NASの管理画面を開くと、「RAIDアレイをチェック中です」と表示されたまま、何時間、何日も進捗が変わらない。 業務データや写真、録画番組が入っていると、不安や焦りでどうしてよいか分からなくなる方も多いでしょう。
本記事では、RAIDチェックが終わらない主な原因と、安全に確認すべきポイント、やってはいけない操作、そして専門業者へ相談すべき判断基準を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
「RAIDアレイをチェック中です」はどのくらいで終わるのか
Buffalo NASでは、INFOコード I14「x番のRAIDアレイをチェック中です。」について、1TBあたり5〜8時間程度が目安と案内されています。 例えば、4TBのHDDを4台使用したRAID5構成では、丸1日以上かかることも珍しくありません。
ただし、容量やNASの機種、同時アクセスの有無によって所要時間は大きく変動します。 数日〜1週間以上ほぼ進捗が変わらない場合は、単なる時間不足ではなく、何らかの障害が起きている可能性が高い状態です。
RAIDチェックが終わらない主な原因
RAIDアレイのチェックが長時間終わらない場合、以下のような原因が考えられます。
一部ディスクの物理障害
RAIDを構成するHDDのうち、1台でも不良セクタや読み取りエラーを起こしていると、RAIDチェックが同じ場所を何度もリトライし、進まなくなることがあります。
この状態では、チェック処理がディスクに強い負荷をかけ続けるため、障害がさらに悪化するリスクがあります。無理に再起動や再構築を行う前に、データ保護を最優先に考える必要があります。
RAID構成情報やファイルシステムの不整合
過去の停電や強制終了、異常シャットダウンにより、RAIDのメタデータやファイルシステムが破損している場合、整合性チェックが正常に完了せず、ループ状態になることがあります。
このケースでは、見た目上はディスクが「正常」と表示されることもあり、安易に操作すると論理障害が物理障害に発展する危険性があります。
RAIDコントローラやNAS本体の不具合
RAIDコントローラ自体の故障や、NAS本体のハードウェア不良、ファームウェアのバグによって、チェック処理が正常に進まないこともあります。
この場合、HDD自体に大きな問題がなくても、再起動や更新操作が引き金となり、RAIDがマウント不能になるケースがあるため注意が必要です。
既に重大なエラーが発生している状態
INFOコード I14 の前後で、I11(不良セクタ警告)やE14 / E30(RAIDマウント失敗・HDD故障)などが出ている場合、RAIDチェック以前に深刻な障害が発生しています。
この状態で操作を続けると、復旧難易度が急激に上がるため、慎重な判断が求められます。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも

機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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まず安全に確認すべきポイント
RAIDチェックが終わらない場合、次の点を冷静に確認しましょう。
- 管理画面で各ディスクのステータス(正常/要注意/エラー)
- SMART情報や不良セクタ警告の有無
- RAIDの状態(正常/デグレード/修復が必要)
- INFO・ERRORコードの履歴
まだファイルにアクセスできる場合は、最優先でバックアップを取得してください。これが取れるかどうかで、その後の選択肢が大きく変わります。
RAIDチェックが終わらないときの対処法
状況別に、安全性を重視した対処方針を解説します。
時間が足りないだけのケース
容量が大きく、すべてのディスクが「正常」と表示されている場合は、完了まで待つのが基本です。
- 大容量データのコピーやバックアップ処理を控える。
- 夜間など、アクセスが少ない時間帯に実行する。
- 進捗が少しずつでも動いているか定期的に確認する。
ディスク障害が疑われるケース
SMARTエラーや警告が出ているディスクがある場合、そのHDDがボトルネックになっている可能性が高いです。
- メーカーが定めた手順を必ず確認する。
- 障害ディスクは1台ずつ交換する。
- 再構築中にエラーが出た場合は無理に続行しない。
何度も失敗している場合は、操作を続けるほどリスクが高まります。
何日も進捗が変わらないケース
Buffalo公式では再起動を案内する場合もありますが、無条件での再起動は危険です。状況によっては、RAID障害を決定的に悪化させる原因になります。
再起動を検討する前に、必ず次を確認してください。
- アクセスできるデータは、可能な限り別媒体へ退避する
- INFO/ERRORコードやディスク状態、RAID構成を記録しておく
- 再起動後も改善しない場合は、それ以上操作しない
一方、次の行為は絶対に避けるべきです。
- 進まないからといって強制再起動を繰り返す
- 複数ディスクを同時に交換する
- 「修復が必要」の状態でRAID再構成や初期化を行う
- これらは、専門業者でも復旧が困難になる典型的なNG操作です。
以下に該当する場合は、自力対応の限界と判断すべき段階です。
- I14のまま数日〜1週間以上進捗が変わらない
- E14やE30などのエラーが表示されている
- バックアップがなく、失えない重要データが入っている
この場合は、現状のまま電源を落とし、構成情報を控えたうえで、RAID対応のデータ復旧業者へ相談することが最も安全な選択です。
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まとめ
RAID画面で「RAIDアレイをチェック中です」が長時間終わらない場合、単に処理に時間がかかっているだけでなく、ディスク障害やRAID構成の不整合が起きている可能性があります。
進捗が極端に遅い、または数日以上変化がない場合は、無理な操作を続けるほど状態を悪化させるリスクが高まります。
再起動やディスク交換を行う前に、必ずバックアップと状態確認を優先してください。
強制再起動の繰り返しやRAIDの初期化・再構成は、専門業者でも復旧が困難になる典型的な失敗例です。
I14が長期間続く、E14・E30などのエラーが出ている、バックアップがない重要データがある場合は、自力対応を止める判断が重要です。
その時点で電源を落とし、構成情報を控えたうえで、RAIDやNASに対応したデータ復旧業者へ相談することが、データを守るための最も安全な選択と言えるでしょう。

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