USBメモリや外付けHDDをWindows 11のPCに接続した際、「アクセス許可が必要です」や「このフォルダーにアクセスするにはアクセス許可が必要です」と表示され、中身が見られない・書き込みができないというトラブルが発生することがあります。

これはUSB側の所有者情報やアクセス権限が、現在のPCと一致していない場合によく起こる現象です。本記事では、このようなUSBアクセス許可トラブルの原因と具体的な対処法をわかりやすく解説します。

USBでアクセス許可が求められる主な原因

Windows 11でUSBストレージにアクセスできない場合、以下のような原因が考えられます。

USBの所有者が他PC・他ユーザーのまま

他のPCや別のユーザーアカウントで作成されたファイル・フォルダは、現在のユーザーに「所有権」がないため、アクセスが制限される場合があります。

所有者情報を自分に変更することで、アクセス可能になります。

アクセス権が不足している

USBストレージに保存されているデータの「セキュリティ」設定で、読み取り・書き込み権限がない場合、アクセスがブロックされます。

「フルコントロール」の権限をユーザーまたは「Everyone」に与えることで解決できます。

管理者権限で操作していない

所有者の変更やアクセス権限の編集には、管理者アカウントの権限が必要です。

一般ユーザーで操作しても設定を反映できないため、管理者権限でログインしてから作業を行いましょう。

ファイルシステムの破損やRAW化

「フォーマットする必要があります」や「未割り当て」「RAW」と表示される場合、USB内のファイルシステムが破損している可能性があります。

フォーマットやCHKDSKによる修復を試す前に、重要なデータがある場合は復旧業者への相談が安全です。

セキュリティソフトやポリシーの制限

ウイルス対策ソフトや企業PCのグループポリシーで、USBストレージへのアクセスが制限されている場合があります。

一時的にセキュリティソフトを停止してみることで、原因を切り分けることが可能です。

物理的な障害や接触不良

USBメモリ本体の破損や接続ポートの接触不良など、物理的な問題が原因で認識エラーが発生することがあります。このような場合は、別のポートやケーブルを使用して試すか、他のPCに接続して動作を確認することが有効です。

また、異音がする、異常に熱を持つといった症状がある場合は、重大な故障の恐れがあるため、すぐに使用を中止することが重要です。

「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも

機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか？

一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。

特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。

• 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
• 大切な業務データが入っている
• 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている

こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。

そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。

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USBアクセスエラーの対処法

アクセス許可が求められた場合、以下の手順を段階的に試すことで解決できる可能性が高いです。

管理者アカウントでログインして操作

セキュリティ設定の変更には管理者権限が必要です。標準ユーザーではアクセス権の変更が制限されます。

USBの所有者を自分に変更

アクセス許可エラーの多くは所有者が自分でないことが原因です。

アクセス権（フルコントロール）を付与

読み取り・書き込みを行うには十分なアクセス権限が必要です。

CHKDSKでファイルシステムを確認・修復

ファイルシステムの破損によるアクセス不可は、CHKDSKコマンドで修復を試みることが可能です。

セキュリティソフトを一時停止して確認

セキュリティソフトによるUSBブロックが原因のケースもあります。

別ポート・別PCで動作確認

USBポートの不調やUSB自体の物理障害がある可能性も考慮しましょう。

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まとめ

USBにアクセスできない原因は多岐に渡りますが、「所有者の変更」や「アクセス権の付与」で解決できるケースが大半です。

ただし、ファイルシステムの破損や物理障害がある場合は、誤操作でデータが失われるリスクもあるため、慎重に作業する必要があります。

大切なデータが含まれている場合や、不安な操作がある場合は、データ復旧の専門業者への相談を検討しましょう。