NAS上のファイルが削除できない?​ 原因と操作別の対処法を解説​|サイバーセキュリティ.com

NAS上のファイルが削除できない?​ 原因と操作別の対処法を解説​

NAS上の不要なファイルを削除しようとした際に「削除できません」や「アクセスが拒否されました」といったエラーが出て困っていませんか?

原因はさまざまで、設定ミスから物理的な障害まで考えられます。本記事では、NAS上のファイルが削除できないときの主な原因と、それぞれに応じた対処法を詳しく解説します。

NAS上のファイルが削除できない主な原因

削除できない原因を知ることで、適切な対応が可能になります。以下に代表的な要因をまとめました。

アクセス権限の問題

削除しようとしているファイルに対して、読み取り専用や削除不可の権限が設定されている場合、削除できません。これは、ユーザーやグループのアクセス制御が原因です。

このような場合は、NASまたはファイルの権限設定を確認し、必要に応じて変更する必要があります。

ファイルが使用中

別のアプリケーションやユーザーがそのファイルを使用している状態では、削除操作がブロックされます。特に複数ユーザーでNASを共有している環境では頻発します。

誰かが開いていないか、アプリがバックグラウンドで動いていないかを確認しましょう。

NASの設定問題

NAS本体のセキュリティ設定や削除制限が原因で、管理者以外の操作が制限されている場合もあります。

この場合は、管理画面で共有フォルダや削除権限の設定を見直す必要があります。

ゴミ箱機能の影響

一部のNASでは、削除ファイルをゴミ箱へ移動させる設定が有効になっています。この機能によって、ゴミ箱の容量が限界に達すると新たな削除ができなくなることがあります。

ゴミ箱の設定や容量状況を確認し、不要なファイルを完全削除することが必要です。

ファイル破損

ファイル自体が破損していると、OSやNASが正しく処理できず、削除操作が失敗することがあります。ファイルシステムの異常や書き込みエラーが原因です。

この状態を無理に操作すると、さらなるデータ損傷につながるリスクがあります。

物理障害

NASに内蔵されたHDDが劣化していたり、不良セクタが発生していると、ファイルの読み書きが極端に不安定になり、削除やコピーといった基本的な操作さえ正常に行えなくなることがあります。特に、アクセスが遅延したり「カチカチ」という異音が発生する場合は、HDD内部で深刻な障害が進行している可能性があります

このような状態で無理にファイルを操作すると、さらに状態を悪化させ、データが完全に読み取れなくなるリスクを高めてしまいます。異常に気づいた時点で通電を控え、早急に専門業者へ相談することが、安全にデータを守るための最善策となります。

NAS上のファイルが削除できないときの対処法

原因がわかったら、それに応じた対処を行いましょう。以下の方法を順に試してみてください。

アクセス権限の確認と変更

管理者権限がなければ、削除操作は行えません。

権限確認の手順
  1. NASの管理画面にログインします。
  2. 該当フォルダやファイルの「アクセス権限」を確認します。
  3. 必要に応じて「読み書き可能」「削除可」の権限を付与します。

使用中のファイルを解放する

アプリケーションや別ユーザーによって使用中のファイルは削除できません。

ファイル解放の手順
  1. タスクマネージャーを開いて、該当ファイルを使用しているプロセスを確認。
  2. 対象プロセスを選んで「タスクの終了」を実行。
  3. 複数ユーザーで共有している場合は、一時的にネットワーク共有を無効にします。

NAS設定の確認と変更

NASの削除制限やセキュリティ設定によって操作できない場合があります。

設定変更の手順
  1. NASの管理画面にアクセス。
  2. 「共有フォルダ」または「詳細設定」から削除制限の設定を確認。
  3. 必要に応じて制限を解除、または管理者アカウントに切り替えて操作。

ゴミ箱機能を確認し空にする

ゴミ箱が満杯だと、新たなファイル削除ができないケースがあります。

ゴミ箱の確認・空にする手順
  1. NAS管理画面から「ごみ箱」機能の有無を確認。
  2. 有効になっている場合は、ゴミ箱を手動で空にします。
  3. 必要に応じて、ゴミ箱機能を一時的に無効化します。

ファイルシステムの修復

システムエラーが原因で削除できない場合は、ディスクチェックを実行して修復します。

ファイルシステム修復手順
  1. NASの管理画面で「ストレージ管理」へアクセス。
  2. 対象ボリュームを選択し「チェック」「修復」などのメニューを選択。
  3. 完了後に再起動し、ファイルが削除可能か確認します。

SSHを使った強制削除

通常の操作で削除できない場合、SSH接続による強制削除が可能です。ただし慎重に行う必要があります。

SSH削除手順
  1. NASのSSHを有効化し、Tera TermやPuTTYで接続します。
  2. rm -rf /volume1/対象ファイル名 のようにコマンドで削除。
  3. コマンド実行前に誤操作を防ぐためにパスを確認しましょう。

上記をすべて試しても削除できない場合、HDD障害や深刻なファイル破損が考えられます。無理な操作は避け、専門のデータ復旧業者に相談しましょう。

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まとめ

NAS上のファイルが削除できないときは、アクセス権限や使用状況、NASの設定など多くの要因が関係しています。順を追って対処していくことで、問題は解決できる可能性が高いです。

ただし、物理障害やファイル破損が関わっている場合は、自力での操作がデータ損失につながるため、専門業者への相談が最も安全な対応です。

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