
『Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示されたけどどうしたらいいの?』
MacはWindowsと異なる使用方法があるため、Windowsで使用することができた外付けHDD等がMacでは使うことができなくなるというケースがよくあります。Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示される原因としてHDD/SSDが故障しているという場合はデータ復旧業者に相談することが復旧率を高めるポイントです。
原因によって対処法が異なるので、対処法から見ていきましょう。
そこで今回は、Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示される原因、注意点、対処法を紹介します。
Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示される原因
Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示される原因は以下の4つです。
- HDD/SSDが故障している
- 周辺機器に欠陥がある
- ファイルの形式が異なる
- Macのバージョンが古い
HDD/SSDが故障している
HDD/SSDが故障している原因となる障害は以下の2つです。
- 論理障害
- 物理障害
論理障害
論理障害が発生する原因には以下のようなものがあります。
- 初期化してしまった
- フォーマットしてしまった
- 作業中に強制的に終了してしまった
論理障害が発生している時は、以下のような症状が見られます。
- フォーマットを要求される
- OSが起動しない
- 頻繁にフリーズする
- いつの間にかファイル名が変わっている
- ブルースクリーンが表示される
- ファイルやフォルダを開くことができない
論理障害の原因がデータの誤削除などの場合にはご自身で解決できる可能性がありますが、原因が特定できなかったり、重度の論理障害が発生している場合にはご自身で対処しようとするとさらに状態を悪化させ、データを失うリスクがあります。重要なデータを保存している場合には、データ復旧業者に相談するようにしましょう。
物理障害
物理障害が発生する原因には以下のようなものがあります。
- Macを落下させてしまった
- 落雷によりショートした
- 水没してしまった
- 長年使ったことで劣化した
物理障害が発生している時は、以下のような症状が見られます。
- カチカチ等の異音がする
- 焦げたような異臭がする
- フォーマットを要求される
- BIOSがHDD/SSDを認識しない
- OSが起動しない
- 頻繁にフリーズする
物理障害が発生している場合、ご自身での対処は難しいです。保存しているデータを取り出したい場合には、必ずデータ復旧業者に相談しましょう。
物理障害の修復には、HDDを開封しての作業が必要です。HDDは精密機器であり、開封しての作業には専用の設備や知識が無くてはできません。クリーンルーム呼ばれる設備の中でなくては、空気中のホコリやチリがHDDのデータ記録面に付着して傷が付くことで、状態がさらに悪化し、データを二度と取り戻せない重大な障害の原因となってしまいます。
周辺機器に欠陥がある
周辺機器とはMacに接続しているUSBメモリ、USBケーブル、外付けHDDやSDカードなどの機器を指します。
これらのような周辺機器に欠陥があることが原因となり、Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示されることがあります。
周辺機器をほかのデバイスに接続し、正常に使用できる場合には、Macに問題があるということがわかります。
ですが、周辺機器の抜き差しを何度も行うと、HDD/SSDやMacに負担がかかるため、周辺機器の抜き差しを試す場合には一度だけ行うようにしましょう。
ファイルシステムの形式が異なる
ファイルシステムとは、HDDやSSDなどの記憶媒体に保存されたデータを管理し、制御する機能のことを指します。
ファイルシステムは、MacOSかWindowsOSかによって異なるという特徴があります。そのため、WindowsのPCで使用することができてもMacのPCでは使用することができないケースがあります。
ファイルシステムの形式を確認する手順は以下の通りです。
- 「移動」をクリック
- 「ディスクユーティリティ」をクリック
- 該当する記憶媒体のパーティションをクリック
- フォーマットを確認
MacのOSが古い
使用しているMacのOSが古いと、エラーが表示されることがあります。
MacのOSが古い場合には、OSをアップデートするようにしましょう。OSのアップデートによってデータを失うこともあるため、MacのOSをアップデートする前に、必ずデータのバックアップを取るようにしてください。
「ソフトウェアアップデート」を使用して、MacのOSをアップデートする方法は下記の手順です。
- 画面の左上にある「 Apple メニュー」を選択
- 「システム設定」を選択
- 「一般」をクリック
- 「ソフトウェアアップデート」をクリック
- 新しいソフトウェアを見つけたら「今すぐアップグレード」をクリック
Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示された時の注意点
Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示された時には、以下の4点に注意しましょう。
- 通電しない
- 何度も電源の入り切りをしない
- 自分で分解しない
- 安易にデータ復旧ソフトを使用しない
通電しない
Macに不具合が発生している状態で通電し続けると、状態をさらに悪化させるリスクがあるため控えましょう。
特に物理障害が発生している状態で通電を行うと、磁気ヘッド(データを記録・読み込む部品)がプラッタ(データ記録面)に接触し、プラッタに傷が付いてしまうリスクがあります。プラッタが傷つくと、データ復旧の難易度も上がってしまうため、注意してください。
何度も電源の入り切りをしない
Macに不具合が発生している状態で何度も電源の入り切りを繰り返すと、通電し続けることと同様に、HDD/SSDに負荷をかけてしまうため控えましょう。
また、HDD/SSDを問わず、電源を落とす工程には順序があるため、その順序に従わない処理が行われると、回路が爆走するリスクもあります。
自分で分解しない
ご自身でMacを分解して復旧作業を行うことは難しいです。
HDDやSSDは精密機器であり、専用設備や知識が無い状態で作業を行ってしまうと、さらに状態を悪化させ、データを二度と取り戻せなくなりリスクがあります。
特に、HDDを通常の環境で開封して作業を行うと、データ記録面に空気中のホコリやチリが付着して傷が付く原因となります。
分解しての作業には、クリーンルームと呼ばれる専用設備の中で行う必要があります。
保存しているデータが重要なものであり、安全に取り出したいという場合には、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
安易にデータ復旧ソフトを使用しない
データ復旧ソフトを安易に使用しないようにしてください。データ復旧ソフトを使用する方法は、低コストで済むというメリットがありますが、データ復旧ソフトには復旧可能なケースとそうでないケースがあるというデメリットがあります。
データを誤削除してしまった場合には、データ復旧ソフトで復旧できる可能性がありますが、それ以外の場合には復旧は難しいでしょう。
また、原因が特定できない状態でデータ復旧ソフトを使用することは危険です。特に物理障害が発生していた場合には、さらに状態を悪化させるリスクがあります。
こうなってしまうと、後からデータ復旧業者に相談しても、復旧難易度が高くなりデータを取り出すことが難しくなる場合もあります。
データを安全に取り出したい場合には、初めからデータ復旧業者に相談し、原因を特定して正しい対処を行ってもらいましょう。診断を無料で行っている業者もあるため、原因が分からない場合に相談してみるのも良いでしょう。
Macで「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示された時の対処法
「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示された時の、5つの対処法を紹介します。
- Macの再起動を一度だけ行う
- Macシステムを使用
- ユーティリティを使用
- データ復旧ソフトを利用
- データ復旧業者に相談
データの復元方法について詳しく知りたい方は下記の記事をクリックしてください。
Macの再起動を一度だけ行う
Macの再起動を一度行うとエラーが解決する可能性があります。
ですが、Macの再起動を何度も行うと、復旧することが困難になるほどの致命傷を与えてしまう可能性があります。
Macの再起動は一度だけにするようにしてください。
Macシステムを使用
Macに搭載されている「Apple Diagnostics」という機能を使用することで、HDD/SSDの問題を検出することができます。手順は以下の通りです。
「Apple Diagnostics」を行う前にMacの準備をします。
- Macをシステム終了
- キーボード、マウス、ディスプレイ、Ethernet 接続、AC 電源への接続を残す
- 2で示した機器以外の外付けデバイスを取り外す
- 適度に喚起された固くて平坦で作業しやすい場所にMacを置く
「Apple Diagnostics」を使用する方法は以下の手順です。(Appleシリコンを使用している場合)
- Mac の電源を入れる
- Mac が起動している間、電源ボタンを押し続ける
- 起動オプションのウインドウが表示されたら押すのをやめる
- 「Command (⌘) + D」キーを押す
ユーティリティを使用
ディスクユーティリティを使用して、ストレージデバイスを管理することができます。手順は以下の通りです。
- ユーティリティに入る
- ディスクユーティリティをダブルクリック
- 問題があるボリュームを選択
- First Aidで「ディスクのアクセス権を修復」をクリック
データ復旧ソフトを利用
データを誤削除してしまった場合には、データ復旧ソフトを使用して復旧できる可能性があります。
ですが、原因が特定できない場合には復旧ソフトを使用するのは控えましょう。特に物理障害が発生していた場合には、さらに状態を悪化させ、データを2度と取り出せなくなるリスクがあります。
データを安全に取り出したい場合には、データ復旧業者に相談しましょう。
データ復旧業者に相談
これまで紹介した対処法を試しても解決しない、データを安全に取り出したい場合には、データ復旧の専門業者に相談しましょう。
業者に相談する場合、以下の3つの選択肢があると思います。目的に合わせて適切な業者に相談しましょう。
- データ復旧業者
- メーカー
- 修理業者
データ復旧業者以外はデータを復旧することを専門としていないため、データを確実に取り出したい場合にはデータ復旧業者に相談しましょう。
一度作業を行って失敗してしまうと、データ復旧の難易度が高くなります。そのため、はじめからデータ復旧業者選びは慎重に行うようにしてください。
原因を判断することができない場合や、重要なデータを安全に復旧したいという場合は、無料で診断・見積が可能なデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
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データ復旧専門業者に依頼するのであれば、データが復旧できなければ意味がありません。そこでMacのデータ復旧に対応している「復旧率の高い」データ復旧専門業者を選定しました。
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まとめ
「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーが表示される原因、注意点、対処法を紹介しました。
ご自身で対処可能な場合もありますが、原因を特定できなかったり、物理障害など重大な障害が発生していると、かえって状態を悪化させるリスクもあります。
そのため、データを安全に取り出したい場合は、データ復旧業者に相談し、データを取り戻しましょう。