「DellやNEC製のパソコンを起動しようとしたら、電源ボタンがオレンジ色に光っていて正常に立ち上がらない」
どのような処置が良いか、オレンジランプの原因は何か、理解してから対策をしましょう。そうしなければ、状態が悪化し、データが失われるかもしれません。
この記事では、PCの電源ランプがオレンジ色になる原因と解決策、そしてデータ復旧のためのおすすめの専門業者を紹介します。
パソコンの電源ランプがオレンジに点灯する原因
パソコンの電源ランプがオレンジに点灯するとき、多くの場合、物理的故障が原因です。代表的な原因としては、以下のような理由が考えられます。
- スリープモードまたは休止状態
- 電源に関する問題
- マザーボードに起因する問題(ハードウェアの経年劣化)
- BIOS/UEFIエラー
- 周辺機器に起因する問題
- 過熱(熱暴走)
- ハードドライブまたはストレージの問題
スリープモードまたは休止状態
多くのコンピュータシステムでは、省エネルギーモードであるスリープモードやハイバネーション(休止状態)に入ると、電源ランプがオレンジ色に変わります。これは、システムが低電力状態、つまりアイドル状態にあることをユーザーに示しています。
電源に関する問題
電源とコンピュータの接続に問題がある場合、電源ランプがオレンジ色に点灯することがあります。これは、コンピュータが適切な電源供給を受けられていない可能性を示しています。
このランプがオレンジ色に点灯した場合、まず最初に確認すべきは電源ケーブルの接続です。ケーブルが正しく接続されていないか、あるいは破損している可能性があります。
万が一、ケーブルに問題がないにも関わらずランプがオレンジ色に点灯する場合、電源供給装置自体に問題があるかもしれません。
マザーボードに起因する問題(ハードウェアの経年劣化)
マザーボードは、パソコンの基盤であり、CPU・メモリ・ストレージなどの主要なコンポーネントを接続する重要な役割を担っています。コンデンサの膨張、チップの破損、回路の断線など、マザーボード上の部品が故障すると、パソコン全体に影響を与え、さまざまな問題が発生します。
BIOS/UEFIエラー
BIOSまたはUEFIファームウェアがエラーを検出したり、アップデートが必要であると判断した場合、オレンジ色のランプが点灯することがあります。これは、システムの基本的な設定や起動プロセスに問題があることを示しています。
周辺機器に起因する問題
デバイスとの通信が正しく行われない、またはシステムがデバイスを認識できない場合、オレンジ色のランプにつながることがあります。これは、接続されたデバイスとの通信に問題があることを示しています。
過熱(熱暴走)
コンピュータは過熱状態になると、機器の損傷を防ぐために、自動的にシャットダウンされ、電源ランプがオレンジ色に点灯することがあります。これは熱暴走を防ぎ、ハードウェアの損傷を防ぐためのものです。
ハードドライブまたはストレージの問題
ハードドライブやストレージに問題があると、パソコンのオレンジのランプが点くことがあります。データを保存したり見たりするのには、これらのデバイスが必要不可欠で、ここに問題があるとデータが読み込めなくなります。特に物理障害が疑われる場合には、専門家によるデータ復旧サービスを利用することをおすすめします。
ストレージデバイスに問題が発生した場合、自力での対応はリスクが高く、専門的な知識、ツール、環境が必要です。データの安全性を確保し、損失のリスクを最小限に抑えるためには、信頼できるデータ復旧サービスに依頼することが最善の選択です。
物理的な障害の場合
物理的な障害の場合、自分自身で対処を行うのは非常に難易度が高いです。
自力での作業は、最悪の場合保存されているデータが消えてしまい、二度と取り出すことができなくなる可能性もあります。個人での判断・対処に不安がある、データが消えたら困るという場合は、専門の業者へ一度相談することを検討してください。
パソコンの電源ランプがオレンジに点灯している際の対処法
パソコンの電源ランプがオレンジに点灯している際は以下の対処法を試してください。
- 電源設定の確認
- 電源の点検
- 過熱の有無をチェック
- マザーボードとハードウェアの点検
- BIOS/UEFIのアップデート
- 周辺機器のトラブルシューティング
- 専門業者に相談する
①電源設定の確認
スリープモードや休止状態から復帰する場合、電源ボタンを短く押してみてください。
一部のPCでは、特定のキーを押すか、電源ボタンを長押しする必要があるかもしれません。
②電源の点検
電源ケーブルがしっかりとPCとコンセントに接続されていることを確認してください。それでもうまくいかない場合、別の電源コンセントを試してみてください。電源ストリップや、サージプロテクタが問題を引き起こしている可能性があります。
③過熱の有無をチェック
PCの冷却ファンが動作しているか確認し、ファンのホコリを掃除してください。また過度のほこりが内部に溜まっていないかを確認し、必要に応じて内部を清掃してください。
④マザーボードとハードウェアの点検
マザーボードや他のハードウェアに目に見える損傷がないか確認してください。たとえばPCの内部を開いて、マザーボード上や他のハードウェアコンポーネントに焼け跡、破損、腐食、またはその他の物理的な損傷がないか目視で確認します。また焼けたような匂いがする場合、何らかのコンポーネントに破損が生じている可能性があります。
次に、ハードウェアの接続の確認として、RAMやGPUなどのコンポーネントがしっかりと取り付けられているか確認してください。
RAMの確認方法は次の通りです。
-
- PCを安全にシャットダウンし、電源を切り、電源ケーブルを抜いてください。
- RAMスロットを確認し、メモリーモジュールがスロットにしっかりと挿入されているか確認します。メモリーモジュールを軽く押してみて、カチッと音がするまでしっかりと挿入されていることを確認してください。
- 不安定な接続を修正するために、RAMを取り外して再度挿入することも有効です。
GPU(グラフィックスカード)の確認方法は次の通りです。
- GPUがマザーボードのPCIeスロットにしっかりと取り付けられているか確認してください。
- GPUを取り外し、接触ピンを軽く拭いた後、再度しっかりとスロットに挿入します。GPUを固定するネジがしっかりと締まっていることを確認してください。
⑤BIOS/UEFIのアップデート
お使いのPCのモデルに対応した最新のBIOS/UEFIファームウェアをメーカーのウェブサイトからダウンロードしてください。また、メーカーが提供する指示に従って、ファームウェアをアップデートしてみましょう。
BIOS/UEFIアップデートの一般的な手順は次の通りです。
- モデル情報の確認:
- PCまたはマザーボードの正確なモデル名と現在のBIOS/UEFIバージョンを確認します。この情報は、通常、システム情報ツールやBIOS/UEFIセットアップメニューで見つけることができます。
- 適切なファームウェアのダウンロード:
- PCまたはマザーボードの製造元の公式ウェブサイトにアクセスし、お使いのモデルに対応した最新のBIOS/UEFIファームウェアを見つけます。
- ダウンロードするファイルを選択する前に、リリースノートを読んで、アップデートがお使いの問題を解決するものであることを確認してください。
- ファームウェアのダウンロードと準備:
- 最新のファームウェアとアップデート手順をウェブサイトからダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを解凍し(必要な場合)、アップデートプロセスで使用するためのUSBドライブにコピーします。このUSBドライブはFAT32形式でフォーマットされている必要があります。
- BIOS/UEFIアップデートの実行:
- PCを再起動し、起動時に特定のキー(例: Del、F2、F10)を押してBIOS/UEFIセットアップメニューに入ります。
- メーカーの指示に従って、BIOS/UEFIアップデート機能にアクセスします。これは「BIOS Update」、「Flash Utility」などと表示されることがあります。
- USBドライブからアップデートファイルを選択し、アップデートプロセスを開始します。画面上の指示に従ってください。
- アップデートの完了と確認:
- アップデートプロセスが完了したら、PCを再起動します。
- 再起動後、BIOS/UEFIに入って新しいバージョンが正しくインストールされていることを確認します。
⑥周辺機器のトラブルシューティング
USBデバイス、外部モニターなど全ての周辺機器を除去し、その後PCを再起動してください。次に一つずつ周辺機器を再接続し、問題が再発するかどうかを確認してください。
これらの基本的な手順によっても問題が解決しない場合は、パソコン本体が物理的に破損している場合があるため、自力での作業は控え、データの要不要に応じ、製造元のサポートに連絡するか、専門のサービスに相談することをおすすめします。
⑦専門業者に相談する
パソコンに物理的な故障が見られる場合、自力での復旧作業はほぼ不可能です。従って、専門業者へ相談を検討してください。
また、専門業者は大きく2種類あるので、目的によって相談する専門業者を選んでください。
修理専門業者
パソコンの「動作」を復旧したい場合は、機器修理専門業者に相談してください。
使っていたパソコン自体を元通り使用できる状態にしてくれますが、保存されていたデータは破棄されてしまう場合がほとんどです。一つでも必要なデータがある場合、データ復旧の専門業者へ相談してください。
データ復旧専門業者
パソコンに保存されている「データ」を取り出したい場合は、データ復旧の専門業者に相談してください。
使用していたパソコンは使用できない可能性がありますが、中に保存されているデータを取り出すことができます。
たとえば対応実績が多い専門業者は、広範な知識と過去の実績を基に、障害の迅速かつ正確な診断を行い、可能な限り高い復旧率を目指して作業を進めることができます。
特にデータ復旧における「初期診断」は、復旧作業が可能かどうかを判断するための非常に重要なステップであり、実績豊富な業者であれば、論理障害と物理障害のどちらであるか、またはその両方が関係している場合でも、正確に特定し、適切な復旧作業を行うことができます。
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まとめ
今回は、パソコンの電源ランプがオレンジに点灯している際に考えられる原因や対処法について解説しました。
この現象の多くは、機器本体に物理障害が発生していることが原因のため、自力での対処には限界があります。最悪の場合大切なデータを失ってしまうことにも繋がりますので、自力での復旧に取り掛かる前に、一度データ復旧専門業者への無料相談を検討してください。
物理障害とは「経年劣化」や「落下・衝撃」などでパソコン内部の記憶媒体が物理的に壊れてしまっている状態を指します。この状況は非常に深刻で、通常、部品の交換などの専門的な手段が必要となります。一般的なユーザーが自力での作業を試みることは困難であり、専門家の助けを必要とします。