
外付けHDDを取り外そうとした際に、「このデバイスは取り外せません」「使用中のため取り外せません」といったメッセージが表示されてしまうことはありませんか? この問題が発生すると、安全に取り外せず、データの破損やHDDの故障につながる可能性があります。
このような現象は、バックグラウンドでHDDが使用されている、ドライバの問題、ウイルス対策ソフトの干渉など、さまざまな要因によって引き起こされます。原因を特定し、適切な対処を行うことで、安全にHDDを取り外せるようになります。
本記事では、外付けHDDを取り外せない主な原因と、正しい取り外し方、トラブルを解決する方法を詳しく解説します。HDDを安全に取り外したい方は、ぜひ参考にしてください。
外付けHDDを取り外せない原因
外付けHDDを安全に取り外そうとしても、「このデバイスは現在使用中です」というエラーが表示されることがあります。この状態で無理にHDDを抜くと、データの破損やファイルシステムのエラーが発生する恐れがあります。取り外せなくなる主な原因を以下にまとめました。
アプリケーションやファイルがHDDを使用中
外付けHDD上のファイルを開いたままにしていると、システムが使用中と判断して取り外しができなくなることがあります。特に以下のようなソフトウェアがHDDをロックしている可能性があります。
- 動画再生ソフト(例:VLC、Windows Media Player)
- 画像編集ソフト(例:Photoshop、GIMP)
- オフィス系ソフト(例:Excel、Word)
- ファイル転送ソフト(例:FTPクライアント)
これらのアプリをすべて閉じたうえで、もう一度取り外しを試してみてください。
バックグラウンドで動作するプロセス
目に見えるアプリケーションが閉じられていても、バックグラウンドでHDDを使用しているプロセスがあると、取り外しがブロックされることがあります。代表的なものとして以下のようなものが挙げられます。
- ウイルス対策ソフトのリアルタイムスキャン
- クラウドストレージ(Google Drive、OneDrive、Dropboxなど)の同期
- 自動バックアップ(Windowsバックアップ、Acronisなど)
- Windowsの検索インデックス作成
タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、これらのプロセスを停止すると取り外せる可能性があります。
キャッシュや一時ファイルのロック
Windowsやアプリケーションが一時ファイルをHDDに保存していると、HDDがロックされることがあります。特に以下のような場合に発生しやすいです。
- WindowsエクスプローラーでHDDのフォルダを開いたままにしている
- ブラウザのキャッシュや一時ファイルがHDDに保存されている
- プログラムの一時データがHDD上に作成されている
一時ファイルの影響で取り外せない場合は、一度エクスプローラーを再起動するか、PCを再起動すると解決することが多いです。
ドライバーの不具合
HDDのドライバーに問題があると、正常に認識されず取り外しができなくなることがあります。以下のようなケースが考えられます。
- HDDのドライバーが古くなっている
- Windowsのアップデート後にドライバーが適用されていない
- HDDが一時的にフリーズしている
この場合は、「デバイスマネージャー」からHDDのドライバーを更新すると解決することがありますが、
外付けHDDを取り外せない場合の対処法
「このデバイスは現在使用中です」と表示される場合、HDDがシステムやアプリケーションによってロックされている可能性があります。強制的に取り外すとデータが破損するリスクがあるため、以下の対処法を順番に試して、安全に取り外しましょう。
- すべてのアプリケーションを終了する – HDDを使用しているアプリを閉じて取り外せるか確認します。
- バックグラウンドプロセスを終了する – タスクマネージャーでHDDを使用しているプロセスを停止します。
- PCを再起動する – システムの一時的なエラーを解消し、HDDを解除できるようにします。
- シャットダウンしてから取り外す – どうしても取り外せない場合は、PCを完全にシャットダウンしてから抜きます。
- ドライバーを更新する – HDDのドライバーを最新のものに更新し、正常に認識されるようにします。
それぞれの方法について、具体的な手順を詳しく説明していきます。
すべてのアプリケーションを終了する
HDD上のファイルを開いているアプリケーションがあると、取り外しがブロックされることがあります。以下の手順でアプリを完全に終了しましょう。
- 開いているエクスプローラーのウィンドウをすべて閉じる。
- 「Ctrl + Shift + Esc」キーを押してタスクマネージャーを開く。
- 「プロセス」タブから、以下のアプリが動作していないか確認する。
- 動画再生ソフト(VLC、Windows Media Playerなど)
- 画像編集ソフト(Photoshop、GIMPなど)
- クラウドストレージ(Google Drive、Dropbox、OneDrive)
- 該当するアプリを右クリックし、「タスクの終了」を選択する。
バックグラウンドプロセスを終了する
見えないところでHDDを使用しているプロセスがあると、取り外しができません。タスクマネージャーで以下のプロセスを終了しましょう。
- 「Ctrl + Shift + Esc」キーを押してタスクマネージャーを開く。
- 「詳細」タブを開き、以下のプロセスを探す。
- ウイルス対策ソフトのスキャンプロセス(例:Windows Defender、McAfee)
- クラウドストレージの同期プロセス(例:Google Drive Sync)
- バックアップソフト(Acronis、EaseUSなど)
- 該当するプロセスを右クリックし、「タスクの終了」を選択する。
PCを再起動する
一時的なシステムエラーが原因でHDDがロックされている場合、PCを再起動することで解決することがあります。
シャットダウンしてから取り外す
どうしてもHDDが取り外せない場合、PCをシャットダウンしてから抜くのが最も安全な方法です。
- 「スタート」メニューを開き、「シャットダウン」を選択する。
- PCの電源が完全にオフになるまで待つ。
- HDDを慎重に取り外す。
ドライバーを更新する
HDDのドライバーが古い、または破損していると、正常に取り外しができない場合があります。以下の手順でドライバーを更新しましょう。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を開く。
- 「ディスクドライブ」の項目を展開し、該当のHDDを右クリックする。
- 「ドライバーの更新」を選択し、「自動で検索」をクリックする。
- 更新が完了したら、PCを再起動し、HDDが正常に認識されるか確認する。
これらの対処法を試してもHDDが取り外せない場合は、HDDの故障の可能性があります。重要なデータがある場合は、専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
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まとめ
外付けHDDが取り外せない原因には、バックグラウンドでの使用、ウイルス対策ソフトの干渉、ドライバの問題、ファイルエクスプローラーの不具合などがあります。これらの原因を特定し、適切な対策を講じることで、安全にHDDを取り外すことが可能です。