
「USBから起動しようとしても反応しない」「ブートメニューにUSBが表示されない」――こんな経験はありませんか?Windowsの再インストールやLinuxの起動、システム修復など、USBメモリからのブートが必要になる場面は多くあります。しかし、うまくいかないときは設定ミスやUSBメモリの作成不良、物理的な問題が関係していることが少なくありません。
本記事では、USBからブートできない主な原因と、その具体的な対処法を初心者にもわかりやすく解説します。
USBブートができない主な原因
USB起動がうまくいかない原因には、大きく分けて5つの要素があります。設定、作成、物理故障、外部干渉、そしてBIOSの不具合です。
BIOS/UEFIの設定ミス
USBが起動デバイスとして正しく認識されていない場合、BIOS/UEFIの設定ミスが考えられます。「Boot Priority」でUSBが上位にない、Secure Bootが有効のまま、CSM/Legacy Bootが無効などの場合、USBからの起動が制限されます。
この状態を放置すると、OSのインストールや修復作業が進まず、パソコンが正常に動作しないリスクがあります。
USBメモリの作成・フォーマット不備
USBメモリが正しくブート用に作成されていない場合、起動できません。特にUEFI環境では、フォーマット形式が「FAT32」である必要があります。「NTFS」などに設定されていると、認識されないことがあります。
誤った形式で作成されたUSBを使い続けると、無駄な時間がかかり、作業の遅延につながります。
USBポートやメモリの物理的故障
USBメモリや接続ポートが故障していると、そもそもPCがUSBを認識しません。他のPCでは認識するのに、特定のPCでは反応しない場合は、ポートの故障や相性問題の可能性があります。
このような物理的問題は自己判断が難しく、トラブルを長引かせてしまう原因にもなります。
外部デバイスの干渉
複数のUSB機器や外付けHDDが接続された状態では、ブート順に混乱が生じ、USB起動が失敗することがあります。
重要な作業を前に、不要な外部機器はすべて取り外すことが推奨されます。
BIOSのバージョン不具合
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
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そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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USBブートできないときの対処法
次に、USBからブートできないときに実際に試すべき対処法を順番に紹介します。設定変更や物理チェック、USB作成のやり直しなど、1つずつ確認していきましょう。
BIOS/UEFIの設定見直し
USBからの起動ができないときは、まずBIOS設定を確認・変更してみましょう。
- PCの電源を入れ、「DEL」や「F2」などのキーでBIOS/UEFI設定画面に入ります。
- 「Boot」メニューから「Boot Priority(起動順)」でUSBを最上位に設定します。
- 「Secure Boot」を「Disabled(無効)」に変更します。
- 「CSM」または「Legacy Boot」を「Enabled(有効)」にします。
- 設定を保存して再起動します(「F10」キーで保存・再起動が多い)。
USBメモリの再作成・フォーマット
起動可能なUSBメモリが正しく作成されていない場合、再作成を行いましょう。
- 「Rufus」や「Windows Media Creation Tool」などのツールをPCにインストールします。
- ISOイメージを選択し、フォーマットは「FAT32」を選択します(UEFI環境で必要)。
- USBメモリを挿入し、「スタート」をクリックしてブートUSBを作成します。
USBポート・メモリの物理確認
USBが正常に認識されない場合、USBメモリや接続ポートに問題がある可能性があります。
- 別のUSBポートに差し替えてみます。
- 別のパソコンに接続し、正常に認識されるか確認します。
- 認識しない場合は、USBメモリ自体の交換も検討してください。
外部機器をすべて外す
外部機器が干渉してUSB起動が失敗することがあります。
- USBメモリ以外のすべての外部機器(マウス、HDD、プリンター等)を取り外します。
- その状態でPCを再起動し、USBからの起動を試みます。
BIOS初期化・アップデート
設定ミスや不具合が原因の場合、BIOSの初期化やアップデートが有効です。
- BIOS画面で「Load Setup Defaults」または「Restore Defaults」を選択します。
- PCメーカーの公式サイトで最新のBIOSバージョンを確認・ダウンロードします。
- USBメモリにBIOS更新ファイルを保存し、BIOS画面から更新を実行します。
PCメーカーや専門業者への相談
設定変更や修理が自力では難しい場合、専門業者やメーカーサポートの利用を検討しましょう。
- 製品の保証期間やサポート対象かを確認します。
- メーカー公式のサポート窓口に連絡し、症状を詳しく説明します。
- データが重要な場合は、信頼できる復旧専門業者への相談もおすすめです。
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まとめ
USBから起動できないトラブルは、単なる設定ミスから物理的な故障まで、さまざまな要因が関係しています。本記事では、以下のような主な原因を紹介し、それぞれに対して具体的な対処法を詳しく解説しました。
- BIOS/UEFIの設定ミス(ブート順、Secure Boot、CSM設定)
- USBメモリの作成不備・フォーマット形式の違い
- USBポートやUSBメモリ自体の物理的な不具合
- 複数の外部機器が干渉しているケース
- BIOSのバージョン不具合や設定の乱れ
それぞれの原因に対して、BIOS設定の見直し、USBメモリの再作成、物理的な接続確認、外部機器の取り外し、BIOSアップデートなどの方法を実践することで、多くのケースは解決可能です。
しかし、自力での対応に不安がある場合や、何度試しても改善しない場合は、無理に操作を続けることで症状を悪化させてしまうリスクもあります。大切なデータやシステムを守るためにも、早めに専門業者へ相談することを強くおすすめします。