
「プリンタを既定に設定できません(エラー 0x00000709)」というエラーが表示され、印刷や共有ができなくなるトラブルは、Windows 10や11の環境でよく報告されています。
この問題は、レジストリ設定の不一致、Windows Update後の仕様変更、ドライバの破損など、複数の原因が絡んでいることが多いため、段階的に原因を切り分けて対応することが重要です。
目次
エラー 0x00000709 の主な原因
プリンタの設定や接続時に「0x00000709」が表示されるときは、以下のような設定や環境が原因になっていることが多いです。
RPC通信設定やポリシーの不整合
WindowsのセキュリティポリシーやRPC(リモートプロシージャコール)の通信方式が古いままになっていたり、最新仕様に未対応な場合、プリンタ接続や共有でエラーが発生します。
「名前付きパイプ」を使うように設定変更することで、通信が安定することがあります。
既定プリンタのレジストリ設定不一致
プリンタの切り替えやアンインストール後、レジストリに古いプリンタ名が残っていると、既定プリンタとして認識されず、設定時にエラーが発生します。
レジストリを手動で修正する必要があるため、作業前にバックアップを取りましょう。
Windows Updateによる仕様変更
累積アップデートの一部(例:KB5006670 など)では、セキュリティ強化のためプリンタ通信仕様が変更され、以前の方法では接続できなくなる場合があります。
問題発生のタイミングでUpdateがあったか確認し、一時的にアンインストールする方法もあります。
プリンタ共有・DNS名解決のトラブル
プリントサーバー側で共有名が正しく認識されていなかったり、DNS設定が不完全な場合、プリンタへの接続に失敗します。
名前解決ができない場合はIP直打ちやホスト名の確認が必要です。
ドライバの破損またはインストール権限不足
共有プリンタにアクセスする際、クライアントPC側でドライバの導入に失敗したり、アクセス権限が不足していると、スプーラーエラーやプリンタの認識不良が発生することがあります。
このような場合は、一度ドライバを削除してから再導入することで改善が期待できます。最新のドライバは、プリンタメーカーの公式サイトから取得し、正しくインストールすることが重要です。
根本的な原因を特定するには、プリンタとPCの双方を対象とした詳しい診断が必要になるため、状況が改善しない場合は、専門的なサポートを受けることが安全です。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
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こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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エラー 0x00000709 の代表的な対処法
以下の方法を段階的に実行し、状況の改善を試みてください。
RPC通信方式をレジストリで変更
プリンタ通信エラーの多くは、RPC設定を「名前付きパイプ」に変更することで解消されます。
- 「スタート」→「cmd」を右クリックして「管理者として実行」。
- 以下のコマンドを1行ずつ入力して実行します。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Printers\RPC" /v RpcUseNamedPipeProtocol /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Printers\RPC" /v RpcProtocols /t REG_DWORD /d 0x7 /f
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Printers" /v ServerThread /t REG_DWORD /d 1 /f
- 設定完了後、PCを再起動します(共有先PCとプリントサーバー両方に設定)。
既定プリンタのレジストリを修正
古い既定プリンタの設定が残っている場合、削除・修正が必要です。
- 「regedit」と検索して「レジストリエディター」を開きます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
を開きます。- 「Device」という名前のキーをダブルクリック。
- 内容を使用中のプリンタ名に書き換えるか、キーごと削除して再設定。
- 操作前に必ず復元ポイントを作成してください。
累積更新プログラムを一時アンインストール
特定のWindows Updateによりエラーが発生することがあります。
- 「設定」→「Windows Update」→「更新履歴を表示」。
- 「更新プログラムをアンインストールする」を選択。
- 該当する更新(例:KB5006670など)を選び「アンインストール」。
- 一時的な対応のため、後日再インストールの確認が必要です。
プリンタドライバを削除し再インストール
破損したドライバやスプールファイルの問題を解消する基本的な方法です。
- 「設定」→「デバイス」→「プリンターとスキャナー」を開きます。
- 対象プリンタを選んで「デバイスを削除」。
- 「C:\Windows\System32\spool\PRINTERS」の中身を削除(スプーラ停止中)。
- 公式サイトから最新ドライバをダウンロードし、再インストール。
グループポリシーとDNS設定を確認
ポリシーが原因で接続が拒否されている場合は、明示的に許可する設定が必要です。
- 「Win + R」で「gpedit.msc」と入力して開く。
- 「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「プリンター」。
- 「RPC接続設定」を開き、「名前付きパイプ上のRPCを許可」などを有効に設定。
- DNSや共有名解決ができるか「ping」や「nslookup」で確認。
プリンタトラブルシューティングツールを実行
Windows標準の修復ツールを使って、自動的に問題を検出・修正します。
- 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」。
- 「その他のトラブルシューティング」→「プリンター」→「実行する」。
- 表示された指示に従って、問題の検出と修正を完了させます。
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
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対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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まとめ
エラー「0x00000709」は、単なるプリンタの不具合ではなく、レジストリ・通信設定・ドライバ・ポリシー・アップデートなど複雑な要素が絡んで発生します。
1つずつ丁寧に対処することで改善が見込めますが、不安な方や業務PCの場合は、安全のために専門業者の利用を検討してください。