Windows10を初期化する際に「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」というエラーが出てしまい、初期化に失敗してしまうことがあります。
これは初期化の際に起こるエラーで、このエラーが発生すると初期化が失敗し、PCが正常に起動しなくなってしまう可能性もあります。このようなエラーが表示された場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
この記事では、「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示が出た場合の原因と対処法について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示される原因
PCにブルースクリーンが表示され「このPCを初期状態に戻す PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。変更は行われませんでした。」というメッセージが出る原因は、以下のものが考えられます。
- PC本体の空き容量が不足している
- PC内の初期化・起動データが破損している
- 周辺機器による影響
PC本体の空き容量が不足している
PC本体の空き容量が不足していた場合、初期化に失敗して「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」というメッセージが表示される場合があります。
Windows10を初期状態に戻すには、最低でも32bit版で16GB、64bit版で20GBの空き容量が必要です。そのため、初期化を行う際は、あらかじめ十分な空き容量があることを確認してから、初期化を行ってください。
空き容量がなかった場合は、一時的にデータを外付けHDDに移したり、不要なファイルやアプリのクリーンアップを行って容量を確保してから初期化を試してみましょう。
理由の如何に関わらず、初期化が途中で中止・失敗してしまうとPCに大きな負担がかかってしまいます。初期化を行う際は、必ず空き容量に余裕があるか確認してください。
PC内の初期化・起動データが破損している
「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示されて初期化ができない原因として、初期化・起動に必要なデータ領域が破損している場合があります。
初期化・起動に必要なデータ領域が破損している場合、対応しているデータ復元ソフトで解決する場合があります。しかし、ソフトには対応していない障害であった場合、状態の悪化や必要以上のデータ紛失を招きかねません。ソフトの使用を行う際は、必要なデータの重要度に応じて、慎重に行いましょう。
ソフトが対応している障害かどうかの判断が難しい場合は、データ復旧専門業者への相談を検討しましょう。
周辺機器による影響
周辺機器を接続したまま初期化を実行すると「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示されることがあります。プリンターやUSB、Bluetoothマウスなどの周辺機器の接続していると、初期化の実行段階でデバイスドライバーに関連する問題が発生し、初期化が失敗する場合があります。
ノートパソコンの場合は、すべての周辺機器を外してから初期化を試してみてください。デスクトップPCの場合はマウスとキーボード以外の接続を外してから初期化を試してみましょう。
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「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示された場合の注意点
「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示された場合には、以下の点に注意しましょう。
操作・通電を避ける
PCの障害大きく2つに分けられ、どちらの障害であっても、操作・通電をすることで状態の悪化に繋がることは、ほぼ間違いありません。
1つは「物理障害」と呼ばれる、落下や経年劣化によって機器自体が破損することで、データを読み込むことができなくなってしまう障害です。この状態でPCの通電を続けると、故障した部品で正常な部分を傷つけてしまう可能性があり、状態の悪化が起こる可能性があります。
もう1つは「論理障害」と呼ばれる、フォーマットやデータの誤削除が原因で、機器に保存されているデータが破損しているため、データを読み込めなくなってしまう障害です。この状態での操作や通電は、必要なデータへの上書きなどが発生し、復旧難易度が上がってしまう可能性があります。
以下に紹介する対処法の中には、操作・通電を伴う対処法もあるため、取り出したいデータの重要度に応じて、適切な方法を選定しましょう。
データ復元に一度失敗してしまうと、高難易度の復旧作業になるため、以下の記事で業者選びのポイントを抑えて、最初から技術力の高い業者を選定するようにしましょう。
「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示された場合の対処法
「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示された場合は以下の方法で解決できることがあります。
- コマンドプロンプトを使用する
- Windows10を再インストールする
- データ/システム復元ソフトを使用する
- 専門業者に相談する
コマンドプロンプトを使用する
コマンドプロンプトを使用した対象方法は以下の通りです。
- 「スタート」ボタンを右クリックし「ファイル名を指定して実行」をクリックします。「cmd」と入力して、「OK」をクリックする。
- 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押すと、ファイルシステムのチェックが実行される。
- チェックが終了したら、「exit」と入力してコマンドプロンプトを終了する。
- 再起動して、再度PCの初期化を試みる。
コマンドプロンプトを使用した対処方法には、2つの大きなリスクがあるため注意しましょう。
1つは、この方法はファイルシステム自体をスキャン・変更する方法であるため、PCにかかる負担がかなり大きいということです。そのため、PC自体に障害がある「物理障害」の場合は症状が悪化してしまう可能性があります。また、再起動を何度も繰り返す行為も、PCにかかる負担が大きいため注意しましょう。
2つ目は、ファイルシステムの変更を行うと、保存されていたデータにアクセスできなくなってしまうということです。この方法を試みる際は、必ずバックアップがあることを確認してから行いましょう。
Windows10を再インストールする
Windows10のOSやシステム自体に障害が発生している場合(論理障害)には、Windows10の再インストールをすることで対応できる場合があります。
この方法は、正常な状態のWindows10を現在のWindows10に上書きする方法です。そのため、Windows10に起きた不具合を解決し、PCを使える状態にすることはできますが、保存されていたデータはすべて消えてしまいます。この方法を行う際は、必ずバックアップがあることを確認してから行ってください。
また、この方法は「論理障害」のみが起きているPCに対応している方法です。「物理障害」が発生しているPCにこの方法を試しても、対処できないだけでなく状態の悪化を招くため注意してください。
自身のPCに起きている障害の判断が難しい場合は、データ復旧に対応している専門業者への相談を検討してください。
データ/システム復元ソフトを使用する
障害を起こしている原因が、データ/システム復元ソフトに対応している場合は、ソフトを使うことでデータの取り出しを行うことができる可能性があります。
しかし、ソフトを使用することで、インストールやソフトの誤った使用方法による上書きなどが起き、その結果、状態の悪化だけでなくデータを完全に失ってしまう場合があります。
ソフトの使用には、リテラシーが必要なうえに、ソフトが対応していない障害であった場合にデータを失うというリスクがあります。自身のデータの重要度に応じて、ソフトの使用を判断しましょう。
専門業者に相談する
これまでに紹介した方法で復旧できなかった場合やPC内部のデータを取り出したい場合、データ復旧に対応している専門業者に相談しましょう。
専門業者には2種類あるため、自身の目的に適した専門業者への相談を検討してください。
- 機器修理専門業者(PCの動作が目的)
- データ復旧専門業者(データの取り出しが目的)
機器修理専門業者
機器修理専門業者では、初期化に失敗していることで使用できないPCを、通常に使用できる状態に修理・交換します。そのため「PCの動作」が目的の場合は機器修理専門業者へ相談してください。
しかし、データの復旧は目的ではないため、多くの場合、本体に保存されていたデータは失われてしまいます。少しでも必要なデータがある場合は、次に紹介する「データ復旧専門業者」への相談も検討してください。
データ復旧専門業者
データ復旧専門業者では、データにアクセスすることができないPCからデータを取り出すことができます。そのため「データの取り出し」が目的の場合はデータ復旧専門業者へ相談しましょう。
しかし、機器の動作は目的ではないため、使用できない状態のPCが使えるようになって戻ってくるわけではありません。データ復旧専門業者の中には、無料で相談から見積もりを行っている業者も存在するので、まずは相談してみてください。
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まとめ
今回は、PCに「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました」と表示された場合の原因や対処法について紹介しました。PCに不具合が発生している場合は、原因を特定し、その原因にあった対処法を行うことが重要です。
自身の取り出したいデータの重要度に応じて対処法を検討しましょう。