- 「作業中に誤ってMacでフォーマットしてしまい、データがすべて消えてしまった」
- 「セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした」と表示され、データにアクセスできなくなった。
フォーマットとは、ストレージデバイスに新しいファイルシステムを設定し、データを書き込める状態にする作業です。この過程で、デバイス上の既存データはすべて消去されます。フォーマットを実行すると、ストレージ内のデータは消失し、アクセスできなくなります。ただし、フォーマット直後であれば、いくつかの手段を講じることでデータを復旧・復元できる可能性もあります。
この記事では、Macで誤ってフォーマットした際のデータ復旧方法や対処法、おすすめのデータ復旧業者を紹介します。
Macを誤ってフォーマットしてしまうケース
Macで「誤ってフォーマットをしてしまう」場面にはさまざまなケースがあります。
Macで誤ってフォーマットしてしまう具体的な場面は次の通りです。
新しい外付けドライブの初期設定時のフォーマットミス
外付けHDDやSSDを新しく購入し、Macに接続すると、自動的にフォーマットを促すメッセージが表示されることがあります。
この場合、何も考えずに「フォーマット」をクリックすると、元々のデータが存在していないかのように新しいファイルシステムが設定され、データが消去されてしまいます。
特に、設定画面に慣れていないユーザーや急いで作業を進めようとする場合、誤って重要なドライブを選択する可能性が高まります。
ディスクユーティリティの誤操作によるフォーマット
ディスクユーティリティは、Macのストレージ管理に役立つ強力なツールですが、その機能の多さゆえに誤操作も起こりやすいです。
例えば、ディスクユーティリティを使って外付けドライブのパーティションを作成しようとした際に、誤って内蔵ドライブや他の外付けドライブを選択してしまうことがあります。
特に、同じサイズや名前のドライブが複数表示されている場合、誤ってフォーマットを実行してしまう危険性があります。
OSのクリーンインストール時のハードドライブ初期化
macOSをクリーンインストールする際、通常はターゲットとするディスクを選択してインストールを進めますが、この過程で誤って他のハードドライブを選択して初期化してしまうことがあります。
このような場合、全てのデータが消去され、リカバリが難しくなることがあります。
特に、複数のパーティションを持つハードドライブを使用している場合、どのパーティションがどのデータを保持しているかを見誤りやすいため、注意が必要です。
互換性の問題から来るフォーマットの必要性
Windows用にフォーマットされたドライブをMacに接続すると、Macがドライブを認識できず、「フォーマットする必要があります」というメッセージが表示されることがあります。
このメッセージに従ってフォーマットを行うと、元々のデータは全て失われてしまいます。
特に、異なるファイルシステム(NTFSとHFS+など)間の互換性問題を理解していない場合、無意識のうちに重要なデータを削除してしまうことになります。
ディスクエラー修復時の誤フォーマット
ディスクエラーが発生した際、多くのユーザーはディスクユーティリティや他の修復ツールを使って問題の解決を試みがちですが、修復中に誤ってフォーマットが必要だと勘違いして操作してしまったり、修復作業を急いで正確な手順を確認せずに進めてしまうことがあります。
ただし、このような誤操作は、データの消失につながる重大なリスクを伴います。特に、ディスクの修復作業は慎重さが求められるため、操作を誤ると意図しないデータの消去が発生しやすくなります。
データ消失を防ぐためにも、確実にデータ復旧を行いたい場合は、専門のデータ復旧サービスの利用を検討することが重要です。
例えば以下の記事では、データ復旧業者の選び方とおすすめ業者を紹介していますので、参考にしてください。
Macを誤フォーマットしたときのデータ復旧・復元方法
Macを誤フォーマットしたときの対処方法は次の通りです。
Time Machineを使用した復元
Time Machineは、macOSに標準で搭載されているバックアップ機能で、外部ドライブにMacの全体のバックアップを作成できます。Time Machineのバックアップを事前に取っていた場合、データを簡単かつ確実に復元できます。なぜなら、Time Machineはシステム全体のスナップショットを保存し、誤って削除したりフォーマットした場合でも元の状態に戻すことができるからです。
- Macを起動し、「移行アシスタント」を開きます。
- 「Time Machineバックアップから復元」オプションを選択します。
- 復元したいバックアップを選び、復元する情報(アプリケーション、ファイル、設定など)を指定します。
- 「続ける」をクリックし、復元プロセスが完了するまで待ちます。このプロセスには時間がかかる場合がありますが、Macが自動的に元の状態に戻ります。
ディスクユーティリティを使用した復元
ディスクユーティリティは、macOSに標準搭載されているディスク管理ツールで、ディスクのフォーマット、パーティションの作成、修復ができます。例えば、誤ってフォーマットした場合でも、バックアップやディスクイメージがあれば復元可能です。ただし、バックアップがない場合、ディスクユーティリティだけでデータを直接復元することはできないことに留意しておきましょう。
- Macを再起動し、起動音が聞こえたらすぐに「Command + R」キーを押したままにして、macOSリカバリーモードに入ります。
- 「ディスクユーティリティ」を開き、表示されたサイドバーから復元したいボリュームを選択します。
- ツールバーの「復元」ボタンをクリックし、表示されるポップアップメニューで復元元のボリュームを選択します。
- 「復元」をクリックし、プロセスが完了するまで待ちます。これにより、指定されたボリュームがバックアップまたはイメージから復元されます。
データ復旧ソフトの使用
Time Machineバックアップがない場合や、ディスクユーティリティでも復元できない場合には、データ復旧ソフトの使用が有効です。
データ復旧ソフトは、フォーマット後でも復元可能なデータをスキャンし、復元することができます。
データ復旧ソフトがフォーマット後でもデータを復元できるのは、フォーマットしてもデータ自体はディスク上に残っているためです。通常、フォーマットはファイルシステムのインデックスを削除し、データ領域を「空きスペース」としてマークするだけで、実際のデータは上書きされるまで存在します。そのため、データ復旧ソフトはこの残ったデータをスキャンし、復元することができます。
データ復旧ソフトの使用手順は次の通りです。
- 信頼できるデータ復旧ソフトウェアを公式サイトからダウンロードし、Macにインストールします。
- ソフトウェアを起動し、復元したいドライブまたはボリュームを選択してスキャンを開始します。
- スキャンが完了すると、復元可能なファイルの一覧が表示されます。必要なファイルを選択し、「復元」ボタンをクリックします。
- 復元されたファイルを保存する場所を指定し、プロセスを完了します。元の場所に保存するとデータが上書きされる可能性があるため、必ず別の安全な場所に保存してください。
ただし、データ復元を行う際には注意が必要です。復元作業中にデータが上書きされるリスクがあるため、重要なデータを安全に復旧するためには、信頼できるデータ復旧ソフトを使用するか、専門のデータ復旧サービスを利用することを検討してください。
データ復元ソフトのメリットやデメリットについては以下の記事をご参照ください。
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まとめ
今回は、Macでフォーマットしてしまった場合の対処法について紹介しました。
Macや記憶媒体をフォーマットしてデータが取り出せなくなった場合は、まずバックアップの有無を確認しましょう。バックアップがない場合、自力でデータを取り出す方法を試すこともできますが、失敗してデータが完全に失われるリスクがあります。
データを確実に取り出したい場合は、異常を感じた時点で専門業者に復旧を依頼することをおすすめします。