デジタルフォレンジック調査ツール 人気5サービスの徹底比較|サイバーセキュリティ.com

デジタルフォレンジック調査ツール 人気5サービスの徹底比較

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「情報漏洩事件が起きた後はどうすれば良いのか?」とその時にならなければ対処しずらい問題に疑問を持つ人も多いはずだ。

現代はIoT(Internet of Things)いわゆるモノのインターネット化した時代であり、日常的な業務にすらコンピュータを始めとする電子機器を用いて極めて多くの電子情報を処理している。電子情報は改変が容易であり、法的な証拠物として取得するには専門知識と長年の経験が必要とするからこそ、厳選したデジタルフォレンジック調査ツールを選択する必要性がある。

本記事では、デジタルフォレンジック調査ツールの選び方と、自力では対処が難しい場合のフォレンジック調査サービスを紹介する。

デジタルフォレンジックとは

「デジタルフォレンジック(フォレンジクス)」とは、発生したデジタルインシデントに対し、PC・HDD・スマホといったデジタル機器、もしくはネットワーク上のデジタルデータから、不正行為の事実確認を行ったり、サイバー攻撃の被害状況を割り出したりする調査手法を指す。

個人情報の流出などが問題視されている昨今、情報の流出が疑われる場合や、セキュリティの脆弱性を探る際に「フォレンジック調査」を行うことが重要視される。

  • 証拠隠滅されたデータを復元して不正の証拠を明白にする
  • 横領・文書改ざん・秘密情報の流出などの証拠を掴む
  • 不正アクセス・マルウェア感染などによる情報漏えいの有無を確定させる
  • マルウェア・ランサムウェアの感染経路を調査する
  • セキュリティ上の脆弱性やリスクを確認する

こういった目的に対して、フォレンジックのツールや技術を利用して機器上のデータやログを分析し、証拠となるデータを特定するのがフォレンジック調査である。

情報漏洩事件後に必要なデジタルフォレンジック調査とは?

サイバー攻撃や個人情報漏洩等、コンピュータを中心として電子機器に関する犯罪や法的紛争が生じる可能性は高まっている。このような場面において、デジタルフォレンジック調査は原因究明や調査に必要となるデータを収集・分析する事で、その法的な証拠性を明らかにする技術の事を意味する。

だからこそ、情報漏洩事件後にはデジタルフォレンジック調査が極めて重要な存在となる。デジタルフォレンジック調査の手段やツールの選び方に触れながら、どうのような調査ツールが良いのかを厳選しながらお伝えしていく。

フォレンジック調査を行う手段

フォレンジック調査を行うための手段は、自力で調査するか、会社のサービスに調査を依頼するかの大きく2つに分けられる。

  • フォレンジックツールを利用する
  • 調査会社に相談する

フォレンジックツールを利用する

フォレンジックツール(Forensic Tools)は、デジタルフォレンジック分野の調査において使用されるソフトウェアやツールのことを指す。コンピュータやデジタルデバイスから証拠を収集し、データの回復、分析、解釈、保全などの作業をすることができる。

フォレンジックツールは大きく以下の種類に分けることができる。

  • ディスクイメージングツール(コピー作成用ツール)
  • データ復元ツール
  • ログ分析ツール
  • メモリフォレンジックツール(RAM内の情報分析ツール)
  • ネットワークフォレンジックツール
  • ハッシュ計算ツール
  • 暗号解析ツール

これらのツールは、デジタル証拠を適切に収集し、処理し、分析するために使用される。これによって、事実確認や証拠の収集が可能なため、警察などの公的機関の調査でも利用されている。

ただし、正確で信頼性の高い結果を得るためには専門的な知識や経験が必要不可欠である。専門家以外の調査では、データの改ざんの可能性や信頼性不足によって証拠として使用できない可能性がある。

法的な場で利用する証拠を得る目的であれば、フォレンジックツールではなく、専門家に相談するのが確実である。

フォレンジックツールの選び方

フォレンジックツールを選ぶときは以下の点に着目して選択することが重要である。

  • ツールの機能と目的の一貫性
  • デバイスやフォーマットの互換性
  • 信頼性や評判
  • 法的要件と準拠
  • 予算

フォレンジックツールの用途は多様なため、まず第一に機能と目的との一貫性が求められる。また、同等に重要なのが「信頼性や法的要件と準拠」で、調査結果に信頼性がないことや、調査の方法に違法性があるツールを選んでは二次被害に発展しかねない。

フォレンジックツールを選択する際は、調査の目的やニーズ、環境に合ったツールを選ぶためにも、まずは会社に相談することが一番である。

調査会社に相談する

調査会社は、デジタルフォレンジック分野での専門知識と豊富な経験を持ち、専用の設備を利用して調査するため、法的要件に適合する方法で取り扱うことができ正確で信頼性の高いデータの収集が可能である。

また、必要に応じて法的手続きに関する証拠の収集から報告書の作成まで対応することができるため、インシデントが発生した際にも漏れなく対処することができる。

ただし、調査会社はまだまだ一般に馴染みが薄く、会社によって信頼できる会社と怪しい会社の差が激しいため、会社を選ぶときは慎重な選択が求められる。依頼を検討する場合は、技術力が高くて実績が豊富な信頼性の高い会社に相談することをおすすめする。

デジタルフォレンジックツール・5サービスの比較

今回は、デジタルフォレンジックツールを5サービス比較して、その違いや特徴を紹介する。今回紹介するツールは以下の5つ。

  • 株式会社ワイ・イー・シー 「フォレンジック初動調査セット」
  • AOS リーガルテック株式会社 「フォレンジック調査サービス」
  • Net Agent ネットエージェント株式会社 「フォレンジック調査サービス」
  • NTTアドバンステクノロジ株式会社 「デジタルフォレンジックサービス」
  • 株式会社ディアイティ 「X-Ways Forensics ファミリ/コンピュータフォレンジックツール」

また、確実な調査結果を得たい場合に一番おすすめできる調査会社は別で紹介しているので、確認しておくことを推奨する。

株式会社ワイ・イー・シー 「フォレンジック初動調査セット」

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情報システムを運用していく上でセキュリティ対策を万全にしても、突如としてサイバー攻撃や外部からの不正アクセス、そして内部の人間による不正等による事件が発生する事は十分にあり得る。

だからこそ、事件の発生要因が何かを素早く特定する事は被害の最小化を防ぎつつ、企業の社会的責任を果たす上でも極めて重要だ。

そのような場面で、大手企業や法執行機関にも採用されているフォレンジック初動調査セットはWebサイト閲覧履歴やメール送受信情報、そして不正アクセス履歴等が簡易的に解析する事が可能な為、十分な効果を発揮する。情報漏洩事件がどういった原因で発生したのかを知る為の原因調査を考えているなら、まず最初に考慮に入れておく事をお勧めするデジタルフォレンジック調査ツールだ。

AOS リーガルテック株式会社 「フォレンジック調査サービス」

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モノのインターネット化(IoT)によって、私たちの業務の大半はコンピュータ等の電子機器を通じて行われている為、膨大なデータを処理する必要がある一方で、それらのデータ保全が難しくなってきている。

特に、企業の機密情報が流出した際に、企業に関連するデータの総量は予想を超える量が存在しており、また、外部から容易にデータの改変が可能な為に、法的な立証性を保つ事すら難しくなる。「フォレンジック調査サービス」では、専門家による迅速な対応を基に事件に対する調査・解析を行う事で、機密情報流出に関わるリスクやトラブルを回避する事が可能である。

また、事件に該当するデータが改変・消去されていた場合でもフォレンジック調査を通じてデータの復元を行う事が出来るので、法的措置を考慮に入れていた場合でも安心だ。

Net Agent ネットエージェント株式会社 「フォレンジック調査サービス」

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情報漏洩事件が生じた際に、事件の経緯を詳しく調査する必要性があるのは明白だが、解析すべきデータが法的な立証性を持った形で正しく取得する事は、本来専門家に依頼しなければならない事である。Net Agentの「フォレンジック調査サービス」では、コンピュータやWebサーバ、外部のHDDに至るまでの全ての電子機器の事件にまつわるデータを全く書き換える事が無い為に安心して調査を任せる事が可能だ。

特に、世界各国の調査機関で多くの実績を誇る専用の解析ソフトウェアを熟知した専門家による調査を行う為、その信頼性は極めて高い傾向にある。どう言った経緯で事件が発生したのかを、綿密な打ち合わせの基に調査・解析したいと考えているならお勧めしたい企業の一つである。

NTTアドバンステクノロジ株式会社 「デジタルフォレンジックサービス」

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近年、企業の情報システムの脆弱性を標的にする事で、不正アクセスによるサイバー攻撃や機密情報流出による企業への犯罪事件が多発している。このようなサイバー攻撃が原因となった場合の事件において、何故問題が生じてしまったのかを早急に対処する事は、企業として急務である。

「デジタルフォレンジックサービス」では、調査解析に対して豊富な経験を持つ専門技術者が最新の解析ツールを最大限活用する事で、隠された真実を明らかにしていく事が可能だ。該当事件に関するデータの正確な保全と入念な解析を行うことで、法的な立証性を保つ調査をする事が可能であり、高機密性を備えた解析専用のラボを完備している為、取り扱うデータの安全性も極めて高い。情報流出事件を高機密性に基づく調査をしたいと考えているなら、まず選んでおきたい企業だ。

株式会社ディアイティ 「X-Ways Forensics ファミリ/コンピュータフォレンジックツール」

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外部からのウィルス攻撃や不正アクセスによるサイバー攻撃事件後の対処として、コンピュータフォレンジックツールを使用する事は最善の判断だ。

だが、そうした時にまず考慮に入れて欲しいのが、どれだけ価値ある実績を積み重ねる事が出来てきたのかという点にある。

「X-Ways Forensics ファミリ/コンピュータフォレンジックツール」では、世界の35.000以上の組織や企業で採用されている情報流出事件の原因究明の為のツールとなるので安心だ。専門家でなくても理解しやすいフォレンジック調査ツールであり、またその使いやすさから情報システムの統制や、障害復旧等のその他の対応にも柔軟に扱う事が可能である。使いやすさと高い信頼性からコンピュータフォレンジックツールを検討しているなら、極めて正しい選択肢である。

調査会社の選び方

フォレンジックツールについて紹介してきたが、フォレンジック調査を自力で行うには単にツールを導入するだけでなく、扱う本人の高い専門性と知識が求められる。フォレンジック調査を実施したい場合、多くは調査会社への依頼を選択する。調査会社は本来身近な会社ではないため、どの会社に依頼するのがいいか判断が難しい。

調査会社を選ぶときは、以下の点を考慮して選択する必要性がある。

  • 官公庁・捜査機関・大手法人の依頼実績がある
  • スピード対応が可能
  • セキュリティ体制が整っている
  • 法的証拠となる調査報告書を発行できる
  • データ復旧作業に対応している
  • 費用形態が明確である

会社によって信頼性や対応可能なインシデント、費用形態などが異なるため、HPなどを確認してから相談すべきである。調査会社の詳細や詳しい選び方は以下の記事で詳細に説明しているので、是非参考にしてもらいたい。

おすすめフォレンジック調査会社

フォレンジック調査会社では、法的にも証拠能力を持つ正式な資料の作成が可能である。ただし、会社によって調査能力やスピードに差があったり、調査目的や調査できる機器などの対応範囲が異なるため、会社を選ぶ際は慎重に選択する必要がある。

正式に報告が必要になった場合には、より実績豊富で信頼できるフォレンジック調査会社に相談するのが確実なため、HPなどで実績や信頼性を確認することを推奨する。中でもおすすめの調査会社を以下で紹介する。

デジタルデータフォレンジック

公式サイトデジタルデータフォレンジック

デジタルデータフォレンジックは、累計3万2千件以上の豊富な相談実績を持ち、全国各地の警察・捜査機関からの相談実績も360件以上ある国内有数のフォレンジック調査サービスです。

一般的なフォレンジック調査会社と比較して対応範囲が幅広く、法人のサイバー攻撃被害調査や社内不正調査に加えて、個人のハッキング調査・パスワード解析まで受け付けています。24時間365日の相談窓口があり、最短30分で無料のWeb打合せ可能とスピーディーに対応してくれるので、緊急時でも安心です。

運営元であるデジタルデータソリューション株式会社では14年連続国内売上No.1のデータ復旧サービスも展開しており、万が一必要なデータが暗号化・削除されている場合でも、高い技術力で復元できるという強みを持っています。調査・解析・復旧技術の高さから、何度もテレビや新聞などのメディアに取り上げられている優良企業です。
相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。

費用 ★相談・見積り無料 まずはご相談をおすすめします
調査対象 デジタル機器全般:PC/スマートフォン/サーバ/外付けHDD/USBメモリ/SDカード/タブレット 等
サービス ●サイバーインシデント調査:
マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃調査、情報漏洩調査、ハッキング調査、不正アクセス(Webサイト改ざん)調査、サポート詐欺被害調査、Emotet感染調査
●社内不正調査:
退職者の不正調査、情報持ち出し調査、横領・着服調査、労働問題調査、文書・データ改ざん調査、証拠データ復元
●その他のサービス:
パスワード解除、デジタル遺品調査、セキュリティ診断、ペネトレーションテスト(侵入テスト)、OSINT調査(ダークウェブ調査) 等
※法人・個人問わず対応可能
特長 官公庁・法人・捜査機関への協力を含む、累計32,000件以上の相談実績
✔企業で発生しうるサイバーインシデント・人的インシデントの両方に対応
✔国際標準規格ISO27001/Pマークを取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰など豊富な実績
✔14年連続国内売上No.1のデータ復旧サービス(※)を保有する企業が調査
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2020年)
基本情報 運営会社:デジタルデータソリューション株式会社
所在地:東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー15階
受付時間 24時間365日 年中無休で営業(土日・祝日も対応可)
★最短30分でWeb打合せ(無料)

>フォレンジック調査会社の一覧リストはこちら

まとめ

情報流出事件において、何より意識していておかなければならないのは事件後の被害を防ぐ事にある。このような更なる被害を防ぐ為にもコンピュータフォレンジック調査ツールや、フォレンジックサービスを利用することは必須である。

ただ、どのサービスを利用すべきかを見極め、より信頼性が高く確実な調査が可能なサービスを利用することがフォレンジック調査を実施するうえで重要になるだろう。インシデントへの対応に困った場合には、今回おすすめしているサービスに相談することをおすすめする。

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