I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスは日本のコンピュータ周辺機器メーカーであるアイ・オー・データ機器が手掛けるデータ復旧サービスです。長い歴史のある企業で、独自の技術やノウハウが備わっており、以幅広いメディアに対応しています。
今回は、HPやWEB上で得られる情報から良い面だけではなくデメリットやリアルな口コミを調査し、I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスの特徴を解説します。本記事を読んで、適切な業者選びの参考にしてください。
目次
I・ODATAデータ復旧サービスの特徴
公式サイトI・ODATA(アイ・オー・データ)
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスの特徴や基本情報について調査した結果は下記のとおりです。
- アイオーデータ公式復旧サービス
- サービス内容・料金が明瞭
- AOSデータ株式会社と連携
アイオーデータ公式復旧サービス
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスは、コンピュータ周辺機器である、I・ODATAの公式復旧サービスです。基本情報を下記に記載しています。
運営会社 | 株式会社アイ・オー・データ機器 |
特徴 |
|
データ復旧サービスの料金 | ¥33,000~ |
I・ODATA(アイ・オー・データ)は、コンピュータ関連製品の開発・製造・販売を行うメーカーです。40年以上の歴史から培った豊富なノウハウや高い技術力から、データ復旧サービスでも多くの実績があります。
アイ・オー・データ製の機器であれば、お得にデータ復旧をすることができます。また、それ以外でも幅広い機器を取り扱っているので、利用しやすい業者の1つと言えるでしょう。
データ復旧チケットが利用可能
アイ・オー・データのデータ復旧サービスでは「データ復旧チケット」というものがあります。これは、あらかじめ対象のNASと一緒に購入することで、期間中にデータ復旧を1回受けることができるサービスです。
高額になりがちなデータ復旧ですが、このチケットを上手く利用することで、費用を安く抑えることができます。ただし、このチケットを購入するには、NAS 遠隔管理サービス「NarSuS(ナーサス)」に登録する必要があります。また5年保証・データ復旧サービス付きモデルはサービス対象外となるため注意しましょう。
AOSデータ株式会社と連携
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスは、「AOSデータ株式会社」と連携しています。「HDDをフォーマットした」「テレビ・レコーダーの録画データが見られない」「パスワードロックの解除ができない」「暗号化解除用のパスワードを忘れた」などの症状が発生している場合、またはデータ復旧をお急ぎの場合は「AOSデータ復旧サービス」が対応します。
I・ODATAとAOSデータ復旧サービスにおいて、それぞれ得意な作業を分担しているため、より確実なデータ復旧につながっているのです。
I・ODATAデータ復旧サービスの技術力を解説
データを復旧する上で復旧業者の技術力は最も注視すべきポイントですが、I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスの技術力はどの程度なのでしょうか?調査した結果を下記に記載しています。
- 復旧率:非公開
- 設備:自社ラボ完備
- 従業員数:560名
- 初期診断:3~10営業日
- 復旧スピード:5~7営業日
I・ODATAデータ復旧サービスは技術力が高いと言われている業者ですが、データ復旧率や復旧ラボの様子が詳しく公開されていない点が気になります。特にHDDのような非常に繊細な機器の開封作業を行う場合は、専用のクリーンルームでチリやホコリ・傷などがつかないよう慎重に扱わなければなりません。十分な設備が用意されているのか分からないと復旧作業が適切に行われているか不安が残りますよね。データ復旧業者によっては復旧率や設備をweb上で公開しているところもあるため、一度確認してみると良いでしょう。
I・ODATAデータ復旧サービスの実態は?口コミ評判を紹介
実際にI・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスを利用した方の口コミを紹介します。良い口コミと悪い口コミの両方を比較し依頼するか検討しましょう。
- I・ODATAデータ復旧サービスの良い口コミ・評判
- I・ODATAデータ復旧サービスの悪い口コミ・評判
I・ODATAデータ復旧サービスの良い口コミ・評判
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスの口コミについて調査すると、下記のような口コミがみられました。
- 「対応がとても親切だったので安心して依頼できた」
- 「10年以上経った古いメディアからもデータ復旧できた」
上記の口コミをみると、I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスは対応が親切で、古いメディアからもデータを復旧できる一定の技術力がある業者だとわかります。中には、難解な専門用語を用いて説明したり、強引な営業や押し売りをしたりする業者もあるため注意しましょう。納得してデータ復旧するためにも、丁寧に分かりやすく説明・対応してくれる技術力の高い業者に相談することをおすすめします。
I・ODATAデータ復旧サービスの悪い口コミ・評判
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスの悪い口コミについて調査すると下記にような口コミがありました。
HDDのデータ復旧、IODATAのサイトで見てたら重度障害で12万なんやけど、どないしよ…
オタク事だけじゃなくて、旅行の写真とかもあったしなぁ…😫😫😫— ᴀ☺︎ᴄʜᴀɴ (@4min_blue) April 1, 2020
- RAID5のデータ復旧を依頼したが復旧不可と言われた
- 金額が高い
悪い口コミの多くは、「重度障害の復旧を断られた」という内容でした。データ復旧が必要な機器の中には、重度障害が発生しているものも多くあります。口コミをみると、I・ODATAデータ復旧サービスは、重度障害が発生している機器からデータを復旧する技術が十分にあるとはいえないことがわかります。復旧難易度が高い重度障害が発生している機器からデータを復旧したい場合は、復旧率が高く、作業環境が整っている業者に相談しましょう。
I・ODATAデータ復旧サービスの料金形態を解説
下記の表では、デバイスや障害レベルごとにかかる費用を記載しています。詳しくは、I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスのホームページをご確認ください。
1ドライブ NAS/外付け HDD・SSD/内蔵 HDD・SSDの場合
障害の状況 | 目安価格(税込) |
軽度障害 | 33,000円 |
中度障害 | 66,000円 |
重度障害 | 139,000円 |
その他 | 別途お見積り |
2ドライブ NAS/外付け HDD・SSDの場合
障害の状況 | 目安価格(税込) |
軽度障害 | 88,000円 |
中度障害 | 139,000円 |
重度障害 | 220,000円 |
その他 | 別途お見積り |
3・4ドライブ NAS/外付け HDD・SSDの場合
障害の状況 | 目安価格(税込) |
軽度障害 | 165,000円 |
中度障害 | 220,000円 |
重度障害 | 330,000円 |
その他 | 別途お見積り |
USBメモリーの場合
障害の状況 | 目安価格(税込) |
軽度障害 | 38,500円 |
中度障害 | 49,500円 |
重度障害 | 別途見積もり |
CD/DVD/BD/MOの場合
障害の状況 | 目安価格(税込) |
軽度障害 | 27,500円 |
重度障害 | 別途見積もり |
こちらの料金に記載されている金額はあくまで基本料金であり、障害の状況によっては価格が高くなる可能性があるため注意しましょう。I・ODATAデータ復旧サービスでは、初期調査・見積りが無料となっています。初期調査の段階でHDDを開封されると、障害の状況やエンジニアの技術力によっては状態が悪化し、データ復旧不可になりかねません。初期調査を受ける段階で、復旧率の高い信頼できる業者に相談することをおすすめします。
I・ODATAデータ復旧サービスでデータ復旧するメリット・デメリット
下記ではI・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスでデータ復旧するメリット・デメリットがまとめてあります。依頼を検討する際の参考にしてください。
I・ODATAデータ復旧サービスのメリット
I・ODATAデータ復旧サービスのメリットは下記のとおりです。
- 豊富なノウハウがある
- 価格が良心的
豊富なノウハウがある
アイ・オー・データは1980年創業の老舗コンピュータ周辺機器メーカーです。パソコンをお持ちの方ならその名前を聞いたことがある方も多いと思います。
長年の経験からコンピュータ機器を知り尽くしており、データ復旧に関しても自社で培った豊富なノウハウをもっています。また、幅広い機器のデータ復旧にも対応することが可能です。
価格が良心的
I・ODATAデータ復旧サービスは復旧費用が比較的安いというメリットがあります。データ復旧は費用が高額になりがちですが、他社と比較しても料金が安価であることがわかります。また、初期調査・見積りが無料なので気軽に相談できるのも嬉しいポイントです。
I・ODATAデータ復旧サービスのデメリット
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスのデメリットは下記のとおりです。
- 平日しか受付対応していない
- 復旧スピードが遅い
平日しか受付対応していない
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスのデメリットは平日しか受付対応をしていないことです。サービス対応時間は下記のようになっています。
- 電話対応:平日9:00~17:00
- オンサイト対応:平日9:00~作業終了まで
ただし平日でも祝日や夏季休業、指定休業日の場合は対応してもらうことができません。土日に機器が故障し、データを復旧したい場合でも対応してもらえないのは不便ですよね。
データ復旧は時間が経つにつれて復旧率が低下するため、なるべく早く対処する必要があります。データ復旧業者のなかには、24時間365日受付対応しているところもあるため、緊急の場合はそちらを利用しましょう。
復旧スピードが遅い
I・ODATAデータ復旧サービスには復旧スピードが遅いというデメリットがあります。即日対応してくれる業者もあるなかで、I・ODATAデータ復旧サービスはデバイスが到着してから調査に5~10日、復旧作業に3~7日程度かかります。
これは他の業者と比べても対応が遅い印象があります。すぐにデータ復旧が必要な場合は、初期調査や復旧作業が速い業者に相談しましょう。
結論:I・ODATAデータ復旧サービスの総評は?
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスは、老舗メーカーとして培った豊富な知識やノウハウをもっている印象があります。対応してもらえる機器や障害などは幅広い一方、復旧率やラボが非公開な点が少し気になります。
確実に復旧したい方は、ラボを公開しているような技術力が明瞭な業者に相談するのをおすすめします。実際に依頼を検討する際は、他の業者の復旧率などもあわせて確認したほうがよいでしょう。
※本記事は、作成時点の情報をまとめております。最新のサービス詳細につきましては公式サイトにてご確認ください。
公式サイトI・ODATA(アイ・オー・データ)
データ復旧業者の選び方
データ復旧業者は、日本全国に100社以上あると言われており、その技術力・規模・サービス内容などはさまざまです。
そこで、データ復旧サービスを選ぶには以下の3つのポイントから優良業者を見極めるのがおすすめです。
- 【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
- 【ポイント2】信頼できるデータ復旧業者かを見極める
- 【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
一口に「データ復旧業者」といっても、実態は業者によって異なります。パソコン修理店が片手間で対応しているような場合から、受付だけ置いて復旧作業はすべて外注しているゴースト業者、自社に大規模な復旧ラボを構えたデータ復旧専門サービスなどピンキリなので、データ復旧業者選びで失敗することのないようにしましょう。
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
データ復旧業者の技術力を見極めるポイントは以下のようなものがあります。
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 相談実績20万件以上~等、経験が豊富でノウハウが蓄積されている
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍(30名以上~)し、チーム体制で復旧にあたっている
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である
- 復旧スピードが速い
- 研究開発などの取組みが第三者に認められた実績がある
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
データ復旧業者の技術力は業者によって大きく差があります。技術力を簡単に見極めるためには、以下のデータ復旧業者の技術力ランキングを参考にしてみてください。
【ポイント2】信頼できるデータ復旧業者かを見極める
信頼できるデータ復旧業者の特徴は以下の特徴がよく見られます。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
- メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある
大手の取引実績が豊富な業者は、セキュリティやサービス内容が信頼できる業者であると推測できます。HP上で取得しているセキュリティ認証を公表していたり、復旧率や復旧ラボの様子を公開している業者ほど、消費者に寄り添う姿勢があり信頼できるでしょう。
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
サービスを利用しやすいと感じるポイントは以下のようなものがあります。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 初期が無料で受けられる
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
データが復旧できるのは前提として、時間や金銭面などのサービスが豊富な業者ほど、利用しやすいと感じるはずです。特に24時間365日復旧対応可能なデータ復旧業者であれば、緊急時の対応も可能なのでスピード復旧が可能です。
これらのデータ復旧業者を選ぶ3つのポイントを兼ね備えているおすすめ業者は以下の記事で紹介しているので是非参考にしてください。
I・ODATAデータ復旧サービスについてのよくある疑問・質問
I・ODATA(アイ・オー・データ)データ復旧サービスでよくある質問は以下のようなものがあります。
- 復旧後のデータは、どのような媒体で返却されますか?
- データ復旧できない場合はありますか?
- オンサイトサービスとは何ですか?
復旧後のデータは、どのような媒体で返却されますか?
I・ODATAデータ復旧サービスが用意した媒体にデータを格納して納品します。
- 回収したデータ容量が16GB未満の場合:USBメモリー
- 回収したデータ容量が16GB以上の場合:外付けハードディスク
なお、復旧データ容量が6TB以上になる場合は、2台以上の媒体に分割してご納品する場合があります。
データ復旧できない場合はありますか?
データの復旧依頼品の障害状況によっては復旧できない恐れがあります。
オンサイトサービスとは何ですか?
当社もしくは当社が委託する業者のサービスマンがお客様指定の場所にお伺いし、不具合品を良品と交換し、簡単な動作確認を実施するサービスです。。
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