
SSDにWindows 10をクリーンインストールしようとしたのに、SSDが表示されない、インストール先として選べない、途中でエラーが出て止まる…そんな状況にお困りではありませんか?
SSDが原因ではなく、BIOS設定・パーティション形式・ドライバの未対応など、環境の不整合で起こる場合も多く、正しく切り分けて対処することが重要です。
目次
SSDにWindows 10がインストールできない主な原因
SSDが原因と思われがちですが、実際には複数の構成要素が絡んでいます。以下は代表的な原因です。
SSDの接続不良・初期不良
まず前提として、BIOS/UEFI画面でSSDが認識されているかを確認しましょう。認識されていなければ、ケーブル・ポート・本体側の不具合が考えられます。
BIOSのSATAモード設定ミス(IDE/RAID)
多くのSSDではSATAモードが「AHCI」であることが必須です。IDEやRAIDになっているとインストーラーが認識できないことがあります。
パーティション形式の不一致(MBR/GPT)
Windows 10ではUEFIモード→GPT / レガシーモード→MBRが原則です。形式が一致していないと「このディスクにはインストールできません」と表示されます。
ドライバ不足(特にNVMe/M.2 SSD)
最新のNVMe SSDやRAID構成では、初期のWindowsインストーラではドライバが不足していて認識されないことがあります。
BIOSのバージョンが古い
新しいSSD(PCIe 4.0 NVMeなど)を使用している場合、BIOSが古いと互換性がなく、認識されないことがあります。
Intel VMDモードやRAID構成の影響
LenovoやDell製PCなどでVMD(Volume Management Device)が有効だと、インストール時に追加ドライバを読み込まないとSSDが表示されない場合があります。
既存パーティションが邪魔している
以前使っていた回復パーティションや隠し領域が残っていると、新規インストールが正常に行えません。
インストールメディアの破損・形式不適合
USBやDVDで作成したインストールメディアが不完全だったり、ファイルが破損している場合、インストール途中でエラーが発生したり、読み込みが途中で止まることがあります。
また、UEFIモードで起動しているPCに対して、MBR形式で作成されたインストーラを使用すると、メディア自体が正しく認識されず、インストールが開始されないケースもあります。
こうした問題を回避するには、作成時の設定とフォーマット形式を正しく選ぶことが重要です。
信頼できるツールで再作成することが、スムーズなインストールへの第一歩となります。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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SSDにWindows 10をインストールするための対処法
SSDが認識されない、インストールが進まない、エラーが出るといった場合でも、原因に応じた対処を行えば多くのケースで解決可能です。 以下の手順を上から順に実行して、SSDインストールトラブルを解消しましょう。
SSDの物理接続・BIOS認識を確認する
インストーラー以前に、BIOS/UEFIでSSDが認識されているかが最初のチェックポイントです。
物理的な接続不良や初期不良が原因の場合、何をやっても先に進めません。
- PCの起動直後にF2またはDeleteキーでBIOSを開く
- 「Storage」「Boot」「Advanced」などの項目からSSDが認識されているか確認
- 認識されていなければ、ケーブル交換・ポート変更・別PCでの動作確認を行う
- NVMeやM.2 SSDの場合、正しく挿し込まれているか、放熱シート等の干渉がないかもチェック
SATAモードを「AHCI」に設定する
SATAポートに接続されたSSDの場合、「IDEモード」「RAIDモード」だとインストールに失敗することがあります。 BIOS設定で「AHCIモード」に切り替えてください。
- BIOSメニューを開き「SATA Mode」や「Storage Configuration」を探す
- IDEまたはRAIDになっている場合、「AHCI」に変更
- 変更後は保存して再起動(変更によって起動しなくなる場合、OS再インストールが必要)
インストールメディアを再作成する
インストールメディアに問題があると、途中でフリーズしたり、ディスク選択画面でSSDが表示されないこともあります。
- 別のPCでMedia Creation Toolをダウンロード
- 「別のPC用にインストールメディアを作成する」を選び、8GB以上のUSBメモリで作成
- 作成完了後は安全に取り外し、該当PCに接続して起動
- 別のUSBポートやUSB 2.0で試すのも効果的
パーティション形式を適切に設定
Windows 10では、UEFIモード → GPT / レガシーBIOS → MBRの組み合わせが原則です。 ブート形式と一致していないと、インストール画面でエラーになります。
- インストール時にShift + F10でコマンドプロンプトを開く
diskpart
→ Enterlist disk
→ SSDの番号確認select disk 0
(例)clean
→ ディスク初期化(注意:すべてのデータ削除)convert gpt
(UEFIの場合)またはconvert mbr
(レガシーの場合)
全パーティションを削除しクリーンインストール
SSDに複数のパーティション(回復、MSR、OEMなど)があるとインストールに失敗することがあります。 インストール画面で全パーティションを削除し、「未割り当て領域」に直接インストールしましょう。
NVMe/M.2用ドライバを読み込む
一部のマザーボードでは、NVMe SSDやRAID構成のストレージをWindowsインストーラーが標準では認識しないことがあります。
- SSDまたはマザーボードメーカーのサイトからドライバをダウンロード
- 別のUSBメモリなどに保存しておく
- インストーラーで「ドライバーを読み込む」を選択し、指定する
- SSDが認識されたらインストールを続行
BIOSをアップデートする
古いBIOSでは、最新SSD(PCIe Gen4など)に非対応なことがあります。 最新のBIOSに更新することで、SSDが正しく認識されるようになります。
- マザーボードまたはメーカーの公式サイトで型番を検索
- 最新のBIOSファイルとアップデート手順を確認
- BIOS内の「EZ Flash」などからUSBメモリ経由でアップデート
- ※注意:アップデート中に電源を切らないようにする
VMD/RAIDモードを一時的に解除する
特にIntel製チップセット搭載のノートPCでは、VMD(Volume Management Device)モードが有効になっており、SSDが認識されない原因になります。
- BIOSメニューに入り、「Storage」タブへ移動
- 「VMD Controller」を[Disabled]に設定
- 「RAID On」→「AHCI」に変更する機種もあり
- ※変更後はセキュアブートやTPM設定も確認し、互換性を維持
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
SSDにWindows 10をインストールできない原因は、物理的な接続不良・BIOS設定ミス・パーティション形式の不一致・インストールメディアの不具合・ドライバ未対応など、さまざまな要因が絡んでいます。
本記事で紹介したように、原因に応じた対処法を一つずつ実行することで、大半のインストールトラブルは自力で解消可能です。 特にBIOSでのAHCI設定・インストールメディアの再作成・ディスクの初期化とパーティション形式変換などは、効果の高い基本対処法です。
それでも改善しない場合や、SSD自体が物理的に故障している場合には、無理な操作を避けて専門業者への相談が推奨されます。 誤った初期化や設定変更によるデータ消失を防ぐためにも、インストール作業の前には重要なデータのバックアップを必ず取っておきましょう。