※この記事は2024年4月に更新されています。
Windows 10が正常に起動しない、または画面がフリーズするといったトラブルは、確かに深刻な問題です。保存データへのアクセスもできなくなり、不安な気持ちになるのは当然です。しかし、慌てて対処すると、状況を悪化させる可能性もあります。
そこでこの記事では、Windows 10が起動しない原因や症状、基本的な対処法について説明します。
また、自力での復旧が難しい場合に頼れる、おすすめのデータ復旧サービスも紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
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目次
- 1 なぜ起動しない?Windows10&11が起動するまでの流れ
- 2 パソコン・Windows10&11が起動しない原因
- 3 パソコンやWindows10&11が起動しないときの注意点
- 4 Windows10&11が起動しない・立ち上がらない対処法9選【症状別】
- 5 【対処法①】画面が真っ暗の場合の対処法(電源ランプは点灯なし、マウスポインターも見えない)
- 6 【対処法②】画面が真っ暗の場合の対処法(電源ランプは点灯あり、マウスポインターも見えている)
- 7 【対処法③】黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示される場合の対処法
- 8 【対処法④】青い画面(ブルースクリーン)で起動しない場合の対処法
- 9 【対処法⑤】異音がするときの対処法
- 10 【対処法⑥】パソコンが勝手に再起動を繰り返すときの対処法
- 11 【対処法⑦】Windows10&11のロゴで止まり読み込みが終わらない場合の対処法
- 12 【対処法⑧】ロック画面でフリーズして操作できない場合の対処法
- 13 【対処法⑨】アップデート後に起動しなくなったときの対処法
- 14 それでも問題が解決しない場合は専門業者に相談する
- 15 パソコンのデータ復旧業者を選ぶときの3つのポイント
- 16 おすすめのデータ復旧業者
- 17 まとめ
なぜ起動しない?Windows10&11が起動するまでの流れ
Windows OSが起動するまでのプロセスは次の通りです。
- 電源投入
- BIOSの展開
- デバイス立ち上げ
- ログイン画面の表示
①電源投入
PCを起動すると、まず最初にPCは「自己チェック」を行います。これは、PCが正しく動くかどうかを確認するためのものです。
②BIOSの展開
次に「BIOS(UEFI)」という基本的な入出力システムが動き「MBR(GPT)」を読み込みます。
MBRとはストレージの先頭にある起動プログラムで、この中には「ブートローダー」を起動するコードが含まれています。ブートローダーとは、OSの核となるプログラム「カーネル」をメモリにロードする役割を担います。このプロセスを通じ、CPU(中央処理装置)は動作モードに切り替えられます。
③デバイス立ち上げ
この段階でWindowsはPCに接続されている様々な部品(キーボードやマウスなど)を使えるようにセットアップします。
④ログイン画面の表示
最後に、Windowsはログイン画面を表示します。ここでユーザー名とパスワードを入力すると、Windowsを使い始めることができます。
以上のステップを経て、PCは使用準備が整います。
しかし、この流れの中の一つでも異常が発生していると、パソコンは起動しません。また、問題解決には、時間と労力はもちろん、場合によっては専門知識が必要となることもあります。
パソコン・Windows10&11が起動しない原因
パソコンが起動しない、Windowsが立ち上がらないといったトラブル時、具体的には以下のような症状が見られます。
- 画面が真っ暗(電源ランプは点灯、マウスポインターは見えている)
- Windowsの読み込みが終わらない(ロゴが表示された画面から動かない)
- Windows起動時に、くるくる(ローディング)や「お待ちください」が表示されたまま、進まない
- ロック画面でフリーズして操作できない
- 青い画面(ブルースクリーン)で起動しない
- 黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示される
- 前回起動時と環境が変わっている(アプリのインストール・機器の接続)
- アップデート後に起動しなくなった
このようなトラブルが発生した場合、具体的な原因は次の通りです。
- PCの部品や周辺機器の故障
- HDD・SSD(ストレージ)の論理障害
- HDD・SSD(ストレージ)の物理障害
PCの部品や周辺機器の故障
部品や周辺機器(ケーブル、ACアダプタ、バッテリー等)が故障していると、デバイスが起動できない状況に見舞われることがあります。これらの部品はシステムの重要な部分であるため、その機能が損なわれた場合、全体の作動に影響を及ぼす可能性があります。
さらに、電源が正常に供給されていても、モニターやディスプレイの故障により、画面に何も表示されないという事象もあります。これは、ディスプレイがシステムの出力を正しく表示できない場合に発生します。
したがって、問題が発生した場合の最初のステップとして、電源周りが正常に動作しているかどうかを確認することが重要です。
前回起動時と環境が変わっている(アプリのインストール・機器の接続)
アプリのインストールや機器の接続、設定の変更など、前回正常に起動していた時とは異なる環境要素が、アプリケーションの起動できない原因となる可能性が高いです。これは、新しく追加された要素がシステムと互換性がないか、または一部の設定が不適切に変更された可能性があるからです。
このような状況で起こる問題の解決方法の一つは、前回正常に起動していた状態に戻すことです。これは、新たに追加された要素を削除したり、変更された設定を元に戻すという作業を含みます。これにより、システムは前回の起動時と同じ状態に戻り、問題が解決する可能性があります。
ただし、原因が明らかでない場合や、自分での修復が難しい場合は、専門家に依頼することをおすすめします。特に、データ復旧業者に相談することで、専門知識と経験を持つエンジニアが、適切な問題解決を行い、確実かつ安全にデータ復旧を行います。
HDD・SSD(ストレージ)の論理障害
ストレージ(HDD・SSD)の論理障害はファイルシステム異常とも呼ばれます。ファイルシステムとは、データの目次のようなもので、どこにどのデータが書き込まれているかを管理しているシステムです。
このファイルシステムに異常が発生すると、PCを起動するのに必要なOSの情報を正確に読み込むことができなくなることがあります。原因は、誤操作によるファイルの削除やフォーマット、アップデート処理中のエラーなどが挙げられます(アップデートの不良は、最新のアップデートを一度アンインストールするなどで解決できる場合があります)。
なおWindowsには、ファイルシステム異常を自動的に修復する機能が搭載されています。この機能は、軽微な障害であれば自動的に修復することができます。しかし、自動修復機能で解決できない場合は、重度論理障害が起きている可能性があるため、データの要不要に応じて専門業者を利用することをおすすめします。
HDD・SSD(ストレージ)の物理障害
起動にかかわるHDDやSSDは、時間が経つにつれて劣化し、最終的には故障します。これは、デバイスの物理的な寿命によるもので、避けられない現実です。
たとえばHDDは磁気ディスク、SSDはフラッシュメモリを使用してデータを保存します。これらの記憶媒体は、読み書きのたびに物理的な摩耗を受け、徐々に劣化していきます。特に、HDDは精密機械であり、ヘッドとディスクの接触による摩耗が避けられません。
ある日突然、PCが起動できなくなると、突然の出来事のように見えるかもしれませんが、実際には長期間にわたる劣化の結果です。
また、HDDを使い続けていると、データの読み書きができない不良セクタが増え、これが一因となって異常が発生する可能性もあります。このような不良セクタは、重要なデータの紛失を引き起こすだけでなく、システムの安定性にも影響を与える可能性があります。
HDDやSSDは精密機械で、データ復旧・修復には専門知識・環境・技術が必要です。自分で治そうとすると誤った操作によって、データがさらに損失する可能性があります。これらの問題が発生した場合は、自己判断せずにデータ復旧業者に依頼しましょう。特に物理障害にも強い専門業者は豊富な経験と技術を持ち、緊急性の高い案件でも迅速に対応してもらえる場合があります。
高復旧率&安心して任せられる業者を選ぶポイント
症状だけでは、論理障害と物理障害を確実に判別することは難しいため、原因を自己判断することなく、専門のデータ復旧業者に対応を依頼することが最善の方法です。症状から論理障害と物理障害を判別することが難しい場合は、専門業者に診断を依頼することができます。
ただし、せっかくお金も時間もかけてデータ復旧業者に依頼したのに、復旧成功確率の低い業者に依頼して作業に失敗される、なんてことも起きる可能性があります。そこで、ここなら間違いないという「技術力の高い業者」を見極めることが重要です。
今回は下記に当てはまっていて、技術力が高いと評価を受けている業者を厳選しました。
- 復旧率が90%以上あり技術がたしかなこと
- 夜間や休日も窓口が営業しており復旧スピードが速いこと
- 後から診断料や部品代などの追加費用が請求されず明朗会計であること
- 復旧成功の口コミや利用者の実例が多数あること
- 自社内に復旧設備を整え、熟練の技術者が多数いること
上記のポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
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こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数だけでも7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
パソコンやWindows10&11が起動しないときの注意点
- 過度な電源のオン/オフや再起動はNG
- 個人で対処するのはリスクがある
- データが不要なら修理業者、必要な場合はデータ復旧業者に相談する
- 初期化・フォーマットをしない
過度な電源のオン/オフや再起動はNG
Windowsが正常に起動しない状態で、電源のオン/オフや再起動を繰り返すのはやめましょう。エラー状態で通電を繰り返すと、状態が悪化する恐れがあります。
また異音がするなど、HDDのヘッド破損が疑われる状況で通電すると、データ記録面に傷(スクラッチ)が付きやすく、修復・復旧がきわめて困難になってしまいます。
個人で対処するのはリスクがある
Windowsのエラーチェック・自動修復の機能は非常に便利ですが、解消できるのは軽度のソフトウェア障害(論理障害)のみです。
エラーチェックで不具合が改善しない場合は、重度のハードウェア障害が発生している可能性が高く、この状態でむやみに修復を試すと、データ消失や機器の物理的破損など致命的な障害を引き起こす恐れがあります。
Windowsが起動しない原因は、エラーメッセージや停止コードが表示される場合を除いて、自己判断で特定できるものではありません。まずは専門業者で診断を受けてみることをおすすめします。
データが不要なら修理業者、必要な場合はデータ復旧業者に相談する
Windowsの修復・復旧を業者に依頼する場合、自分が何を最優先としているのかを確認し、データの要不要に合わせって適切な業者を以下のとおりに選びましょう。
- 「起動」を優先する方
⇒データが不要で、機器自体の修理が必要な場合は、メーカーや修理業者に相談する。
- 「データ」を優先する方
⇒データ復旧・復元が必要な場合は、技術力の高いデータ復旧業者に相談する。
データ復旧業者を選ぶポイントについては、以下で詳しく紹介しています。
初期化・フォーマットをしない
初期化・フォーマットしてしまうと、Windows の動作が回復可能性はありますが、データがすべて削除されてしまいます。
誤ってフォーマットしてしまった場合でも、データ復旧業者によってはデータを取り出すことができる可能性がありますが、難易度が高くなります。
データが必要な場合には、初期化・フォーマットする前にバックアップを取ったり、データ復旧作業でデータを取り出す必要があります。
Windows10&11が起動しない・立ち上がらない対処法9選【症状別】
Windows10/11を使用している際に、突然、起動しなくなったり立ち上がらなくなった場合、様々な原因が考えられます。
このセクションでは、そのような状況に直面した際の解決策を、下記の症状ごとに9つ紹介します。
- 画面が真っ暗の場合の対処法(電源ランプは点灯なし、マウスポインターも見えない)
- 画面が真っ暗の場合の対処法(電源ランプは点灯あり、マウスポインターも見えている)
- 黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示される場合の対処法
- 青い画面(ブルースクリーン)で起動しない場合の対処法
- 異音がするときの対処法
- パソコンが勝手に再起動を繰り返すときの対処法
- Windows10&11のロゴで止まり読み込みが終わらない場合の対処法
- ロック画面でフリーズして操作できない場合の対処法
- アップデート後に起動しなくなったときの対処法
- それでも問題が解決しない場合は専門業者に相談する
それぞれの症状に合わせた的確な対処法を見つけるために、ぜひ参考にしてください。
【対処法①】画面が真っ暗の場合の対処法(電源ランプは点灯なし、マウスポインターも見えない)
PCの電源が入らず、電源ランプすら点灯しない場合、PCが故障しているわけではなく、電源供給などが正常に行われていない可能性があります。
この場合、PC本体は故障しておらず電力供給の問題を解決すれば、問題なく起動できるようになります。以下の項目を試してみましょう。
- 電源ケーブルを確認する
- モニターなどハードウェア類を交換してみる
- 放電を行ってみる
- 高温の時は冷ます
電源ケーブルを確認する
PCが全く起動しない場合、「ケーブルが抜けている」あるいは「タコ足配線による電圧の低下」が原因として考えられます。この場合、PC本体に深刻なトラブルが生じているわけではなので、電気周りの接続状況を確認し、ケーブルは奥までしっかり差し込んでおきましょう。
なお、ケーブルの接続環境に問題がない場合は、「経年劣化による電源ユニットの故障」または「電源環境に負荷がかかっている」などの可能性が疑われます。周辺機器との接続を最小にし、適切な環境で起動を行ってみましょう。
モニターなどハードウェア類を交換してみる
モニターが故障していたり、モニターに電源が入っていなかったりすると、画面には何も表示されません。モニターの故障を確かめる方法として、PCをHDMIケーブルを使って外部モニターに接続してみる手があります。
別モニターで表示される場合、PCそのものではなく、モニターが故障している可能性が高いです。ノートPCの場合は液晶の交換、デスクトップPCの場合は、モニターの交換を行いましょう。
これ以外に、メモリやマザーボードが不具合を起こすと、正常に起動しなくなることがあります。ただ、いずれもOSやHDDに障害が発生しているわけではなく、ハードウェアを交換することで容易に修復できます。
しかし、修理の過程でデータを失うリスクがあるため、データの要不要に応じ、適切な業者に相談しましょう。
放電を行ってみる
PCは電子機器のため、使用中に静電気が少しずつ帯電してしまいます。PCの動作に何らかのトラブルが発生した場合、放電の処置を行うことでトラブルが解決することがあります。
まずは以下の方法で放電の対処を行いましょう。一般的に電源コードを抜き、PCを少し放置するだけで放電することができます。もし電源が入っている場合は強制終了する必要がありますが、強制終了はPCに大きな負荷をかけるため自己責任で行いましょう。
- PCの電源が入っている場合は電源ボタンを長押しして強制終了する
- 電源ケーブルをPC本体から抜く
- ノートPCの場合はバッテリーも外す
- 5分~10分ほど放置する
- バッテリー・電源コードを装着し、起動してみる
高温の時は冷ます
WindowsPCが高温の場合やHDDの起動音が鳴りやまない場合には、PCから一度すべての機器を取り外して熱が収まるのを待ちましょう。
しかし、高温だからといって、保冷材や風(扇風機やエアコンなど)でPCを急激に冷やしてしまうと、内部での水滴の発生や急激な温度変化によって故障してしまう可能性があります。
機器を冷ますときはなるべく何もせず、自然に温度が低下するのを待ちましょう。
PC内部を掃除する
ホコリやゴミが溜まると、PC内部の温度が高くなり、故障の原因になります。また、ホコリやゴミは帯電しやすく、静電気による故障を引き起こすほか、PCの動作不良を引き起こす可能性があります。
ホコリやゴミが溜まりやすい場所は次の通りです。
- 通気口: PC内部の熱を逃がすための重要な場所です。通気口が塞がると、PC内部の温度が高くなり、故障の原因になります。
- ファン: 通気口からホコリやゴミを排出し、PC内部を冷却する役割があります。ファンにホコリやゴミが溜まると、風量が弱くなり、冷却効果が低下します。
- 電源ユニット: PC内部に電力を供給する重要な部品です。電源ユニットにホコリやゴミが溜まると、発熱や故障の原因になります。
- マザーボード: PCの基盤となる部品です。マザーボードにホコリやゴミが溜まると、静電気による故障や、部品間の接触不良を引き起こす可能性があります。
対策は次の通りです。
- 定期的に掃除をする: PC内部のホコリやゴミは、定期的に掃除機やエアダスターを使って掃除しましょう。
- 通気口を塞がない: PCを使用する際は、通気口が塞がれないように注意しましょう。
- 冷却環境を整える: PCを涼しい場所で使用する、ファンを増設するなどの対策をしましょう。
【対処法②】画面が真っ暗の場合の対処法(電源ランプは点灯あり、マウスポインターも見えている)
PCの電源が入り、電源ランプが起動するものの、何も表示されず(モニター画面にエラーメッセージも表示されない)場合、ハードウェア(ディスプレイ・メモリ・マザーボードなど)やBIOSの不具合が考えられます。
- 外部機器やディスクをすべて取り外す
- メモリの基板を挿し直す
- BIOSを初期化する
- CMOSを初期化・交換する
外部機器やディスクをすべて取り外す
PCは起動時、ディスクやUSBメモリなどの外部機器に干渉されると、正常に起動しないことがあります。
いったんPC本体に接続されている外部機器おとび、すべてのケーブルと周辺機器を取り外しましょう。
その後、再起動をすると正常に動作する場合があります。もし日頃から外部機器を使用しない場合は、再発を防ぐためにも取り外す習慣をつけておきましょう。
メモリの基板を挿し直す
BIOSを初期化する
Windows 10 が起動しない場合は、PCのデバイスを起動・制御する「BIOS」を初期化することで起動する可能性があります。
BIOSはPCでデバイスの動作環境を整えるプログラムであり、PCは起動時、Windowsよりも先にBIOSを読み込みます。
しかし、BIOS設定やハードウェア構成を変更すると、BIOSに異常が生じ、電源ランプはつくものの、PCは正常に起動しなくなります。この際、BIOSを初期化することで対処できる場合があります。
なお、BIOS不良は「静電気」「ほこり」「電池切れ」「経年劣化」など複数の要因がで起こるため、それぞれの不具合に見合った対処を行いましょう。もし、BIOSが起動しない場合は、以下の記事を参照してください。
CMOSを初期化・交換する
CMOSは、BIOS設定の変更を記憶しておく場所です。もしCMOSが電池切れなどの場合、CMOS電池(市販されている一般的なコイン型電池)を交換することで、BIOSやメモリの情報が工場出荷時の状態まで戻り、事後的に発生した不具合を解消できることがあります。
ただし、CMOS電池はマザーボード上に設置されているため、機器をある程度は解体しなければなりません。個人での対応が難しいという場合は、データの要不要に応じ、適切な業者まで相談するようにしましょう。
【対処法③】黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示される場合の対処法
PCがwindowsOSを呼び出せない場合、メーカーロゴは表示されず、かわりに真っ黒な画面(BIOS)に英語の白い文字(エラーメッセージ)が表示されます。
主なメッセージとしては以下の2つがあります。
- 「Operating System Not Found」:BIOSが何らかの理由でWindowsを見つけられない状態
- 「DISK BOOT FAILURE」:PCの起動ディスクに何らかの異常があり、Windowsが正常に起動できない状態
この場合の対処法は次の通りです。
- PCを再起動してみる
- ブートドライブを修復する
- ブート設定を確認する
PCを再起動してみる
最も簡単な対処法ですが、一時的な問題である場合はこの方法で解決することがあります。
しかし、PCの電源に関する操作はPCだけでなく、内蔵HDDやSSDにも大きな負荷がかかってしまいます。
再起動によって起動の可否を確認する場合には1度限りにし、正常に起動できない場合には、そのままの状態でデータ復旧業者に依頼するようにしましょう。
いずれにせよ、こうした不安定な状態で、むやみにPCの通電や再起動を繰り返すと、機器に保存されているデータが失われたり、機器が動作不能の状態に陥ってしまうことがあります。
このような場合は、これまで紹介した対処法で改善する場合もありますが、機器が破損してしまう恐れが高いため、必要最低限の操作以外は行わず、専門業者まで相談するようにしましょう。
ブートドライブを修復する
コンピューターが起動せず、「Operating System Not Found」「DISK BOOT FAILURE」と表示される原因として考えられるのが、ブートドライブに問題がある場合です。
Windowsを使用している場合、対処法の一つとして、まず最初にインストールメディアからコンピューターを起動するという手順があります。これにより、Windowsのセットアップウィザードにアクセスできます。その後、「スタートアップ修復」を実行することで、起動に関連するさまざまな問題を自動的に解決することができます。
さらに、Windowsの起動に関する問題を解決するためには、コマンドプロンプトを開き、「chkdsk /r」コマンドを実行するという手順もあります。このコマンドは、ドライブの物理的なエラーを検出し、可能な限り修復するものです。これにより、ディスクのエラーがコンピューターの起動を妨げている場合、その問題を解決することができます。
ブート設定を確認する
BIOS画面を開き、ブート順序が正しいことを確認します。ブート順序が誤っていると、正しくOSが起動せず、問題が発生することがあります。
BIOS画面へのアクセスは次の通りです。
- PCの再起動
- PCを再起動します。Windowsが起動している場合は、スタートメニューから「再起動」を選択してください。
- BIOS設定キーの押下
- PCが再起動している間に、BIOSにアクセスするためのキー(通常は
Delete
、F2
、F10
、F12
など)を押します。具体的なキーはPCのメーカーやモデルによって異なります。多くの場合、画面のどこかに「Press [Key] to enter Setup」のようなメッセージが表示されます。
- PCが再起動している間に、BIOSにアクセスするためのキー(通常は
ブート順序の確認・変更は次の通りです。
- ブートメニューまたはブート順序設定への移動
- BIOSメニュー内で「Boot」タブや「Boot Order」、「Boot Priority」などのセクションを探します。キーボードの矢印キーを使用して、該当するセクションに移動します。
- ブート順序の変更
- ブート順序を変更したい場合は、指示に従ってデバイスの順序を変更します。たとえば、最初に起動するデバイスとして「Hard Drive」(ハードドライブ)や「SSD」を選択するか、「USB Drive」(USBドライブ)や「CD/DVD」を最初に設定することができます。順序の変更には、
+
や-
キー、または特定のキー指示が用いられます。
- ブート順序を変更したい場合は、指示に従ってデバイスの順序を変更します。たとえば、最初に起動するデバイスとして「Hard Drive」(ハードドライブ)や「SSD」を選択するか、「USB Drive」(USBドライブ)や「CD/DVD」を最初に設定することができます。順序の変更には、
- 変更の保存
- 変更を加えた後、BIOSから退出する前に、変更を保存する必要があります。これは通常、「Save and Exit」オプションを選択することで行われます。
F10
を押して保存して終了することが多いですが、画面に表示されている指示に従ってください。
- 変更を加えた後、BIOSから退出する前に、変更を保存する必要があります。これは通常、「Save and Exit」オプションを選択することで行われます。
- PCの再起動
- 変更を保存してBIOSを終了すると、PCは自動的に再起動されます。今度は新しいブート順序に従ってOSが起動するはずです。
なお、BIOSの設定は、PCの動作に直接影響を与えます。不明な設定を変更することは避け、必要な変更のみを行ってください。これらの手順に従っても問題が解決しない場合は、ハードウェアの故障やその他のシステム問題が原因である可能性があります。その場合は、さらに詳細な診断が行える専門家の支援を受けることをおすすめします。
【対処法④】青い画面(ブルースクリーン)で起動しない場合の対処法
電源は付くものの、青い画面(ブルースクリーン)が表示される場合は、Windowsに深刻なエラーが起きていることが考えられます。
以下に、Windowsでよく見られるブルースクリーンのエラーコードとその意味をいくつか紹介します。
- IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
- 原因:通常、デバイスドライバーの問題やメモリの問題が原因です。
- 解決策:ドライバーの更新またはロールバック、メモリのテスト。
- PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
- 原因:メモリが不正なアドレスにアクセスしたときに発生します。
- 解決策:メモリチェック、ドライバーの更新、システムの復元。
- BAD_POOL_HEADER
- 原因:メモリプールの損傷が原因で起こります。
- 解決策:ドライバーの更新、システムの復元、メモリテスト。
- SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION
- 原因:システムサービスが例外を引き起こした場合に発生します。ドライバーやソフトウェアが原因であることが多いです。
- 解決策:ドライバーの更新またはアンインストール、Windows Update。
- CRITICAL_PROCESS_DIED
- 原因:重要なシステムプロセスの終了により発生します。
- 解決策:システムの復元、Windowsのリフレッシュやリセット。
- MEMORY_MANAGEMENT
- 原因:メモリ管理に関連する問題が原因です。
- 解決策:メモリテスト、ドライバーの更新、Windows Update。
- DPC_WATCHDOG_VIOLATION
- 原因:不適切なドライバーまたはハードウェアの障害が原因で、DPC(Deferred Procedure Call)ウォッチドッグがタイムアウトしました。
- 解決策:ドライバーの更新、ファームウェアの更新、システムの復元。
これらのエラーコードとメッセージをメモしておくことで、トラブルシューティングの際に原因を特定しやすくなります。
この場合の主なトラブルシューティングは次の通りです。
- スタートアップ修復を実行する
- セーフモードで起動する
- コマンドプロンプトで修復する
- システムの復元を実行する(復元ポイントを使う)
なお、ブルースクリーンの原因は大きく分けて「ハードウェア的な問題」と「ソフトウェア的な問題」の2種類に分けられます。それぞれの原因が異なるため、エラーメッセージに沿って適切に対処する必要があります。
特定のエラーコードに対する解決策が機能しない場合は、Windowsのインストールメディアを使用して修復インストールを試みるか、データが必要な場合は、データ復旧の専門家に相談することをおすすめします。
スタートアップ修復を実行する
Windows 10は、正常に起動できない場合に不具合の検知をおこない、自動修復する「スタートアップ修復」という機能が立ち上がる仕様となっています。
この修復画面から「詳細オプション」をクリックすると「システムの復元」「セーフモード」「コマンドプロンプト」を実行することが可能です。
スタートアップ修復で修復可能な障害なら、修復後の再起動で、正常に起動できます。しかし、スタートアップ修復ではなんでも対応できるわけではありません。ソフトウェアトラブルの中でも修復できるのは起動にまつわる特定の部分だけです。また、修復を実行すると、システムが不安定になり、障害が悪化する恐れもあります。
もし、上記方法でも起動できない場合、PC本体の異常、特に内蔵ストレージ(HDD/SSD)に障害が発生している可能性が高いと考えられます。もし、機器を正常に動作させる場合は「メーカーに修理を依頼する」か「機器の初期化」が必要となりますが、いずれの場合もデータは基本的に消失してしまいます。
「スタートアップ修復」失敗時の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
セーフモードで起動する
セーフモードで起動したい時には、以下の手順を踏んでみてください。
- ホーム画面上の「スタートボタン」から、「設定」を検索して選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- リストの中から「回復」を選択し、画面の中央にある「今すぐ再起動」を選択
- 再起動後に「オプションの選択」が表示されるため、「トラブルシューティング」から「詳細オプション」を選択
- 詳細オプションの中から「スタートアップ設定」を選択
- 右下に表示される「再起動」を選択する
- 「数字キーの4」か「F4キー」を選択すると、「セーフモードを有効にする」を実行
- パソコンが再起動され、起動後にスタートボタン上に「セーフモード」と表示されると起動完了
もしセーフモードでPCが起動できる場合は、ハードウェアの異常ではなく、Windowsなどソフトウェアのトラブルが考えられます。
セーフモードで起動できた際は、正常に起動できない要因を排除するため、起動の支障となるような疑わしいソフトウェア(たとえば、直近でインストールしたもの)などはアンインストールしましょう。
ただし、セーフモードで起動できない場合は、ハードウェアなどに何らかの問題が生じていると考えられ、データ救出も難しい傾向にあります。
もし、このような状況で起動・再起動を繰り返したり、やみくもに復旧作業を進めたりすると障害が悪化し、作業過程でデータを失ってしまう恐れもあります。
大切なデータを失いたくない場合は、まず通電を避けて保管し、正確にデータを取り出せる専門業者に相談・復旧依頼を行うことを推奨します。
コマンドプロンプトで修復する
Windowsの動作に必要なシステムファイルが上書き・破損している場合、コマンドプロンプトで「sfc /scannow」を実行することで、誤って上書き・破損したシステムファイルを修復できます。
コマンドプロンプトで修復する手順
- コマンドプロンプトに「sfc /scannow」と入力する
- 「システムスキャンを開始しています…」と表示されたら、スキャンが終わるまで待ちます(チェックには通常1時間かかります)。
- 「検証100%が完了しました」と表示されたら、スキャン完了です。
- この際、次のエラーが出た場合は別の方法を試してください。
「Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした」
この場合は「chkdsk c: /f」あるいは「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」で修復可能なケースがあります。
「Windowsリソース保護は要求された操作を実行できませんでした」
この場合は、PCを再起動、あるいはセーフモードで起動すれば修復可能な場合があります。
システムの復元を実行する(復元ポイントを使う)
ブルースクリーンが発生した場合は「詳細オプション」(Shiftキーを押しながら再起動)から「システムの復元」を実行することによって、以前の正常な状態に戻すことが出来ることがあります。
システムの復元を実行する方法は以下の手順です。
- PCの電源を入れ、直後に「F12キー」を連打
- BOOT画面に切り替わったら、Boot Menuの中から「HDD Recovery」を選択
- 「Yキー」を選択すると実行
- マウス操作で「その他のキーボードレイアウトを表示」を数回選択し、「日本語」を選択
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」から「システム復元」を選択
- 使用しているWindowsのバージョンを選択し、システムの復元画面が起動したら「次へ」を選択
- 「他の復元ポイントを表示する」を選択し、復元したいポイントを選択
- 「完了」を選択すると、約30分程度で復元が完了
ただし「システムの復元」を実行すると、復元ポイント(バックアップを作成した時点)以降に保存したデータは、すべて削除される恐れがあります。
PCを初期化(リカバリー)する
これまでの対処法でも、起動しない場合、自分で修復するなら初期化という選択肢もあります。
PCの初期化手順
- Windowsメニューからコントロールパネルを開く
- Windowsの設定>更新とセキュリティ>回復を開く
- 「このPCを初期状態に戻す」という項目の「開始する」を開く
- オプション選択画面で「すべて削除する」を選択し、「ファイルの削除のみ行う」をクリック
- 「リセット」を押すと初期化の処理が開始する
ただし、詳細オプションから「初期状態に戻す」を実行すると、 PCは工場出荷状態にリセットされるため、データや既存の設定、インストールしたソフトウェアはすべて削除されてしまいます。
重要なデータがPC内に取り残されている場合は、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。
【対処法⑤】異音がするときの対処法
異音がする場合、その特異な音はしばしばコンピューターのハードウェアに何らかの問題が存在する可能性を示唆しています。
特に冷却ファンやドライブから聞こえる異音は、深刻なハードウェアの問題の兆候である可能性があります。そのため、このような状況には細心の注意が必要です。問題解決の一つの対処策として、まずは全てのプログラムを閉じ、安全にPCをシャットダウンしてください。そして、電源を切った状態でファン周辺の埃を丁寧に清掃してみてください。
それでもなお音が改善しない場合は、ハードドライブ自体が故障している可能性があります。その場合、更なる損傷を予防するためにも、専門家に相談することを強くおすすめします。
【対処法⑥】パソコンが勝手に再起動を繰り返すときの対処法
自動的に再起動を繰り返すという現象は、多くの場合、オーバーヒートや電源の問題が主な原因として挙げられます。
このような状況に遭遇した場合、まずはPCを一度完全にシャットダウンし、その後、数分間待つことをおすすめします。一時的な待機により、PCは自然と冷却され、オーバーヒートが原因の問題が解消される可能性が高まります。また、PCに接続されている不要な外部デバイスを取り外すことで、電源負荷を軽減し、問題が解決することが期待できます。
【対処法⑦】Windows10&11のロゴで止まり読み込みが終わらない場合の対処法
Windowsのロゴで読み込みが止まる問題は、ドライバの不具合やシステムファイルの損傷が原因であることが多いです。
このような場合、前述したスタートアップ修復やセーフモードでPCを起動し、システム修復や復元を試みてみてください。それでも問題が解決しない場合は、Windowsのインストールメディアを使用して、修復インストールやクリーンインストールを行うことを検討してください。これらの手段により、システムファイルを新たに正常な状態に戻すことが可能になります。
もし上記の手段で問題が解決しない場合、ハードドライブの故障や損傷が疑われるので、一度データ復旧業者で障害の診断することを推奨します。
【対処法⑧】ロック画面でフリーズして操作できない場合の対処法
Windowsのロック画面での操作ができない、いわゆるフリーズ現象は、システムの不具合やソフトウェアの問題が原因となっている可能性があります。このような状況に直面した場合、まずは冷静になり、再起動を試みてみてください。
再起動は、システムのリセットを行い、一時的な不具合を解消するための一つの方法です。それでも問題が解決しない場合は、セーフモードでの起動を試みてみてください。セーフモードでは、最近インストールした可能性のある問題のあるアプリケーションのアンインストールやシステムの修復を行うことができます。
これにより、問題の原因となるソフトウェアを排除し、システムの安定性を回復することが期待できます。時間をおいて解消されるかどうかを確認しましょう。
【対処法⑨】アップデート後に起動しなくなったときの対処法
Windowsのアップデート後にPCが起動しなくなる問題は、新しく適用されたアップデートが原因である可能性が高いです。この現象に対処するためには、セーフモードで起動し、「設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update > 更新履歴の表示」から、最近のアップデートをアンインストールしてみてください。
これにより、問題を引き起こす可能性のあるアップデートを取り除くことができます。それでも問題が解決しない場合は、システム復元を使用してアップデート前の状態に戻すことも検討してください。これにより、アップデートによる影響を取り除き、PCを正常な状態に戻すことが可能となります。
それでも問題が解決しない場合は専門業者に相談する
これまでの対処法で解決できない場合、PCを物理的に構成しているハードウェア部品に「物理的な障害」が発生していると考えられます。特にPCに内蔵されているストレージ(HDD/SSD)の寿命は、3〜5年程度と言われています。
経年劣化が原因で、PCが物理的に壊れてしまうことは、決して珍しくありません。ハードウェアの故障は個人では対応できないため、早急に専門業者まで相談することをおすすめします。
専門業者には、大きく分けて「データ復旧サービス」と「メーカー修理サービス」の2つに分かれます。
- データが必要な場合:データ復旧サービス
- データが不要な場合:メーカー・修理サービス
データが必要な場合:データ復旧サービス
機器自体の修理よりも、保存されているデータの復旧を目的としている方は、データ復旧専門業者に相談をしましょう。
専門知識やノウハウが蓄積されている復旧業者であれば、自動修復や復旧ソフトでは対応できない障害機器からのデータ復旧が可能です。
ただし、データ復旧業者は国内に100社以上あり、業者によって対応できる障害の範囲も異なっていますので、障害機器に対応した技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。
中には診断~見積もりまで無料で行っている業者もあるため、まずは無料相談を受け付けている技術力の高いデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。
データが不要な場合:メーカー・修理サービス
保存されているデータよりも、機器を正常に動作させることを目的としている方は、メーカーや修理業者に依頼することをおすすめします。事前に機器の保証期間や費用面を調べてから、最適な修理業者を選びましょう。
ストレージに問題があると判断された場合は、正常なストレージに換装される場合がほとんどですが、このとき「データ」は初期化され、工場出荷状態にまで戻ってしまいます。大切なデータが機器に保存されている場合は、必ずデータ復旧業者に相談するようにしましょう。とくに無料で初期診断を受け付けているデータ復旧の専門業者まで相談されることをおすすめします。
パソコンのデータ復旧業者を選ぶときの3つのポイント
業者選びで確実に押さえておきたいポイントは次のとおりです。
- パソコンのデータ復旧の技術力を見極める
- 信頼できるデータ復旧業者かを見極める
- サービスの利用しやすさを見極める
パソコンのデータ復旧の技術力を見極める
データ復旧業者の技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 海外からの技術導入を積極的に行っている
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
- クリーンルーム等、HDDのデータ復旧に必要な設備や部品を保有している
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、HDDの復旧担当とSSDの復旧担当が分かれていて専門特化している
- 初期診断・復旧スピードが速い
- 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある
「復旧実績〇件」「復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。
HPなどで、上記のような技術力が高い業者のポイントを満たしているかどうかを確認しましょう。
一度復旧に失敗し他の業者に依頼してしまうと、ダブルコストがかかるため、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。
信頼できる復旧業者かを見極める
技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
特にデータ復旧をする時は、大切なデータを預ける業者が信頼できない業者だと、情報漏洩などのリスクが考えられます。
セキュリティ面ではISO27001(ISMS)やPマークなどの認証規格がある業者は信頼がおけます。
データ復旧業者に依頼する前に、HPなどで信頼できる業者かどうかを確認してみましょう。
サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 出張での復旧に対応している
- 依頼前の初期費用がかからない
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
データ復旧業者によっては、相談から初期診断、見積もりまでを無料で対応している業者もあります。
緊急の依頼の方には24時間土日祝も電話対応している業者であればすぐに対応することが可能です。
依頼する時の状況に合わせて、サービスの利用しやすさも満たしていると便利です。
おすすめのデータ復旧業者
データが必要な場合、技術力のある適切な業者の選定といっても、素人には判断が難しいです。
そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのサービスを紹介します。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | RAID機器(NAS/サーバー)、PC(ノート/デスクトップ)、HDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
まとめ
今回はWindows10/11が起動しない場合の原因とデータ救出方法についてご紹介いたしました。Windows10/11が起動しない場合は、起きている症状を確認し、まずは個人で出来る対処法を試してみましょう。
それでも解決しない場合は「データ」と「起動」どちらを優先するかを考え、適切な専門業者まで相談されることをおすすめします。
「起動」を優先する方はメーカー・修理業者に、「データ」を優先する方はデータ復旧業者まで相談されることをお勧めします。