
HDDを付け替える際に、テレビにうまく接続されないことがあります。
この場合、テレビとHDDに互換性がなかったり、HDD・テレビが故障している可能性が高いです。この状態で繰り返し接続を試みたり、放置したりすると内蔵されているデータが消失するリスクがあります。
データの消失を防ぐためにも、認識しない際の原因や対処法を本記事で紹介していきます。
外付けHDDがテレビで認識しない場合の症状
外付けHDDがテレビで認識しない時の症状として以下の3点があげられます。
- 外付けHDDがテレビで認識されているが、ファイルが開けない
- 外付けHDD自体がテレビで認識できない
- 録画再生ができない
外付けHDDが認識されているが、ファイルが開けない
テレビに外付けHDD が正しく認識されている状態であっても、HDDに内蔵されているファイルが読み取れない場合があります。この場合、ファイルにアクセスする時に、アクセス拒否等のエラーメッセージが表示され、正しくファイルを開くことができないことがあります。
HDD自体の設定でデータの読み取りに対する制限がかかってしまっているため、テレビからの操作ではファイルを開くことはできなくなっている可能性が高いです。
この場合にはパソコンなどの別の機器からHDDの読み取り制限を解除する必要があります。注意すべきなのが、この時点でHDDに異常が起きている場合にHDDを別の機器につなぐ行為によって負荷を与えてしまう危険があります。結果的にデータが消えてしまったり二度と取り出せなくなってしまう可能性があるので、慎重に判断してください。
外付けHDD自体がテレビで認識できない
テレビに接続している外付けHDDが認識されていないことがあります。この場合、テレビ・HDD自体に異常が起きている可能性や、その周辺機器に異常が起きている可能性があります。
この状態でむやみに接続を繰り返すと、HDD 自体に負荷をかけてしまうリスクがあります。
HDDに負荷がかかってしまうと、二度とデータが戻らなくなってしまうかもしれません。外付けHDDが認識していない場合には他機器との接続や通電を控えましょう。
録画再生ができない
突然HDDで録画・再生ができなくなることがあります。
この場合はテレビから外付けHDDへのデータの移行の際に障害が起きてしまっている場合や、外付けHDDのデータ自体が壊れてしまっている可能性があります。
HDDのデータが壊れている場合の復旧は難しいです。データ復旧業者に依頼する必要があります。
外付けHDDがテレビで認識しない時に確認すべき点
外付けハードディスクがテレビで認識しない場合には、まず原因となっている箇所を見つけることが大切です。以下の項目を確認することで原因を特定し、適切な対処法を見つけましょう。
- 電源が接続されているか
- USBケーブルなどの接続端子が正常か
- テレビが外付けハードディスクに互換性があるか
- HDDの対応テレビ品番
電源が接続されているか
前提条件として、テレビの電源とHDDの電源が正常に起動していなければ、テレビでHDDを認識することはできません。テレビの場合は電源ケーブルが正常に刺さっているか、電源がONの状態になっているかを確認してください。
HDDが正常に起動していなければ、HDDはテレビから認識されません。HDDは電源をつけると、機種によって起動音が鳴ったり、ライトが点滅したりと様々な場合があります。しっかり電源がONの状態になっているかを確認してください。
USBケーブルなどの接続端子が正常か
テレビ接続用のUSBケーブルに異常があることで、外付けHDD を正しく認識できないことがあります。まずは接続状況を確認してみましょう。
また、USBポートやUSBケーブルなどの接続端子が断線してしまったり、接触不良が起きてしまったりしている場合があります。接続端子に問題がある場合には、HDDやテレビに問題がなければそれらを交換することによってテレビがHDDを認識する場合があります。
テレビが外付けハードディスクに互換性があるか
テレビのメーカー(ソニー・シャープ・パナソニック・東芝・三菱など)ごとによって、テレビとの「互換性」がないことで認識しないことがあります。内蔵されていたHDDであれば正常に認識したが、別売りのHDDに変更した際に認識しなくなった場合、テレビとHDDの互換性がない可能性が高くなります。
互換性がなければ接続を繰り返しても認識されることはありません。接続や通電を繰り返すことによってHDDや内蔵データに負荷がかかり、データが失われてしまう可能性があります。接続を繰り返す際には注意しましょう。
HDDの対応テレビ品番
テレビを購入した時に、そのテレビとの互換性のないHDDを誤って利用した結果認識していない場合があります。対策として、各 メーカー(BUFFALO、Seagate、IODATAなど)が掲載しているHDDの対応テレビ品番を調べることによって、普段使っているテレビで扱っているHDDが利用できるかどうかを確認できます。
テレビに対応していないHDDを利用し続けているとテレビにもHDDにも負荷がかかり、故障したりデータを失ったりする可能性があります。
また、購入時に同封されているマニュアルにも対応品番が書かれている場合があります。症状に気づいた時点で対応テレビ品番は確認しておくことをおすすめします。
外付けHDDがテレビで認識しない場合の原因
症状に対処する前に、認識しない原因を明確にしましょう。おもな原因として以下の4点が挙げられます。
- HDD自体の原因
- HDD自体のフォーマット
- アダプタ/USBポートの故障
- ほかの周辺機器の影響
HDD自体の原因
HDDに原因がある場合には、原因として以下の二点が挙げられます。
- 内部データの破損
- ハードディスク自体の故障
内部のデータの破損(論理障害)
論理障害とは、HDDに内蔵されたデータにエラーや論理的障害が発生している状態を指します。
論理障害が起こる原因は人的ミスが多く、以下のような点が考えられます。
- フォーマットしてしまった
- ファイルを誤って削除してしまった
- データを上書き保存してしまった
- 停電、強制シャットダウンなどで突然電源が切れた
また人的要因以外にもコンピュータウイルスの感染なども論理障害の原因となります。
この場合、HDDが認識されていたとしても内蔵データが表示されないことから、テレビにHDDが認識されていないと誤った認識をしている可能性があります。中身のデータがHDDの内部にしっかり保存されているかの確認を行いましょう。
ハードディスク自体の故障(物理障害)
物理障害とは、経年劣化や落下などの物理的要因によって機器自体に悪影響が出ている状態の事を言います。物理障害の時の症状として以下の点が挙げられます。
- HDD内部からカチカチ・カタカタといった異音が発生する
- 焦げ臭い匂いがする
- HDDが認識されなくなる
- エラーメッセージがでる
- 読込速度が遅くなる
物理障害はデータ障害の中でも症状として復旧難易度が高いです。
物理障害が発覚したときに注意すべき点として、通電を繰り返すこと、自己復旧を試みること、長期間放置することなどが挙げられます。これらの行為は故障しているHDDの症状をより悪化させることになる可能性が高いです。
物理障害の症状が出た時には、プロの業者に相談してみることをお勧めします。
アダプタ/USBポートの故障
HDDに問題がなかった際には、TVとの接続状況が正常かどうかを確認する必要があります。テレビとHDDを接続する際には、USBケーブルやUSBポートが必要になります。
USBケーブルが断線していたり、不具合が起きてしまっている場合があります。USBケーブルが故障している場合には、テレビとHDD 間で認識されることはありません。この場合はUSBケーブル自体を交換する必要があります。
また、USBハブやUSB延長ケーブルといった延長機器を介していることによってHDDが認識されない場合があります。この場合にはテレビとHDDを直接USBケーブルで接続することによって認識される場合があります。
他の周辺機器の影響
テレビやHDDを扱う環境によっては、周辺の機器の状況によってHDDが認識されない場合があります。テレビに複数機器を同時に接続していたり、テレビの電源ケーブル周辺に必要以上に接続されている機器があると、認識されない可能性があります。
問題が起きているHDDを何度も電源ON・OFFを繰り返したり、通電を行うことによってHDDに負荷をかけてしまいます。HDDの内部データが消えてしまったり。データが取り出せなくなってしまう危険性があります。
外付けHDDがテレビで認識しない場合の対処法
外付けHDDがテレビで認識しない場合の対処法で重要なのが、そのHDDに内蔵されているデータが必要かどうかです。
その点を考慮して以下の二つの対処法が挙げられます。
- フォーマットする(データが不要の場合)
- データ復旧業者に依頼する(データが必要な場合)
フォーマットする(データが不要の場合)
HDDに内蔵されているデータが必要ない場合には、HDDのデータをフォーマット(初期化)することによってテレビにHDD が認識されるようになる場合があります。
HDDの主なフォーマット方法は以下の二つです。
- テレビでHDDのデータをフォーマットする
- パソコンでHDDのデータをフォーマットする
テレビでフォーマットする場合にはテレビのマニュアルを見るか、メーカーに問い合わせてみましょう。パソコンでフォーマットする場合にはお持ちのパソコンによってフォーマットするための手順が異なるため注意してください。
フォーマットをするうえで共通なのは現状のHDD内部にあるデータがすべて消去されてしまう点です。HDD内部に大切なデータがある場合には、二度とデータが取り出せなくなるかもしれません。ですのでフォーマットを行う際には細心の注意がひつようになります。
データ復旧業者に依頼する(データが必要な場合)
紹介してきた症状が発覚した際には速やかにデータ復旧業者に復旧を依頼する事をお勧めします。
個人でHDDのデータ復旧を行うことはとても危険ですので、自力での作業は極力控えましょう。
データ復旧業者を選ぶ際に判断基準とすべき点は技術力です。また、ホームページ上に記載されている数値表記(復旧率〇%、〇時間で復旧、など)で依頼する復旧業者を選ぶことも大きな判断基準の一つです。
データ復旧業者の選び方はこちらの記事で詳しく解説しています。
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まとめ
今回は外付けHDDがテレビで認識しない場合の症状、原因、対処法について解説してきました。突然テレビにHDDが認識しなくなるとつい焦ってしまいますが、電源のONOFFを繰り返したり通電してしまうことは状況の悪化につながります。落ち着いてまずは原因を探し、原因に適した対処法を試す必要があります。
また、個人復旧に関しても危険な行為です。誤った復旧方法ではデータが二度と取り出せなくなってしまう可能性が高くなります。心配な方やどうしてもデータが必要な場合には復旧業者に依頼することをおすすめします。