
うっかり削除してしまったSDカード内の写真や動画、あきらめる前に「自力で復元」できる方法を試してみませんか?本記事では、初心者でも簡単に操作できる無料ツールを使って、SDカードから失われたデータを復元する方法を丁寧に紹介します。
SDカードのデータを自力で復元するために必要な無料ツール
以下は初心者でも使いやすく、無料で試せる代表的なデータ復元ツールです。
- Tenorshare 4DDiG(Windows/Mac対応、2GBまで無料)
- Recuva(Windows専用、無料無制限)
- PhotoRec(Windows/Mac/Linux対応、シンプル操作)
復元時の注意点とリスク
これらのツールは、誤って削除したファイルやゴミ箱から消えてしまったデータを復元できる可能性があります。簡単な操作で利用できる反面、データの上書きや誤った復元により、状態をさらに悪化させてしまうリスクもあります。
特に無料ツールでの復元には、以下の注意点があります。これを守らないと、復元できるデータも失われてしまう可能性があります。
- SDカードの使用をすぐに中止する(上書きリスクを避けるため)
- 復元データの保存先は別のドライブを使う(同一カードへの保存はNG)
- 復元中はPCの電源を落とさない(処理途中での中断は険)危
なお、大切な業務データや思い出の写真など、失いたくない情報が含まれている場合は、自己判断での復旧作業は避けたほうが安全です。ツールの操作を一度でも誤ると、復元できたはずのデータが完全に消失してしまうこともあります。
また、物理的な破損やカード自体が認識しないといったトラブルの場合、無料ツールでは対応できません。このようなケースでは、データ復旧の専門業者に依頼することで、大切なデータを取り戻せる可能性が大きく高まります。
各ツールの具体的な使い方と手順
ここでは、無料ツールそれぞれの使い方と、注意すべきポイントを詳しく解説します。
Tenorshare 4DDiGの使い方
直感的な操作画面で、初めての人でも使いやすいデータ復元ソフトです。2GBまで無料で復元可能です。
- 公式サイトからTenorshare 4DDiGをダウンロードし、パソコンにインストールします。
- ソフトを起動し、SDカードをパソコンに接続します。
- SDカードを選択して「スキャン」をクリックします。
- スキャンが完了したら、復元したいファイルをプレビューで確認します。
- 保存先に外部ストレージ(PC以外)を選び、復元を実行します。
Recuvaの使い方
Windowsユーザーに人気の高い無料ツールです。ファイルの種類ごとに検索でき、ディープスキャンにも対応しています。
- Recuva公式サイトからソフトをダウンロードしてインストールします。
- 起動後、復元したいファイルの種類(画像、動画、ドキュメントなど)を選択します。
- 復元対象のSDカードを選び、「次へ」をクリックします。
- スキャン方法(通常/ディープ)を選び、「開始」を押します。
- スキャン結果から必要なファイルを選び、保存先を指定して復元します。
PhotoRecの使い方
古いデジカメの写真や動画など、ファイル名にこだわらずデータを取り戻したい方におすすめです。
- TestDisk & PhotoRecの公式サイトからダウンロードします。
- zipファイルを展開し、PhotoRec.exe(またはmac版)を実行します。
- コマンドライン形式のインターフェースが開くので、SDカードを選択します。
- 復元するファイル形式と保存先を選び、復元を開始します。
- 処理が完了すると、指定した保存先にデータが復元されます。
上記のような無料ツールは、軽微なデータトラブルであれば一定の効果が見込めますが、すべてのケースに対応できるわけではありません。たとえば、SDカードやHDDが物理的に損傷している場合や、データ構造が大きく破損している場合には、一般的な復元ソフトでは検出すらできないことがあります。
このような高度な障害に対しては、専門設備や技術を持つデータ復旧業者の対応が不可欠です。
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まとめ
SDカードのデータを自力で復元する方法として、Tenorshare 4DDiG、Recuva、PhotoRecなどの無料ツールを紹介しました。これらを使えば、多くのケースでデータを取り戻すことが可能ですが、物理的故障や深刻な論理障害の場合は専門業者への依頼が必要不可欠です。
大切なデータを守るためにも、状況を見極めて早めに行動しましょう。