【原因と対処法】「ファイルまたはディレクトリが壊れているため読み取ることができません」|サイバーセキュリティ.com

【原因と対処法】「ファイルまたはディレクトリが壊れているため読み取ることができません」

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外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードなどをパソコンに接続した際に「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示され、開きたいデータやフォルダにアクセスできなくなることがあります。

このエラーメッセージが表示される原因は、HDDやUSBメモリなどのストレージ自体に何らかの問題が発生している可能性が高く、誤った対処をすることで、データが消失する恐れもあります。まずは必要なデータのバックアップを取り、慎重に対処しましょう。

そこで今回は「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示された時の主な5つの原因と6つの対処法について詳しく解説していきます。

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」となる原因

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示される主な原因は以下の5つです。

  • 不良セクタ
  • ファイスシステム障害
  • ウイルス感染
  • データ容量不足
  • HDDやUSBなどが安全に取り外せていない

不良セクタ

HDDの不良セクタが増えたことで、以前は正常に読み書きできていたデータをHDDが読み取れなくなり、結果として「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示されていることが考えられます。

不良セクタとは、ハードディスク(HDD)で、正常な読み書きが出来なくなったセクタ(=HDDにおけるデータ書き込み領域の最小単位)のことです。HDDはデータを読み書きする仕組みがレコードで音楽を流す構造に似ています。データを読み書きする部品がレコードの針のような形状と役割をしていますが、経年劣化したり、衝撃が加わり不安定な動作となることなどで、不良セクタが発生することがあります。

不良セクタの発生している領域が拡大すると、読み込みエラーやフリーズ等のトラブルが頻発しやすくなり、最終的に機器は完全に保存データが消失してしまいます。

HDDの不良セクタは軽度のものであれば、パソコンなどに搭載された機能を使って修復することもできます。しかし、HDDを酷使したり、強い衝撃などを加えるとHDDが物理的に破損します。これはパソコンの修復機能や復旧ソフトを使用しただけでHDDの状態を悪化させてデータが消去される恐れがあります

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」のエラーメッセージが表示されたら、データ復旧業者に相談し、不良セクタが発生したHDDからデータを抽出してもらいましょう。

ファイルシステム障害(MFTやFAT)

ファイルシステムとはHDDやUSBメモリなどの記録媒体のデータを管理するシステムです。WindowsPCやHDDであればマスターファイルテーブル(MFT)やファイル・アロケーション・テーブル(FAT)といった領域でデータの保存位置を記録します。

ファイルシステムは機器使用中の強制終了や取り外し、停電などが原因で電源供給量が急激に増減することなどによって壊れます。以上が原因で「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示されることがあります。

もしファイルシステムが破損してしまうと、どこにどのデータが書き込まれているのかHDDが判別できないため、エラーメッセージが表示される可能性があります。

ファイルシステム障害が発生するとフォーマットを求められることがあります。フォーマットに応じてしまうとファイルシステム障害を解決できても、保存データの閲覧ができなくなります。その場合はデータ復旧の専門家まで相談し、適切な復旧作業をしてもらいましょう。

ウイルス感染

PCがマルウェアなどのウイルスに感染すると、気づかない間にファイルを削除されたりファイルシステムが破壊されることがあります。

この場合、放っておくとどんどん状況が悪化するだけでなく、自分のPCがウイルスの発信源となって別のPCなどにさらに感染を拡大させるリスクもあるため、早急な対処が必要です。

データ容量不足

HDD/SSDやUSBメモリといった記録媒体のデータ容量が不足すると「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」と表示されることがあります。保存データが上限に近い場合は、不要なファイルやデータを削除するか、別媒体に移動させて空き容量を確保しましょう。

HDDやUSBが安全に取り外せていない

「安全な取り外し」コマンドを実行せずにUSBやHDDを取り外すとデータを適切に処理することができずにデータが破損することがあります。

データが破損した際は適切な方法でデータ復旧しなければ、そのデータを失ってしまいますので、USBメモリの場合はこちらの記事を参考に対処してください。

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」となった時の対処法

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」となった時の対処法は以下の6つの方法があります。

  • S.M.A.R.T.で不良セクタを確認する
  • エラーチェックを行う
  • CHKDSKで修復する
  • 機器をフォーマットする
  • データ復旧ソフトを使う
  • データ復旧業者に相談

適切な対応をして正常通りに使用できるようにしましょう。

S.M.A.R.T.で不良セクタを確認する

S.M.A.R.T.とはパソコン内部に存在するHDDやSDDに内蔵されている自己診断装置です。

「値(現代値)」「最悪値(ワースト値)」という値が、「しきい値」という値を下回っているときは不良セクタが多発している証拠です。不良セクタがあまりにも増えると故障してしまう危険性が高まるので、一度チェックしてみましょう。

エラーチェックを行う

エラーチェックとは、WindowsPCに発生する軽いエラーを自動で修復することができる機能です。

エラーチェックの方法は以下の通りです。

  1. エクスプローラーで「Dドライブ」を右クリック
  2. 「プロパティ」をクリック
  3. 「ツール」というタブの中から、エラーチェックの「チェック」をクリック
  4. 「ドライブのスキャンと修復」をクリック

しかし、エラーチェックの際はデータを一通りスキャンするため、機器に相当な負荷がかかります。何度も安易にエラーチェックを行うと症状が悪くなる場合があるので注意して下さい。

CHKDSKで修復する

CHKDSKというWindowsに搭載されているコマンドを利用して、データを修復することができる場合があります。

CHKDSKで修復する手順は以下のとおりです。

  1. Win+Rキーを同時に押す
  2. ファイル名を指定
  3. 実行のウィンドウを開く
  4. cmdと入力
  5. コマンドプロンプトを起動
  6. 「chkdsk d/f(ドライブ名)」と入力
  7. 「Enter」を押す

なお、CHKDSKが終わらないときは、重度の障害が起きている可能性が考えられられます。障害が悪化する、最悪の場合データが取り出せなくなってしまいます。

確実にデータを取り出したい方や不安な方は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。

機器をフォーマットする

機器をフォーマットすることによって、機器の動作を正常にすることができる可能性があります。

しかし、機器をフォーマットするとデータがすべて削除されてしまいます。

バックアップを取っていない場合には特にフォーマットせず、データ復旧業者に相談するのをおすすめします。

データ復元ソフトを使う

データ復元ソフトを使うと、軽度のエラーの場合にはデータを復元できる可能性があります。

しかし、HDDやSSDが物理的に破損していたり、深刻な障害が発生しているときはデータ復元ソフトを使用すると、PCの状態を悪化させてしまう可能性があります。

悪化するとデータ復旧会社でさえも復旧できなくなってしまう可能性があるので、慎重に作業して下さい。

データ復旧業者に相談

データ復旧業者は設備や実績が整っている業者であれば、ノウハウを生かして1番確実にデータを取り出すことが可能です。

無料で診断・見積ができるデータ復旧業者もあるので、まずは相談するのをおすすめします。

また、データ復旧業者の中には24時間365日電話窓口を設置しているところもあるので、時間を気にせず困ったら電話で相談してみましょう。

おすすめのデータ復旧業者

データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。

そこで、全国の業者から復旧率・実績・復旧スピード・価格や特長を比較して厳選したおすすめサービスをご紹介します。編集部おすすめのデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1(※1)のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。

この業者は、相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

対応製品 ■記憶媒体全般
ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
設備 復旧ラボの見学OK
クリーンルームクラス100あり
交換用HDD7,000台以上
特長 ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1)
✔復旧率最高値95.2%(※2)の非常に高い技術力
✔官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績
✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)
✔365日年中無休で復旧対応
所在地 本社:東京都六本木
持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)

まとめ

今回は「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示される原因と対処法を紹介しました。

HDDやSDDは消耗品ですので、突然故障してしまうことはあります。「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示される原因を特定し、症状にあった対処をすることが重要です。

確実にデータを取り出したい方は、今回紹介したような技術力が高いデータ復旧業者に相談することをおすすめします。

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