
パソコンのファンが回らないと、冷却ができずに内部の温度が上昇し、故障やデータ消失のリスクにつながります。
単純な接続不良やホコリ詰まりが原因のこともあれば、ファンや電源の故障といった深刻なケースもあります。
この記事では、PCファンが回らない原因とその対処法を、初心者でも確認できる手順でまとめました。
PCファンが回らない主な原因
PCファンが回らない場合、以下の原因が考えられます。
電源供給の問題
電源ユニットやACアダプターのスイッチがOFFのまま、ケーブルの断線、接続不良などでファンに電力が供給されないと回転しません。
特に自作PCや増設後は電源ケーブルの接続忘れが原因となることが多いです。
ファンケーブルや端子の接続不良
マザーボードの「CPU_FAN」「SYS_FAN」端子に正しくケーブルが刺さっていないと、ファンは動作しません。
緩んでいる・間違った端子に挿しているケースもあるため、接続を再確認する必要があります。
ファン自体の故障や劣化
ファン内部のモーターやベアリングが摩耗すると、回転しなくなります。経年劣化や長期間使用による物理的な故障もよくある原因です。
ホコリや異物の詰まり
長期間清掃していない場合、ヒートシンクや通気口にホコリが詰まり、ファンの回転が物理的に妨げられることがあります。
ペットの毛や小さな異物が詰まるケースもあります。
BIOS/UEFIの設定ミスや制御不良
BIOSやUEFIの設定ミスや制御不良が原因で、ファンが回らないことがあります。たとえば、BIOSのファン制御が「停止モード」に設定されている場合や、温度に応じて回転する仕様によって低温時に停止している場合が考えられます。
マザーボードや他パーツの異常
マザーボードの制御ICの異常や電源ユニットの不具合など、ハードウェア側の故障が原因となるケースもあります。特に複数のファンが同時に回らない場合は、こうしたパーツの異常による影響の可能性が高くなります。
このようなケースでは、ファンが回らないことで冷却が十分に行われず、PC内部の温度が急激に上昇するリスクがあります。放置するとCPUやGPUといった主要パーツの故障につながり、最悪の場合はデータ消失にも発展しかねません。異常が疑われる場合は、早めに原因を特定し、適切な対応を取ることが重要です。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。
同社が選ばれている理由は、以下のような実績と体制にあります。
- 累計46万件以上の相談対応実績(2011年1月~)
- 15,000種類以上の障害事例への対応経験
- 復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)
- 24時間365日対応のサポート体制
- 初期診断・見積りは完全無料
こうした数字は、単なる実績ではなく、「確かな技術」と「信頼に応える姿勢」の裏付けでもあります。
実際に、個人の大切な写真や法人の業務データまで、幅広いトラブルに迅速かつ的確に対応しています。
「何をすべきかわからない」「とにかく急いで対応したい」
そんなときは、まずは無料診断からはじめてみてください。正確な状況把握が、最善の一歩につながります。
PCファンが回らないときの対処法
以下の対処法をおすすめ順に試してみましょう。
電源周りの確認
まずは基本的な電源チェックから行います。
- 電源ユニットのスイッチがONになっているか確認。
- ACアダプターやコンセントの接触不良がないか確認。
- 別のコンセントに挿し替えて試す。
ファンケーブルの接続チェック
端子への接続不良が原因の場合は、正しい差し込みで改善できます。
- PCの電源を完全に切る。
- ケースを開け、ファンのケーブルが「CPU_FAN」「SYS_FAN」など適切な端子に接続されているか確認。
- 抜き差ししてしっかり差し込む。
ホコリや異物の除去・清掃
ホコリや異物が原因で回らないケースも多いため、清掃を行います。
- 電源をオフにしてコンセントを抜く。
- エアダスターや小型ブラシでファン周辺のホコリを除去。
- ファンの羽根を指で軽く回し、スムーズに回転するか確認。
BIOS/UEFI設定の見直し
設定が原因で回らないケースもあるため、BIOSを確認します。
- PC起動時に「DEL」や「F2」キーを押してBIOS画面に入る。
- 「Fan Control」や「Hardware Monitor」を開く。
- ファン設定が「Disabled」や「温度制御停止」になっていないか確認。
ファン自体の動作テスト・交換
ファンそのものが故障している場合は交換が必要です。
- 別の正常なファンを同じ端子に接続して動作確認。
- 正常に動けば元のファンが故障しているため新品に交換。
- 動かなければマザーボードや電源側の不具合の可能性。
マザーボードや電源の異常を疑う
複数のファンが全て動作しない場合は、マザーボードや電源ユニット自体の故障を疑いましょう。自力での修理は困難なため、専門業者やメーカーへの相談をおすすめします。
おすすめデータ復旧サービス・製品
ファンが回らない状態を放置すると、PCのオーバーヒートや故障の原因になります。基本の確認や清掃で改善しない場合は、早めに修理業者やメーカーに相談しましょう。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
---|---|
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
PCファンが回らない原因は、電源供給の不良・ケーブル接続ミス・ファン自体の劣化から、ホコリ詰まりやBIOS設定の誤り、さらにはマザーボードや電源ユニットの故障まで多岐にわたります。
まずは電源やケーブル接続、BIOS設定などの基本的なチェックを行い、ホコリ清掃や別ファンでの動作確認などを順番に試しましょう。
それでも改善しない場合は、ファンの交換や、マザーボード・電源の異常を疑う必要があります。複数のファンが同時に回らない場合や、電源自体の異常が考えられるケースでは、無理な自力修理は避けて専門業者やメーカーサポートへの相談が安全です。
冷却ファンはPCの安定動作と寿命を左右する重要なパーツです。異常に気づいたら放置せず、早めに対処することが故障やデータ消失を防ぐ最大のポイントとなります。