LEAKDBランサムウェアとは?特徴や感染時の対処方法を解説|サイバーセキュリティ.com

LEAKDBランサムウェアとは?特徴や感染時の対処方法を解説

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LEAKDBランサムウェアは、主にWindows システムをターゲットにしたPhobos派生のランサムウェア亜種です。通常、暗号化されたファイルに「.LEAKDB」拡張子と、被害者のID 、および攻撃者の電子メールアドレスを追加します。

LEAKDBランサムウェアに感染した場合、個人情報保護の観点から、被害に遭った企業は専門業者の支援が必要になる場合があります。被害を最小限に抑えるためにも、適切な初動対応と調査を行いましょう。

この記事では、LEAKDBランサムウェアの特徴をはじめ、感染が疑われる場合の対処法、調査手法について解説します。

LEAKDBランサムウェアとは?近年の動向

LEAKDBランサムウェアは、2023年11月に初めて確認されたランサムウェアです。主にWindowsを対象とし、感染したコンピューター内のファイルを暗号化し、データの復号と引き換えに身代金を要求します。

ただし、身代金を支払うことは、データの復号を保証するものではありません。また、二重脅迫のリスクや、ランサムウェアの資金源となるという問題もあります。そのため、身代金の支払いは避け、専門家に相談することが重要です。

また、侵入経路から他のマルウェアも侵入すると、さらなる被害を被る可能性もあります。したがってランサムウェアに感染した場合は、身代金を支払わずに、専門家に相談することが重要です。専門家は、感染被害など状況の調査や今後のアドバイスなどの支援を行うことができます。

LEAKDBランサムウェアの特徴

LEAKDBランサムウェアには主に以下のような特徴があります。

  • 「.LEAKDB」拡張子に書き変わる
  • 身代金要求ファイル「info.hta」「info.txt」を作成する
  • 主にWindowsを攻撃対象としている
  • RDPの脆弱性などを通じて感染する

「.LEAKDB」拡張子に書き変わる

LEAKDBランサムウェア

LEAKDBランサムウェアは一般的に、感染したコンピューターのファイルをランダムに暗号化し、そのデータを復号化するためのキーと引き換えにユーザーから身代金を要求します。この過程で、暗号化されたファイルの拡張子は、「ファイル名.id[id名].[連絡先].LEAKDB」という、ランサムウェアの種類を示す特定の形式に通常から変換されます。

画像出典PCrisk

身代金要求ファイル「_openme.txt」 「_readme.txt」を作成する

LEAKDBランサムウェアに感染すると、HTMLファイルの「info.hta」、テキストファイルの「info.txt」が表示されます。

メモの内容を要約すると次の通りです。

  • 暗号化したデータは、私たちのソフトウェアだけで復号できる
  • 自分で試したり他のソフトウェアを使ったりすると、データが消える可能性がある
  • 他の業者に頼むとデータがなくなることもある
  • データを漏らすことは法に触れるが、指示に従えばデータは漏えいせず守られる
  • 取引が終わった後、手元にあるデータは全て消す
  • データがダークウェブで売られたり、攻撃に使われたりすることはない
  • 2日以内に連絡がない場合、データは全ての関係者に送られる

注意点

  • ファイルの名前を変えないで
  • 他のソフトウェアで解読を試みないで
  • 業者に協力を求めると、復号に必要な費用が高くなったり、業者にだまされる可能性がある

ただし、ランサムノートに従って身代金を支払っても、ファイルの復旧は必ずしも保証されません。むしろ身代金を支払うと、攻撃者はさらなる要求を出すこともあり、結果的に被害が拡大する可能性があります

そもそも、攻撃者は身代金を受け取ったとしても、被害者のデータを不正に使用する可能性があります。これにより、個人情報漏えいや機密情報の流出などが発生し、被害が拡大します。総じて、身代金を支払うことは被害を拡大させるリスクを伴います。

したがって、ランサムウェアに感染した場合は、身代金を支払うのではなく、専門家に相談し、適切な対策と対応が必要です。

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主にWindowsを攻撃対象としている

LEAKDBランサムウェアは、Windowsを主な攻撃対象としています。これは、Windowsが世界で最も普及しているOSであり、攻撃対象を見つけやすいためです。

RDPの脆弱性などを通じて感染する

LEAKDBランサムウェアの主な感染経路は、アカウントの資格情報管理が不十分なRDP (リモートデスクトッププロトコル)です。それ以外にもスパムメールに添付された悪意のあるファイルやリンクを開くことで感染すると考えられます。

LEAKDBランサムウェアの感染が疑われる場合の対処法

LEAKDBランサムウェアの感染が疑われる場合の対処法は以下のとおりです。

ネットワークの遮断

LEAKDBランサムウェアの感染が疑われる場合、まずはネットワークを遮断しましょう。

ランサムウェアは、感染した端末からネットワークを通じて他の端末に感染を広げる可能性があります。そのため、ランサムウェアの感染が疑われる場合は、まずはネットワークを遮断して被害の拡大を防ぐことが重要です。

メールアドレス・パスワードの変更

メールアドレスやパスワードを変更せず使用し続けるのは危険なため、ランサムウェアの感染が疑われる際は変更しましょう。

ただ、メールアドレスやパスワードの変更を行う際は、ランサムウェアに感染していない端末で行ってください。既に感染した端末で変更すると、変更した情報が詐取され、再び悪用される恐れがあります。

データの復旧

LEAKDBランサムウェアに感染した場合、暗号化されたデータの復旧が必要となります。事前にバックアップを取っている場合は、サーバーの初期化を行った後、バックアップからデータの復元を試しましょう。

また、データ復号ソフトを使用することで、暗号化されたデータを復旧できる可能性があります。ただし、ソフトのインストールの際に必要なデータを上書きする可能性がある上、復旧できるデータが限られるなど、データ消失のリスクもあることを留意しておきましょう。

データの暗号化については以下の記事をご覧ください。

感染経路を調査

ランサムウェア感染時、侵入経路の調査し、攻撃者の手口を把握することが推奨されています。なぜならランサムウェア感染時、どの脆弱性を悪用し、どの経路から侵入したのかを特定しないまま、復旧作業を行った場合、被害の拡大や再攻撃のリスクを招くおそれがあります。

これ以外にもコンプライアンスの観点からみて、感染経路を明確にすることは非常に重要です。ただし、個人で感染経路や被害状況を調査することは難しいとされています。なぜならランサムウェア感染の調査には、ネットワークに関する知識はもちろん、膨大な量のログやデータを分析する必要があり、調査に時間と労力が必要になるからです。

そこで有効なのが「フォレンジック調査」です。フォレンジック調査とは、デジタル機器に残された記録やデータの保全、調査、分析を行う技術であり、ランサムウェアの感染経路調査に適しています。これによって個人では対応できない領域まで調査することができます。ランサムウェア感染時は、フォレンジック調査の専門業者に相談しましょう。

ランサムウェアに感染経路や対処法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

フォレンジック調査
ウイルス感染調査には「フォレンジック調査」という方法が存在します。フォレンジックとは、スマホやPCなどの電子機器や、ネットワークに記録されているログ情報などを解析・調査することで、社内不正調査やサイバー攻撃被害調査に活用される技術のことです。別名「デジタル鑑識」とも呼ばれ、最高裁や警視庁でも正式な捜査手法として取り入れられています。

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デジタルデータフォレンジック

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相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。

費用 ★相談・見積り無料 まずはご相談をおすすめします
調査対象 デジタル機器全般:PC/スマートフォン/サーバ/外付けHDD/USBメモリ/SDカード/タブレット 等
サービス ●サイバーインシデント調査:
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退職者の不正調査、情報持ち出し調査、横領・着服調査、労働問題調査、文書・データ改ざん調査、証拠データ復元
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>フォレンジック調査会社の一覧リストはこちら

まとめ

今回は、LEAKDBランサムウェアの特徴や対策方法などを解説しました。ランサムウェアに感染すると個人情報が漏えいしたり、サイバー攻撃の拠点にされたりする恐れがあります。ランサムウェアに感染しないためにしっかりと対策を講じ、必要に応じて専門業者への相談も検討しましょう。

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