
スマホが突然壊れてしまい、大切な写真や連絡先、LINEの履歴などが取り出せなくなった…。そんなとき、多くの方がパニックに陥ります。
しかし、スマホの状態や故障の原因によっては、自力での復旧が可能なケースもあります。本記事では、壊れたスマホからデータが取り出せない主な原因と、状態ごとの対処法をわかりやすく解説します。
壊れたスマホからデータが取り出せない原因
スマートフォンが壊れたと一口に言っても、その症状や原因はさまざまです。端末の状態によって、データ取り出しの可否や難易度が大きく変わるため、まずは原因を正しく把握することが重要です。以下に、代表的なケースを紹介します。
ディスプレイやタッチパネルの完全破損
スマホの画面が真っ暗になっていたり、タッチ操作が一切効かない場合、端末は起動していても操作不能となり、パソコンとの接続後に表示される「ファイル転送モード(MTP)」の選択などができません。
特にAndroidスマホでは、USB接続しても画面操作で「ファイル転送」などを選ばないと、ストレージが認識されず、パソコンに中身が表示されない仕様になっています。
つまり、端末が生きていても「操作ができないだけ」でデータ取り出しができない状況になっているケースが非常に多いのです。
この場合は、外部モニター(HDMI変換)やOTGマウスでの操作代替が有効です。
基板や内部回路の損傷
スマホを落とした、水に濡れた、高温の車内に放置したといったトラブルの後、電源が入らなくなっている場合は、基板や内部回路の故障が原因である可能性があります。
マザーボード上の電源ICやストレージ制御チップが故障していると、通電ができず、USB経由でもパソコンが端末を認識しません。こうなると、専用の復旧機材なしではアクセスできません。
このケースでは、基板修理や「チップオフ復旧」と呼ばれる専門業者による高度な作業が必要になります。
USBデバッグ・バックアップ未設定
Android端末では、パソコンとADBコマンドなどで通信を行うには、事前に「USBデバッグ」を有効にしておく必要があります。
この設定がオフのままだと、パソコンからのアクセスは基本的にブロックされてしまい、データ取り出しは非常に困難です。また、Googleアカウントによる自動バックアップや、iPhoneでのiCloudバックアップがオフの場合も、クラウドからのデータ復元ができません。
事前準備がなされていない場合、端末の物理状態に加えて、アクセス手段そのものが制限されてしまいます。
ストレージ・SDカードの故障
スマホ内のデータは「内蔵ストレージ」または「SDカード」に保存されていますが、いずれかの記録媒体が物理的に損傷していると、正常な状態でもデータを読み取ることができません。
SDカードが破損していると別端末やPCに差し込んでも認識されず、フォーマット要求が表示される場合もあります。
また、内蔵ストレージ(NANDチップ)は経年劣化により読み出し不能となることもあり、復旧ソフトでも対応できない場合があります。
保存先メディアが損傷していると、最終的にはチップレベルでの解析が必要になることがあります。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。
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状態別・データの取り出し方法
壊れたスマホからデータを取り出すには、端末の状態に応じた方法を選ぶ必要があります。以下に代表的なパターンごとの対処法を紹介します。
画面が割れても通電・PC接続は可能
ディスプレイ操作ができないだけで、本体が正常に起動しておりPCに接続できる状態なら、以下の方法が有効です。
- PCとスマホをUSBケーブルで接続。
- 通知バーで「ファイル転送モード(MTP)」を選択(できれば)。
- 画面操作ができない場合、OTGケーブルでUSBマウスを接続し、マウス操作で転送モードを選択。
- HDMI出力対応端末なら、変換アダプター+外部ディスプレイで画面を表示して操作。
- SDカード搭載機種なら、SDカードを取り出してPCで読み取りも可能。
画面は死んでいるが本体は起動している
画面が真っ暗でも着信音が鳴る・バイブが反応するなど、本体が動作している場合は、以下のような方法が考えられます。
- iPhoneの場合:iCloudバックアップが有効なら、新しいiPhoneで復元可能。
- Androidの場合:Googleアカウントのバックアップを利用して、新端末にログインして復元。
- USBデバッグが有効なら、ADBコマンドで内部ストレージからデータ抽出も可能。
パソコンでも認識しない・電源が入らない
この状態では、一般的な接続・復旧ソフトでは対応が難しくなります。
- Tenorshare UltData、DroidKitなどの復旧専用ソフトを試す。
- PCが全く認識しない、データが表示されない場合は、基板レベルでの修理・解析が必要。
- この場合、チップオフ復旧や基板交換に対応しているデータ復旧業者に相談しましょう。
水没・重度破損時
水没や激しい落下による破損がある場合、通電しないよう注意が必要です。
- 電源を入れず、電源ケーブルやバッテリーを外して乾燥。
- 絶対に通電せず、すぐにデータ復旧業者へ相談。
- 早期の対応で基板ショートを防ぎ、復旧率を高めることができます。
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
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※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
壊れたスマホからデータが取り出せない場合でも、状態に応じた対処を行えば多くのケースで復旧の可能性があります。
画面だけの破損であれば外部ディスプレイやマウス操作で対応できることもあり、バックアップがある場合はクラウドからの復元も可能です。
ただし、電源が入らない・水没・基板損傷といった重度の障害は、自力での復旧が非常に難しく、誤った操作によってデータが完全に失われるリスクもあります。
重要なデータがある場合は、なるべく早く専門のデータ復旧業者へ相談するのが最善の方法です。