
「BitLockerが設定画面に出てこない」「使いたいのに項目がどこにもない」──そんなトラブルに直面していませんか?
- Windowsの設定に「BitLocker」の項目が表示されない
- コントロールパネルを開いてもBitLockerの設定が見つからない
- 暗号化を使いたいのに、そもそも起動方法がわからない
BitLockerは、Windowsに標準搭載されたドライブ全体を暗号化できる強力なセキュリティ機能ですが、一部のエディションやPC構成によっては非表示になるケースがあります。設定やシステム環境が原因であることが多く、正しい手順で対処すればほとんどの場合は解決可能です。
この記事では、「BitLockerが見つからない」原因を網羅的に解説し、初心者の方でも迷わず対処できる方法をステップごとに詳しく紹介します。
目次
BitLockerが見つからない主な原因
BitLockerが見つからない・表示されない主な原因を以下にまとめます。これらの項目を順に確認することで、問題を特定できます。
Windowsエディションが非対応
BitLockerはすべてのWindowsエディションで利用できるわけではありません。利用可能なのは「Pro」「Enterprise」「Education」のみで、Homeエディションでは基本的に利用不可です。
リスク:Homeエディションで暗号化しようとしても、そもそもBitLocker項目が存在しないため、他のセキュリティ手段への切り替えが必要になります。
BitLockerサービスが無効・停止状態
「BitLocker Drive Encryption Service」が停止していると、コントロールパネルや設定画面から項目が表示されません。
リスク:この状態ではエディションが対応していても、サービスが動いていないため、機能が使えません。
管理者権限のアカウントでない
BitLockerの有効化や設定には管理者権限が必要です。標準ユーザーでログインしている場合は項目そのものが非表示になります。
リスク:管理者でないまま設定操作を進めようとすると、権限エラーで操作が中断されます。
グループポリシーやレジストリの制限
企業・教育機関のPCなどでは、IT部門によってBitLockerがグループポリシーやレジストリで制限されていることがあります。
リスク:管理外のユーザーでは設定を変更できないため、勝手に解除しようとするのは危険です。
TPMが無効または未搭載
BitLockerは、TPM(Trusted Platform Module)というセキュリティチップの存在を前提に設計されています。TPMが有効でない場合や、そもそもPCに搭載されていない場合、BitLockerの標準的な機能は自動的に無効化される仕様となっています。
このような環境では、一部機能を制限したうえで、パスワード方式などの代替手段でBitLockerを使用することは可能です。しかし、TPMによる自動ロック解除が使えないため、運用や管理が煩雑になり、パスワードの取り扱いにも注意が必要になります。
セキュリティ機能の一部が制限されることで、データ保護の信頼性が低下するリスクもあるため、BitLockerを利用する場合は、TPMの有無や設定状況を事前に確認することが重要です。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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BitLockerが見つからない時の対処法
以下の手順を順番に確認・実行することで、BitLockerが見つからない問題の多くは解決できます。
Windowsのエディションを確認する
まず、現在のWindowsがBitLockerに対応しているエディションか確認します。
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開く。
- 「Windowsの仕様」セクションにある「エディション」を確認。
- Pro / Enterprise / Educationのいずれかであるか確認。
- 「Home」の場合は「デバイスの暗号化」が代替機能として使える可能性があります。
BitLockerサービスを有効化する
対応エディションであっても、サービスが停止していると機能しません。手動でサービスを起動します。
- 「Win + R」で「ファイル名を指定して実行」を開く。
services.msc
と入力しEnter。- 「BitLocker Drive Encryption Service」を探して右クリック→「プロパティ」。
- 「スタートアップの種類」を「自動」または「手動」に変更し、「開始」をクリック。
- OKを押して閉じ、PCを再起動。
管理者アカウントで再ログインする
BitLockerの操作は管理者アカウントでなければ行えません。
- 「設定」→「アカウント」→「ユーザー情報」を確認。
- 「このPCに対する管理者」と記載されていればOK。
- 標準ユーザーだった場合は、管理者ユーザーに切り替えて再ログイン。
グループポリシーとTPMの設定を確認
企業・教育機関PCでは、BitLockerがグループポリシーで無効化されている場合があります。また、TPMチップの有効状態も確認しましょう。
- 「Win + R」→
gpedit.msc
と入力しEnter。 - 「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「BitLockerドライブ暗号化」を開く。
- 「オペレーティングシステムドライブに対してBitLockerを使用する」をダブルクリックし、「未構成」または「有効」になっているか確認。
- 「Win + R」→
tpm.msc
でTPMの状態を確認し、「使用可能」になっているか確認。
コマンドでBitLockerを確認・起動
GUIで表示されない場合でも、コマンドからBitLockerの状態確認や設定画面の起動が可能です。
- 「スタート」→「cmd」と入力し、右クリックで「管理者として実行」。
manage-bde -status
を入力し、各ドライブの暗号化状況を確認。- または、
control /name Microsoft.BitLockerDriveEncryption
を入力し、BitLocker設定画面を直接開く。
こうした不具合が見られた場合は、自力での修復を試みる前に、専門業者への相談を検討することが重要です。異常を感じた時点で迅速に対応することで、さらなるトラブルを未然に防ぐことができます。
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まとめ
BitLockerが見つからない原因は、「エディションの非対応」「サービスの停止」「権限不足」「グループポリシー制限」など様々です。順を追って環境を整えることで、多くのケースではBitLocker機能を利用できるようになります。BitLockerが表示されても誤設定や操作ミスによるデータ喪失のリスクもあるため、不安がある場合は専門業者への相談が安心です。