
Windowsを使っていて突然ブルースクリーンが発生し、「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」というメッセージが表示されたことはありませんか? このエラーは、システムがアクセスしてはならないメモリ領域にアクセスしようとしたときに発生するもので、主にメモリ関連の不具合やドライバ、システムファイルの破損が原因です。
この記事では、このエラーの代表的な原因と、それぞれに応じた正しい対処法を詳しく解説します。
目次
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREAの主な原因
このエラーはハードウェアとソフトウェアの双方に要因があるため、状況に応じた切り分けが必要です。
RAM(メモリ)の物理故障や接触不良
最も多い原因の一つが、メモリモジュールの接触不良や劣化です。ホコリや静電気などでスロットとメモリの接点が正常に機能せず、エラーを引き起こすことがあります。
リスク:メモリエラーは突然のシステム停止やデータ破損を招くため、放置は危険です。
不具合・古いデバイスドライバー
互換性のないドライバーや、アップデートに失敗したドライバーによって、OSが不安定になりブルースクリーンに至るケースがあります。特にグラフィック、オーディオ、ネットワーク関連に多く見られます。
リスク:古いドライバーはシステム全体の安定性を損なう可能性があります。
システムファイルや仮想メモリ領域の破損
突然の電源断やソフトウェアのクラッシュなどにより、仮想メモリ(ページファイル)やシステムファイルが破損し、アクセス時にエラーが発生することがあります。
リスク:放置するとWindowsの起動や動作が不安定になり、繰り返しエラーが起こるようになります。
ウイルス/マルウェア感染・不正なソフトウェア
セキュリティソフトの誤動作や悪意あるプログラムがメモリに不正アクセスを行うと、このエラーが引き起こされることがあります。
リスク:情報漏洩やシステム損傷の恐れもあるため、早急な対処が必要です。
ストレージ障害やNTFSファイルシステムの不具合
SSDやHDDの故障、またはファイルシステム(NTFS)のエラーが原因で、仮想メモリの読み書きが正常に行えず、エラーが発生することがあります。仮想メモリはシステム全体の安定性に関わるため、不具合が起きるとさまざまなトラブルにつながるおそれがあります。
特に、システムファイルが破損している場合は、症状が進行すると修復不能な状態に陥る可能性があります。異常を感じた時点で原因を特定し、早めに適切な対処を行うことが、被害を最小限に抑えるために重要です。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
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PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREAエラーの対処法
このエラーを安全に解消するためには、以下の手順を状況に応じて実施していくことが大切です。
セーフモードで起動して安全な環境で操作
エラーが頻発して通常起動ができない場合は、セーフモードで最小構成の状態にし、不要なドライバや常駐ソフトの影響を排除して作業します。
- PCを電源ボタン長押しで3回強制終了し、4回目に「自動修復」メニューを表示
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選択
- 「再起動」を押す
- 起動後、「F4」キーで通常のセーフモード、「F5」でネットワーク付きセーフモードを選択
Windowsメモリ診断ツールでRAMチェック
物理メモリ(RAM)の不良は本エラーの最も一般的な原因です。Windows標準のメモリ診断ツールを使用して確認しましょう。
- Windowsの検索バーで「Windowsメモリ診断」と入力して選択
- 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」を選択
- PCが再起動し、自動的にRAMテストが実行されます
- 完了後、エラーがあるかどうか確認し、必要ならメモリを交換
ドライバの更新・削除で互換性を改善
古いドライバや不適合なドライバはメモリ領域に誤ったアクセスをすることがあり、エラーの原因になります。
- スタートボタンを右クリック →「デバイスマネージャー」を開く
- 表示されるデバイス一覧から怪しい項目(!マークなど)を探す
- 右クリック →「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」を選択
- 再起動後、自動で再インストールされるか、メーカーサイトから最新版を入手
SFC・DISMコマンドでシステム修復
Windowsのシステムファイルや仮想メモリ領域が破損している場合、それを修復することでエラーが改善します。
- スタートメニューで「cmd」と入力 → 右クリックで「管理者として実行」
- 以下のコマンドを順番に実行:
sfc /scannow
(システムファイルをスキャン・修復) - 続けて:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
(OSイメージの破損を修復) - 完了後、PCを再起動してエラーの改善を確認
ウイルススキャンでマルウェア排除
悪質なプログラムがメモリやページファイルに干渉し、エラーを引き起こしていることがあります。信頼できるセキュリティソフトでフルスキャンを実施しましょう。
- 最新の定義ファイルにアップデート
- 「フルスキャン」を実行し、時間をかけて全体をチェック
- 検出された脅威は削除・隔離
- 一時的にセキュリティソフトを無効化して症状が改善するか確認することも有効
メモリモジュールの抜き差しとクリーニング
物理的な接触不良は見逃されがちですが、ホコリやゆるみでエラーが起きることもあります。PCの電源を切って内部メンテナンスを実施しましょう。
- 電源を落とし、電源ケーブルを抜く
- PCケースを開け、メモリモジュールを丁寧に外す
- エアダスターや柔らかい布でスロットと端子を掃除
- 元の位置にしっかりと再装着
- 起動してエラーの再発がないか確認
chkdskでストレージエラーを確認・修正
仮想メモリを扱うストレージ(SSD/HDD)に問題がある場合、chkdskでファイルシステムの検査・修復を行うことが効果的です。
- 「cmd」を管理者として実行
- 以下のコマンドを入力:
chkdsk C: /f /r
(※C:はWindowsが入っているドライブ) - 「このドライブは使用中です。次回のシステム再起動時にスキャンしますか?」と出たら「Y」と入力
- PCを再起動 → 自動的にディスクチェックが開始されます
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」は、物理メモリ(RAM)の不良やドライバの不具合、システムファイルの破損など、Windowsのメモリ管理やストレージ制御に関する問題が主な原因となるブルースクリーンエラーです。
セーフモードでの起動やメモリ診断、ドライバの更新・削除、SFC・DISMによるシステム修復、ウイルススキャンなど、順を追った正しい対処法を実施することで、ほとんどのケースで改善が可能です。
ただし、メモリやストレージの物理的な損傷や、繰り返しエラーが出る深刻なケースでは、無理に自力修復を試みず、データを保護したうえで専門のデータ復旧業者へ相談することが、安全かつ確実な選択肢となります。
PCの状態を悪化させないためにも、冷静な判断と早めの対処が何よりも大切です。
終わり。