
「SSDに保存していたはずのデータがいつの間にか消えていた…」このような経験はありませんか?SSDはHDDと違って高速・静音というメリットがありますが、保存環境や使用状況によってはデータが“揮発”(消失)するリスクも抱えています。
本記事では、SSDのデータが揮発してしまう主な原因と、トラブルが起きた際の正しい対処法、今後の予防策まで詳しく解説します。SSDに大切なデータを保存している方は、ぜひ参考にしてください。
SSDのデータが揮発(消失)する主な原因
SSDは本来「不揮発性メモリ」とされており、電源が切れてもデータは保持される設計です。しかし、実際にはいくつかの要因で保存されたデータが消失してしまうことがあります。
長期間の無通電状態
SSDは一定期間通電していないと、内部のNANDセルに蓄えられた電荷が徐々に減少し、データが失われる可能性があります。特に安価なSSDや古いモデルでは、数ヶ月放置するだけで揮発が起きることもあります。
リスク:半年以上放置するとデータの読み出しができなくなる可能性があり、特にバックアップ用途で未使用のまま保管しているSSDは要注意です。
NANDフラッシュメモリの劣化・寿命
SSDには書き込み回数に上限があり、繰り返しの使用によってNANDセルが劣化します。寿命を迎えたSSDでは、ある日突然ファイルが読めなくなったり、空フォルダ化することがあります。
リスク:特定のファイルだけでなく、SSD全体が認識されなくなるケースもあり、早期対応が必要です。
ファームウェアやコントローラーの故障
SSD内部の制御を行うファームウェアやコントローラーチップが不具合を起こすと、正常にデータにアクセスできなくなります。これにより、ファイル構造が壊れて「空のディスク」として表示される場合があります。
リスク:論理障害に見えても、実際はコントローラー側の物理障害であることもあり、自力復旧は困難なケースがあります。
保存環境の悪化(高温・多湿・静電気)
SSDは精密機器であり、保存環境が悪いと劣化が早まります。特に高温・多湿・直射日光や静電気が多い場所では、データ保持力が低下し揮発の原因になります。
リスク:見た目に問題がなくても、内部でメモリセルが破壊されている可能性があります。
TRIM機能による自動消去
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。
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SSDデータが消えたときの対処法
データが突然消失したとしても、原因と状況によっては復旧が可能です。ここでは状況別の対処法を順を追って紹介します。
SSDの使用を停止する
データが消えたことに気づいた直後は、SSDをすぐに取り外し、通電や書き込みを行わないようにしましょう。
- PCの電源を落としてからSSDを取り外す
- 別PCに接続しての確認も避ける(読み込みによる上書きのリスク)
他メディアやクラウドにバックアップがないか確認
意外と見落とされがちですが、USBメモリやクラウドストレージに自動保存されているケースもあります。
- Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなどのクラウドにログインして確認
- 外付けHDDやUSBメモリを接続して確認
- メールに添付していた場合は送信履歴を確認
復旧ソフトを使用してデータを救出する
物理障害がなければ、復元ソフトでファイルを救出できる可能性があります。必ず「読み取り専用」で接続しましょう。
- 「EaseUS Data Recovery」や「Recoverit」などの復旧ソフトをダウンロード
- 別のPCで実行し、対象SSDを読み取り専用で接続
- スキャンして見つかったデータを「別ディスク」に保存
TRIM機能を一時的に無効化する
データ消失直後であれば、TRIM機能を無効にしておくことで上書きを防げる可能性があります。
fsutil behavior set DisableDeleteNotify 1
※有効に戻す場合は「0」に設定します。
保存環境の改善と定期通電
長期保存用SSDは、定期的に通電し、適切な保管環境を整えることで揮発リスクを抑えられます。
- 静電気防止袋に入れて保管
- 湿度40〜60%、室温20〜25度を推奨
- 1~2ヶ月に一度はPCに接続し簡単な読み書きを実施
定期的なバックアップと健康診断を行う
トラブル予防にはバックアップとSSDの定期診断が効果的です。
- 別のHDDやクラウドに定期的にデータをバックアップ
- 「CrystalDiskInfo」などでS.M.A.R.T情報をチェック
- 「Reallocated Sector Count」「Wear Leveling Count」などの異常値に注意
物理障害・寿命の疑いがある場合は専門業者へ相談
コントローラー障害、寿命による劣化、通電時に異常な動作がある場合は、すぐに専門業者に依頼しましょう。
- PCに接続してもSSDが認識されない
- 容量が「0GB」と表示される
- 復旧ソフトでスキャンしてもデータが見つからない
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Windowsが起動せず、重要データが取り出せない場合は、下記の信頼できるデータ復旧業者の利用を検討してください。
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まとめ
SSDは便利で高速な記憶媒体ですが、「揮発」や「寿命」といった特有のリスクも存在します。大切なデータを守るためには、正しい保管・定期通電・バックアップ・状態チェックを習慣化することが重要です。
データが消えた直後の対応が成否を分けるため、トラブル発生時は焦らず正しい手順で対処し、必要に応じて専門業者への相談も検討してください。