
大切な会議やインタビューの音声を記録していたボイスレコーダーが水没してしまい、電源が入らなくなった――そんな状況に陥ったら、焦る気持ちも当然です。
この記事では、水没したボイスレコーダーが起動しない原因と、誤った処置でデータを失わないための対処法をわかりやすく解説します。
目次
水没したボイスレコーダーが起動しない主な原因
ボイスレコーダーが水に濡れてしまった場合、内部の電子回路やメモリに深刻な影響が出ることがあります。ここでは考えられる主な原因を紹介します。
内部基板のショート
水没直後に電源が入っていた、もしくは濡れた状態で電源を入れてしまった場合、回路やICチップがショートを起こしてしまいます。
このショートが起きると、ボイスレコーダー自体が起動しなくなり、最悪の場合、データ復旧も難しくなるため水没後の通電は絶対にNGです。
内部の腐食
水分が内部に残ったままだと、時間の経過とともに電子部品や基板が腐食します。特に海水やジュースなどの不純物を含む液体では、腐食の進行が非常に早いです。
腐食が進行すると電源が入らないだけでなく、メモリチップへのアクセスも困難になるため、放置せず速やかな処置が必要です。
記録メディアの損傷
ボイスレコーダーの内部メモリや、SDカードなどの外部記録メディアに水が浸入すると、データの読み書きができなくなることがあります。水濡れによる障害は、機器の外見に異常が見られない場合でも内部で進行している可能性があるため、注意が必要です。
特に、端子部分の腐食や水分がチップ内部まで達している場合、データが読み取れなくなるリスクが高まります。時間が経つほど腐食が進行し、復旧の難易度が上がってしまうため、早めの対応が求められます。
そのため、水濡れが疑われる場合は、機器を無理に起動させず、通電を避けることが重要です。状況を悪化させる前に、正確な診断と安全な復旧作業を行う必要があります。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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水没したボイスレコーダーからデータを復旧する正しい方法
ここでは、間違った操作でデータを失わないための正しい対処法と、自力でできる処置、専門業者を活用するべき理由を紹介します。
電源を入れない
水没した直後に最も重要なのが、絶対に電源を入れないことです。濡れた状態で通電すると、内部のICチップや基板がショートし、データの取り出しすらできなくなる恐れがあります。
- 濡れている状態で通電しない
- 充電ケーブルにも絶対につながない
- 完全に乾くまで待つ or 業者に相談する
表面の水分を除去する
ボイスレコーダーの外装や端子部分に水分が付着している場合は、できるだけ早く取り除きましょう。
- 乾いた布で表面の水を優しく拭き取る
- 綿棒などで細かい隙間の水分を吸い取る
- こすらず、押し当てるように水を吸わせる
自然乾燥させる
内部に水分が残っていると、電源を入れたときにショートや腐食のリスクがあります。内部まで完全に乾燥させることが非常に重要です。
- 風通しの良い場所に2〜3日以上放置する
- 乾燥剤と一緒に密閉容器に入れるとより効果的
- ドライヤーや直射日光、電子レンジは使用しない
自力復旧が難しい場合は業者に相談する
内部基板の腐食や記録メディアへのダメージが大きい場合、個人での復元は困難です。誤った操作でデータが完全消失する前に、速やかに専門のデータ復旧業者に相談するのが最も安全です。
- 電源が全く入らない
- 誤って通電してしまった
- 内部メモリやSDカードが認識されない
- 記録データが非常に重要(業務・証拠・思い出)
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物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
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まとめ
ボイスレコーダーが水没して起動しない原因は、内部基板のショートや腐食、記録メディアの損傷などが挙げられます。最も重要なのは、通電しない・分解しない・すぐに乾燥させるという基本的な対応です。データを安全に復元するためには、自己判断を避けて、早めに信頼できるデータ復旧業者に相談することが成功のカギとなります。