Windows10で「ファイルシステムのエラーです」と表示される原因は、ファイルシステムエラーの種類によって異なります。
ファイルシステムエはデータを管理する役割があるため、エラーを放置するとデータを取り出せなくなるだけでなく、完全に消失する恐れがあります。
エラーから原因を特定し、適切な対処方法を取ることが重要です。
この記事では「ファイルシステムのエラーです」と表示された場合の原因から対処方法まで解説しています。
目次
ファイルシステムとは?
ファイルシステムとは、PCにデータを保存できるようデータを管理、整理しているシステムです。
そのため、ファイルシステムに異常や破損が起きると、データの読み書きが正常に行われず、データの取り出しができないようになります。
ヒューマンエラーやPCの内部部品が故障していることによって、ファイルシステムが破損してしまうことがあります。
「ファイルシステムのエラーです」と表示された原因
ファイルシステムにエラーが発生したとメッセージが表示される原因として、以下のことが考えられます。
ファイルシステムの種類
Windows 10のファイルシステムには4つの種類があります。
ファイルシステムの種類によって、発生する状況が異なります。
ファイルシステムエラーの種類 | 主な状況 |
-2018375670 | Windows10でシステムエラーが発生しているとき |
-805305975 | 特定のファイルを開くとき |
65535 | フォルダの作成、ファイルやフォルダの削除をするとき |
-1073741819 | パソコンにプログラムをインストールするとき |
ファイルシステムエラーが発生した時に表示されるコードから、原因と異常を発見できる可能性があります。
ファイルシステムのエラーが出る原因
ファイルシステムのエラーが発生する原因は、種類によって異なります。
ファイルシステムエラーの種類 | 主な原因 |
-2018375670 |
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-805305975 |
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65535 |
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-1073741819 |
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ファイルシステムエラーが発生する最も多い原因は、システムファイルの破損です。
また、セキュリティソフトが2つインストールされている場合も、システムエラーが発生する原因の一つになります。
不良セクタが発生している
ファイルシステムのエラーが発生している場合、HDDに不良セクタが大量に発生している可能性があります。
HDDは通常、セクタと呼ばれる部分にデータの読み書きを行っていますが、読み書きできなくなったセクタを「不良セクタ」と言います。
不良セクタが大量に発生する原因としては、内部パーツである磁気ヘッドの故障が考えられます。
落下や経年劣化などで磁気ヘッドが故障たことが原因で、動作中にデータの記録面に傷を付け、不良セクタが発生している場合があります。
通常、不良セクタは工場出荷時から存在するのですが、エラーが発生したり、最悪の場合はデータを完全に消失する可能性があります。
不良セクタが発生しているHDDからデータを抽出するには、高度な技術力が必要になるため、修復したい場合は業者を比較してから選定するようにしましょう。
「ファイルシステムのエラーです」と表示された際の修復方法
ファイルシステムのエラーが表示された場合、以下の方法で修復できる可能性があります。
ドライブをスキャンしてエラーを修復する
Windowsに標準搭載されているドライブスキャンでは、ドライブ内のデータを細かく調査することができます。
ドライブの問題やファイルシステムエラーを自動的に検出し、修復できるツールです。
ドライブスキャンでの修復手順は以下の通りです。
- エクスプローラーから「PC」を開く
- 「ローカルディスク」を右クリックしたメニューの「プロパティ」をクリック
- 「プロパティ」ウインドの「ツール」タブをクリックし「チェック」をクリック
- 「エラーチェック」表示されるので「ドライブのスキャン」をクリック
- ドライブのスキャンが始まるので、作業が完了するまで待機
- 「再起動」を要求される場合は再起動する。再起動後にシステムの修復が自動で行われる
- 再起動後に「自動修復」が表示されたら「再起動」をクリック
以上で作業が完了したら、エラーが出るファイルを開いて、「ファイルシステムのエラーです」が表示されないか確認し、正常にファイルが開ければ完了です。
エラーメッセージが表示される場合は、次の手順に進んでください。
コマンドプロンプトを使用する
コマンドプロンプトを使用することで、ファイルに起きている異常を自動で検知し、修復することができます。
最初に、以下の手順でコマンドプロンプトを起動してください。
- 「Windows」マークをクリックし、「メニュー」から「Windows システム ツール」をクリックして展開し「コマンドプロンプト」を右クリック
- メニューにある「その他」にマウスポインターを合わせ、サブメニューの「管理者として実行」をクリック
- ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」をクリック
コマンドプロンプトを使用した修復手順は以下の通りです。
- 「sfc /scannow」と入力し、キーボードの「Enter」を押す
- チェック及び修復が開始され、PCによってはかなり時間がかかる場合もありますが、終了するまで待機
- 「sfc /scannow」システムチェック開始後の画面が表示される
- 「sfc /scannow」ファイルシステム修復の完了の画面が表示される
以上で作業が完了します。正常に修復できなかった場合は「修復できませんでした」と表示されます。
作業後にエラーが表示された場合は、イメージスキャンでチェックしてください。作業手順は以下の通りです。
- 「Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth」と入力し、キーボードの「Enter」を押す
- 時間がかかる場合もありますが、終了するまでそのまま待機
- 「イメージチェック」開始後の画面が表示される
- チェック完了すると「壊れていることは検出されませんでした」または「修復できます」と表示されます。
「修復できます」と表示された場合、次のイメージの修復を実行してください。
- 「Dism /Online /Cleanup-Image /Restorehealth」と入力し、キーボードの「Enter」を押す
- 「イメージ修復」開始後の画面が表示されたら、終了するまで待機
- 「復元操作は正常に完了しました」とメッセージが表示されたら完了
- 最初に解説したコマンドプロンプトで修復に戻り、再度コマンドプロンプトで「sfc /scannow」を実行します。
上記の作業が完了したら、パソコンを再起動し、ファイルシステムエラーが表示されないかを確認してください。
セキュリティソフトを使用してウイルスを除去する
ここまでの対処法で改善しない場合、ウイルスに感染していることが原因でエラーが発生している可能性があります。
セキュリティソフトを使用してウイルスを検知、駆除するようにしましょう。
不良セクタをチェックする
長年使用している場合、不良セクタが原因の可能性があります。
不良セクタをチェック、修復する方法は下記の手順です。
- Windows10修復用ディスクをパソコンにセットしパソコンを起動
- BIOS設定に入る
- ブートの順番でパソコンにセットしているメディアの種類を1位に変更
- パソコンを再起動する
- 表示されるWindowsセットアップ画面で「コンピューターを修復する」を左クリック
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を左クリック
- コマンドプロンプトの画面で末尾に「chkdsk C: /f /x /r」と入力してEnterキーを押す
この操作は難易度が高いだけでなく、機器への負担が高い方法になります。
不良セクタが大量に発生しており、重度の状態になっていた場合、この操作をすることでかえって状態が悪化する恐れがあるため、注意してください。
自力で対応できない場合は専門業者に相談する
ここまでの対処法でエラーを解決できなかった場合や、確実に取り出したいデータがある場合は、データ復旧業者に相談しましょう。
これらの対処法で解消しない場合、内部で重度の問題が発生している可能性が高く、個人で解決できる範囲を超えています。
不良セクタが原因の場合、修復難易度が高いため、個人での修復はほとんど不可能なだけでなく、専門業者でも対応していないことがあります。
初期診断を無料で実施している業者も存在するため、他の業者と比較し、十分な情報を得たうえで選定しましょう。
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まとめ
「ファイルシステムのエラーです」と表示された場合の修復方法について解説しました。
ファイルシステムの破損を放置すると、すべてのデータが消失する可能性があります。
自己修復が不安な場合や、重要なデータを保存している場合は、データ復旧業者に相談しましょう。