画像:新型コロナウイルスに乗じた犯罪/一般財団法人日本サイバー犯罪対策センターより
一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)はこのほど、世界的に流行するコロナウイルスに乗じる形の詐欺犯罪が増えていると警告を発しました。
JC3によると、確認された犯罪は「フィッシング詐欺」に乗じるかたちのものと、「悪質ショッピングサイトへの誘導」を目的にしたものの2タイプ。どちらもマスクなどの衛生用品をチラつかせアクセスを促すなど、閲覧者の心理に漬け込む形をとっていると注意喚起しています。
「マスクの無料配布」で誘うフィッシング詐欺
現在確認されているフィッシング詐欺は、「マスクの無料配布」などのメッセージでターゲットの心理を刺激して、不正アプリのインストールへと誘導する犯罪です。手口はSMSメッセージを送り付け、公的なサイトを装った偽ページで情報を盗み出すといった従来通りのものですが、今回のフィッシング詐欺は内容が時勢に即したものだけに、被害発生が懸念されています。
また、正規のショッピングサイトに偽装した詐欺ページの登場も確認されています。こちらも手口自体は従来のものと変わりませんが、既にマスクを購入しようとした利用者が悪質なショッピングサイトへ誘導される事例が発生しており、注意が必要な状況です。
参照新型コロナウイルスに乗じた犯罪/一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター