
大切なデータを誤って削除・フォーマット・上書きしてしまったり、突然の故障でアクセスできなくなることは誰にでも起こり得ます。
特にMacをお使いの場合、Time Machineで定期的にバックアップを取っていれば、消えてしまったデータを取り戻せる可能性があります。
バックアップを利用した復元は、物理障害やソフト障害のどちらのケースでも有効で、早めに適切な手順を取ることが成功のカギです。
目次
復元が必要となるシチュエーション
データを復元しなければならない場面は多岐にわたります。仕事や学業、日常生活において欠かせないデータが消えてしまったとき、迅速に対応することで被害を最小限に抑えることができます。以下が代表的なケースです。
誤操作による削除
不要なファイルを削除するつもりが、誤って大切なデータまで消してしまうケースです。ゴミ箱からも消去してしまった場合、自力での復元は困難になりますが、Time Machineにバックアップが残っていれば容易に復元可能です。
業務データや思い出の写真など、消失に気づいたらすぐに復旧を検討しましょう。
間違ってフォーマットした
外付けHDD・SDカード・USBメモリなどを誤って初期化してしまうと、中のデータは一見すべて消えたように見えます。しかし、Time Machineで過去の状態を呼び出せば復旧できる可能性が高いです。
新しいデータを書き込む前に復元を実行することが重要です。
ファイルやフォルダの上書き/消失
誤って上書き保存してしまったファイルや、突然フォルダ内のデータが消えてしまった場合でも、バックアップから過去のバージョンを呼び出すことが可能です。
特にWordやExcelなどの書類データでは、復元ポイントを遡ることで上書き前の状態を取り戻せることがあります。
機器のトラブルや物理障害
パソコン本体や外付けストレージが故障すると、データにアクセスできなくなるケースがあります。落下や水没、経年劣化などが原因となることも少なくありません。
その場合でも、別のMacにTime Machineバックアップを接続して作業環境を復元することで業務を継続できます。
ウイルス感染や不正アクセス、ランサムウェア攻撃
サイバー攻撃によってデータが暗号化・削除され、利用できなくなるケースがあります。しかし、攻撃を受ける前に作成したバックアップがあれば復旧は可能です。
ただし、同じ環境に復元すると再感染の恐れがあるため、ネットワーク環境を分離した上で復元するなど慎重な対応が求められます。
システムやアプリの異常動作、ソフトのバグ
システムクラッシュやアプリケーションの不具合が原因で、保存中のデータが破損したり消えることがあります。Time Machineはシステム全体を指定の日時に戻せるため、動作異常の影響を受ける前の環境に復元することができます。
自動削除やクラウド同期ミス
クラウドサービスとの同期中に誤ってデータを削除してしまう、あるいは自動整理機能によって意図せず消えてしまうケースも少なくありません。このような場合でも、Macに搭載されているTime Machineでローカルに保存されたバックアップがあれば、安全に復元できます。
ただし、バックアップを取っていない場合には、消えたデータを取り戻せず大きな損失につながる恐れがあります。そうした状況では、ストレージから直接データを取り出す作業が必要になりますが、専門的な知識と設備を要するため、自力での対応は難しいのが実情です。誤った操作を続けると上書きや破損が進み、復旧の可能性がさらに低くなることもあります。
だからこそ、重要なデータを確実に取り戻すためには、できるだけ早く専門業者へ相談することが大切です。
「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも
機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?
一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。
- 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
- 大切な業務データが入っている
- 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている
こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。
そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。
データ復旧業者を選ぶ際、「どこに相談すれば本当に安心できるのか」と悩む方は多いと思います。編集部では数多くのサービスを比較してきましたが、その中でも特に信頼性の高い選択肢としておすすめできるのが「デジタルデータリカバリー」です。
同社が選ばれている理由は、以下のような実績と体制にあります。
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- 15,000種類以上の障害事例への対応経験
- 復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)
- 24時間365日対応のサポート体制
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こうした数字は、単なる実績ではなく、「確かな技術」と「信頼に応える姿勢」の裏付けでもあります。
実際に、個人の大切な写真や法人の業務データまで、幅広いトラブルに迅速かつ的確に対応しています。
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そんなときは、まずは無料診断からはじめてみてください。正確な状況把握が、最善の一歩につながります。
Time Machineで外付けHDDから復元する方法
Finder経由でファイルを復元する
個別のファイルやフォルダを復元したい場合に便利な方法です。
- バックアップが保存された外付けHDDをMacに接続(USBハブは避け、純正または信頼できるケーブルを推奨)。
- Finderで復元したいフォルダを開く(例:書類フォルダ)。
- メニューバー右上の「Time Machine」アイコンをクリックし「Time Machineに入る」を選択。
- 画面右側のタイムラインから目的のバックアップ日時を選択。
- 復元したいファイルやフォルダを選び、「復元」をクリック。元の場所に戻ります。
Mac全体をTime Machineバックアップから復元する
新しいMacに移行したいときや、Macが起動しないときに利用する方法です。
- Macの電源を入れる。
- Intel Mac:command + Rキーを押しながら起動。
AppleシリコンMac:電源ボタンを長押しして復旧モードを起動。 - 「macOSユーティリティ」画面で「Time Machineバックアップから復元」を選択。
- 外付けHDDを選択し、目的のバックアップ日時を指定して「復元」を実行。
- 復元先ディスクの内容は完全に上書きされるため注意が必要です。
移行アシスタントで新しいMacへ復元する
新しいMacにデータや環境を引き継ぐ際に利用します。
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「移行アシスタント」を起動。
- 「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」を選択。
- 外付けHDDのバックアップを指定。
- 転送したい情報(アプリ、ユーザーデータ、設定など)を選択して「続ける」。
- 復元が開始され、完了後に新しいMacで利用可能になります。
Time Machine復元の注意点
- 暗号化されたバックアップは復元時にパスワードが必要です。
- 復元先のmacOSバージョンはバックアップ時と同じか近いものが望ましいです。
- 外付けHDDが認識されない場合はケーブル・ポートを変えて再接続を試してください。
- 復元がどうしてもできない場合は、専門のデータ復旧業者への相談を検討してください。
おすすめデータ復旧サービス・製品
物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。
デジタルデータリカバリー

対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年) ※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
外付けHDDからのTime Machine復元は、「HDD接続→Finderや復旧モード、移行アシスタントから選択→目的に応じて復元」という流れで進めます。
復元前に復旧先が上書きされることや復元日時の選択に注意することが重要です。
どうしても復元できない場合や、HDDが認識されないなどの物理障害が疑われる場合は、自己修復を避け、信頼できるデータ復旧業者へ早めに相談しましょう。