
NASに保存していた写真や業務データが突然開けなくなった…。そんな緊急事態でも、まずはフリーソフトを使ったデータ復旧を試すことで、取り戻せる可能性があります。
- NASにアクセスできない、共有フォルダが表示されない
- RAID構成のHDDが認識されない
- 誤って重要なファイルを削除してしまった
こうした症状が出たとき、すぐに手を打てるのが無料で使えるデータ復旧ソフトです。特にNASに搭載されるRAID構成のHDDにも対応したソフトを選ぶことで、初心者でも復旧に成功する可能性を高められます。
本記事では、実際に使用できる代表的な無料ツールの紹介と、安全に復旧を進めるための使い方の流れ、そして注意すべきポイントを分かりやすく解説しています。
目次
NASデータ復旧に対応したフリーソフト一覧
以下の無料ソフトは、NASのHDDからデータを復旧する際によく使われている代表的なツールです。それぞれ特徴があるため、自分の用途やスキルに合わせて選ぶことが重要です。
TestDisk / PhotoRec
TestDiskはパーティションの修復、PhotoRecは消えたファイルの復元を目的としたオープンソースのツールです。どちらもRAID構成HDDにも対応可能で、非常に高機能です。
- 完全無料で商用利用も可能
- コマンドライン操作が基本だが、慣れると非常に強力
- 多くのファイルシステム(ext4, NTFS, FAT32など)に対応
EaseUS Data Recovery Wizard Free
EaseUSは日本語対応しており、操作が非常に分かりやすい復元ソフトです。フリー版では最大2GBまでのデータを無料で復元できます。
- 初心者でも扱いやすいGUI(グラフィカルな画面)
- 簡単な操作でスキャン&プレビューが可能
- 2GBまで無料、それ以上は有料プラン
復旧天使(無料体験版)
復旧天使は、日本国内の業者が提供する復元ソフトで、QNAPやSynologyなど主要なNASメーカーのHDDにも対応しています。無料体験版でも復元可能かどうかのプレビュー確認ができます。
- RAID構成解析に強い
- 復旧前にファイルのプレビューが可能
- 復元の実行には製品版購入が必要
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。
同社が選ばれている理由は、以下のような実績と体制にあります。
- 累計46万件以上の相談対応実績(2011年1月~)
- 15,000種類以上の障害事例への対応経験
- 復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)
- 24時間365日対応のサポート体制
- 初期診断・見積りは完全無料
こうした数字は、単なる実績ではなく、「確かな技術」と「信頼に応える姿勢」の裏付けでもあります。
実際に、個人の大切な写真や法人の業務データまで、幅広いトラブルに迅速かつ的確に対応しています。
「何をすべきかわからない」「とにかく急いで対応したい」
そんなときは、まずは無料診断からはじめてみてください。正確な状況把握が、最善の一歩につながります。
NAS復旧フリーソフトの使い方(共通手順)
上記のフリーソフトは種類が違っても、NAS復旧における基本的な流れは共通しています。
正しい手順で進めることで、復元成功率を高めることができます。
- NASからHDDを取り外し、USB変換アダプタやSATA接続でPCに接続する
- 各ソフトの公式サイトからインストールを行う
- 対象のHDDを選択し、スキャンまたは解析を実行する
- 見つかったファイルやパーティションを確認し、復元したいデータを保存する
このように手順自体はシンプルですが、NASの内部構造は複雑であり、RAID構成やファイルシステムの違いによって、誤った操作がさらなるデータ損失を招く恐れがあります。
特に、複数台のHDDを使ったRAID構成のNASでは、正しい順序や構成で読み込まなければ、復元自体が不可能になることもあります。
復旧ソフトでスキャンをかける前に、NASの状態やHDDの配置、障害の種類を正確に把握することが極めて重要です。しかし、それをユーザー自身が判断するのは難しく、結果的に状況を悪化させてしまうケースも多く見られます。
だからこそ、復旧の可否を左右する初動では、慎重な対応が求められます。
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
NASデータの消失トラブルに対し、まずはフリーソフトでの復旧を試すことが可能です。
TestDiskやEaseUSなどのツールを使えば、HDDをPCに接続して簡易的なスキャンと復元が可能です。ただし、RAID構成や重度障害ではリスクも高いため、不安な場合は専門業者へ早めに相談しましょう。