Western Digital(WD)製ハードディスクは、多くのユーザーに愛用されていますが、突然認識しなくなったり、異常音を発することもあります。
本記事では、WDハードディスクの復旧方法と、問題が発生した場合の具体的な対処手順を詳しく解説します。
WD製HDDが故障した時の基本的な対応手順
まず、WD製ハードディスクに問題が発生した場合、以下の基本的な手順に従って対処しましょう。
症状の確認
まず、ハードディスクがどのような状態なのか確認しましょう。
- ハードディスクから異音(カチカチ音やクリック音)がするか確認します。
- PCがハードディスクを認識しているか、「ディスクの管理」から確認します。
- BIOSに入ってハードディスクが認識されているかを確認します。
データのバックアップ
ハードディスクが完全に故障する前に、可能であれば重要なデータのバックアップを取りましょう。
- 外付けHDDやクラウドストレージにデータを移します。
- 「エクスプローラー」から手動で重要なファイルをコピーします。
- 無料のバックアップソフト(Windowsの場合、「AOMEI Backupper」などのバックアップソフトがあります)を使用してシステム全体のバックアップを行います。
物理的な接続の確認
次に、ハードディスクの物理的な接続を確認します。
- PCの電源を切り、ケースを開けます。
- ハードディスクのSATAケーブルと電源ケーブルが正しく接続されているか確認します。
- 必要であれば、別のケーブルを使用して接続を再確認します。
ディスクユーティリティの使用
WindowsやmacOSに内蔵されているディスクチェックツールを使用して、ディスクの状態を確認します。
Windowsの場合:「コマンドプロンプト」を開き、以下のコマンドを入力します。
chkdsk X: /f /r
※「X」は対象ディスクのドライブ文字に置き換えてください。macOSの場合:「ディスクユーティリティ」を開き、該当ディスクを選択して「First Aid」を実行します。
ただし自力で対応できない場合、物理的な障害が発生している可能性があります。物理的な障害を伴う故障は、個人での対処が難しく、誤った操作はデータ消失のリスクを高めます。データを無理に取り出そうとして、状態を悪化させることがよくあります。
重要なデータが含まれている場合、最初から専門のデータ復旧業者に依頼することが安全です。無料診断や見積もりを活用し、適切な対応を取りましょう。
WD製HDD故障した時の専門的な復旧方法
上記の基本的な手順で解決しない場合は、Western Digital独自のツールや専門家の力を借りて復旧を試みます。
Western Digital独自のツールの使用
Western Digitalは、自社製品の管理と診断のためにData Lifeguard DiagnosticやWestern Digital Dashboardなどの専用ツールを提供しています。これらを使用することで、ハードディスクの問題を特定し、修復が可能です。
- Data Lifeguard Diagnosticのインストール:
- Western Digitalの公式サイトからツールをダウンロードします。
- インストール後、アプリを起動し、スキャンするディスクを選択します。
- 「Quick Test」または「Extended Test」を実行:
- Quick Testは数分で完了し、基本的なエラーをチェックします。
- Extended Testは詳細なスキャンを行い、数時間かかる場合があります。
- エラーが見つかった場合、「修復」オプションを選択して修正を試みます。
- 続いて、Western Digital Dashboardをインストールし、ディスクのパフォーマンスと健康状態をモニタリングします。
- 「ファームウェアの更新」メニューから、最新のファームウェアに更新することで、パフォーマンスを最適化します。
専門家への依頼
ハードディスクが物理的に損傷している場合や、データの重要性が高く、自己修復が難しい場合は、データ復旧の専門業者への依頼が最も安全かつ確実な選択です。
- オンライン相談の予約:
- データ復旧業者の公式Webサイトから相談を予約します。
- 相談フォームに障害の内容を詳細に記入します。
- 初期診断の実施:
- HDDを業者に送付または持ち込み、初期診断を依頼します。
- 診断結果を元に、復旧の可否と見積もりが提示されます。
- 復旧作業の依頼:
- 見積もり内容に同意した場合、正式に復旧作業を依頼します。
- 業者によっては、データ復旧後の確認用にプレビューを提供する場合もあります。
- 復旧データの返送とバックアップ:
- 復旧作業が完了したら、HDDと復旧データが返送されます。
- 返送後はすぐに外付けHDDやクラウドにバックアップを取ります。
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復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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予防策
ハードディスクのトラブルを未然に防ぐためには、日頃からの予防策が重要です。
- 定期的なバックアップ:重要なデータは常に複数の場所にバックアップを取る習慣をつけましょう。
- S.M.A.R.T.モニタリング:ハードディスクの健康状態を定期的に監視し、異常を早期に検出します。
- 適切な使用環境:ハードディスクを過度な熱や振動から守り、適切な温度環境で使用します。
まとめ
Western Digital製ハードディスクのトラブルは、適切な手順を踏むことで多くのケースで解決できます。基本的な接続の確認から、WD独自のツールを使用した診断まで幅広く試してみましょう。物理的な損傷や重要なデータが含まれている場合は、専門家に依頼することが安全かつ確実な選択です。