
外付けHDDをWindowsの回復ドライブに設定したあと、「大切なデータが消えた」「保存用に戻したい」と悩む方は少なくありません。
回復ドライブ化はフォーマットを伴う操作のため、データ消失リスクも高く、対処は慎重に行う必要があります。
この記事では、外付けHDDを回復ドライブとして作成してしまった場合の、データ復旧方法と通常の保存ドライブに戻す手順をわかりやすく解説します。
目次
回復ドライブ作成後に元に戻したい主なケース
回復ドライブ化によって外付けHDDが初期化され、以前のデータが見えなくなる・使えなくなるという問題が発生します。次のようなケースでは、早めの対応が必要です。
データが読めなくなった/消えた
回復ドライブ作成時にパーティションが再構成・初期化されるため、以前のファイルが見えなくなります。
実際には、一部のデータがまだ残っている可能性があり、復元ソフトで救出できる場合があります。
保存用の外付けHDDとして再利用したい
回復ドライブとして作成したHDDを、通常のデータ保存やバックアップ用途に使い直したい場合には、まず回復領域を削除し、ドライブ全体を再フォーマットする必要があります。
ただし、誤って別のドライブを初期化してしまうと、元のデータがすべて消えてしまう恐れがあります。フォーマット前には、対象のディスクをよく確認し、必要なデータがないことを必ず確認してください。
操作に不安がある場合は、無理に作業を進めず、専門知識のある技術者やサポートに相談することが安全です。正しい手順でフォーマットを行うことで、HDDを安全に再利用できます。
過去のデータを復元したい
写真やドキュメントなど重要なデータを保存していたHDDを誤って回復ドライブにしてしまった場合、上書きされる前にスキャン・復旧を試すのが最優先です。
ただし、すでに32GB以上の領域が回復ドライブとして上書きされている場合や、復元ソフトでファイルが見つからない・開けない場合は、プロの技術が必要です。
- 復旧ソフトでデータが出てこない
- 重要な業務データ・思い出の写真などが入っていた
- HDDが認識されない、アクセスが異常に遅い
自己修復で状態が悪化する前に、初期診断無料の業者へ相談を。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。
同社が選ばれている理由は、以下のような実績と体制にあります。
- 累計46万件以上の相談対応実績(2011年1月~)
- 15,000種類以上の障害事例への対応経験
- 復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)
- 24時間365日対応のサポート体制
- 初期診断・見積りは完全無料
こうした数字は、単なる実績ではなく、「確かな技術」と「信頼に応える姿勢」の裏付けでもあります。
実際に、個人の大切な写真や法人の業務データまで、幅広いトラブルに迅速かつ的確に対応しています。
「何をすべきかわからない」「とにかく急いで対応したい」
そんなときは、まずは無料診断からはじめてみてください。正確な状況把握が、最善の一歩につながります。
書き込みが行われていない場合の復旧方法|おすすめフリーソフトと注意点
回復ドライブ化された外付けHDDでも、書き込みが行われていない、または最小限にとどまっている状態であれば、データ復旧ソフトを使って消えたファイルの救出が可能なケースがあります。
ここでは、自宅で試せる無料のデータ復元ソフトを紹介し、使用時の重要な注意点も併せて解説します。
おすすめの無料データ復元ソフト
- EaseUS Data Recovery Wizard
・日本語対応、シンプルなUIで初心者にも安心
・2GBまで無料で復元可能
・Windows / Mac対応 - Recoverit Free
・直感的なインターフェース、操作ガイド付き
・500MBまで無料(SNS共有で最大1GB)
・Windows / Mac対応 - MiniTool Power Data Recovery
・自動スキャン機能付きで分かりやすい
・1GBまで無料で復元可能
・Windows専用
※無料版の制限を超える場合は、有料版の購入が必要です。
操作時の重要な注意点
- 復元先は必ず別のドライブを指定(例:PCの内蔵SSDや別の外付けHDD)
- 元のドライブへ復元すると上書きが発生し、復旧不可能になる可能性がある
- スキャンは「クイックスキャン」→「ディープスキャン」の順で試す
- ソフト実行中の長時間アクセス・高負荷作業は避ける
ソフト使用が危険なケース
次のような症状がある場合、データ復旧ソフトの使用はHDDの状態を悪化させる恐れがあるため、直ちに使用を中止し、専門業者へ相談してください。
- HDDから異音がする(カチカチ、ジジジ…など)
- 認識したりしなかったりする(接続が不安定)
- 熱を持つ・焦げ臭いなど物理的な異常が見られる
- ソフトがスキャンを開始できない(アクセス拒否エラーなど)
これらは物理障害の兆候であり、通電や操作を続けるとデータ消失につながります。
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
外付けHDDを誤って回復ドライブとして作成してしまった場合、まずは新たな書き込みを避けることが最重要です。
その上で、復旧ソフトでのデータ救出を試みるか、業者に相談するかを判断しましょう。
データが不要であれば、回復パーティションを削除してフォーマットすることで、通常のHDDとして再利用が可能になります。
「重要なデータを失わない」ためには、焦らず正しい手順で復旧→初期化を進めることが大切です。