HDD使用率が100%になる原因と対処法|​ パソコンが重い時の対策​|サイバーセキュリティ.com

HDD使用率が100%になる原因と対処法|​ パソコンが重い時の対策​

パソコンの動作が異常に遅くなり、タスクマネージャーを確認すると「HDD使用率が100%」と表示されていた——このような経験はありませんか?この状態が続くと、通常の操作すら困難になります。この記事では、HDD使用率が100%になる原因と具体的な対処法を、初心者にも分かりやすく解説します。

HDD使用率が100%になる原因

HDD使用率が常に100%になる原因は、ソフトウェアの動作だけでなく、ハードウェアや設定の問題も含まれる場合があります。以下では代表的な原因を紹介します。

一時的な不具合やキャッシュの蓄積

Windowsや使用中のアプリケーションが誤作動を起こし、一時的にHDDへ大量のアクセスが発生することがあります。キャッシュが溜まり過ぎると、それだけでHDDの使用率が上がる原因になります。

この状態が長時間続くと、パフォーマンス低下だけでなく、HDD自体の寿命を縮める危険性もあります。

複数アプリの同時使用

複数の重たいアプリを同時に起動していると、HDDに過剰な読み書き要求が集中し、使用率が100%になります。

そのまま放置すると操作不能になり、最悪の場合フリーズする可能性もあるため注意が必要です。

不要なスタートアッププログラム

パソコン起動時に自動で立ち上がるプログラムが多いと、HDDが起動直後からフル稼働してしまい、使用率が常に高止まりすることがあります。

起動直後にPCが重いという場合、この原因が疑われます。

ウイルス・マルウェアの感染

悪意のあるプログラムがHDDに大量のアクセスを行うことで、HDD使用率が異常に上がることがあります。バックグラウンドで活動しているため、気づかないことも多いです。

ウイルス感染はデータ消失のリスクも伴うため、早急な対処が必要です。

古いセキュリティソフト

更新されていないセキュリティソフトはシステムに不要な負荷をかけ続けることがあり、これがHDDの高使用率を引き起こします。

ウイルス対策のつもりがパフォーマンス低下の原因となっているケースもあります。

HDD使用率100%の具体的な対処法

以下の対処法を順に試すことで、HDDの負荷を下げ、パソコンの動作を改善できる可能性があります。

再起動する

一時的な負荷が原因であれば、PCを再起動することでHDD使用率が正常化する場合があります。

再起動の手順
  1. すべてのアプリケーションを閉じます。
  2. 「スタート」ボタンをクリックし、「再起動」を選択します。
  3. PCが再起動した後、タスクマネージャーで使用率を確認します。

不要なプログラムの削除・スタートアップの整理

起動時に自動で立ち上がる不要なプログラムや、長期間使っていないソフトがHDDに負荷をかけている可能性があります。

スタートアップの見直し手順
  1. 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開きます。
  2. 「スタートアップ」タブをクリックします。
  3. 不要なプログラムを右クリックして「無効化」を選択します。
  4. 「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」で不要なソフトをアンインストールします。

負荷の高いアプリを終了する

バックグラウンドで動作するソフトがHDDに大きな負荷をかけている場合、アプリを終了することでHDD使用率を下げることができます。

高負荷アプリの確認・終了手順
  1. 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開きます。
  2. 「プロセス」タブで「ディスク」列をクリックし、使用率の高いアプリを上位に並べ替えます。
  3. 該当アプリを選び、「タスクの終了」をクリックします。

ウイルススキャンを行う

マルウェアやウイルスによるバックグラウンドアクセスが原因の場合、ウイルス対策ソフトによるスキャンが必要です。

ウイルススキャンの実行手順
  1. 使用中のウイルス対策ソフトを起動します。
  2. 「フルスキャン」や「全体スキャン」を選択します。
  3. スキャン後、検出された脅威を削除または隔離します。

デフラグを実行する(HDDのみ)

ファイルが断片化していると、アクセス効率が落ちてHDDへの負荷が増大します。HDDを使用している場合は、定期的なデフラグがおすすめです(SSDでは不要)。

デフラグの手順(HDD専用)
  1. 「スタート」→「Windows管理ツール」→「ドライブの最適化とデフラグ」を選択します。
  2. HDD(Cドライブなど)を選び、「最適化」をクリックします。
  3. 処理が完了するまで待ちます。

ドライバーを更新する

ストレージコントローラやチップセットのドライバーが古いと、HDDに余計な負荷がかかることがあります。

ドライバの更新手順
  1. 「Windows + X」→「デバイスマネージャー」を開きます。
  2. 「IDE ATA/ATAPI コントローラー」や「ディスクドライブ」を展開します。
  3. 該当ドライバを右クリックして「ドライバーの更新」を選びます。
  4. 「自動検索」を選択し、最新ドライバをインストールします。

メモリを増設する

メモリ不足により仮想メモリの使用が増えると、HDDに対するアクセスが増えて負荷が高くなります。メモリの増設はHDDへの依存を減らす効果があります。

メモリ増設のポイント
  • 現在のメモリ容量を確認:「タスクマネージャー」→「パフォーマンス」→「メモリ」
  • 4GB未満なら最低8GB以上を推奨
  • ノートPCは対応メモリ規格に注意し、増設できるか確認

Windows Updateを適用する

OSの不具合が原因でHDDが過剰に動作していることがあります。最新のアップデートを適用することで改善する場合があります。

Windows Updateの手順
  1. 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開きます。
  2. 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
  3. 表示された更新をすべてインストールし、再起動します。

SuperFetch(SysMain)を無効化する

SuperFetch(Windows 10以降ではSysMain)はアプリの起動を高速化する機能ですが、HDDに負荷をかけすぎることがあり、無効化すると改善するケースがあります。

SuperFetch無効化の手順
  1. 「Windows + R」で「services.msc」と入力して実行します。
  2. 一覧から「SysMain(またはSuperFetch)」を探してダブルクリックします。
  3. 「スタートアップの種類」を「無効」に変更し、「停止」をクリックしてから「OK」で閉じます。

これでも問題が改善しない場合は、ハードウェア側のトラブルが原因となっている可能性が考えられます。

このようなケースでは、無理に操作を続けると障害が悪化し、内部データが損傷する恐れもあります。早期に専門的な診断を受けることで、適切な対処につなげることができます。大切なデータを失わないためにも、安易な自己判断は避け、慎重に対応することが大切です。

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まとめ

HDD使用率が100%になると、パソコンの操作に大きな支障をきたします。この記事で紹介した対処法を順に試すことで、多くのケースは改善可能です。

しかし、根本的なハードディスクの損傷やウイルス感染が原因である場合は、自力での復旧が難しくなります。大切なデータを守るためにも、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

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