PhotoRecで削除・消失したファイルを復元する方法と注意点|サイバーセキュリティ.com

PhotoRecで削除・消失したファイルを復元する方法と注意点

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「大事な写真や書類を間違って削除してしまった」「SDカードが壊れて中身が見えない」といったトラブルで困っていませんか?

無料で使える強力なデータ復旧ツール「PhotoRec」は、そういった削除・フォーマット・システム障害によるファイル消失に効果を発揮します。ただし、使い方を誤ると、復元できたはずのデータを上書きしてしまうリスクも。

この記事では、PhotoRecが有効な場面と、正しい復元手順、注意点を丁寧に解説します。

PhotoRecが有効な復元ケース

PhotoRecは、ストレージが物理的に壊れておらず、パソコンがディスク自体を認識できている場合に限り、ファイルの中身をサルベージするツールです。

PhotoRecが使える主なケース
  1. ファイルやフォルダを誤って削除した
  2. HDD/SSD/USB/SDカードなどをフォーマットしてしまった
  3. ファイルシステム障害(RAW表示・パーティション喪失)
  4. ウイルスやシステムエラーによるファイル消失
  5. ファイル単位での復元を希望している

一方で、ストレージが物理的に故障しているケース(認識されない、異音がするなど)ではPhotoRecを利用しても復元はできません。
こうした場合は無理に操作を続けず、専門業者に相談することが安全です。

「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも

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機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?

一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。

特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。

  • 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
  • 大切な業務データが入っている
  • 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている

こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。

そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。

データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。

同社が選ばれている理由は、以下のような実績と体制にあります。

  • 累計46万件以上の相談対応実績(2011年1月~)
  • 15,000種類以上の障害事例への対応経験
  • 復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)
  • 24時間365日対応のサポート体制
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こうした数字は、単なる実績ではなく、「確かな技術」と「信頼に応える姿勢」の裏付けでもあります。
実際に、個人の大切な写真や法人の業務データまで、幅広いトラブルに迅速かつ的確に対応しています。

「何をすべきかわからない」「とにかく急いで対応したい」

そんなときは、まずは無料診断からはじめてみてください。正確な状況把握が、最善の一歩につながります。

PhotoRecの使用手順(復元までの流れ)

以下のステップを順番に実行することで、安全に復元作業が可能です。

PhotoRecのダウンロードと起動

PhotoRecはTestDiskとセットで提供されており、公式サイトから無料でダウンロードできます。

ダウンロードと起動方法
  1. TestDisk公式サイト(https://www.cgsecurity.org/)から「testdisk_win.zip」をダウンロード。
  2. 解凍後、フォルダ内の photorec_win.exe をダブルクリックで実行。
  3. コマンドライン形式の画面が開きますが、キーボード操作で直感的に使えます。

復元元ストレージの選択

復元したいストレージ(HDD・USB・SDカードなど)を選択します。

手順
  1. 起動後、キーボードの矢印キーで対象ディスクを選びます。
  2. 対象ディスクを選択し、「Proceed」で決定。
  3. 論理パーティションが表示されるので、必要に応じて選択して進めます。

ファイルシステム・スキャン範囲の設定

ファイルシステムの種類とスキャンする範囲を選択します。

選択ポイント
  • 「Intel」はNTFS/FAT/ExFAT形式の多くのPC用ストレージに対応
  • 「Other」や「EFI GPT」はMacやLinuxの一部構成に対応
  • スキャン範囲は「Free(空き領域のみ)」または「Whole(全領域)」を選択可能

復元ファイルの種類(拡張子)を選択

PhotoRecでは、特定のファイル形式(例:JPG、PDF、DOCなど)だけを復元対象にすることができます。

ファイルタイプの設定方法
  1. メニューから「File Opt」を選択。
  2. 必要な拡張子(.jpg、.doc、.xlsxなど)にチェックを残す。
  3. 不要なタイプは選択解除しておくことで、復元スピードが向上します。

保存先の指定と復元の開始

復元したデータの保存先は、必ず元のドライブとは別の場所を指定しましょう(外付けHDDなど)。

保存先の選び方と開始手順
  1. USBメモリや外付けHDDなど、他のストレージを接続。
  2. PhotoRecで保存先のフォルダを選択。
  3. 「Y」キーを押して復元開始。

復元結果の確認とデータの整理

復元されたファイルは、ファイル名が失われた状態で拡張子付きの連番ファイルとして保存されます。

復元後の確認方法
  1. 保存先フォルダに「recup_dir.1」「recup_dir.2」などのフォルダが作成されます。
  2. それぞれのフォルダ内に復元ファイルが保存されています。
  3. ファイル名では判断できないため、拡張子やサムネイル表示で中身を確認。

PhotoRecは非常に強力なツールですが、使い方を誤ると復元可能なデータを上書きしてしまう恐れがあります。

利用時には以下の点に注意が必要です。

  • 復元先に元ディスクを選ばないこと(上書きを防止するため)
  • 復元前にディスクのクローンを作成しておくこと(万が一に備える)
  • 復元後はファイル名やフォルダ構造が保持されないため、自分で整理が必要になること
  • Trimが有効なSSDでは復元効果が大幅に低下すること
  • 物理障害(異音・認識不可など)がある場合はPhotoRecでは対応できないこと

このように、PhotoRecは適切な状況と正しい手順で使えば有効ですが、ケースを誤るとデータを失うリスクが高まります。
もし物理障害や高度な復旧が必要な場合は、自力での対応を避け、専門のデータ復旧業者に相談することが安全です。

おすすめデータ復旧サービス・製品

物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。

デジタルデータリカバリー

公式HPデジタルデータリカバリー デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1(※1)のデータ復旧専門業者です。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。 この業者は、相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
対応製品 ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了
設備 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上
特長 ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応
所在地 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)

まとめ

PhotoRecは、削除・フォーマット・論理障害によるデータ消失に強力な復元ソフトです。ストレージが物理的に壊れていなければ、多くのケースでファイルを取り戻せる可能性があります。

  • 誤って削除したファイルやフォーマット済みストレージの復旧が可能
  • 無料で使えるが、操作には慎重さが必要
  • 復元前にクローン作成をしておくと安心
  • 物理障害には非対応のため、認識しないディスクは業者に相談

大事なデータを守るためには、早期の行動が重要です。
PhotoRecで自力復旧を試した後、どうしても戻らない場合は、プロの手を借りる選択も検討しましょう。

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