SHARPのブルーレイレコーダーAQUOSを使用していると「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」とエラーが表示されてデータが再生できなくなる場合があります。
このエラーメッセージが出たブルーレイレコーダーを自力で復旧させる方法はほとんどなく、電源の再起動やケーブルの抜き差しを行っても解決しない場合、データを初期化するか専門の業者に相談するかのいずれかになります。
本記事ではAQUOSレコーダーで「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」といったエラーメッセージが表示された場合、の適切な対処法について解説します。
目次
SHARP ブルーレイレコーダーAQUOSとは
SHARPのブルーレイレコーダーAQUOSは、高画質な録画と再生機能を提供する家電製品です。このデバイスは、テレビ番組の録画やブルーレイディスクの再生に加え、インターネットを通じたコンテンツの視聴が可能です。AQUOSブルーレイレコーダーは、使いやすさと高性能を兼ね備え、家庭のエンターテインメントシステムの中心となることを目指しています。
「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」の意味
「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」というメッセージは、ブルーレイレコーダーの内蔵HDDに問題があることを示しています。このエラーは、データの読み書きが正常に行えない状態を指し、録画機能や再生機能に影響を及ぼす可能性があります。原因は、物理的な損傷から論理的なデータ構造の破損まで多岐にわたります。
「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」と表示される原因
SHARP製AQUOSブルーレイレコーダーに「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」と表示された場合、エラーの原因には以下の物が考えられます。
AQUOSブルーレイレコーダー本体の破損
本体の破損は、落下や衝撃など外部からの力によって引き起こされることが多いです。このような物理的損傷は、内部の部品にも影響を及ぼし、結果として「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」というメッセージが表示されることがあります。
HDDの物理障害
AQUOSブルーレイレコーダーに付属したストレージが物理的に破損したことによるデータ障害を物理障害と呼びます。
主に「強い衝撃」「水没」「経年劣化」などが物理障害の原因です。HDDのデータを記録するディスクの表面が傷ついたり、データを読み書きする部品が故障することで起こります。
AQUOSブルーレイレコーダーのHDDに物理障害が発生した時の症状は以下の通りです。
- エラーメッセージが表示される
- レコーダーが正常に起動しない
- HDDが認識しない
- レコーダーの動作が遅い・頻繁にフリーズする
- 「カチカチ」「ジー」といった異音がする
以上の症状が発生した時に再起動の繰り返しなどを行うと通電による負荷でデータの破損が進行します。また、メーカー修理に出してしまうとHDDが交換されるためデータが残りません。
HDDに保存されたデータを残しておきたい場合は自身でできることはほとんどありません。HDDの物理障害は部品交換が必要な場合があり、破損を進行させないように、ホコリやチリが全く入り込まない清潔な空間で作業する必要があります。加えて破損したデータの箇所の特定・修復作業などを行うためには高度な専門知識も必要です。
データ復旧業者であれば復旧用の設備と技術力を持った熟練のエンジニアが在籍しているため、データを残したい場合は相談してみましょう。
HDDの論理障害
HDDの論理障害は、データを正しく保存するファイルシステムが破損することで発生します。主な原因はデータの読み書き中の強制終了や誤操作による削除・フォーマット、停電などです。
レコーダーに付属したHDDで論理障害が発生すると以下の症状が発生します。
- エラーメッセージが表示される
- レコーダーが正常に起動しない
- HDDが認識しない
- レコーダーの動作が遅い・頻繁にフリーズする
PC内蔵のHDDと異なり、ブルーレイレコーダーに付属するHDDで論理障害が発生した場合、自力で復旧させるツールは極めて少なく、その手段も確実に復旧できるとは言えません。
その理由はレコーダーに保存されたデータは、著作権の関係で暗号化されているためです。暗号化されたデータを元に戻す復号鍵があれば、理論上は破損したデータにアクセスして復旧することができます。しかし復号鍵はメーカー非公開となっており、修理に必要であっても教えてもらうことはできません。
例外として、レコーダーのデータ復旧実績があるデータ復旧業者では、独自に復旧方法を研究しているため、ブルーレイレコーダーのデータ復旧に成功する確率が高くなります。
技術力の高いデータ復旧業者の選び方について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」と表示されたときの注意点
「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」と表示された場合、不適切な操作を行うとデータの破損が進行したり、機器が破損するおそれがあります。以下の
レコーダーの再起動を繰り返さない
繰り返し再起動することは、HDDにさらなる負担をかけ、問題を悪化させる可能性があります。ハードディスクに問題が発生した際、直感的に何度も再起動を試みがちですが、これは避けるべきです。再起動の繰り返しは、HDDに負荷をかけてしまうため、状態を悪化させる可能性があります。
HDDを単体で取り出してPCなどに接続しない
HDDを取り出してPCなど他のデバイスに接続することは避けてください。レコーダーのHDDには独自のファイルシステムが使用されているため、PCに接続してもデータが正しく読み込めません。PCにレコーダーのHDDを接続すると、PCでデータが読み込みできるようにフォーマットを促されますが、指示に従ってしまうと、今度はレコーダーでデータが読み込めなくなってしまうため注意が必要です。
その他にもメーカー保証の対象外となってしまうなどデメリットの方が大きいため、HDDを単体で取り出してPCなど他のデバイスに接続することは控えてください。
レコーダー・HDDの分解をしない
レコーダーやHDDを無理に分解しようとすると、メーカー保証が無効になるだけでなく、元通りに組み立てられなくなるリスクや、機器を破損させる可能性があります。特にHDDはケースの内部に小さなホコリなどが入り込むだけで、データを記録する部品が傷つき、データにアクセスできなくなる危険性があります。
レコーダーのHDDの開封作業には知識だけでなく、手術室に相当する極めて清潔な空間も必要です。無理に自力で分解しないようにしましょう。
保存データが必要な場合は初期化しない
「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」のメッセージが出た場合、HDDの初期化を考えるかもしれませんが、保存データが全て消えてしまうため、おすすめできません。ブルーレイレコーダーには暗号化が施されているため、一度初期化すると復旧が極めて困難になります。
万が一誤って初期化した場合は、何も操作を加えずにすぐにデータ復旧業者に相談することで解決できる可能性もあります。データ復旧業者では復旧が難しいブルーレイレコーダーのデータ復旧の研究開発を行っているため、高いノウハウを有している場合があります。
「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」とAQUOSレコーダーに表示された場合の対処法
AQUOSレコーダーで「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」と表示された場合、極めて軽度なシステムエラーであれば自力で解決できる可能性があります。ただし異音・異臭がする、使用中に頻繁にフリーズするなど明らかに機器が故障していると思われる場合は、専門の業者にすぐに相談してください。
レコーダーの電源を入れ直す
最初の対処法として、レコーダーの電源を入れ直すことが挙げられます。これは、一時的なシステムエラーをリセットするための簡単な方法です。
電源ボタンを長押しして電源を切り、しばらくしてからAQUOSブルーレイレコーダーの電源をもう一度入れてください。
軽度なシステムエラーであれば解決できる場合がありますが、電源を入れ直しても「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」と表示される場合は、機器修理を依頼したい場合はメーカー、保存データが必要であればデータ復旧業者に診断してもらいましょう。
本体をリセットする
システムの不具合が原因でエラーが発生している場合、本体のリセットが有効な場合があります。ただし、この操作により設定が初期状態に戻るため、注意が必要です。AQUOSブルーレイレコーダーの本体のリセット方法は以下の通りです。
- レコーダーの「メニュー」ボタンから「設定」に進みます
- 「システム設定」または「初期設定」を選択し、「本体リセット」を実行します
ハードディスクを初期化する
ハードディスク自体の問題が疑われる場合、初期化が最終手段として考えられます。しかし、この操作によりハードディスク内の全データが消去されますので、重要なデータがある場合は慎重に検討してください。
ハードディスクを初期化する方法は以下の通りです。
- 「メニュー」から「設定」に進み、「ハードディスク管理」を選択します
- 「ハードディスク初期化」を選び、画面の指示に従って初期化します
メーカーに修理を依頼する
ブルーレイレコーダーの再起動を行っても、「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」と表示される場合、ハードウェアの故障が疑われます。データが不要ですぐに起動させたい場合はメーカーのサポートセンターに連絡して修理を依頼しましょう。
データ復旧業者に相談する
AQUOSブルーレイレコーダーに保存されたデータが必要であれば、データ復旧業者に相談しましょう。データ復旧業者であれば、独自にブルーレイレコーダーの復旧方法の研究開発を重ねているため、「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能がご利用できません」といったエラーメッセージや削除・初期化・異音がするHDDからのデータ抽出など幅広く対応できます。
AQUOSをはじめ、ブルーレイレコーダーのデータ復旧実績が多いデータ復旧業者であれば、短期間で復旧作業を完了できる可能性もあります。
ブルーレイレコーダーに保存されたデータを取り出したい場合は、データ復旧業者に先に相談しましょう。
ブルーレイレコーダーのデータを自力で復旧することが難しい理由
AQUOSに限らず、ブルーレイレコーダーはデータ復旧の方法をインターネットで検索しても情報が少ないため復旧が難しいものとされています。
本章ではブルーレイレコーダーのデータを自力で復旧することが難しい理由について解説します。
ブルーレイレコーダーのデータを自力で復旧することが難しい理由は以下の通りです。
データの互換性がない
ブルーレイレコーダーは通常のPCで使われるファイル形式である「FAT32」や「APFS」とは異なる独自のファイル形式が採用されています。ファイル形式は人間で例えるならば言語のようなもので、データの読み書きには各デバイスが対応できるファイル形式が必要です。
ファイル形式が異なるレコーダーのHDDをPCや別のHDDに移動させたとしても、データの互換性がないとみなされてしまい、再生することができません。したがって
市販の復旧ソフトやツールでは復旧できない可能性が高い
ブルーレイレコーダーに発生したエラーを修復してデータを復旧するためには、エラーの場所を特定する必要がありますが、暗号化によって修復が必要な場所の特定もできない状態です。一般的なツールではレコーダーの暗号を復号化することができないため、復旧難易度が高くなっています。
おすすめのデータ復旧業者
データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。
そこで、全国の業者から復旧率・実績・復旧スピード・価格や特長を比較して厳選したおすすめサービスをご紹介します。編集部おすすめのデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
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対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔復旧率最高値95.2%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
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デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
AQUOSブルーレイレコーダーで「ハードディスクにエラーが発生しましたので一部の機能が利用できません」と表示された場合、一般的なツールで解決できる可能性は極めて低いため、早めに専門の業者に相談することが必要です。メーカーに修理を依頼すると正常に動作できるようになりますが、データは全て消えてしまいます。一方でデータ復旧業者であれば、メッセージの原因となるエラーを修復し、破損したストレージからデータを取り出すことが可能です。目的に応じて業者を選びましょう。