「指定されたファイルが見つかりません」というエラーは、Windowsシステムでファイルやフォルダにアクセスしようとすると発生する問題です。
このエラーが発生するとエラーコード「0x80070002」が一緒に表示され、必要なデータにアクセスできなくなり、作業に支障をきたす可能性があります。
そこでこの記事では「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーの意味、原因、注意点、対処法を解説します。
目次
「指定されたファイルが見つかりません」とは
「指定されたファイルが見つかりません」というエラーメッセージは、コンピュータやソフトウェアが特定のファイルを見つけることができなかったときに表示されます。
「指定されたファイルが見つかりません」エラーの原因
「指定されたファイルが見つかりません」エラーの原因は次の通りです。
- ファイルの場所が正しくない
- 外部機器の接続不良
- システムファイルの破損
- ウイルス・マルウェア感染
- OSのバージョンが古い
- HDDが破損している
接続不良や古いOSの仕様が原因であれば個人での対処が可能ですが、ストレージが破損しているなどの状態では個人での解決が困難です。
ファイルの場所が正しくない
ファイルが移動または削除されていないか、例えばショートカット先のファイルの保存場所を間違っていないか確認しましょう。 よく使うフォルダ以外にも、ダウンロードフォルダやドキュメントフォルダなど、様々な場所に保存されている可能性があります。
別のフォルダに移動したり、誤って削除してしまった場合、「指定されたファイルが見つかりません」と表示される原因になります。
外部機器の接続不良
外付けHDDやUSBメモリ、USBポートの故障やUSBコードなどの外部機器を利用している場合は、接続が正しく行われているか確認しましょう。 接続端子の抜き差しや、別のケーブルに交換を試してみましょう。
システムファイルの破損
システムファイルが破損している場合にも、このエラーが発生することがあります。 仮に破損している場合は、システム修復ツールを使って修復するか、OSの再インストールが必要になる場合があります。
ウイルス・マルウェア感染
ウイルスやマルウェアに感染している場合にも、このエラーが発生することがあります。 ウイルス対策ソフトを使って、コンピュータをスキャンしましょう。
OSのバージョンが古い
古いバージョンのOSを使用している場合、このエラーが発生することがあります。 OSを最新バージョンにアップデートしましょう。
HDDが破損している
「指定されたファイルが見つかりません」というエラーが発生した場合、経年劣化によるHDDの不良セクタが原因でデータ消失が発生している可能性があります。
不良セクタとは、HDD上の読み書きできない領域を指します。経年劣化以外にも、物理的な衝撃などによっても発生します。
不良セクタの主な症状は以下の通りです。
- 特定のファイルにアクセスできない
- ファイルの読み書き速度が遅くなる
- 異音が発生する
- OSが起動できない
不良セクタが重度の場合、データ復旧が困難になる可能性があります。 そのような場合は操作を控え、データ復旧が必要な場合、データ復旧の専門業者に依頼することをおすすめします。
「指定されたファイルが見つかりません」エラーの対処法
上記の原因でエラーが発生している場合は、それに対応した以下のような対処法を実行してください。
- 対処法1:HDDの接続状況のチェック
- 対処法2:ウイルス感染をチェック
- 対処法3:Windows OSのアップデート
- 対処法4:HDDの障害により消えてしまったデータを復旧する
対処法1:HDDの接続状況のチェック
接続先のUSBポートの故障や外部機器を接続するコードに問題が生じている可能性があるため、しっかりと接続できているかUSBポート、ケーブルの確認をしましょう。
対処法2:ウイルス感染をチェック
コンピュータウイルス感染による被害の可能性も考えられるため、パソコン内にインストールされているウイルス対策ソフトでスキャンをかけましょう。
もしも、コンピュータウイルス感染が発覚した場合は、市販のウイルス対策ソフトでコンピュータウイルスの削除を試みてください。
対処法3:Windows OSのアップデート
古いWindows OSを使用している場合は、以下の手順でOSのアップデートが可能です。
1.「更新とセキュリティ」を左クリック
2.ウィンドウ左側で「Windows Update」を左クリック
3.ウィンドウ右側で「更新プログラムのチェック」を左クリック
「更新プログラムのチェック」を押してアップデート内容が表示されたら、画面の指示にしたがって更新を行いましょう。
対処法4:HDDの障害により消えてしまったデータを復旧する
軽度の論理障害であれば、システムの再起動や修復ツールを使って自己修復が可能な場合もあります。
例えばシステムファイルチェッカーは、破損したシステムファイルを修復するためのツールです。コマンドプロンプトを管理者権限で開き「sfc /scannow」というコマンドを入力し、システム全体のファイルをスキャンすれば必要に応じて修復が行われます。
また、下記「システムの復元」を使用して、問題が発生する前の状態にシステムを戻すことも可能です。
- コントロールパネルを開く。
- 「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの保護」を選択。
- 「システムの復元」をクリックし、画面の指示に従って復元ポイントを選択。
しかし、重度の論理障害になると、個人での修復はほぼ不可能です。誤った修復を試みると、データがさらに破損するリスクがあります。
このため、上記の方法を試しても問題が解決しない場合、自己判断せずにまずは専門業者に相談することが重要です。専門業者は高度な技術とツールを用いて、安全にデータを復旧することが可能です。
また物理障害の場合、機器の開封や部品交換作業が必要となり、個人での修復は非常に難しく、専門知識と設備が必要です。
誤った方法でHDDを分解したり修復を試みると、データが完全に失われるリスクが高まるため、物理障害が発生した場合は、速やかに専門業者に依頼することが必要です。専門のデータ復旧業者では、クリーンルーム環境でHDDを解析し、安全にデータを復旧するための設備と技術を保有しています。データの復旧を成功させるためには、信頼できる業者に早めに相談することが最善の対策です。
避けるべきデータ復旧業者の特徴
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- 復旧エンジニアの人数が少ない:機器別の専門エンジニアがいない業者は、対応力に欠けます。
- 完全成功報酬制や定額制を採用:一見魅力的ですが、技術力不足を料金体系でカバーしている可能性があります。
- ネット上の口コミを過度に重視:実績よりも広告や口コミを重視する業者は要注意です。
信頼できる業者は、社内見学を受け入れたり、設備やラボの様子を公開していたりします。また、エンジニアの専門性や人数も確認しましょう。これらのポイントを考慮し、最適なデータ復旧業者を選びましょう。
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まとめ
今回は「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーの意味、原因、注意点、対処法を解説しました。
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