
「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」とPCに表示され、開きたいデータやフォルダにアクセスできなくなることがあります。
このエラーメッセージが表示される原因は、HDDやSSDなどのストレージ自体に何らかの問題が発生している可能性が高く、場合によっては故障しているケースも考えられます。
誤った対処をしてしまうとデータを消失してしまうかもしれないので、まずは必要なデータのバックアップを取り、慎重に対処しましょう。
そこで今回は「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示された時の主な4つの原因と6つの対処法について詳しく解説していきます。
「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」となる原因
「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示される主な原因は以下の4つです。
- 不良セクタ
- ファイスシステム障害
- ウイルス感染
- USBが安全に取り外せていない
不良セクタ
不良セクタとは、ハードディスク(HDD)で、正常な読み書きが出来なくなったセクタ(=HDDにおけるデータの最小単位)のことです。
不良セクタの発生している領域が拡大すると、読み込みエラーやフリーズ等のトラブルが頻発しやすく、更に修復困難な「重度物理障害」を誘発する恐れもあり、最終的に機器は完全な動作不能状態に陥ります。
不良セクタが増えたことで、以前は正常に読み書きできていたデータをHDDが読み取れなくなり、結果として「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示されていることが考えられます。
ファイルシステム障害
ファイルシステムが壊れていることが原因で、「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示されることがあります。
ファイルシステムとは、「WindowsなどのOSがファイルを管理し、データを読み書きできるようにするシステム」のことです。ファイルシステムは本でいう目次のような役割で、主に内部データの位置情報を司っています。
もしファイルシステムが破損してしまうと、どこにどのデータが書き込まれているのかHDDが判別できないため、エラーメッセージが表示される可能性があります。
ウイルス感染
PCがマルウェアなどのウイルスに感染すると、気づかない間にファイルを削除されたりファイルシステムが破壊されることがあります。
この場合、放っておくとどんどん状況が悪化するだけでなく、自分のPCがウイルスの発信源となって別のPCなどにさらに感染を拡大させるリスクもあるため、早急な対処が必要です。
USBが安全に取り外せていない
「安全な取り外し」コマンドを実行せずにUSBを取り外すと、データを適切に処理することができずにデータが破損することがあります。
データが破損した際は適切な方法でデータ復旧しなければ、そのデータを失ってしまいますのでこちらの記事を参考に対処してください。
「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」となった時の対処法
「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」となった時の対処法は以下の6つの方法があります。
- S.M.A.R.T.で不良セクタを確認する
- エラーチェックを行う
- CHKDSKで修復する
- 機器をフォーマットする
- データ復旧ソフトを使う
- データ復旧業者に相談
適切な対応をして正常通りに使用できるようにしましょう。
S.M.A.R.T.で不良セクタを確認する
S.M.A.R.T.とはパソコン内部に存在するHDDやSDDに内蔵されている自己診断装置です。
「値(現代値)」「最悪値(ワースト値)」という値が、「しきい値」という値を下回っているときは不良セクタが多発している証拠です。不良セクタがあまりにも増えると故障してしまう危険性が高まるので、一度チェックしてみましょう。
エラーチェックを行う
エラーチェックとは、WindowsPCに発生する軽いエラーを自動で修復することができる機能です。
エラーチェックの方法は以下の通りです。
- エクスプローラーで「Dドライブ」を右クリック
- 「プロパティ」をクリック
- 「ツール」というタブの中から、エラーチェックの「チェック」をクリック
- 「ドライブのスキャンと修復」をクリック
しかし、エラーチェックの際はデータを一通りスキャンするため、機器に相当な負荷がかかります。何度も安易にエラーチェックを行うと症状が悪くなる場合があるので注意して下さい。
CHKDSKで修復する
CHKDSKというWindowsに搭載されているコマンドを利用して、データを修復することができる場合があります。
CHKDSKで修復する手順は以下のとおりです。
- Win+Rキーを同時に押す
- ファイル名を指定
- 実行のウィンドウを開く
- cmdと入力
- コマンドプロンプトを起動
- 「chkdsk d/f(ドライブ名)」と入力
- 「Enter」を押す
なお、CHKDSKが終わらないときは、重度の障害が起きている可能性が考えられられます。障害が悪化する、最悪の場合データが取り出せなくなってしまいます。
確実にデータを取り出したい方や不安な方は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
機器をフォーマットする
機器をフォーマットすることによって、機器の動作を正常にすることができる可能性があります。
しかし、機器をフォーマットするとデータがすべて削除されてしまいます。
バックアップを取っていない場合には特にフォーマットせず、データ復旧業者に相談するのをおすすめします。
データ復元ソフトを使う
データ復元ソフトを使うと、軽度のエラーの場合にはデータを復元できる可能性があります。
しかし、HDDやSSDが物理的に破損していたり、深刻な障害が発生しているときはデータ復元ソフトを使用すると、PCの状態を悪化させてしまう可能性があります。
悪化するとデータ復旧会社でさえも復旧できなくなってしまう可能性があるので、慎重に作業して下さい。
データ復旧業者に相談
データ復旧業者は設備や実績が整っている業者であれば、ノウハウを生かして1番確実にデータを取り出すことが可能です。
無料で診断・見積ができるデータ復旧業者もあるので、まずは相談するのをおすすめします。
また、データ復旧業者の中には24時間365日電話窓口を設置しているところもあるので、時間を気にせず困ったら電話で相談してみましょう。
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「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」まとめ
今回は「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示される原因と対処法を紹介しました。
HDDやSDDは消耗品ですので、突然故障してしまうことはあります。「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」と表示される原因を特定し、症状にあった対処をすることが重要です。
確実にデータを取り出したい方は、今回紹介したような技術力が高いデータ復旧業者に相談することをおすすめします。