは、強い衝撃や水没、経年劣化などによって記憶媒体自体が破損することで、データを読み込むことができなくなってしまう障害です。この状態でPCの通電を続けると、故障した部品で正常な部分を傷つけてしまう可能性があり、状態の悪化が起こる可能性があります。

物理障害は自力で解決することが困難

論理障害と異なり、PC内蔵のHDDやSSDが物理的に破損する物理障害は、破損が小さくとも自力で対処することは非常に困難です。物理障害のデータ復旧を行うには専門的なツールや設備破損したデータを復旧するための専門知識が必要になります。

無理にPCからHDD/SSDを取り出して交換してもデータが失われ、PC自体が起動しなくなるなど、状態が悪化する可能性も高いです。速やかに専門の業者に依頼しましょう。ただし、メーカーや修理店に相談すると、修理後にデータが消える可能性があるため、消えたデータを復旧したい場合は、データ復旧を専門とする業者まで相談しましょう。

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合の注意点

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合には、これ以上状態を悪化させないために以下の点に注意しましょう。

操作・通電を避ける

PCがどの障害であっても、操作・通電をすることで状態の悪化に繋がることは、ほぼ間違いありません。

操作・通電はPCにとって最も負荷のかかる動作であり、機器への負担が大きく、障害が広がる恐れがあります。

また、PCの本体に問題がありエラーが表示されている場合に操作・通電を続けると、本体の故障に繋がります。

重要なデータが入っている場合は、操作や通電を中止するようにしましょう。

個人で無理に対処しない

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因は多岐に渡りますが、故障の原因を個人で見極めることは難しいのが現状です。

原因が分からないままむやみに対処をし続けてしまうとかえって悪化し、状態の悪化や障害が拡大する恐れがあります。

また、下記で対処法として紹介している

  • システムの復元を実行する
  • システムファイルチェッカーを実行する
  • Windowsの初期化または再インストールを行う

この3つの対処法は、エラーを解決することができますがデータを失う可能性が高く、ある程度PC作業に慣れている必要もあり、リスクを伴う作業となります。

PCの操作に慣れておらず不安な方やデータを最優先する場合は、個人で無理に対処せず、専門業者の依頼を検討しましょう。

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合の対処法

画面に「問題が発生したため、PCを再起動してください」と表示された場合、以下の対処法を行うことで、問題を解決できる可能性があります。また、個人での対処に不安のあるという方はデータ復旧の専門業者に相談することも検討してみてください。

メモリの使用量を確認する

タスクマネージャー

「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります」とエラーが表示される原因の一つにはメモリが関係しています。

ブルースクリーンの原因となるメモリの異常には以下のものがあります。

  • メモリリーク…特定のプロセスで過剰にメモリを使用していること。システムが不安定になる原因となる
  • 物理メモリの不足…コンピューターに内蔵されているメモリが不足することで、不足分を仮想メモリが補うことで、パフォーマンスが低下する

これは異なるメモリモジュールに互換性がない場合や、メモリの設定が不適設な場合に発生することがあります。

メモリが正常に稼働しているか、使用量を確認するには、パソコンをセーフモードで起動し、「タスクマネージャーのパフォーマンスタブスタートメニューにある「リソースモニター」から確認しましょう。

周辺機器を取り外し、放電を行う

原因がパソコン本体の一時的なエラーの場合、メモリの抜き差しやパソコンを放電することで改善する可能性があります。パソコンを放電させる際は以下の手順に沿って行ってください。

  1. 電源をオフにする
  2. 電源コードを抜く
  3. 5分ほど待つ

ノートパソコンの場合は、バッテリーを取り出してから数分待ちます。バッテリーを取り出さずに試みると、パソコンに帯電している不要な電気を放出できずに放電を行うことになり、正常な動作が期待できません。

周辺機器をパソコンに取り付けた後にエラーメッセージが発生した場合は、電源をオフにして、増設した周辺機器を取り外して、パソコンの動作が改善されるかを確認しましょう。

PCを放熱する

PCの長時間使用や内部の冷却機器の性能が低下していると、異常に発熱してしまい、「問題が発生したため…」のエラーメッセージが表示されることがあります。

PCが異常に熱い場合は、一度放熱を行うことで正常に起動できるようになる場合があります。

PCを放熱する手順は以下の通りです。

  1. PCの電源を落とす
  2. 周辺機器を全て外す
  3. 30分以上放置し、PCの熱が引くまで放置する
  4. 熱が引いたら、PCを再起動する

PCを再起動する

「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された場合、エラー修正のため自動的に再起動が行われることが多いです。いつまでも画面が青いままで停止している場合や、後半で解説するセーフモードを利用してエラーを解消したい場合は、パソコンの電源を落としてもう一度電源を付けましょう。

メモリを再接続する

PCに内蔵されるメモリに汚れや故障、誤った接続を行った場合も「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります」と表示されることがあります。パソコン本体のフタを開けて、メモリの汚れを取り除いて正しいスロットの位置と向きに差し直しましょう。

BIOSを初期化する

BIOSの設定によってエラーメッセージが出ている場合は、購入時の初期設定に戻すことで問題を解決できる可能性があります。ただし、メーカーによってBIOSの初期化方法は異なるため、注意が必要です

BIOSを初期化する一般的な流れは以下の通りです。

  1. PCの電源を入れる
  2. [Entering Setup]が表示されるまで 、PCのメーカーに応じたキーを数回タップする
  3. 「Load defaults」をクリックするなどして、工場出荷時のデフォルト設定に戻す
  4. 「Exit」を選択する

デバイスドライバーを更新する

デバイスドライバーにエラーが発生している場合、ドライバーを最新のバージョンに更新することで、問題が解決できる可能性があります。

ドライバーの更新は、以下の手順で行います。

  1. 「デバイスマネージャー」を選ぶ
  2. 更新するデバイスを右クリックする
  3. 「ドライバー ソフトウェアの最新版を自動検索します」を選ぶ
  4. 「ドライバーの更新」を選ぶ

何らかの障害が発生しているときは、ドライバーの更新作業によってかえってパソコンのデータ保存状態が悪化することがあります。更新するかどうか、慎重に判断しましょう。

セーフモードで起動する

セーフモードとはPCを最小限の機能で起動させる機能です。PCが正常に起動しない場合、セーフモードを利用してエラー修復を行うことができます。

セーフモードでPCを起動する方法は以下の通りです。以下の手順はWindowsのPCを想定しています。

  1. PCを再起動し、Shiftキーを押し続ける
  2. 画面左下に出てくる「スタートボタン」をクリックする
  3. 電源アイコンをクリックする
  4. Shiftキーをおしながら「再起動」をクリックする
  5. 「オプションを選択してください」と表示されたら「トラブルシューティング」をクリックする
  6. 「詳細オプション」→スタートアップの設定」→「再起動」の順にクリックする
  7. 再起動が行われるとオプションが一覧で表示され、「4」か「F4」キーを押して「セーフモードを有効にする」を選択するセーフモード
  8. セーフモードでPCが起動するので、画面上に「セーフモード」の表示があるか確認する

メモリダンプの設定を変更する

メモリダンプとは、コンピューターの稼働中に障害が発生した場合、その時点のメモリの内容を保存したファイルです。たメモリダンプの設定によって「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示された可能性がある場合は、「完全メモリダンプ」に変更しましょう。

メモリダンプの設定変更方法は以下の通りです。

  1. セーフモードでPCを立ち上げる
  2. WidowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を表示させる
  3. 名前欄に「SystemPropertiesAdvanced.ex」と入力して「OK」を押す
  4. 「システムのプロパティ」が表示されたら「詳細設定」タブの「起動と回復」の「設定」ボタンをクリックする
  5. 「デバッグ情報の書き込み」のプルダウンをクリックし、「完全メモリダンプ」に変更する
  6. Windows 10の場合は「ディスク領域が少ない時でもメモリダンプの自動削除を有効にする(A)」にチェックを入れる
  7. 「OK」を押したらシステムの再起動を行う

システムの復元を実行する

復元ポイントを利用してシステムの復元を行い、パソコンが正常に動作していた以前の状態までシステムを戻すことができます。復元ポイントとはシステムファイルの過去の状態を保存したものです。事前に作成時期を設定するか、手動で作成しておくことでシステムの復元を実行できます。なお復元できるのはシステムに限られ、削除してしまったデータは復元できません。

システムの復元の作業手順は以下の通りです。

  1. Windows回復ドライブまたはWindowsインストールディスクから起動して回復環境に入る
  2. 「トラブルシューティング」 →「詳細オプション」 →「システムの復元」を選択
  3. アカウントを選択
  4. 「次へ」をクリック
  5. ブルースクリーンエラーが表示れていなかった時の復元ポイントを選択
  6. 「次へ」をクリック
  7. 「完了」→「はい」をクリックしてWindowsを復元

以上でシステムの復元が完了します。

パソコンの正常な動作を優先する場合には有効ですが、データを失う可能性が高い対処法となるので、無理に実行しないことをおすすめします。

システムファイルチェッカーを実行する

Windowsのシステムファイルのエラーが原因の場合は、システムファイルチェッカーを実行することで問題を解決できることがあります。画面がブルースクリーンとなっている場合は、セーフモードでPCを起動することで実行することができます。

システムファイルチェッカーの作業手順は以下の通りです。

  1. セーフモードでパソコンを起動する
  2. WindowsキーとRキーを同時に押し「コマンドプロンプト」を管理者として実行する
  3. 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押す 
  4. 処理が完了したらPCを再起動し、正常に起動できるか確認

以上で作業が完了します。

システムファイルチェッカーの実行によって、一部のシステムエラーを解消できることがありますが、内蔵のHDD/SSDが物理的に破損していた場合などは、エラーを修正できないばかりか、コマンドプロンプトを使用した負荷により、状態が悪化する可能性があります。

Windowsの初期化または再インストールを行う

ここまでに紹介した方法でもエラーが改善しない場合は、Windowsの初期化、もしくは再インストールが必要です。

ただし、この方法を行うとデータが全て消えてしまうため、最終手段として考えてください。1つでも必要なデータがある場合はデータ復旧の専門業者に依頼することをおすすめします。

データ復旧ソフトを使用する

PCに「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」とエラーが表示された後、保存データが消えた際は、市販のデータ復旧ソフトを使用して復旧することも可能です。

データ復旧ソフトが自身のPCや発生している問題を解決できるか、性能を調べたうえで購入やダウンロードを行いましょう。

ただし、データ復旧ソフトで解決できるのはシステムエラーなどの論理障害の中でも軽度のものに限ります。PCの内蔵HDD/SSDの破損によって失われたデータに関しては復旧できません。

またデータ復旧ソフトは実行するたびに元のデータを上書きしてしまうため、繰り返しの使用はデータの完全削除につながります。

一度データ復旧ソフトを試してもデータが復元できず、「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」などのエラーが続く場合は、より高度な復旧作業が可能なデータ復旧業者に相談しましょう。

データ復旧専門業者に相談する

ここまでに紹介した方法では解決しなかった場合や、取り出したいデータの重要度が高い場合は、データ復旧の専門業者に相談してください。

データ復旧専門業者では、PCに「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と表示される原因を特定し、それぞれの原因に適した対処法を行うことが可能です。また、物理障害が発生している場合はクリーンルーム(手術室と同等の防塵施設)での復旧作業となるため、自分で対処することはまず不可能です。

業者の中には、無料で相談から見積もりを行っているところもあるので、まずは一度相談することを検討してみてください。

しかし、データ復旧は処置の回数を重ねれば重ねるほど復旧が難しくなるので、最初にどこの業者に相談するかでその後の復旧率が左右されます。こちらの記事でデータ復旧業者の選び方やおすすめ業者を紹介していますので参考にしてください。

データ復旧業者の選び方

データ復旧業者サービスを選ぶときに大切な3つのポイントは次のとおりです。

【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める

データ復旧業者の技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。


  • データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している
  • 海外からの技術導入を積極的に行っている
  • 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
  • クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
  • 復旧ラボ・復旧センターを自社内に保有し、公開している
  • 対応できる機器の種類や症状が豊富である
  • 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている
  • 初期診断・復旧スピードが速い
  • 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある

また、復旧率が非公開の業者は、復旧スピード・復旧ラボや復旧センターの設備規模・エンジニア人数も非公開だったため、全体像がつかみづらい印象でした。

エンジニアの人数を公開している業者の中には、在籍するエンジニアの人数が2〜3名から40人以上とかなり幅があります。

技術力の高い業者を見極めるうえでWEB公開情報は貴重な判断材料になります。主要な項目についてどのように判断したらよいか、さらに詳しく解説します。

データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)

各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。

復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。また、専門の解析ツールクリーンルームなどの復旧設備の有無を確認することでも、その業者の復旧率(技術力)を確認することができます。

他にはデータ復旧の技術レベルが特に高い業者の特徴として、下記があげられます。


データ復旧技術のレベルが特に高い業者の特徴

  • データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績がある業者」は技術レベルが非常に高い
  • 相談実績や復旧の成功度合いを明示している(20万件以上~、復旧率〇%等)
  • HDDだけでなく、SSDやUSBメモリ、SDカード、スマートフォンといったメモリ媒体の障害にも対応している
  • RAID構成のNAS・サーバーやデータベースの復旧に対応している

復旧率が高い業者は信用できない?

復旧率が高いだけでは信用できない」という見方も存在します。復旧率の計算方法が業者によって違うため、単純比較が難しいことが理由です。しかし、全国100以上あると言われるデータ復旧業者から依頼先を決めるうえで、復旧率という客観的な指標が判断材料の一つとなるのも確かです。もしも信ぴょう性が気になる場合は、「データの根拠まで明記しているか?」「第三者機関のチェックを通しているか?」というポイントにも注目するとよいでしょう。

復旧スピードが速い(即日復旧・数分で診断など)

納期のあるデータや、失ったことで業務が止まってしまうデータを紛失した場合、一刻も早く復旧したいと思うものです。そこで気になるのが復旧業者のスピードです。


復旧スピードが速い業者の特徴

  • 交換用の部品を大量に保有し、部品調達の時間をカットしている
  • 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
  • クリーンルーム等の設備導入が進んでおり、復旧できる台数が多い

復旧スピードには交換部品の在庫数エンジニアレベルなどの要因があります。

たとえば機器に物理的な障害がある場合、内部で破損した部品を交換する必要があります。HDDなどの記憶媒体は外見や型番が同一でも、製造年などで部品が異なる場合があります。交換部品を多く取り揃えている専門業者では、必要な部品を海外から調達している時間をカットできるため、迅速な復旧・納品が可能です。

自社内にクリーンルームなどの復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。

他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある

一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみるのがいいでしょう。

また、繰り返しになりますが、このように一度復旧に失敗し他の業者に依頼するといったダブルコストをかけないためにも、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。≫

官公庁・公的機関からの表彰歴がある

公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。

特に、一般の団体ではなく自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。

HPに掲載されている表彰歴・受賞歴などを確認してみてください。

【ポイント2】信頼できるデータ復旧業者か見極める

技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。


  • 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
  • サービス対応が丁寧で信頼できる
  • プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
  • 復旧ラボや復旧センターへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

大手法人や官公庁の実績が多数あり、運営会社が信頼できる

技術力が高いと謳っていても、相談件数・復旧件数が少ない等実績が伴わなければ、信ぴょう性は疑わしいものとなってしまいます。そのため、下記のような観点で実績の確認を必ず行いましょう。

データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。


実績のあるデータ復旧業者の特徴

  • 大手企業や官公庁からの依頼がある
  • HP上に「相談件数〇〇件」「復旧実績〇〇件」と具体的な数値で示している
  • 公的機関(官公庁、警視庁等)からの表彰実績がある
  • メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある

プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている

企業データ技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。

上記の実績部分でも触れましたが、大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラ外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。

ISO27001・Pマークとは

ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。

ISO27001(Information Security Management Systems)とは、組織における情報管理のセキュリティ、管理方法、マネジメント方法について定めた規格です。

個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。

また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。

復旧ラボ・復旧センターへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

「避けた方が良いデータ復旧業者の特徴」で紹介した通り、データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。

データ復旧の設備を自社内に保有し運営している業者は、復旧ラボや復旧センターへの持込みや見学を受付ていたり、SNS等で作業風景を発信しているケースもあります。

心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。

設備の規模を見極めるポイント

  • クリーンルーム(クラス100等)を設置している
  • 交換用HDDなどの復旧に必要な部品のストック数が多い
  • 復旧ラボが公開されている
  • 在籍しているエンジニアの数が多い
  • 同時復旧可能な台数が多い

クリーンルームとは?

クリーンルームとは空気の清浄度が高い部屋のことで、PCに内蔵されているHDDの復旧作業の工程で必要になることがあります。クリーンルームには清浄度の規格があり、HDDの復旧作業では「クラス100」と呼ばれる無菌手術室と同等レベルの設備がないとできない作業もあります。「クリーンベンチ」はクリーンルームより簡易的な設備であり、行える作業が限られます。多くの業者では簡易的なクリーンベンチしかない・そもそも専用の設備がなく、精密な作業は他社に外注している業者も存在します。

【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める

データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。


  • 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
  • 出張での復旧に対応している
  • 依頼前の初期費用がかからない
  • 特急料金がかからない
  • データ納品時の追加費用がかからない

土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい

急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合も、土日祝日対応の業者であれば、安心です。業者によっては24時間受付を行っている業者もあるため、緊急時や急ぎの復旧依頼を行いたい場合は、営業時間を確認するといいでしょう。

依頼前の初期費用がかからない

自身の機器の状態が分からないまま専門業者に依頼するのは不安だ」という方は少なくないでしょう。そのような場合は初期費用の発生しないデータ復旧専門業者へ相談しましょう。

初期費用というのは「データ復旧の作業に着手するまでの費用」のことを指します。


データ復旧依頼前に請求される可能性のある初期費用

  1. 症状の相談
  2. 機器の配送料金
  3. 機器分解料金
  4. 初期診断・見積費用

業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談をしましょう。

特急料金がかからない

急ぎで初期診断や復旧対応を依頼したい場合、特急料金がかかる業者があります。また業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶといいでしょう。

データ納品時の追加費用がかからない

データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておくといいでしょう。

データ復旧サービスをネットで検索した際によく見るのは、デジタルデータリカバリー、アドバンスデザイン、AIデータ、Livedata、AOSデータ復旧サービスセンター、PCエコサービス、データレスキューセンターなどです。データ復旧業者は全国で100社以上もあると言われるので、その中でも主要な業者だと思われます。しかし、しっかり条件を見比べてみると、初期診断や機器の配送料が有料だったり社内にクリーンルーム(HDDを開封するのに必要な設備)を保有していなかったりと、ネットで上位の業者でもサービス内容には差があるようです。

おすすめデータ復旧サービス・製品

データ復旧業者への相談を検討している方のために、おすすめのデータ復旧業者をご紹介します。

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まとめ

今回は、パソコンに「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」というブルースクリーンのメッセージが表示された場合の原因や対処法について紹介しました。

PCに不具合が発生している場合は、原因を特定し、その原因にあった対処法を行うことが重要です。自身で試した方法では解決しなかった場合や、重要なデータを取り出したい場合はデータ復旧の専門業者に相談をおすすめします。

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