
パソコンの起動時やアプリケーションを使おうとした際に、突然「mdnsnsp.dllが見つかりません」「mdnsnsp.dllを読み込めませんでした」といったエラーが表示されたことはありませんか?
- 起動直後にmdnsnsp.dllのエラーメッセージが出る
- iTunesや一部のApple製ソフトが正しく動作しない
- アプリのインターネット通信がうまくいかない
このエラーは、AppleのネットワークサービスであるBonjour(ボンジュール)や、それに関連するDLLファイルの破損・欠損・削除などによって起こることが多く、放置しておくとネットワークや一部アプリの機能に支障をきたす恐れがあります。
本記事では、「mdnsnsp.dll」エラーの主な原因や具体的な対処法について、初心者でもわかりやすいように丁寧に解説しています。突然のエラーでお困りの方は、ぜひ参考にして正しく対応しましょう。
目次
mdnsnsp.dllとは?
mdnsnsp.dllは、Appleが提供するBonjourサービスの一部で、マルチキャストDNS(mDNS)によるネットワーク探索や名前解決機能を担うDLL(ダイナミックリンクライブラリ)ファイルです。
iTunes、iCloud、AirPrint、Apple Musicなどのアプリケーションが内部で使用しており、主にWindows環境でApple製品を利用する際に重要な役割を果たしています。
mdnsnsp.dllエラーの主な原因
このエラーは多くの場合、以下の原因により発生します。
Bonjourサービスの破損や不適切なインストール
Apple関連のソフト(iTunes、iCloudなど)をインストールする過程でBonjourが正しく組み込まれなかった場合や、システム更新によりファイルが破損した場合に発生します。
DLLファイル自体の削除・配置ミス
クリーニングソフトやアンインストールソフトが関連ファイルを誤って削除することがあります。また、他のソフトウェアが同名DLLを別の場所に移動してしまうケースもあります。
マルウェア感染やウイルスの影響
悪意のあるソフトウェアがDLLを置き換える、または破壊することでエラーを誘発します。特にネットワーク関連のDLLは攻撃対象になりやすいため、注意が必要です。
古いDLLや署名切れによるロード失敗
Windows 10以降では、DLLのデジタル署名が厳密にチェックされるようになり、古いままのBonjourやmdnsnsp.dllファイルがロード拒否されることがあります。
レジストリ情報・ファイルシステムの破損
不正なシャットダウンやシステム障害が発生すると、Windowsの内部設定を管理する「レジストリ」が破損し、関連するDLLファイル(※アプリケーションやシステム機能を動作させる部品)が正しく読み込まれなくなることがあります。
この状態になると、アプリケーションの起動エラーや、OS自体の動作不良が発生しやすくなり、最悪の場合はパソコンが起動しなくなるケースもあります。エラーメッセージが繰り返し表示される、操作が途中で止まるといった症状は、レジストリの破損が原因であることが少なくありません。
問題の根本原因を特定せずに操作を続けると、状態がさらに悪化し、重要なデータへのアクセスが完全に失われるリスクも高まります。だからこそ、早い段階で専門的な診断と対応を行うことが重要です。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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mdnsnsp.dllエラーの対処法
以下の手順を順番に実行することで、多くの「mdnsnsp.dllが見つからない」「起動時に読み込めない」といったエラーは解決できます。システムへの変更を行う前には、念のため復元ポイントの作成やバックアップを推奨します。
Bonjourサービスの再インストール
BonjourサービスはAppleが提供するネットワーク通信用ソフトウェアで、mdnsnsp.dllと密接に関係しています。破損や不整合が起きている場合、最新版への再インストールが最も効果的です。
- 「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」から「Bonjour」をアンインストール。
- Apple公式 Bonjourインストーラーをダウンロード。
- インストーラーを実行し、手順に従って再インストール。
- PCを再起動して、エラーが解消されているか確認します。
DLLの再登録(regsvr32)
DLLが正しく配置されていても、Windowsに「登録」されていないと動作しないことがあります。以下の手順でmdnsnsp.dllを手動で再登録します。
- 「スタート」ボタンを右クリック →「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択。
- 以下のコマンドを入力してEnter:
regsvr32 mdnsNSP.dll
- 「DLLRegisterServerは成功しました」と表示されれば成功です。
- その後、PCを再起動してください。
DLLファイルの再配置
DLLファイル自体が削除されたり、間違ったフォルダに配置されているとエラーが発生します。正しいディレクトリに配置し直すことで、正常動作が復活することがあります。
- 32bit版Windowsの場合:
C:\Windows\System32
に配置 - 64bit版Windowsの場合:
C:\Windows\SysWOW64
にも配置を確認 - 信頼できるソース(正常動作中のPCなど)からmdnsNSP.dllをコピーすること
- コピー後、念のため
regsvr32 mdnsNSP.dll
の再登録を行ってください
Apple関連ソフトの再インストールまたは削除
Bonjourを使用するiTunesやiCloudなどのApple製ソフトが古かったり破損している場合、DLLエラーの原因になります。以下のいずれかを試してください。
- 使用していない場合:iTunesやiCloudを含め、Apple関連ソフトをすべてアンインストール。
- 使用している場合:最新版をApple公式サイトから再インストール。
マルウェア・ウイルススキャン
マルウェアやウイルスがDLLを破損・置換している可能性もあります。必ずセキュリティソフトでフルスキャンを実行し、脅威がないか確認してください。
- Windows Defenderでも「クイックスキャン」より「フルスキャン」を推奨
- 市販のセキュリティソフト(ESET、ノートン、カスペルスキーなど)でもOK
レジストリの修復・システム復元
mdnsnsp.dllのレジストリ参照が壊れている場合、DLL登録情報の修復や復元ポイントからの巻き戻しが有効です。
- 「スタート」→「復元ポイントの作成」→「システムの復元」
- エラー発生前の日付を選択し、復元を実行
- レジストリクリーナーを使用する場合は、信頼できるソフト(CCleanerなど)を慎重に使う
専門サポートや復旧業者への相談
上記のいずれでも改善しない場合は、OSやファイル構成自体に重大な問題がある可能性があります。データが重要な場合は、無理な操作を避け、専門業者への相談を検討してください。
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
mdnsnsp.dllエラーは、Bonjourサービスに関するDLLファイルの破損・欠落・未登録などが原因で発生し、Apple製アプリやネットワーク機能に影響を与えます。
Bonjourの再インストール、DLL再登録、ウイルスチェックなどを段階的に実施することで、多くのケースで解決が期待できます。
ただし、誤った操作や署名切れDLLのまま放置すると、システム不安定やセキュリティ上のリスクも生じるため、正規手順での修復を心がけましょう。