
外付けHDDの容量や空き容量が、表示される数値よりも極端に少なく「こんなはずでは…」と戸惑っていませんか?次のような状況が見受けられます。
- 500GBのはずが200GB程度しか認識されない
- データを削除したのに空き容量が増えない
- 購入直後から表示容量が少ない
こうした場合、HDD内部では隠し領域の存在やパーティション構成の異常、あるいはファイルシステムの破損といった見えないトラブルが潜んでいることがあります。このまま使用を続けると、重要なファイルが保存できなかったり、最悪の場合、HDD自体が認識されなくなるリスクも。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、容量が減って表示される原因やその正しい対処法を丁寧に解説します。また、自力での対応が不安な場合に備えて、実績豊富で信頼できるデータ復旧専門業者もあわせてご紹介します。
外付けHDDの容量が少なく表示される原因
HDDの容量や空き容量が少なく表示される原因はいくつかあります。ここでは代表的な原因を詳しく解説します。
計算方式の違い
HDDメーカーとOS(WindowsやMac)では容量の計算方式が異なります。メーカーは1GBを1000MBと計算するのに対し、OSでは1GBを1024MBとして表示します。そのため、同じ1TBのHDDでもOS上では約930GB程度に見えることがあります。
これは仕様上の違いであり問題ではありませんが、見た目上の容量差に驚くユーザーも多いです。
パーティション未割り当て・設定不良
HDDに未割り当ての領域があると、その部分は容量として使用できず、表示されません。パーティションの作成や拡張が適切に行われていないと、HDD全体を有効活用できず、容量が少なく見えるのです。
この状態を放置すると、大容量HDDを購入しても実際に使えるのは一部だけになってしまいます。
ごみ箱や隠しフォルダー
削除したつもりのファイルが「ごみ箱」や隠しフォルダー(例:「$RECYCLE.BIN」)に残っていると、その分の容量が空かず、空き容量が少なく表示されることがあります。
特にごみ箱の設定がHDDごとに異なる場合、外付けHDD専用のごみ箱に大量のデータが溜まっているケースもあります。
ファイルシステムの破損・不良セクタ
HDD内部でファイルシステムが破損していたり、不良セクタが発生していると、OSが容量を正確に認識できず、表示される容量が少なくなることがあります。
これらの異常を放置すると、データアクセスエラーやHDD全体の故障につながるリスクもあります。
MBRとGPTの違い
MBR(マスターブートレコード)形式では、HDDの最大認識容量が2TBまでに制限されます。そのため、3TB以上のHDDをMBRでフォーマットしていると、OSが容量を正しく認識できず、余った領域が未使用になります。
この問題はフォーマット形式をGPTに変更することで解決可能です。
ハードウェア障害
HDDが物理的に損傷している場合、内部の情報を正しく読み取れず、容量が正常に表示されないことがあります。落下や水濡れ、経年劣化といった外的・内的要因によって、読み取りエラーや不良セクタの発生、さらには基板の故障が引き起こされることも少なくありません。
こうした物理障害は、見た目では判断が難しく、自己流で対処しようとすると状況を悪化させる危険があります。無理な通電や操作を繰り返すことで、データが完全に失われるリスクが高まるため注意が必要です。
物理障害が疑われる場合は、早急に専門業者へ相談し、適切な診断と処置を受けることが重要です。データを守るためには、初動の対応が鍵を握ります。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。
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外付けHDDの容量表示異常への対処法
以下では、容量表示の異常に対して効果的な対処法を紹介します。各方法は原因に応じて異なるため、順を追って試すことをおすすめします。
パーティション管理ツールで領域を確認・拡張
まずは「ディスクの管理」からHDD全体の状態を確認し、未割り当て領域がある場合はパーティションを拡張しましょう。
- 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「diskmgmt.msc」と入力して「OK」をクリック
- 外付けHDDのパーティション状態を確認し、「未割り当て」と表示されている領域があれば右クリックして「ボリュームの拡張」を実行
ごみ箱・隠しフォルダーの完全削除
外付けHDD専用のごみ箱や隠しファイルが容量を圧迫している場合、ディスククリーンアップや手動削除で対応可能です。
- エクスプローラーで外付けHDDを右クリックし「プロパティ」→「ディスクのクリーンアップ」を選択
- 不要なファイル(ごみ箱、サムネイルなど)にチェックを入れて削除
- 表示オプションを「隠しファイルを表示」に変更し、「$RECYCLE.BIN」などを手動で削除
chkdskでファイルシステムを修復
ファイルシステムが破損している場合は「chkdsk」コマンドで修復を試みましょう。
- 「スタート」から「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
- 「chkdsk E: /f /r /x」などと入力(E:は対象HDDのドライブレター)
- 自動で不良セクタの検出と修復が実行される
MBRからGPTへ変換
2TB以上のHDDを使用している場合、MBR形式では正しく容量を認識できません。GPTへの変換で解決しますが、データ消去のリスクがあるため注意が必要です。
- 事前に全データのバックアップを取る
- 「diskpart」を管理者コマンドプロンプトで起動
- 「list disk」→「select disk X(該当番号)」→「clean」
- 「convert gpt」と入力して変換
不良セクタや物理障害の診断
SMART情報やエラーチェックツールを使ってHDDの健康状態を確認しましょう。物理障害が疑われる場合は、直ちに使用を停止し、専門業者に相談することが重要です。
- CrystalDiskInfoなどの診断ソフトを使用
- 「注意」や「異常」と表示されたら、HDDを安全に取り外す
- 今後の損傷を防ぐため、データ復旧業者へ相談を検討
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
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所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
外付けHDDの容量や空き容量が少なく表示される原因は、計算方式の違いやパーティション設定の不備、ごみ箱・隠しファイルの残存、ファイルシステムの破損、MBRとGPTの違い、不良セクタ、さらには物理的なハードウェア故障まで、多岐にわたります。
本記事で紹介した対処法を順を追って試すことで、多くのケースでは正常な容量表示に戻すことが可能です。しかし、不良セクタの進行や物理的な障害がある場合には、無理な操作はデータをさらに危険にさらす可能性があります。
大切なデータが保存されている場合は、まずバックアップを取り、自己判断による操作を避け、専門のデータ復旧業者に相談することが安全な選択です。初期診断無料・365日対応の業者も存在しますので、気軽に相談してみましょう。
正しい知識と判断で、大切なデータを守ってください。