ThinkSystem(シンクシステム)にアクセスできない!その原因と復旧方法について徹底解説|サイバーセキュリティ.com

ThinkSystem(シンクシステム)にアクセスできない!その原因と復旧方法について徹底解説

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Lenovo(レノボ)が販売するサーバー製品「ThinkSystem(シンクシステム)」は、機能性や汎用性の高さから多くの企業で利用されていますが、突然不具合を起こし、起動・アクセスできなくなることもあります。

本記事では、ThinkSystem(シンクシステム)の故障原因と、その復旧方法について解説します。

【機種参考】

  • タワー型:ST550,ST50,ST250
  • ラック型:SR850,SR950,SR630,SR650,SR570,SR590,SR530,SR550,SR250,SR635,SR655
  • ブレード型:SN850,SN550,SD650,SD530,SE350

ThinkSystem(シンクシステム)が認識しない原因

ThinkSystemが起動・認識しない原因には以下のようなものがあります。

なお、ThinkSystemには「XCC」(XClarity Controller)という複数台のハードウェアを集約したシステム管理コントローラが搭載されているほか、障害部位をLEDで容易に特定できるライトパス診断という機能が搭載されています。

筐体の故障

ThinkSystemが正常に動作しない場合は電源ケーブルやUSBポートなど筐体が故障している可能性があります。

ただし「本体の故障」か「HDDの故障」かの判断は外部からでは分からないことが多いため、自己判断での復旧作業は行わないようにしましょう

バッテリーの消耗・故障

ThinkSystemに搭載されているUPS(無停電電源装置)やRAIDコントローラーには付属のバッテリーが搭載されています。しかし、寿命を過ぎたバッテリーを使い続けると、液漏れによる機器の破損が生じやすく、サーバが正常に動作しなくなる恐れがあります。

バッテリーは消耗品のため、計画停電 (輪番停電)など、バッテリーに負担をかけやすいタイミングがある際は、あらかじめ保守・点検を行っておきましょう。

内部にあるHDDの論理障害

ThinkSystem内のHDDに論理障害が発生している場合があります。論理障害とはHDD内部に保存されているデータに不具合が発生してしまっている状態のことです。

データ復旧をしたい場合は専用ツールを用いてファイルシステムの修復やバイナリデータの解析を行う必要があるため、まずはデータ復旧業者に相談しましょう。

内部にあるHDDの物理障害

ThinkSystem内のHDDに物理障害が発生している場合があります。物理障害とはHDD自体の破損によって発生してしまった障害のことです。

HDDは世界一精密な機器とも言われているため少しの衝撃や熱によって内部に異常が発生する場合があります。そのためHDDを復旧する際は、クリーンルームと言われる専用設備内で行う必要があります。

ThinkSystem(シンクシステム)の復旧・復元方法

ThinkSystemを復旧・復元する方法には、以下のようなものがあります。

電源を確認する

まずは落ち着いて電源が入っているか確認してください。何らかの原因で、電源のスイッチが切れてしまっている可能性があります。また、ThinkSystemを再起動することで解決する場合もありますので、マニュアルをしっかり読んで正しい手順で再起動を行ってみましょう。しかし、再起動は大きな負荷を加える行為ですので、重要なデータが入っている場合はあまりおすすめしません

HDDを交換する

ThinkSystem 内のHDDが故障していた場合は、HDDを交換することによって復旧することがあります。もしデータをバックアップしてある場合はHDD交換を行い、新しいHDDに元のデータを戻しましょう。しかしバックアップを行っていない場合、HDDを交換することによってデータがすべて消えてしまうため注意が必要です。

プロのデータ復旧業者に依頼する

ThinkSystemに不具合が発生した場合はその原因を特定することは難しく、解決できないことが多いです。自己判断で復旧を行うと別の障害が生じる可能性があり、大事なデータが保存されている場合は二度とそのデータを取り出すことができなくなってしまうことがあります。そのため、異常が発生した際は、速やかにプロのデータ復旧業者に依頼することが安全だと言えます。

ThinkSystem(シンクシステム)の復旧・復元における注意点

ThinkSystemに保存されているデータが必要な場合、以下のことに注意してください。

電源のON/OFFを繰り返さない

内部のHDDが故障している可能性がある際は、電源のON/OFFをあまり繰り返さないようにしましょう。データの記録を行うプラッタという部分が傷つき、重要データが破損されてしまう可能性があります。ThinkSystemの異常を感じた際は、症状を悪化させないためにも通電や電源のON/OFFは控えましょう。

復旧ソフトの使用は控える

復旧ソフトを使用してしまうとThinkSystem内にあるHDDへ負荷を与えてしまいます。また誤った使い方をしてしまう可能性もあり、状態を悪化させてしまうリスクが高いです。データを取り出すことができなくなる可能性があるため、市販のソフトを使用してデータ復旧を行うことはおすすめしません。

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まとめ

今回は、ThinkSystem(シンクシステム)の故障原因とその復旧方法について紹介しました。

Lenovo製ThinkSystemサーバーは、旧IBM 系の「System x」と旧Lenovo系の「ThinkServer」の2種類を統合した、大変優れたサーバーです。しかし多くのデータを管理するため、いつ故障してしまうか分かりません。異常が発生した際は、症状が悪化してデータが取り出せなくなってしまう前に、プロのデータ復旧業者に依頼するとよいでしょう。

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